動き出した時間 20

パリに着くとお昼を過ぎてたから
美術館巡りは明日からにして
建造物をめぐる事にした


ベルサイユ宮殿・ノートルダム大聖堂・エッフェル塔
思ってたより楽しかった、
優ちゃんと一緒だったせいもあると思うけど
凄く詳しく調べていて現地の案内人よりわかりやすかったと思う
それに楽しそうに身振り手振りで話す仕草
コロコロ変わる表情・・・・

はぁー・・・可愛い、 いくつになっても変わんないなぁー

でも・・・
ローヒールだったけど疲れたぁー・・・・・
ボディはキープできても体力はキープできないお年頃

だから買い物前にホテルへチェックインして少し休憩

ベットへダイブしてフーと息を吐くと


「ごめんね・・・疲れたよね(;´-∀-) 」

「ん?」


仰向けになって優ちゃんを見ると情けない顔をしていた


「何で謝るの?陽菜も楽しかったよ」

「でも・・・陽菜は買い物だけでいいんでしょ」

「そんな事ないよせっかくパリに来てるんだし
陽菜だって有名なところ回りたいもん」

「・・・足、マッサージしてあげるからうつ伏せになって」

言うとおりにうつ伏せになるとふくらはぎを優しくマッサージしだす優ちゃん

「気持ちいい(бвб) 」

「スニーカーの方がいいかも・・・」

「陽菜もそう思う、だからプランタン行こう」

「さすがプランタンは知ってるんだ(笑)でも歩ける?」

「買い物なら大丈夫(бвб) 」


優ちゃんの愛情こもったマッサージのおかげで復活して買い物へ


「大きくて広いね」

「全部見てたらキリがないからピンポイントで行こう」


英語でも書かれてある案内板を見つめて・・・・・優ちゃんがだけど

カジュアルなブランドのあるフロアーへ

・・・・・おしゃれなのに可愛いのが沢山ありすぎて全部欲しくなる


「これ、優陽が喜びそうだね(-∀-`) 」


ほんとだ・・・手に取り買ってあげようとしたら


「どうせなら三人でお揃いにしようよ
明日ペアルックできるし」

「そうだねそうしようか(бвб) 」

「アハッ嬉しい 」


優陽のお土産はこれでOKだね(бвб)

動き出した時間 19

移動中
え?昨日の夜に聞いておけって
そんなの無理に決まってんじゃん
夜にする事は決まってるでしょ(бвб) 


「まずはベタだけどルーブル美術館
ここは一日では回り切れない位大きいし沢山の作品があるんだ
ダヴィンチコードて言う映画で見た事あるでしょ?」

「んー・・・見てない」

「えぇーDVD借りてきて一緒に見たじゃん」

「・・・・忘れた」

だって沢山見てるからどれがどれかわかんないし
殆ど途中で寝ちゃうから覚えてないんだもん

「外にはねピラミッド型の入り口があって
夜はライトアップされて綺麗なんだよ
中には陽菜も知ってる・・・と思う
ドラクロワの民衆を率いる自由の女神とか
モナ・リザやミロのヴィーナス」

「それ知ってる奴だ 」

「アハッ、それとサモトラケのニケ」

「・・・・・・・(бвб)」

「勝利の女神、ニーケーの彫像」

「み、見たらわかると思う・・・」

「次は元々駅舎だったオルセー美術館
ミレーの落穂拾いやゴッホの自画像」

「あ、それも聞いたことある(бвб) 」

「フフ他にはルノワールやマネやモネの作品」

「双子?」

「・・・・・次はオランジェリー美術館
ここには陽菜の知ってる作品たぶんないと思うから
つまんないかも・・・・」

「でも見たいんでしょ?」

「うん・・・・」

「いいよ行こう」

「ありがとう(-∀-`) ここにはね光の画家と言われたモネが
この美術館の為に描いたと言われてる”睡蓮”という作品があるんだ」

眉毛が下がったり上がったり忙しいね(笑)

