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月の女神 31 最終話

「で、どうだったの?」

「父は陽菜様のお母様、真子様が小嶋家に嫁いでこられて以降
ご夫婦専属の執事として仕えていました」

「そんな事知ってるし」

「陽菜様がお生まれになるまでの三年間
週の二日ほどしか屋敷にお戻りにならないご主人様でしたが
奥さまが一人でお出かけになるのを嫌がられ
どうしても出たいのであれば
週の一日だけ執事付きで出かけてもいいが
何処へ行っていくら使ったかを報告しなければいけなかったそうです」

「酷い・・・・・」

「その大切な一日をある時期から
毎回同じ方とお会いされていました」

「・・・・・・」

「ご主人様にはどなたと会っているのかを報告していましたが
毎回同じ方でしたので不審に思われ何をしているのか聞かれると
奥様はただ一緒に遊んでいただけと答えられ
父も聞かれましたが車で待っていたので
何をしてるかはわかりませんと答えたそうです」

「本当は何をしてたの」

「それは・・・・奥様と相手の方しかわかりません」

「だったらどうして会わなくなったの」

「お買い物やランチの後は必ずホテルへ行っていたと知られ
何故ホテルへ行ってるのか問い詰められると
聞かれたくない話をしていたからだとお答えになったとか」

「・・・・・・・」

「そんな話しか出来ないやつとは会うなと言われ
それ以来一度も会えなかったそうです」

「そんな・・・・・酷い」

「じゃー・・・・あの絵本はどうやってお母様の手に?」

「陽菜様がお生まれになったお祝いにどうしても送りたい
しかし奥様の郵便物はすべてご主人様が確認します
なので父が北川様から直接預かり
お母様にお渡ししたそうです」

「見つかってたら取り上げられるだけじゃすまなかったじゃん」

「はい、細心の注意を払いお渡ししたと申しておりました」


「だったら駆け落ちして連絡が途絶えてしまい
私が産まれた事は知らなかったんじゃ・・・」

「大島様のお母様のお好きな花は何でしたか?」

「お母さんは・・・・ヒマワリが大好きで
物心ついた時には庭に沢山咲いていて
形見の品になってしまいましたが
身につけていたひまわりのペンダントを私の五歳の誕生日に
大切にしなさいってくれたんです」

「そのペンダントは真子様が
大島様の誕生のお祝いに送られた品です」


陽菜様と目を合せ固まっていると


「私は麻衣様に一度だけお会いした事があるんです」

「どうして?」

「中学一年生の夏休みが終わる最後の日に
一枚の紙と小さな紙袋を渡され
そこへ行き絵本を買って一番最後に並びサインしてもらいなさい
その時に真子様からですと言って紙袋を渡しなさいと」

「私はもう産まれてたんですか?」

「いいえ、お腹の大きな麻衣様が真子様と言う名前を聞いて
泣きそうな顔をしてお腹を撫でながらありがとうと一言だけ言われ
中身を見てからゆっくりと絵本にサインをされ
その下にはメッセージが書かれていました」


「ちょっと待って・・・・絵本がもう一冊あるって事?」

「ありました」

「ありました?あるじゃなくてどうしてありましたなの?」

「それは・・・・奥様の棺に一緒に入れたからです」

「どうして・・・・この絵本はあるのに
どうしてその絵本は残してくれなかったの!」

「その絵本は陽菜様にと送られたもの
あの絵本は奥様に送られた物だからです」

「・・・・・なんて書いてあったの」

「言えません」

「他に知ってる人は?」

「私以外に居ないと思います」

「お願いします、教えてください」

「大島様」

「お願い」


土下座した私を見て同じように
土下座する陽菜様


「陽菜お嬢様おやめください(汗)」

「じゃー教えてよ」


「・・・・・あの時の事は今でも鮮明に覚えています
微笑みながら涙を流されていて・・・・・・

”月と太陽は一緒には居れないけれど
必ずどちらかが子供達を照らし続けれます
必ず交わる時期もある月と太陽
いつか親子で相見えることを願います”

