幼馴染♂  99


質問のお返事です

だれにいい姉ちゃんって言われたんですか?
  同室の大学生のお兄さんのところにお見舞いに来てた友達です
  優ちゃんて呼んでいるしどう見ても中学生じゃないから    
  お姉さんと勘違いしたわけですね

では本編をどうぞ

優子

「優子時間が少しはやまっ・・・・
お前朝から何盛ってんだよ(怒)」

にゃんにゃんに甘えてたらいきなりカーテンが開いて
とーちゃんが入ってきた

慌てて俺を引きはがし

「おじさん、おはようございます」

「陽菜ちゃんおはよう、こんな変態な息子だけど
見捨てないでやってくれよな」

「はい(笑)」

「うっさいなー何の用事だよ」

「あぁそうだった、お前のオペの後に
もう一つオペが入ったから30分早まったから
いいに来てやったんだった」

「えーじゃーもうすぐじゃん」

「そう言うことだな、局部麻酔だし
別に用意することもないから大丈夫だろ」

「お、おう・・・・」

「早めに来てよかった(бвб) 」

「ホント助かるよこいつが逃げ出さないように
見張っといてくれ(笑)」

「逃げねーよ、かあちゃんと同じこと言うなよ」

「あいつもそう言ってたのか?
さすが以心伝心♪」

「けっ、じじいとばばあが何言ってんだか、イテッ(汗)」

「麻酔せずオペしてやろうか」

「お、お父様よろしくお願いします」

「よーし!もうすぐ看護士が迎えに来ると思うから
今のうちにトイレにいっトイレ、なーんちゃってガハハハ」

「・・・・・・・(бвб) 」

笑いながら病室を出ていった父ちゃん・・・
きっと恥ずかしかったんだろうな(笑)

「早く行っといで」

「うん・・・にゃんにゃん帰っちゃうの?」

「手術終わるの待ってるよ
早ければ1時間ぐらいで終わるし」

「えーと・・・」

「ん?なに」

「この部屋で待っててほしくない・・・」

チラッと大学生のほうを見るとあぁーて顔をして
下のカフェで雑誌読んでるねって言ってくれたから
ほっとした

それから少しして車いすを押して迎えに来たかーちゃん

「えー美人の看護士さんがよかっ・・・・う、嘘です」

横からの突き刺さる視線に体が震える

自分で車いすに乗りにゃんにゃんを見ると

「手術室の前まで押していってあげるね(бвб) 」

「甘えたな変態息子でごめんなさいね」

「変態は余計だろ(怒)」

「夫婦で同じこと言うんですね(бвб) (笑)」

「あら、あの人も言ってたの?やっぱり愛ね♪」

「ケッ、年寄りが何言って・・・」

「何か言ったかしら(怒)」

「いえ、何も言ってません( ̄д ̄)」

やばいやばい手術中は無防備だからな
逆らっちゃいけないぜ

幼馴染♂  98

優子

「優子・・・優子起きなさい」

母ちゃん・・・・

「うわっ学校(汗)」

慌てて飛び起きてあたりを見ると

「あれ?」

「何寝ぼけてる、朝ご飯持ってきてあげたわよ」

そうだ今日手術だから病院だった

「10時からの手術逃げちゃダメだからね(笑)」

「に、逃げねえよ、俺は男だぜ」

「そうね、姉弟の中で一番偉そうで
その癖一番怖がりだけどね(笑)」

「煩いやい、もういいから仕事に戻れよ」

「はいはい、30分前にまた来るわね」

「べ、別に来なくても・・・・」

「いいの?」

「・・・・・・」

「トイレ早めに行っておきなさいよ」

「わかってるよ」

「食べた食器は「わかってるって」

「じゃーね」

俺の頭を撫でて病室から出て行った

ちっ、いつまでもガキじゃねえっつうんだよ

ご飯を食べて食器を片付けに行こうとベットから降りると

「あれ?どこかに行くの?」

にゃんにゃんが入って来た

「これを持って行こうかと」

「貸して、陽菜が行ってきてあげる」

俺の手からトレーを取持って行ってくれた

「いい姉ちゃんだな」

「・・・・・」

姉ちゃんじゃねえし(怒)