「最後はロダン美術館
ここにはロダンの作品でも有名な”考える人”があるんだよ」

「それも知ってる!こういう姿勢でしょ?」


覚えてる格好をして見せると


「えーと・・・腕と足は逆かな・・・アハッ(汗)」

「むぅ・・・大体でいいでしょ(怒)」

「そ、そうだよね(汗)」

「美術館巡りはそれでいいの?」

「日もないし・・・」

「またくればいいじゃん」

「うん(-∀-`)
ノートルダム大聖堂も行きたいしベルサイユ宮殿も行きたいよね」

「う、うん・・・」

「陽菜は凱旋門とエッフェル塔には行った事あるんでしょ?」


そう言えば昔仕事で来て写真に写してたっけ
凱旋門はシャンゼリゼ通りでお買い物しただけだし・・・


「中に入ったり登ったりしてないから」

「じゃー行ってもいいの?」

「いいよ行こう」

「やったー(-∀-`) 陽菜好き〜」


これ全部歩きだよね・・・
優ちゃんの嬉しそうな顔見てたら嫌って言えないし・・・
先に歩きやすい服と靴買わなきゃ
列車の中で行きたいところを聞く事にした

動き出した時間 18

「おはようございます」

「おはよう、二人共スッキリした顔してるのは良く寝たから?」

「たっぷり寝ましたからコンディションはばっちりです(бвб) 」

「そう、良かった 」


この日の撮影はイブニングドレス、アフタヌーンドレス
それぞれのシチュエーションにあった場所での撮影


「小さい私でもロングドレスが映えるなんて凄いね」

「こんなのも着せてあげたいとか着せてみたいとか
優ちゃんをイメージしてたらドンドン沸いて来て
止まらなくて大変だったんだから(笑)」

「嬉しい(-∀-`) 」

「今度レッドカーペット歩くときは陽菜がデザインしてあげるから」

「うん、よろしくね」


三日間の撮影も終わり最後の夜はスタッフ全員でディナー
もちろんドレスアップして

「女性ばっかりの撮影もいいもんだね(-∀-`) 」


そう、この撮影には男性スタッフは一人もいなかった
だからなのか・・・・


「優ちゃんにはお仕置き」

「な、なんでだよー 」

「自分の胸に手をあてて聞いてみたら 」

「ああした方が早く着替えれるかなーて思って・・・ 」


そう、優ちゃんの全裸で着替えると言う悪い癖が出て
みんなに裸を見られたというのに
ちっとも反省してないんだから(怒)


「明日からバカンスなんですよね?」

「そうなの優子が行きたいところ書き出してるみたいだから
そこを回って最終日はお買い物」

「別に付き合ってくれなくてもいいんだよ・・・」

「一人で行きたいの?」

「そりゃー私は二人の方が楽しいけど
陽菜が楽しくなきゃ意味ないもん・・・」

「絵画とかじゃ無くて陽菜は優ちゃんをずっと見とく
だって感動したり見入ったりコロコロ変わる表情見てるだけで楽しいもん」

「本当にいいの?」

「一緒に居たくないの?」

「いたいよ!いたいに決まってるじゃん」

「なんか、二人の会話って惚気にしか聞こえないわね(笑)」

「そうかな?普通だよね」

「うん、いつもと同じ」

「ご馳走様、お腹も心もお腹いっぱい(笑)」


朝食を食べみんなをホテルの玄関で見送り
陽菜達はパリに向けて出発した

動き出した時間 17

優子


陽菜は凄い

女優で精一杯な私を尻目にドンドン新しい事にチャレンジして
自分の世界を広げて行っている

私が今こうして女優の仕事を安心してできるのも陽菜のおかげ

本当に陽菜に出会えてよかったなーていつも思う

いくら感謝してもしきれない位だ

私に何が出来るのか、何をしたら喜んでくれるのか
毎回考えてサプライズしようと思っても
そのはるか上のサプライズを毎回してくれる

たまに私って陽菜に必要なのかなって思っちゃうときがある
私は陽菜無しでは生きていけないけど
陽菜は私が居なくても大勢の仲間や家族がいるから・・・

「優ちゃん」

情事が終わり背中から抱きしめられたまま考え事をしていたら
名前を呼ばれてビクンてなってしまった

だってスースーという寝息が聞こえてたから
とっくに寝ているもんだとばかり思っていたから(汗)