そう書かれていました」

「お母さん・・・・(。-∀-)」

「お母様・・・(涙)」


会いたいのに会えなかった二人・・・・

四人で会う事は叶わなかったけど
私達二人がこうやって出会えたのは
お母さん達の思いが強かったからなのかもしれない


「お母様たちの思いを陽菜と優ちゃんで受け継ごうね」

「でも、卒業されたら陽菜様は・・・」

「陽菜の婚約者ひと回りも上なんだよ酷いと思わない(怒)」

「ひと回り・・・・・」

「中学生だった陽菜を見てニヤニヤしててキモイし
おじさんと結婚なんかしたくない(怒)」

「しかしご主人様が決められた縁談です(汗)」

「年に数回しか会わないお父様の言う事なんて聞かない」

「私は後二年ここから出れなくて・・・・
陽菜様を守れないのが悔しいです」

「優ちゃんが卒業するまでここにいるから大丈夫(бвб) 」

「え・・・・どうやって?」

「留年したっていいしたとえ卒業させられてもここに住んで
この学園をぶっ壊して改造する
だってお父様はここには入ってこれないから
連れ戻すことはできないでしょ(бвб) 
だから優ちゃんも手つだってね」


女神さまは眠れる獅子だったみたい(;´-∀-)


「麻里子達にも手伝わせるとして
色々作戦とか計画を立てないといけないから
もう向こうには帰れないね(бвб) 」

「何故ですか?」

「夜中にいいアイデアが浮かんでもすぐ言わないと忘れちゃうでしょ」

「メモか何かに書いておけば(;´-∀-)」

「陽菜がそんなことすると思う?」

「思いません・・・・・(;´-∀-)」

「今から優ちゃんの引っ越しをしまーす(бвб) 」

「陽菜様(;´-∀-)」

「執事は向こうに入れないから・・・・・
手伝いを才加に頼もうか?」

「い、いえ一人で大丈夫です(;´-∀-)」

「早く行って早く帰って来てね優ちゃん」


(はぁ・・・・今日から毎日夜が楽しみ)


心の声が漏れてますよ陽菜様

さっきの感動を誰か返してぇ〜(。-∀-)




おしまい



月の女神 30

「北川謙二様のご家族は
お二人が駆け落ちした次の日には
代々勤め上げて来た大島家から
誰もいなくなったと聞きました」

「おじいさんからクビにされたんですか?」

「いえ、クビにされる前に辞表を出し
出て行かれたそうです」


そうだったんだ・・・・


「もしかして駆け落ちするの知ってたんじゃない?」

「どうしてそう思うんですか?」

「だって何処かへ旅に行くのに
着いて行ってるだけかもしれないでしょ」

「確かに・・・そうですよね」

「一家が何処へ行ったのかを
その頃お屋敷にいたお手伝いや庭師に聞いたのですが
誰も知りませんでした」

「行方不明?」

「先々代の頃からの執事でしたので
田舎が無く行くところが
わからないというのもあったと思います」


やっぱり私にはもうおじいさんしかいないのか・・


「でも見つけたんだよね(бвб)」

「はい、必ず見つけてきてとのご命令でしたので」

「もったいぶらずに早く話してあげて」

「御一家は引退した執事仲間や
学生時代のご友人を頼り各地に散らばり
生活されていたようです」


「今どこにいるかわかったんですか?」

「曾御爺様御婆様はすでにお亡くなりになっておられ
御爺様御婆様は北海道に
大島様の叔父さんにあたるお父様のお兄様は長野に
叔母様にあたる妹様は東京にいらっしゃいました」

「ありがとうございます
会えなくても血の繋がった親戚が
いるとわかっただけで嬉しいです」


「卒業したら会いに行けばいいじゃん」

「行けませんよ、
お父さんのせいでみんなバラバラになったんですから」

「・・・・・・・」

「何か隠してるよね・・・・どうして行方がわかったの」

「大島様のお母様麻衣さまは北川様に内緒で
ずっと金銭的支援をされていたのです」

「お母さんが?」

「はい、初めは返金されたりお断りになっておられたようですが
将来ご自分の家族に何かあったときは
助けてあげてほしいと言われたそうで・・・」


「お母さん(。-∀-)」

「でも、優ちゃんがひとりぼっちになったとき
誰も引き取りに来なかったんでしょ」

「大島姓の優子様を引き取ることは出来ずにいましたが
そばで見守ってはおられました」

「そばで?どういうことですか
施設の職員さんとか?」

「妹様が嫁がれたのは宮澤家です」

「宮澤?・・・・・・宮澤佐江!?」

「はい、大島様とは従姉妹に当たります」


「佐江が従姉妹・・・・
じゃーわざと近づいてきたって言うの?
偽りの心友だったてこと?」

「ご本人には何も知らされていないと聞いておりますので
偽りではなかったと思います」

「佐江・・・・・」

「優ちゃん大丈夫?」

「私に従姉妹が・・・・それもすごく近くにいました(。-∀-)」

「うんうん、よかったね(бвб)」


小中とずっと一緒だった佐江が親戚だったなんて
じゃーあの優しかった佐江のお母さんは私の叔母さん

私のことすごく可愛がってくれて
お泊まりだって何度もして
一度佐江が自分より優子を可愛がるって
やきもち妬いてたっけ

そっか・・・・叔母さんだったんだ(。-∀-)


