モブ男子1「おっまえほんとガサツだよな。それでも女かぁ?」
モブ女子1「るっさーい。ってかそれって超サベツ」
モブ男子1「男の娘を見習えよー」
モブ女子1「ちょっとそこで男の娘くん見ならっちゃダメじゃーん!!」
モブ男子1「結局光がいちばん女子力あるんだから当然だろ!!なっ光!!!!」
男の娘「えっ!?あっ、あはは…。そう…なのかな?」
モブ男子1「あったりまえだろ!見た目、声、性格…。カンペキかよ!神はなぜコイツを男に!?!?」
モブ女子1「それは言えてる。ってか男の娘くんマジで声変わりとかしてなくない?作って高い声出してるやつじゃないもんねそれ」
男の娘「自分でも不思議なんですよね…。そのせいでますます男子から遠のいていく…」
女子A「いやぁ。もういっそ性転換しちゃえばってレベルですごいと思うわ」
男子A「お前も性転換した方いんじゃね?」
女子A「なんだとコラァ!!!!」
男の娘「あははっ、ひどい事言っちゃだめですよ」
女子A「おーい男の娘くんそこ笑うとこじゃなーい!!」
男の娘「わわわ、ごめんなさい!」
塚田「ウン。確かに彼は女子力が高い…」
男子B「オマエまさか男の娘の事好きなの?」
塚田「ああ」
男子B「えっ」
塚田「性的に」
男子B「いやでも男同士…」
塚田「何か問題が?」
男子B「いやいやいやいや」
塚田「フム…。どうしたら親しくなれるかなぁ…」
男子B「おーい…」
先生(さて…改めて今年の俺のクラスの生徒は…。早く顔と名前一致させないと)
先生(まぁこの子はすぐに覚えたけど)
先生(男の娘…。紛れもない男子だが女の子にしか見えない見た目や完全に女子にしか聞こえない声を持つ…。そして趣味が…料理。愛らしいキャラクターでアイドル的な人気を持っている…)
先生(なんというか…すごいなおい…)
先生(まぁ確かに…かわいいんだよな…)
先生(こないだもらった手作りクッキーもおいしかったしな…)
先生(っていかんいかん。何考えてるんだオレは)
女子B「男の娘ちゃん、また明日ねぇ」
男の娘「うん。ばいばい」
男の娘「…よし、帰るかぁ」
男の娘(っと、そういえば親に買い物頼まれてたっけ…)
スーパー
男の娘(ふー。こんなもんでいいかな)
塚田「おっ男の娘じゃないか」
男の娘「あっ、塚田くん」
塚田「いやぁ偶然だな。超偶然」
男の娘「そうだね。塚田くんもお買い物頼まれたとか?」
塚田「いや、尾け…」
男の娘「えっ」
塚田「つけ、漬物を買いに」
男の娘「し、渋いんだね」
塚田「そうそう。というわけで俺は帰って漬物を食らう…」
男の娘(漬物だけを…??)
塚田「HAHAHA…」スタスタ
男の娘「行っちゃったよ」
男の娘の家
男の娘「ただいま」ガチャ
朝陽「兄ちゃんお帰り」
男の娘「おーう」
男の娘「せーの」
男の娘「うんこ!!!!!!うんこ!!!!!!ちんこちんこ!!!おっぱーーい!!!!!!!」
朝陽「兄ちゃんそろそろ救急車とか呼ばれるよ?」
朝陽「あと毎回せーのって言うの何?オレにもやれってのまさか」
男の娘「やればいいじゃねーか。ストレスたまってんだろ?」
朝陽「そんなやり方で発散したくない」
男の娘「だいたいさ。なんで世の中の奴らって男の娘見たら無条件で聖人だと思うんだろうな?」
男の娘「男の娘だからって聖人だと思うなよッ!!」
「男の娘だって人間だっつーの。お前らの好きな男の娘キャラだってうち帰ったら鼻くそほじりながら屁してんだよ」
朝陽「ツラいなら猫かぶるのやめりゃいいじゃん」
男の娘「ダメだ」
男の娘「俺はこの恵まれた容姿と声を活かして女をひっかけ、ヒモになって楽して暮らすんだ」
男の娘「そのためなら猫をかぶって女を物色するんだッ」
朝陽「いやぁ。兄ちゃん見た目だけはかわいいから女の子の恋愛対象にならなくない?」
男の娘「バカだなあ朝陽は。世の中にはいろんな女がいるんだ。俺みたいなのがいいやつだっているんだよ」
朝陽「ホモの人に狙われる確率の方が高くない?」
男の娘「ホモなんかいるかよwwwwww」
男の娘「ネットでホモネタ書いてるやつなんか遊んでるだけだろ。ガチなんていないってww」
朝陽「それは認識があまい気が」
朝陽「あっ、そういえば兄ちゃんが頼んでたエロゲが届いていたよ」
男の娘「ヒヒヒマジかwwwwwwwww」
朝陽「笑い方がきたない」
男の娘「今回は抜きゲーなんだッ。俺はこもる!!お前だってやってるとこに入られたらいやだろ!!!!じゃーなっ!!」ドタドタドタ
朝陽「そしてはやい」
夕食時
男の娘「やっぱりエロゲはエロくてナンボなんだっ。何かエロゲを高尚なものと思って批評空間で長々と文書いて悦に浸ってるやつがいるが、エロゲはあくまでエロが本質なのであって、ストーリーが良くてもエロが大したことないのと、ストーリーが中身なくてもエロがちゃんとしてるのとではどちらがエロゲとして優れているかは明白で」
朝陽「話が長すぎる」
男の娘父「今度のそんなに良かったのか?後でディスク貸してくれ」
男の娘「うんいいぞ」
男の娘母「ダメだこいつら」
朝陽「結城家は俺ら二人で支えようね」
男の娘父「そういえばお前高校で女を物色するそうだけど、いい子いたの?」
男の娘「うん。何人かイカすのはいる…」
男の娘「しかし俺は模範的な男の娘だからなぁ。ガツガツいけねーんだよなぁ」
男の娘父「まずは堅実にいけよ。距離をつめたらこっそりその子にだけ男らしいとこ見せて落とせば」
男の娘「ヒヒヒさすがエロゲーマーwww説得力あんなぁもうちょい聞かせて」
男の娘父「よしよし。とりあえず俺が母さんを落とした時はな」
朝陽「母さんはなんで落ちちゃったの…」
男の娘母「ほんとになんでだろうね」
塚田宅
塚田「なるほどな。結城はあのスーパーを使うと…」
塚田「しかしこんな事を知ったところでお近づきになったとは言いがたい」
塚田「もっと結城の核心に近づかなければ…」
つづく