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2024/4/19 19:02 +Fri+
夜明け前の空がいちばん暗い

サカナクション山口さんのうつ病告白の記事、すばらしかった。読んでよかった記事だ。

自分が精神疾患になってしまったとき、それを受け容れるのがまず難しいのだと思う。30代を過ぎていればとくに、自分をある程度解っているという自負もあるし、それまでがんばってきたというプライドもある。
本当に、落とし穴に落ちるみたいにしてなってしまうのだと思った。青天の霹靂、みたいな。
そして、そういう人に、寄り添うのだって一筋縄ではいかない。
心を開いてくれれば…とは思うけど、プライドが高い人が相手だと、そこに至るまでがまず難しい。

私は13歳のころにパニック障害になって、一進一退をくりかえしながら、私は大丈夫、と言えるようになったのは26歳くらいのころだったと思う。
けれど完治するわけではないから、共存共生している感覚に近い。
「たまに凶暴さを見せる相棒」と一緒に生きていく。うまく飼い慣らすすべを覚えたいまでも、私の身体の一部に在るその存在感は、完全に消えることはない。
けど、共生していくのが「生きるため」にいちばんラクというか、必要だった。「死ぬこと」を選ばなかった者としては。
だから人に対しても、「生きていてね」って思う。願いが届かない場合もあるけれど、願うのはやはり変わらない。

山口さんの「独身でよかった」って感覚、解るなぁって思っちゃった。「支えてもらいたい」より「支えなきゃ」っていう責任感がある人だからこそ、うつが近寄ってきちゃったんだと思うけど。
パニック障害最盛期だったころ、私はまず人といるのを避けるようになった。発作起こしてるところを誰にも見られたくないし、誰にも迷惑をかけたくなかったから。
自己開示して人に甘えられる性格なら回復も早かったのかもしれないけど、性格って簡単に変えられない。

サカナクションはそんなに聴き込んだことはないから、とりあえずYouTubeで聴きながら書いている今。聴いたことある曲けっこうある。

生きていくってしんどい。なんのためにこんなしんどい世界に生まれてきたんだ、って思うこと、今でもある。
自分やいろんなことと向き合うのだってそう簡単じゃない。

あ、そういえば2月だったかな、「夜明けのすべて」映画館で観たんだ。瀬尾まいこさんの原作が好きで。
PMSの女の子とパニック障害の男の子の話を、上白石萌音と松村北斗が演じていた。
描き方として「理解が深まる」のは絶対的に原作だとは思ったけど、星の世界の絡ませ方が爽やかで良い映画だった。

「夜明け前の空がいちばん暗い」
人生もきっとそうだ。
「明けない夜はない」「神は乗り越えられない試練を与えない」←これらの言葉あんまり好きじゃないから、「夜明け前の空がいちばん暗い」これはとてもしっくりきた。

話がとっ散らかってきたから終わろう。笑



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