「で、そんな細かく調べられたのって
何か繋がりがあるからだよね
じゃないと絶対にわからないはず」

「私からはこれ以上申し上げられることはありません」

「誰なら教えてくれるの?」

「それは・・・・・・」

「昔の執事仲間の所へ行ったのだったら
陽菜様の執事さんの所にも
もしかしたら噂が来てたんじゃないですか?」

「・・・・・・・・」

「どうなの?」

「父が知っていました
しかしそれ以上は教えてはくれませんでした」

「明日ここへ来させて」

「それは・・・・出来ません
ここへ入れるのは私だけです」

「じゃー陽菜を連れて行って」

「ここから連れ出す事も出来ません」

「なんとかして(怒)」

「誰が知っていたとかもういいです
卒業したら佐江に会いに行って
おばさんに聞きますから」

「まだ二年以上あるよ」

「約十年も一人だと思ってたんですから
後二年くらい待てます」

「優ちゃんがいいならいいけど・・・」

「ご馳走様でした、美味しかったです(-∀-`) 」

「ありがとうございます」

「今日は早めに戻りますね」

「え、泊まっていかないの?」

「今日は授業を休んでしまいましたから
宿題や連絡もあるかもしれないので戻ります(;´-∀-)」

「むぅ・・・毎日ここから通えばいいじゃん」

「それはできません、私は一般生ですから」

「校則変える」

「そんな事で変えたらダメです(;´-∀-)」

「そんな事じゃないじゃん、大切なことじゃん」

「執事さん何とかしてください(;´-∀-)」

「お嬢様、大島様には大島様の生活がございます
強要してはいけません」

「あと数カ月で陽菜のわがままは終わるのに・・・・」

「お嬢様・・・・
あまり深入りされますと
辛いのはお嬢様です」

「そんな事言われなくてもわかってる(怒)」

「申し訳ございません口が過ぎました」


一礼して出て行こうとするから


「最後に一つだけ、
卒業してからお母さんと陽菜様のお母さんは
会えたんでしょうか?」

「それは私ではわかりません」


「私では?」

「お母様の執事は湯浅の父親だもんね」

「はい」

「明日全部聞いてきて
なんだったら動画撮ってきてくれて良いから」

「お約束は出来ませんが伝えます」

「だめ!絶対に聞き出さないとクビだから」

「・・・・・・肝に銘じます」


もう一度一礼して出て行った


「私の為に執事さんを困らせないであげてください」

「優ちゃんの為だけじゃない
陽菜だって知りたいから」


だよね、私が知りたいんだから陽菜様だって知りたよね


「私もこれで失礼します」

「やっぱり帰るんだ・・・・・」

「すみません、おやすみなさい」

「おやすみ」


私の顔を見ず一言だけいうとベッドに腰掛ける陽菜さんに
後ろ髪を引かれながら部屋を後にした




「ただいま」

「お帰りなさい、今日も戻ってこないのかと思ってました」

「勉強遅れちゃうから・・・・」

「板野さんがプリント持ってきてくださったので
机の上に置いてます」

「ありがとう」


そこには今日どんな勉強をしたのかや宿題、どんなことがあったとか
細かく書かれていて几帳面なともちんに笑みがこぼれた


そうだよ、私の世界はこっちなんだ
陽菜様達と一緒にいると勘違いしそうになるけど
ちゃんと身分をわきまえなきゃ

じゃないと・・・・・戻れなくなってしまいそうになるから


「大島さん、悩み事があるならいつでも言ってください」


「ありがとう、でもまだ大丈夫」


そう、まだ大丈夫・・・・・だと思っていた私は愚か者だ

月の女神 29

「一緒にシャワーする?」

「結構です(;´-∀-)」

「時間短縮になるのに」


そういう考えか(;´-∀-)変な風に取っちゃったよ


「布団から出るからそこの二人追い出して」


「かしこまりました」

「え?二人って・・・」


急いで角へ行くと帰ったはずの麻里子様と恵様が
バツの悪そうな顔をして立っていた


「陽菜様がああ申しておりますのでお引き取り下さい」

「はいはい、もうちょっとで見れそうだったのに残念(*`ω´) 」

「さすがねにゃんちゃん」

「わかるし(бвб)二人が大人しく帰るわけないでしょ」


全然気づかなかった(;´-∀-)