「何膨れてるの(бвб) 」

「何でもねえよ」

ムッてしてたらにゃんにゃんが戻って来た

「歯磨きと顔洗って来たら?」

「うん」

洗面用具を持ちトイレへ向かった

ふーさっぱりした(´-∀-)

病室へも戻ると大学生と楽しそうに話をしてるにゃんにゃん

「・・・・・・」

俺が戻って来たの気づいてないじゃん(怒)

大学生と目があいその視線に気づいたのか
後ろを振り返り俺と目があった

そのままベットに上って布団をかぶる

「何怒ってるの?」

「怒ってないし」

「怒ってるじゃん」

「眠いだけだよ」

潜り込みながら答えているとカーテンが閉まる音が聞こえて
ベットの端がくぼんだからきっと陽菜が座ったんだと思う

布団がめくられ横を向いてる俺の耳元で

「おはよのキスまだしてないよ(бвб) 」

ゆっくり顔だけ向けると
唇に優しくキスしてくれて

「ヤキモチ妬いた優ちゃん可愛い」て囁いて来た

「ヤキモチなんか妬いてないやい」

「拗ねた優ちゃんも可愛いよ」

「くっ・・・男に可愛いって言うな(怒)」

微笑みながら頭を撫でようとするから
咄嗟に腕を払うと少し悲しそうな顔をしたから
胸がキュッと締め付けられた

「っ・・・ごめん」

「いいよ、陽菜が悪いんだから
でもね、陽菜には甘えて欲しいかな
かっこいい優ちゃん好きだけど
可愛い優ちゃんも好きだから」

「男なのにいいのかよ」

「陽菜と優ちゃんは恋人でしょ」

「にゃんにゃん・・・」

ギュッと抱きしめてもう一度キスをした

幼馴染♂  97

優子

平気な振りしてるけどやっぱり手術は怖くて・・・

もし失敗してサッカー出来なくなったらと思うと
陽菜と結婚できなくなるよなー・・・

だって大学行って働くってなった時の陽菜の年は・・・

ネガティブな事ばかり考えていると夜もちゃんと寝れなかった

先生と親父たちが来て手術の説明をしてる

入院は二週間だけど長引く場合もあるだとか
リハビリはすぐに行いますとか

気がめいっちゃうぜ

陽菜は職員会議で遅くなる日以外は毎日来てくれるって
言ってくれてるけど・・・やっぱ寂しいそれに・・・

四人部屋で良かったよ個室だったら怖くて一人で居れないもんな

説明が終わり先生が出て行くと

「お父さんとお母さんも手術に入るからな」

「別にいいのに・・・」

ちょっと嬉しいけど強がってると

「大事な息子だからな!」

頭をポンポンと叩き病室を出て行く親父

「こんな時にしか一緒に居てあげられなくてごめんね」

「かあちゃん・・・」

少し微笑んで出て行った

「・・・・・・」

「優ちゃん良かったね(бвб) 」

「べ、別に・・・(汗)」

「ふふふ、顔ニヤケてるよ(笑)」

「うっさいなー(汗)」

「そろそろ陽菜も帰るね、大丈夫?」

「うう・・・大丈夫じゃない・・・」

「じゃー大丈夫になるおまじない」

そう言うと音が鳴らない様にチュッと優しくキスしてくれた

「明日も来るから」

「うん」

「あ、それと・・・ここの病院お化けは出ないからね(笑)」

「うっ・・・・」

「ふふふ」

頭をなでなでしてくれてじゃーねって言って帰って行った

・・・なんで分かったんだろう・・・


俺の事なんでもわかってくれてるいい嫁だぜ(´-∀-)

アンブレラ  42

陽菜

年が明けて優ちゃんとは一緒に初詣には行けなかったけど
生きる事を選んでくれたんだから来年は二人で行けるよね?

