フェルは未だにガラケー派だ。
「便利すぎるの、スマホって」
「あぁ、確かに機能が多すぎますよね」
「そう。余計なのよ」
そう言ってフェルはため息をついた。
「勝手に拾っちゃうみたいで、うるさかったの。命のおとが」
「……」
あのアプリなんなの、とフェルは言う。
鐘子は、そんなアプリなどない、と言い切れない。
――あの、霊の声が聴こえるアプリなんなの?
確か、詩春はそんなことを話していた。
ともかく、ハイテク化はああいう人たちに辛いらしい。
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鐘子が見たこと、聞いたこと。説明がつかないことが、確かにある。
フェルは未だにガラケー派だ。
年 齢 | 35 |
誕生日 | 5月26日 |
地 域 | 東京都 |
職 業 | 公務員 |