人間になった彼女と私  番外編 

優子

「ねえ麻里ちゃん人間の陽菜に何あげたら喜ぶかな?」

「なんでもいいんじゃない」

「うさぎの時は高い所にあるお日様の光を
たーくさん浴びた木の実を取ってきて
プレゼントしたらすごく喜んでくれて
スリスリしてくれたんだよ(-∀-`) 」

「ゆっぴーがあげるものなら何でも喜ぶんじゃないの?」

「お金あんまりないし・・・」

「いっそのことゆっぴー自身にリボンを付けて
私を貰ってください!てすれば(笑)」

「・・・・・・」

「アハハ冗談だ・・・「それいい!!」

「え?」

「そうするそうしたらずっと一緒に居れるし
夜も一緒に寝れるしお金もかかんないし
一石二鳥じゃん」

「いやいや、それゆっぴーの為のプレゼントになってない?」

「そんな事ないよにゃんにゃん絶対喜んでくれる(-∀-`) 」

「どこからその自信が・・・・(汗)」

「なんか言った?」

「いえ、何も・・・」

どうしようかなー大きい袋無いから
黒いごみ袋でもいいかな♪
リボンだけ買ってきて麻里ちゃんに結んでもらって
白のマーカーでデコらないと♪

にゃんにゃん家の玄関に外にスタンバイして
麻里ちゃんに呼んできてもらう事にした


陽菜

「ニャロ、玄関の外にプレゼント置いてあったよ」

「え〜誰から〜」

ガチャ

「・・・・・・・(бвб)」

「にゃんにゃんお誕生日おめでとう(-∀-`) 」

「ありがとう(бвб)」

「プレゼントどうぞ」

「どこ?」

「ここ(-∀-`) 」

これでもかって言うくらいの笑顔で
ナイロン袋に入ってる優ちゃん

袋にはうさぎとリスがじゃれてる絵や
おそらく陽菜の似顔絵であろう髪の長い顔
ハッピーバースデイにゃんにゃん
にゃんにゃん大好き
愛しの陽菜

むぅ・・・呼び捨てだし・・・・でも嬉しいかも・・・

「袋の中に入ってるの?」

「うん入ってる(-∀-`) 」

「早く頂戴(бвб)」

「えーとリボンをほどいてください」

「・・・・もしかして今見えてるものじゃないよね」

「ふふふふめっちゃ見えてまーす(-∀-`) 」

カチャ

玄関の中に入ると麻里ちゃんが立っていた

外からは

「にゃんにゃんちゃんと持って入ってよー(汗)」

少し大きな声で

「麻里ちゃん外に大きな粗大ごみあるから
門の外に出しといて」

「違うーにゃんにゃんへのプレゼント〜(汗)」

「陽菜はいりませーん」

「ニャロが捨てるんだったら篠田が貰おうかな(*`ω´)」

「・・・・・・・」

「意外にナイスバディだし小さくてかわいいし
何でもしてくれるし飼うにはいい小動物だよね(*`ω´)」

「・・・・・・カチャ」

「にゃんにゃん(涙)」

「バカな事してないで中に入れば」

「ううぅ・・ほどいて・・・」

仕方なくリボンをほどいて袋から出してあげると・・・

「なんなのそのコスプレ」

「麻里ちゃんがニャロはチビうさが好きだから
これを着なさいて魔法で出してくれたの!」

て真っ赤になりながらもじもじしてる優ちゃん

「麻里子!」

「ゆぴー可愛いでしょ篠田よだれがとまら・・・「しょうもない事に
魔法使うなら陽菜の洋服とか全部出してよ(怒)」

「それは出来ません、篠田の為にしか使わないよ(*`ω´)」

「やっぱり麻里ちゃんの趣味なんじゃんか(怒)」

「あっ・・・(汗)」

「空の上のえらい神様ー麻里子が魔法を職権乱用・・・」
「うわぁーわぁーわぁー」

「煩いし(怒)」

「ニャロは何が欲しいのかな(汗)」

「優ちゃんとお揃いのパジャマ」

「お安い御用、ゆっぴー両手前に出して(*`ω´)」

麻里ちゃんが手をひらひらさせると
優ちゃんの手の上に袋が現れた

「にゃんにゃん?」

「プレゼントはそれでいいから
今日それ着て陽菜の隣に寝る事(бвб)」

「にゃんにゃん(泣)」

だって優ちゃんは陽菜のなんだからね
麻里ちゃんになんかあげないんだから(怒)


