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魔性

帰宅した午前2時過ぎ






恐怖の着信アリ








『もしもーし?』

「…あー?」

『今から遊びに行かね?』

「やっぱりな!」






予想的中、お相手は年中無休で暇人のSでした






こいつマジでタフやねん…






『カラオケの気分なん』

「うちは寝たい気分」←事実

『鳶も呼ぶ?』←返事無視






でも結局、





「次何入れるー?」

鳶『EXILE〜』

S『ちげーよ、チャゲアス!』





集合してしまいました…




二時間ほど騒いだ後は、恒例のファミレス化





「男に甘えるって難しいべ?」

鳶『そう?可愛い子なら別に…』

S『ダメダメ!こいつ“可愛い子”じゃないやん』

鳶『そっか』

「そうそう…ん?」





同調したけども、なんか虚しい事になってますがな





やっぱ可愛い子だと抵抗無くやれるんだよねー
あぁ、羨ましい…






S『お前の場合、損する性格と顔やもんな』

「そー思う?」

鳶『損するというより…友達以上にはなれないよね』

「それ一番悲しいんですけど!」

S『いやいや、それを逆手に取るのも策じゃね?』

「ん?」





Sにしては難しい事言いました





S『友達以上になれそうでなれないって境界線に引きずり込めばいーがな』

「魔性の女か、お前は…」





さすが遊び慣れてるだけありますわな





Sの方が向いてる仕事だと実感しました
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