敵地に行ったらパパができました
※M伝夢主のパートナーマイクロンのヴァッサーが主役で提督と出会い話です
※そして何気に初登場のM伝サ軍オリキャラとそのパートナーマイクロン
(ついでに名前は「ファイヤーロッド」、パートナーマイクロンは「フロワ」です)
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敵地に行ったらパパができました
※M伝夢主のパートナーマイクロンのヴァッサーが主役で提督と出会い話です
※そして何気に初登場のM伝サ軍オリキャラとそのパートナーマイクロン
(ついでに名前は「ファイヤーロッド」、パートナーマイクロンは「フロワ」です)
とある山岳地帯、そこではサイバトロンとデストロンとの戦いが繰り広げられていた。
フィン『おうらぁあぁあ!!!!』
ネージュフィンが高くジャンプし、空にいるサンドストームにフリーズハンマー振るう。
サンドストームは攻撃を食らい、同じ空中にいたスラストの方へと落下していった。
サンスト「ぎゃあぁあぁあぁぁ!!!!」
スラ「なっ!?」
落下していったサンドストームに当たりスラストは一緒に地面へと落ちて行った。
スラ「い、一体どこを見て飛んでいるのですか!私まで巻き添えにして!!」
サンスト「う、うるせぇ!!そっちこそどこ飛んでんだよ!!」
フィン『サンストと一緒にイカトンボも落ちてラッキーじゃねーか』
スラ「イカトンボ言うなっ!!」
形勢はサイバトロンが有利であり、どんどんとデストロンは押されていく。
メガ「ぐぅっ…!!」
アイ「メガトロン様、このままでは!!」
メガ「仕方がない、撤退するぞ!!」
メガトロンの言葉にデストロンはワープをして撤退する。
デストロン全員が退却した所でサイバトロン勢が一緒に集まってくる。
フィン『おわったなー』
ホット「だな。今回もよかったぜネージュフィン」
フィン『おう、テメェもなホッドロッド』
ステ「兄貴、姉貴!俺はどうでしたか!?」
ホット「お前もよかったぜ、ステッパー」
フィン『よく頑張ったと思うぜ?』
ぽん、っと手を頭において撫でてあげるとステッパーは「えへへ」と嬉しそうに笑った。
フィン『(アタイ、頭撫でるなんて…何やってんだ…)』
コン「よし、皆基地に戻るとしよう。トランスフォーム!」
コンボイに続いて次々とビークルモードへとなる。
しかし、ネージュフィンだけはビークルモードにならずに辺りをキョロキョロと見渡していた。
フィン『いねぇ……』
シル「どうした、ネージュフィン?」
ビークルモードのシルバーボルトに呼ばれてたネージュフィンはそわそわとし、不安そうに表情をしていた。
フィン『いねぇんだ…一緒に来ていたはずのヴァッサーが…!』
ネージュフィンのパートナーマイクロンであるヴァッサーがいなくなったと聞いて全員が驚き慌てて探し始めた。
フィン『(どこにいるんだよ、ヴァッサー…!いなくなるなんてなしにしてくれよ…!!)』
ーーー………
デストロン基地、そこでは全員が集まり先ほどの戦いに事に関することについて話していた。
スラ「全く、どうしていつもいつもイカトンボと言われてネージュフィンに撲殺されるんですか…!!」
サンスト「知るかっ!それだったら俺だってネージュフィンに撲殺されてるっての!!」
メガ「えぇい、黙らんか!!」
スラストとサンドストームの喧嘩を戦いに負けれイライラしているメガトロンの怒鳴り声に黙った。
メガ「全く……ん?」
メガトロンがふと扉の方を見るとチラリと此方を覗くマイクロン、ヴァッサーがいた。
メガ「ネージュフィンのマイクロンか…」
メガトロンがニヤリと笑うとヴァッサーは慌てた様子でどこかへと逃げて行った。
メガ「あのマイクロンを皆で捕まえるのだ!!」