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人間になった彼女と私  16(最終話)

麻里子

「と、言う事だから渡辺さんごめんね(*`ω´) 」

「いいんです、優子先輩が陽菜先輩一筋なの
みんな知ってますから」

「じゃーなんで?」

「もしかしたら釣られてくれるかなーて
これでも釣り師って言われてるんですよ(笑)」

「アハハハそれは知らなかった、
じゃー篠田を釣ってみる?(笑)」

「それはやめておきます私小さい人が好きなんで」

「そっか残念」

「これ以上ここにいても空しいだけ何で帰ります
あっ!篠田さんも結構人気なので一年生の教室に
遊びに来て下さいね」

「ありがとう、行かせてもらうよ(*`ω´) 」

失礼します、そう言って頭を下げると帰って行った

なかなか礼儀正しくていい子だったね
ゆっぴーもったいなかったかもよ(笑)

それにしてもわがままニャロさんは
さっきパンダの事バカにしてた癖に
今の笑顔は何なんですか?
見てるのはさっきと同じ白と黒の模様が付いたクマですよ

隣にいる人が変わるだけで見る世界も変わるって事ですか?

ゆっぴーに少しだけジェラシーを覚えつつ

篠田一人で寂しいから人間の恋人作っちゃおうかなー

勿論神様の世界にはちゃんと恋人がいるんだよ
でも後50年は人間界に居なくちゃいけないから
寂しいでしょ

でね、さっき見つけちゃったんだ可愛い子供(*`ω´) 
お母さんから珠理ちゃんて呼ばれてた

どうやって知り合おうかなー・・・
魔法でちょちょっと・・・

「「麻里ちゃん!!(怒)」」

「ヘエッ?」

「全部聞こえてるよ(汗)(-∀-`) 」

「ロリコンの変態(бвб) 」

「いや、少し思っただけで(汗)」

「自分だけ魔法使うとかずるいし(怒)」

「自力で何とかします・・・」

「こんな人ほっておいて行こう!優ちゃん」

今度はウサギ見に行く!リスも!

なーんてイチャイチャしながら歩いていく二人・・・

ゆっぴーとニャロの人生最後まで付き合って
見届けてあげるね

だって見てて面白いんだもん

みんなもそう思うでしょ  

ね!

Fin


人間になった彼女と私  15

陽菜

デートってどう言う事?
なんで陽菜にそんなこと聞いて来るかな(怒)

優ちゃんは陽菜の事が好きなんじゃないの?
他の子とデートだなんてあり得ないし(怒)

麻里ちゃんに待ち合わせ場所と時間を聞き出させ

せっかくの休みを頑張って早起きして
麻里ちゃんを引き連れ優ちゃんの後をつけている

むぅ・・なんか嬉しそうに手を振ってるし・・・
あっ・・・手繋がれた・・・(бвб) 
何で払わないかなぁ・・・(怒)

電車に乗りはぐれないように後についていくと

「動物園・・・」

動物見て面白いの?そりゃー見た事ない動物もいるけど
なんか檻に入れられてるのを見るのはいい気がしない

でも、優ちゃんが入って行くから仕方なく中へ入る

楽しそうに話しながらいろいろ見て回ってる二人・・・

やっと座ったと思ったらお弁当を食べだした

「後輩ちゃんやるねぇゆっぴー美味しそうに食べてるよ」

陽菜だって作ろうと思えば・・・
手伝ってくれたら作れると思う・・・(бвб) 

