「屋外での脱マスク」を推進しないと生じてしまう様々な「高齢者のリスク」 医師が解説

5/16(月) 13:30
ニッポン放送

精神科医の和田秀樹が5月12日(木)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。屋外でマスクを外すことの大切さについて語った。

新型コロナウイルス感染対策のマスクについて、松野官房長官は、11日の記者会見で「気温・湿度が高いときには、熱中症のリスクがある。マスクを外すことを推奨している」と、人とのじゅうぶんな距離がとれる場合には、屋外での着用不要という認識を示した。

これを受けて、和田は「距離がしっかりとれているなら、マスクを外すことはとても意味のあることだと思う。例えば、外でみんながマスクをしていたら、“まだ非常事態なんだ”と、思ってしまう。その結果、重症化リスクの高いお年寄りが、外に出られなくなってしまう」と、高齢者の外出への警戒感がなくならないことを危惧した。

さらに和田は「お年寄りのために、確かに自粛をすることは大切。だが、お年寄りがコロナ禍で2年以上、家で自粛を続けた結果、歩けなくなってしまったり、ボケてしまったりしたケースをよく耳にする」と、高齢者が外出しないことによる“リスク”を説明。高齢者に外出を促すアナウンスの意味を込めて、あくまで人との距離をとった上で「屋外でマスクを外す」ことの重要性を語った。

加えて、和田は外で太陽の光を浴びることによって、不安感を減らすセロトニンという物質の分泌につながると、外出の大切さを解説した。