ーーー………
ヴァ「”ど、どうしよう…!!”」
サンスト「待ちやがれー!!」
アイ「待て、そこのマイクロン!!」
必死に逃げるが、ヴァッサーの大きさでは歩幅が大きいトランスフォーマー相手にはすぐに距離を縮まれる。
どうにかならないかと走りながら必死に考えた。
ヴァ「”なんで僕、こんなところに来ちゃったんだよー!”」
ヴァッサーがなぜデストロン基地にいるのか。
なぜなら、さっきの戦闘でネージュフィンと一緒にいたヴァッサーはデストロンの攻撃による爆風に吹き飛ばされて戦闘中、攻撃を食らって倒れていたスタースクリームの上に乗っかてしまった。
そして、デストロン退却命令が出た時にスタースクリームと一緒にワープされ、今に至るのだ。
ヴァ「”絶対にママとホットお兄ちゃんたち心配してるだろうなぁ…”」
スタ「見つけたぞ!!」
スラ「逃がしませんよ、そこのマイクロン!!」
後ろからサンドストームとアイアンハイドに追いかけられている中、今度は前からスタースクリームとスラストやってきた。
ヴァ「”ほ、本当にどうしよう!!”」
ヴァッサーはそのまま止まらずに前から来るスタースクリームとスラストへと向かって行く。
後ろから向かってくる二人が捕まえようと飛びかかり、スタースクリームが姿勢を低くして両手でヴァッサーを捕まえようとするがヴァッサーは捕まる直前にジャンプしそのままスタースクリームの頭を踏み台にする。
そこへ、スラストが捕まえようとするがこれも何とか避けてスラストの頭を踏み台にする。
スラ「Σな!?ちょこまかと…!!」
アイ&サンスト「「どけぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」
スタ&スラ「「!?」」
飛びかかってきたアイアンハイドとサンドストームがそのままスタースクリームとスラストにぶつかったため、四人でその場に倒れる。
スタ「ど、どけ、お前たち!!」
スラ「は、早くおどきないさ!!」
アイ「ちょ、ちょっと待て!!」
サンスト「う、うるせぇ!!」
ヴァ「”ご、ごめんね、四人とも…;;”」
ヴァッサーは四人を見て謝るとホバークラフトに変形してその場を後にした。
ーーー………
その後、どこか隠れるところがないかと思っていたヴァッサーは倉庫のような部屋へと入った。
ヴァ「”ここでなら見つからないかな…?”」
今度はここに誰かが入って来ても見つからないように隠れられるような隙間を探し始めた。
しかし、ヴァッサーは気付いていなかった。
ここに入ってきた人物が近くにいることを…
ヴァ「”うーん、どこかなぁ…?”」
「……ショック…」
ヴァ「”…………”」
突如聞こえた自分以外の声にヴァッサーはビクリとした。
恐る恐る後ろを見ると普通のトランスフォーマーでもマイクロンからしてみれば大きいが普通もトランスフォーマーよりもはるかに大きいトランスフォーマー、ショックウェーブが後ろにいた。
ヴァ「”………”」
ショック「………」
ヴァッサーとショックウェーブは逃げることも捕まえようとすることもなくお互い見つめ合っていた。
ショック「………ネージュフィンのマイクロンか?」
普通に喋っても自分の言葉はネージュフィンなど限られた人にしか分からないため、ヴァッサーは頷いた。
頷いた様子を見たショックウェーブは姿勢を低くして手を出すとヴァッサーはその上に乗った。
ショック「ゲコ……」
ヴァ「”う、く、くすぐったいよ〜”」
自分の手の上に乗ったヴァッサーを物珍しそうに指で突き始めたためヴァッサーはくすぐったそうにした。
ショック「ショック、可愛いな…」
ヴァ「”結構優しい…ママが好きになるのも分かるかも…”」