「じゃーねユッピーまた明日」

「感想待ってるわよん」

「言わせるわけないでしょ(怒)」


ヒラヒラと手を振って出て行く二人を見送り
ベッドへ戻ると起き上がって歩いて来る陽菜様


お風呂へはキッチンの前を通らないといけないのに
裸のまま歩いてくるからビックリする


「が、ガウン着てください(;´-∀-)」

「なんで?汚れちゃうじゃん」

「でも裸を(;´-∀-)」


ちらっと執事さんの方を見ると


「大丈夫絶対に見ないし
見えたとしても無だから」


そんなわけないでしょ?
相手は男だよ?女の私でも見とれちゃうというか
ガン見してしまいそうなのに(;´-∀-)


「着替えだしといて」

「かしこまりました」


下着とかも用意させるの?

だめだ、ついていけない
好きだけじゃ無理だ(;´-∀-)

やっぱり卒業したら普通の生徒に戻ろう
陽菜様を忘れて自分の人生を生きるんだ


「大島様も続いてはいられますか?」

「あ、はい・・・」

「かしこまりました
それに合わせてお食事をご用意します」

「あ・・・お願いします」


執事さんも大変だな・・・・
お父さんも大変だったのかな

でもお母さんは一般生だったから
お父さんはここへは来たことないんだよね?

こんな世界だと知ってても
お母さんを連れて逃げたかな
自分の家族を犠牲にしてまで・・・・


そう言えばお父さんの両親はどこにいるんだろう

私のお爺ちゃんやお祖母ちゃん
もしかしたら兄妹がいたかも・・・
そしたら私に親戚が出来るじゃん

ここを卒業したら探して見よう
おじいちゃんに言っても教えてもらえないだろうしね


ん?まてよ私の両親について調べてもらった時
お父さんの方の情報も少しは入ってるはずだよね?


「あのう・・・」

「なんでしょうか」

「私の両親について
調べて頂きましたよね」

「はい」

「その時にお父さんの方は調べなかったんですか?」

「全て調べて陽菜様に報告しておりますが・・・
お聞きになっておられませんか?」


聞いてない・・・・・


「駆け落ちした罰で
全員追い出されたというのは聞いたんですが
その後どうなったかが知りたくて(;´-∀-)」

「陽菜様にお断りをしてからでもよろしいですか」

「はい、全然大丈夫です」


だよね、また勝手に話して
怒られでもしたら大変だもんね


「優ちゃーん、出たよー」

「はーい、私は五分ほどで終わるので食事お願いします」

「かしこまりました」


チラッと覗いて下着をつけてるのを確認してから
扉を開け中へ
背中合わせになりバスローブを一瞬で脱ぎすて中へ


「忙しすぎだし(笑)」


だってやっぱりまだ恥ずかしいから


「よし、パパっと洗っ・・・・て・・えぇぇ!?
何だこれ(;´-∀-)」


身体中に無数の痣が


「カチャ、どうかした?」

「キャッ(;´-∀-)」

「キャッだって(笑)可愛い(бвб) 」


取りあえず陽菜様に背を向け


「なんか痣があちこちにあって驚いただけです」

「痣じゃないよ、それはキスマーク」


まじか(;´-∀-)


「お腹すいたから早く上がって来てね」

「わかりましたから閉めて下さい(;´-∀-)」


カチャッと締まる音がして急いで体を洗う


ここ、制服から見えるかな・・・ギリ大丈夫かな
大人しくしてたら大丈夫そうだ


宣言した通り5分で終え外へ


「用意できておりますのでお席へどうぞ」

「あ、はい」


食事も終わりに差し掛かった時
執事さんがやっと話しを切り出してくれた


「陽菜様」

「なに」

「大島様がご両親の事をもう一度!
お聞きになりたいそうですので
わたくしの方からお話させていただいても
よろしいでしょうか」

「もう一度聞きたいの?」

「はい(-∀-`) 」

「話してあげて(бвб) 」

「かしこまりました」


流石執事さんナイス(-∀-`)

デザートを食べながら
初めて聞くお父さんの話を聞いた




月の女神 28

「あ、朝ですけど(;´-∀-)」

「時間なんて関係ない
陽菜は優ちゃんの事をもっと愛したいの」


そんな色っぽい顔と甘い声で言われたら嫌です!
なーんて言えるわけない

絶対に確信犯だ(;´-∀-)


