コロナ対策検証 尾身氏にヒアリングへ 有識者会議、6月にも報告書

5/10(火) 21:49
毎日新聞

 これまでの新型コロナウイルス感染症対策を検証する政府の有識者会議(座長・永井良三自治医科大学長)は、尾身茂・基本的対処方針分科会長のヒアリングを20日にも実施することを決めた。尾身氏ら複数の専門家らから意見聴取したうえで、6月にも報告書をまとめる方針だ。

 関係者によると、ヒアリングは非公開で、緊急事態宣言を巡る政府と専門家の意思決定のプロセスや、医療提供体制の課題などが議題になる見通し。尾身氏は、政府が緊急事態宣言などを出す際に意見を求める「基本的対処方針分科会」と、感染対策を提言する「新型コロナ対策分科会」の会長を務めている。

 有識者会議は尾身氏や、厚生労働省の助言組織「アドバイザリーボード」の座長を務める脇田隆字・国立感染症研究所長のほか、日本医師会や病院団体の幹部などからも聞き取りをする方針だ。有識者会議は永井氏や、社会学者でテレビコメンテーターの古市憲寿氏ら8人で構成され、11日に初会合を開く。