大好きなママ、ネージュフィンがショックウェーブが好きになるのがなんとなくわかったヴァッサーは今度は頭を撫でられてあることを思った。
ヴァ「”………なんか、パパみたい…”」
ショック「…パ、パ……?」
ヴァ「”!!ぼ、僕の言葉が分かるの!?”」
ヴァッサーの言葉が分かるらしくショックウェーブは頷く。
ヴァ「”えへへ、分かってくれたんだ♪パパー♪」
ショック「ショック、なんで俺はパパなんだ?」
ヴァ「”だって、パパはママとよく一緒にいてくれるでしょ?それにパパは優しいし♪”」
「パパ」と呼ばれるのに違和感を感じで首を傾げる。
ヴァッサーはそれを見て、ネージュフィンのように「可愛い」と思った。
「あぁー、いたいたー」
ショック「ショック?」
ヴァ「”あっ、ファイヤーのお兄ちゃん!!”」
突如現れたのはサイバトロンのファイヤーロッドとそのパートナーマイクロンのフロワであった。
ロッド「探してもいなかったからここかなーって思ってー」
フロワ「”ったく、面倒事増やすなよ”」
ヴァ「”ご、ごめん、二人とも!!”」
ショック「………帰るのか?」
ショックウェーブはヴァッサーを下ろすと少しさびしそうな感じで言った。
ヴァ「”…帰らならなくちゃいけないみたい……”」
フロワ「”さびしそうにしなくてもまた会えるだろうが”」
ロッド「そうだと思うよー?あ、ショックウェーブー、ヴァッサーと俺達の事シーっだからねー?流石の俺でもー、今回の事は流石に隠しておかないとー」
ショック「分かっている…ネージュフィンとヴァッサーのためだ…」
ロッド「(ヴァッサーに父性本能働いたんだろうなー…)それじゃー、ヴァッサーいこー?」
ヴァッサーの手を引いて歩き始めたファイヤーロッド。
それに続きフロワとヴァッサーも歩きはじめるがヴァッサーは後ろを振り返りショックウェーブを見て手を振った。
ヴァ「”バイバイ、パパ!また今度会おうねー!!”」
ショック「…あぁ」
少し手を振る返すとヴァッサーは「えへへ」と嬉しそうに笑いファイヤーロッドに連れられて基地へと帰って行った。
ショック「………」
しばらくの間、ヴァッサーに会ったことを振り返ると倉庫から出た。
アイ「おい、ショックウェーブ!」
ショック「ショック?」
外に出るとすぐにヴァッサーを探していたアイアンハイドに会い、呼びとめられた。
アイ「あのマイクロン、見かけたか!?」
ショック「ゲコ……いや、見ていない。倉庫も探したがいなかった」
それを聞いて「ちょこまかと動きすぎて見つからない!!」などとブツブツいいながらアイアンハイドはどこかに言った。
ーーー………
フィン『ったく、皆どんだけ心配したんだと思ってんだ!』
ヴァ「”ご、ごめんなさい、ママ…”」
サイバトロン基地に戻ったヴァッサーはすぐにネージュフィンのお説教を受けていた。
フィン『何もされたかったか?何かされたならそいつ撲殺するからよ…!!』
ヴァ「”な、何もされていないよ…!でも、パパが撫で撫でしてくれよ?”」
フィン『は?パパ…??』
ヴァッサーが言うママはヴァッサーを目覚めさせたネージュフィンの事だ。
が、ママに当たる人物はいてもパパに当たる人物はいないはずな故、ネージュフィンは必死に誰の事か考える。
ヴァ「”もー、ママが大好きなショックウェーブの事だよ!!”」
フィン『は、はぁ!?あ、アイツがパパ!!?て、てか、だ、大好きじゃねぇよ!!』
ヴァ「”ママー、素直になりなよー”」
想い人であるショックウェーブがパパ、しかもなかなか素直になれないネージュフィンは「大好きな」という言葉を聞いて顔を赤くさせた。
フィン『な、なんで、アイツがパパなんて言われるように…』
ヴァ「”えへへ、ママー早くパパと結婚して家族になろうよー”」
フィン『ふ、ふざけんなぁ!!』
終わり