だから今年も仕方なくみーちゃんと行った(бвб) 

「おい、こら(怒)仕方なくってどーいう事だよ」

「陽菜のナレーションに勝手に入ってこないでよ(怒)」

「何がナレーションだよ全部漏れてますけど」

「煩いなー独り言なんだからほっといてよ(怒)」

「最近の陽菜イライラしてるけど
勉強上手くいってないの?」

「勉強は頑張ってるもん、約束したから」

「じゃーなんで?」

「優ちゃんが移植手術の為に
最強?の抗がん剤を使ってるから
無菌室に入っちゃったの」

「最強って・・・(笑)
なるほど、欲求不満と言うわけですか(笑)」

「・・・・だってやっと心が通じ合って
恋人になれたのに触れれないなんて拷問でしかないじゃん」

「毎日会いに行ってるんでしょ?」

「行ってるけどガラス越しにしか見る事が出来ないし
声も電話を通してでしか聞こえないんだもん
それに30分ぐらいしか見ていられないし
しんどい時はブラインドがかかっていて
見ることも出来ない・・・・」

「仕方ないよ凄い辛いって聞くからね」

「移植手術の後はもっと辛いらしいの・・・」

「調べたの?」

「ネットで調べてみた」

「私が行ってもいいのかな(汗)」

「優ちゃん意外にみーちゃんの事気に入ってるから
喜ぶと思う(бвб) 」

「意外にって・・・(汗)」

今日は少し調子がいいみたいでガラス窓の近くまで来てくれた

「みーちゃん久しぶりきてくれてありがとね」

「優子お久、あれ帽子買ったの?」

「にゃんにゃんがまた作ってくれたんだ
今三つあるんだよ(-∀-`) 」

「優ちゃん無理しないでベットに寝てていいよ」

「もう少しだけにゃんにゃんの近くに居たいから・・・」

「優ちゃん・・・」

「毎日来てくれてありがとね
でも受験もうすぐでしょ?
私は大丈夫だから毎日来なくてもいいよ」

「やだ!毎日声聞かないと勉強はかどんないもん・・・
でも、もし優ちゃんがしんどくて辛いなら言って
寝てる姿だけ見て帰るから」

「ありがとう・・・私も体が辛いけど
にゃんにゃんそ姿見たり声を聴くと
体が少し楽になるんだよね」

「・・・・早く優ちゃんにキスしたい・・・」

「私もにゃんにゃんに触れたい・・・」

「もしもーし、私の事忘れてやしませんかお二人さん」

「あっ・・・いたんだった(笑)(´-∀-)」

せっかく見つめ合っていい雰囲気だったのに(怒)

(そろそろ戻った方が)