「いいよね(бвб) 」


だから頷く事しか出来るわけなくて・・・


「あっ・・・んんっ・・・やっぁ」

「凄い敏感だね」

「わかんない・・・です」

「悶えてる優ちゃんも可愛いよ」

「まって・・・あっ・・そこっやぁ」

「ここ気持ちいいよね
イッテいいよ」


そんな会話が何度繰り返されたのか覚えていない

目が覚めたのはドンドンドンと言うドアを叩く音


全く起きる気配のない陽菜様に布団をかけ
自分はバスローブを羽織りふらつく足を
何とか動かしドアの近くへ


「はい・・・・」

「よかった生きてたんだね」

「生きてますけど・・・どうかしましたか?」

「どうかしましたかじゃないよ
取りあえずここを開けて」


まだはっきりしないボーとした頭を振り
鍵を開けると麻里子様たちが立っていた


「・・・・・ニャロは?」

「寝ておられます」

「その恰好と言う事はずっとシテたの?」

「なんか・・・そうですね・・・」

「朝も昼も食べずに?」

「もうお昼終わっちゃったんですか?」


だからお腹ぺこぺこなんだ


「何言ってんのもう学校も終わった夕方だよ」

「うそ・・・・・」

「携帯の電源切ってるし
連絡つかないから二人で死んでるのかもしれないって
才加が騒ぐし、執事はずっとドア横で立ったままだし
仕方なくお嬢様らしからぬドアを叩いてみたんだけど
起きてくれてよかった」

「どうしたらいいですか(;´-∀-)」

「とりあえず執事を中に入れてあげて
食事の用意させたら」

「わかりました、どうぞお入りください」


キッチンからベッドは見えないから良いよね

執事さんだけを招き入れたのに
麻里子様と恵様が我先にと中へ入っていく


「あのう・・・(;´-∀-)」

「気にしない気にしない(*`ω´) 」

「麻里子やめといた方がいいぞ」

「才加とゆきりんは戻ってていいよ」

「怒られても知らないからな」

「慣れてるので大じょーぶ(*`ω´)」


ずんずん奥へ入って来てベッドの前


「あらん、お布団かぶってるわ残念」

「でもシーツの乱れ方が凄いね」

「にゃんちゃんここで抱いたのって初めてよね」

「いつもは教室とか廊下でシてるから(笑)」


そんな所で(;´-∀-)
だから見れてたのか・・・

て、いうかそんな場所でもいいのかお嬢様方(;´-∀-)


「んん〜ん・・・・」

「あぁぁぁ!!(;´-∀-)」


寝返りを打ちながら布団を剥ごうとしてるから
慌てて飛びつき布団を押さえる


「あらん、かわいらしいお尻」

「お尻にまでキスマーク付けてるとか
ニャロの独占欲(笑)」


飛び込んだ時バスローブがめくれ
私のお尻があらわになってしまっていた


「重い・・・・・て、何してんの(怒)」

「ユッピーの可愛いお尻見てる(*`ω´) 」

「はぁ?あり得ないんだけど(怒)」

「そのままひっくり返ってくれてもいいのよん」

「させるわけないでしょ、出て行って」

「お尻を見れただけでも収穫だったわん
さあ〜てと、お夕食今日は何かしら」


そう言い残し去っていった二人


「陽菜様の裸を見られそうだったので・・・
すみません(;´-∀-)」

「勝手にドアを開けないで!」

「ごめんなさい」

「ん?今めーたん夕食って言わなかった?」

「もう夕方見たいです」

「え〜・・・陽菜頑張ったじゃんすごーい(бвб) 」


自分で自分を褒めてる・・・


「お腹すいた、ご飯まだぁー」

「もう少しお待ちください(汗)」


今中に入ったところだもんね


「鍵を執事さんに渡しておいた方がいいんじゃないですか?」

「彼、鍵がなくったって開けれるよ」

「そんな事まで出来るんですか?」

「何でも出来のが執事でしょ?(бвб) 」


そう言うものなの?
なんか違うような気もするけど(;´-∀-)


「じゃーどうして外で待ってたんでしょうか?」

「一度気持ちよく寝てたのに
勝手に入って来てご飯作ってたんだよね
その物音で安眠を邪魔されてめちゃくちゃ怒った時があって
解雇の一歩手前までいったの
それ以来陽菜が声をかけない限り
入って来なくなったかな(бвб)」


普通な事のように言ってるけど
そんな事で解雇されたらたまったものじゃないよね(;´-∀-)

なんか・・・ご愁傷様です(;´-∀-)


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