口を大きく開いて食べさせてもらい
顔なんて誰だかわかんないくらい崩れてるし・・・

バカじゃないの、そんな顔を他の子に見せないでよ
今まで陽菜にしか見せた事なかったくせに・・・

っ・・もうやだ

「陽菜帰る!」

「えっ、ちょっ!食べ物半分以上残ってるし
まだ全部まわってないじゃん(汗)」

「見たくない!」

「どっちを?(ニヤニヤ)」

「うっさい(怒)」

「仕方ない・・か・・・・
最後にもう一度だけパンダ見て帰ろうよ(*`ω´) 」

「一人で行けばいいでしょ」

「ニャロ一人で帰れるの?」

「もう、半年以上いるんだから帰れるし」

「そんな顔してる子を一人で帰らせれないけどね(笑)」

全然泣きたくないのに勝手に涙が出てきて
自分では止める事が出来なくて・・・
胸がキューて痛くなってきて苦しい

「だって・・・だって陽菜の優ちゃんなのに
ずっと一緒に居たいって言ったのは優ちゃんなのに
陽菜を一人にしてる優ちゃんが悪いんだもん・・
ううぅ・・優ちゃんのバカぁー(泣)」

「だってさ(*`ω´) 」

「ふえっ?」

後ろからギュッて抱き付かれたけど
見なくても誰だかすぐにわかる

小さい手に、優ちゃんの匂い・・・

「ッ・・・なんで・・いる・・」

「にゃんにゃんの声が聞こえたから(-∀-`) 」

「あんなに離れてたのに聞こえるわけないじゃん」

「私には聞こえたよ、寂しいって叫んでる声が」

「そんな事言ってないもん」

「どこにいたってどんな姿になったって
私には陽菜の声が聞こえるんだよ(-∀-`) 」

「だったらもっと早く来いバカ優子」

「アハッ(-∀-`) ごめんね、
私が好きなのは昔も今も陽菜だけだよ、
だからもう泣かないで」

「むぅ・・泣いてないし・・・」

「アハッ(-∀-`) そうだね
ねえ、二人でさパンダ見に行こうよ」

「・・・仕方ないから行ってあげる(бвб) 」

腰に手を巻き付けたまま前に回り込んで陽菜を見ると

「にゃんにゃん好き(-∀-`) 」

眉毛をこれでもかって下げながら言ってくる

「知ってるし(бвб) 」

「にゃんにゃんは?」

「陽菜も」

「陽菜も何?」

「むぅ・・・わかってるくせに」

「だって・・・言ってくれたことない・・・」

あれ?何回も言ってたはず・・・と思ったら
優ちゃんが寝てる時にしか言ってなかったことを思い出した

「陽菜も・・スキ・・・」

「うぎゃぁぁぁ!!麻里ちゃん聞いた?
録音してくれた?」

「これ高いよゆっぴー(*`ω´) 」

「ちょっとそれ消してよ(怒)」

「だめ!今度いつ言ってくれるかわかんないから
残しておいて毎日聞くんだから(-∀-`) 」

「そんな事・・・・るのに・・・」

「えっ?」

「そんなことしなくても言ってあげるのに!」

「まじ?絶対?嘘つかない?」

「でも優ちゃんがまた他の子とデートしたり
イチャイチャするなら二度と言ってあげない(бвб) 」

「しません絶対しません!神様に誓います(-∀-`) 」

「良きにはからえ(*`ω´) 」

「その神様には誓いません(-∀-`) 」

「ゆっぴー・・消しちゃうからね」

「わぁー嘘です神様女神様麻里子様♪」

「じゃー三人でパンダ見に行こう!(*`ω´) 」

「ヤダし・・・あっちで待ちぼうけしてる後輩と行けば」

「あっ、忘れてた(汗)」

「仕方ないから篠田が話をしてきてあげる」

「いいの?(бвб) 」

「いいんです(*`ω´) 」

「じゃーお願いね、優ちゃん行こう!」

「ちょっと待ってよすぐすむからぁー」

煩くて邪魔な麻里子を残して優ちゃんと動物園を探索して回った

人間になった彼女と私  14

麻里子

「ニャロ見て見てパンダ可愛いよ(*`ω´)」

「クマじゃん(бвб)」

「クマじゃないの(怒)パンダだよパンダ!
ほらよく見て黒と白のコントラストが愛らしいし
目はたれ目に見えるし可愛い♪」

「森にパンダなんて居なかったし(бвб)」