看護士さんが優ちゃんの後ろから話しかけて来た

体に負担がかかるから話は五分から十分ほどしかできない

「また明日も来るね(бвб) 」

「うん、待ってる(´-∀-)」

いつもガラスに陽菜の手形とグロスを付けて帰る

無菌室病棟を出てエレベーターに乗ろうとしたら

「ニャロ、ちょっといいかな」

「麻里ちゃんなに?」

みーちゃんと三人談話室に移動する

「移植日が決まったよ」

「・・・・」

「10日後」

「そっか・・・いよいよだね」

「移植した日から生着するまで地獄のような日々が待ってるんだよね」

「みたいだね」

「中には殺してくれーて叫ぶ人もいるぐらい苦しいんだよ」

「そんなー・・・」

「それを家族が支えるんだけどゆっぴーにはいないから
にゃろが支えになってあげて欲しい」

「そのつもりだもん・・・」

「ニャロが今思ってるよりも何倍も凄いから
覚悟しといてね」

「・・・・わかった」

「峯岸さんだっけ?」

「はい」

「峯岸さんはニャロを支えてあげてね」

「任せてください!」

「他の事は篠田に任せて(*`ω´) 」

「絶対に治してよ(бвб) 」

「大丈夫!篠田失敗しないから(*`ω´) 」

「・・・なんか嘘くさーい」

「ひどーいシクシク(泣)」

ウソ泣きする変な医者はほっておいて病院を出た

「陽菜、あの先生といつの間に仲良くなったの?」

「別に仲良くなってないし」

「麻里ちゃんて呼んでたじゃん」

「毎日声かけてくるから自然と呼ぶようになっただけ(бвб) 」

「医者の知り合い作っておいたら
いざと言うときいいかもね」

「・・・麻里ちゃんに胸見せるのヤダ(бвб) 」

「いやいや、キモイ男の医者よりいいでしょ」

「麻里ちゃんも十分変態だもん」

「そうなの?美人さんなのに」

「綺麗なバラには棘があるみたいな感じかな(бвб) 」

「うーん・・・いまいちよくわかんないけど
そう言えば10日後って受験の次の日じゃん良かったね」

「うんかぶらなくてよかった」

「もしかしたらその辺も考慮してくれたのかもよ」

「まさかそんな事・・・」

でもこの前受験日聞いて来てたからなー・・・・
変態だけじゃないって事か(笑)



アンブレラ  41

優子

とうとう陽菜にばれちゃった(汗)

てか、みんなにバレてたなんて
私ってどんだけわかりやすいんだよ(笑)

「だから手術受けろよ」

「え!?なんで・・・」

佐江の言葉に先生を見ると

「篠田はなーんにも知りませーん
たまーに独り言を言う癖はあるけどね(*`ω´) 」

「この確信犯め(怒)」

「優ちゃんお願い!陽菜を一人にしないで」

「こじぱ・・・でもお金が・・・」

「俺が立て替えとくから!
あげるんじゃないぞ貸しとく
返すのはゆっくりでいいからな」

「才加にそんなことしてもらえないよ
だって私は才加の気持ちには・・・」

「俺の自己満足だからいいんだよ
カッコつけさせてくれよ」

「才加・・・」

「そうと決まれば準備に取り掛からなきゃね(*`ω´) 」

「ちょっと待ってよ
私まだ受けるって言ってないよ」

「優ちゃん!!」

いきなり抱きつき唇を押し当てて来た陽菜

私は目をつむる事も瞬きさえできずにいると
こじぱの後ろが目に入る

大きく目を見開き口を開けて固まっている三人
ニコニコしながら覗こうとしてる変態医師

陽菜の顔がゆっくり離れて行く

「優ちゃん陽菜と付き合って下さい」

「っ・・・・」

「小嶋さん(汗)」

一番に我に返ったのはゆきりんで
男二人はまだ戻ってこない

「優ちゃんは陽菜を抱きたくないの?」

「おおーニャロだいたーん(*`ω´) 」

ちゃちゃを入れてきて睨まれる医者

「こ、こ、こ、小嶋さん(汗)」

ニワトリになったゆきりん(笑)

「陽菜は受験頑張って合格するから
優ちゃんが退院したら一緒に住もう」

「積極的なニャロかっこいい!(*`ω´) 」

「さっきから煩い(怒)」

陽菜に怒られシュンとする有名医師

「ふぅー・・ゆっぴーどうするの
好きな人にここまで言わせて
それでもまだ死んでもいいって思ってるの?」

「私は・・・」

「優ちゃんは死にたくないって思ってるよね
昨日寝るときに言ってたもん」

「っ・・・起きてたんだ・・・」

「ウトウトしてたけどはっきり聞こえたもん
本当の事を言ってよ優ちゃん」

「私は・・・私は・・・
死にたくない!死にたくないよ先生(涙)」

「はい!死にたくない頂きました(*`ω´) 
篠田頑張っちゃうから覚悟しててよ
絶対死なせないから」

さーて急がなきゃ年末年始で機関とかしまっちゃうー
ていいながら病室を出て行った

「優ちゃん!」

また私に抱き付き泣き出した陽菜

泣いてるゆきりんを自分も頬をぬらしながら
そっと抱き寄せる佐江

顔をぐちゃぐちゃにして男泣きしてる才加


みんな有難うどんな結果になろうとも
私は幸せだよ
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2015年05月 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
アーカイブ
カテゴリー