「当たり前でしょ、パンダは中国の動物で
貴重な動物なんだよ(*`ω´)」

「どうせ陽菜達はいっぱいいますよ(怒)」

「もう、拗ねるんだったら、だめ!て言ったらよかったんでしょ」

「陽菜が言う事じゃないもん・・・」

「ゆっぴーはやさしいから自分からは断れないんだよ」

「でも、陽菜が好きなら断るべきでしょ(怒)」

「女の涙は最強だからね(笑)
ニャロも流してみれば(*`ω´)」

「はぁ?悲しくもないのに泣けないし」

「結局心配で後をつけて来たのは誰かな(ニヤニヤ)」

「は、陽菜は知り合いが捕まってないか見に来ただけだもん」

「今時、森で動物を捕まえてこないよ(笑)」

「さっきから麻里ちゃん煩いし・・・
あ、向こうへ行っちゃう(汗)早く行くよ」

なんだかんだ言って気になるくせに素直になれないんだね(笑)

パンダさんまた来るから待っててね(涙)

後ろ髪を引かれながらその場所を後にする

おっと、今からお昼ですか

なんと、お弁当を持参してる後輩ちゃんポイントアップだねぇ(*`ω´)

で、ゆっぴーの好みは調査済みってわけですか(笑)

「陽菜お腹すいた(бвб)」

「買って来れば?」

「買ってきて(бвб)」

「自分で行きなよ」

「目を離したすきに何かされたら困るでしょ(怒)」

やっぱり心配なんじゃん(笑)言わないけどね

仕方ないからやさしい篠田が買いに行くことにした

「お金!」

「出しといて」

「返してよね」

「ケチ(бвб)」

どっちがケチなんだか・・・

せっかく買ってきてあげたのに
違うのがよかったとか文句言うし
食べないのかと思ったら食べてるし・・・

ゆっぴーが早く帰って来てくれないと
篠田の心と体が持ちません(汗)

人間になった彼女と私  13

優子

今すごい楽しい(-∀-`)

人間て凄いよね大きい人にだって負けないし
頑張ったら頑張っただけ結果がついてくる♪

リスの時はにゃんにゃんに勝てるのは木登りだけで
かけっこもジャンプも力も全部負けてたから・・・

バスケットは小さくても相手をかわせばシュートだって入るし
足の速さも負けないしボールだって遠くに投げれるし・・・

人間最高!(-∀-`) (´-∀-)

でも・・・
なんでも出来るせいでにゃんにゃんと
一緒に居れる時間が減っちゃってるのが
今最大の悩み(汗)

だから試合を見に来てほしい!てお願いしてるのに

行くのだるいし煩いからやだ!て言われちゃった・・・(涙)

それと、この頃にゃんにゃんが不機嫌で・・・
私が引っ付いて行こうとするとかわされたり
睨まれたりするんだ・・・なんでだろう・・・(シュン)

スポーツをしだしてから先輩や後輩に呼び出されることが多くなった

「好きなんです、付き合ってください!」

「ごめんね、私にゃんにゃんが好きだから」

全員にそう言って断ってるのに
呼び出されるのが後を絶たない・・・?

ある日後輩に

「一度だけでいいのでデートして下さい(涙)」

て、泣きながら言われてどうしたらいいかわかんなくて
にゃんにゃんに聞きに行ったら
凄い不機嫌な顔をして、してあげたらいいじゃん!て、言われた・・・

「一度だけだよ」

て答えるともっと泣きながら

「ありがとうございます」て腕を握られブンブン振られちゃった(汗)

その週の土曜日

駅の有名な犬の銅像の前で待ち合わせ

凄い人だけど私の事見えるかな(汗)

キョロキョロあたりを見渡していると向こうから歩いてきた

「渡辺さんおはよう(-∀-`) 」

「優子先輩おはようございます」

「今日どうする?映画でも行く?」

「動物園に行きたいんですけどダメですか?」

「いいよ!えーとどこがいいかな・・・」

スマホで調べようとしたら

「私のお勧めでもいいですか?」

「いいよ(-∀-`) 案内してくれる?」

「はい!♪行きましょう♪」

そう言って手を握られた
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