「陽菜がこうやっていろんな事が出来るのは
優ちゃんがそばに居てくれてるからなんだよ」

「・・・・・」

「陽菜のする事に文句も言わず付き合ってくれて
励ましてくれて一番近くで応援してくれて・・・
優ちゃんが居るからどこまでも突っ走って行けて
頑張れるんだよ」

「ううぅぅ・・・・ 」

「優ちゃんが居なくなったら陽菜生きていけないと思う」

「わだじも・・・・」

「だったら負のオーラ出さないで(бвб) 」

「なんでわかっちゃうの?」

「何でかな?こうやって触れあってると感情の変化がすぐわかっちゃう
優ちゃん限定だけどね 」

「私はわかんない・・・ごめん・・・」

「それだけ陽菜の方が優ちゃんの事を好きだって事」


その言葉を聞いて
体を向かい合わせにして目を見ながら


「違うよ、私の方が何倍も好きだもん
陽菜は血のつながったお父さんとかお母さん、弟の事も好きでしょ?
私はいないから・・・その分も陽菜に愛情が行ってるんだから」

「優陽は?」

「優陽は・・・愛してるけど陽菜に対する愛とは違うから・・・」

「陽菜も同じだよ家族に対する愛情と
優ちゃんに対する愛は違う
だったら私達おんなじくらい愛してると思わない?」

「・・・・・そうなのかな?」

「そうだよ、だからもう不安にならないで
陽菜はしたい事をしてるだけ
優ちゃんのしたい事は?」

「女優」

「それでいいじゃん」

「うん・・・ありがとうにゃんにゃん(-∀-`) 」

「また抱きたくなったけど明日早いからもう寝よ」

「うん、オヤスミ(-∀-`) 」

「おやすみ優ちゃん」


触れるだけのキスをして目を閉じた

動き出した時間 16

パパに空港まで送って貰いラウンジへ

「こじはるちゃん」

「志穂さんお待たせ」

「陽菜?」

「こちら志穂さん
実は今回の旅行、少しだけ仕事なの
黙っててごめんね」

「その話ここだとどこで漏れるかわからないから
個室へ行くわよ」


みんなには旅行だとしか言ってなかったんだけど
水面下で大きなプロジェクトが動いていた
そのプロモーション撮影もかねてのヨーロッパ旅行


「他のスタッフは先の便で行ったから
この便は私とあなた達だけよ」

「成功するといいね、陽菜(-∀-`) 」


何も聞かず応援してくれる優ちゃん


「本当にごめんね、優ちゃんは大丈夫だって言ったんだけど
極秘だから絶対にダメだって言われてて・・・」

「いいよ、そのおかげでこうやって旅行出来るんでしょ?」

「うん、でも半分は本当に旅行だから」

「気にしないで私はその間一人で美術館巡りしてるから」

「えーと・・・・優ちゃんにも協力してほしいんだ 」

「私に?」

「うん・・・ダメかな 」

「ダメじゃないけど私で役に立つの?」

「優子さんしかこじはるちゃんのエロスを引き出せないですから 」

「エロスって・・・・・変な撮影じゃないよね 」

「何考えてんの(汗)志穂さん変な言い方しないで下さい!
単純だからすぐ誤解しちゃうんですから」

「ごめんなさいね(笑)」


モデル時代からずっと温めてきた計画
ゆっくり人脈を広げ大切にしてきてやっと夢がかなう




「ビジネスクラスじゃなくてもよかったのに 」

「今をときめく大女優さんが何言ってるの(笑)」

「でも、この世界はいつ失脚するかわかんないでしょ」

「優ちゃんは大丈夫だよ」

「なんで言い切れる?」

「だって陽菜がついてるから(бвб) 」

「その自信・・・なんか大丈夫な気がしてきた(笑)」

「でしょ あ、そろそろだから行こう」

「え?でもその便は」

「敵を欺くにはまず見方から!これは鉄則ね(бвб) 」

「さすが陽菜」


スペインじゃ無く、先にフランスへ飛ぶ
そこで撮影をして買い物をしてからスペインへ
だから誰にもホテルを教えてない

なにもそこまでしなくてもいいんだろうけど
バレて先に報道されるのは嫌だからね


現地に着きタクシーで現場へ

「凄い(-∀-`) これ全部陽菜が着るの?」

「優ちゃんのもあるから」

「私も着るの!?」

「小さい人でも似あうドレス
優ちゃんをイメージして作ったの」

「ありがとう、うれしい(-∀-`) 」

「さあ、二人共シャワーを浴びてきて
あ、急いでるんだから変な事たらダメだからね(笑)」

「わかってますよ(汗)こんな所で襲わないし
襲うのは夜景の綺麗なホテルに取っときます」

「は、陽菜(汗)」

「大島さんもこじはるちゃんにかかったら方無しね(笑)」

「恥ずかしい 」


世間では優ちゃんが夫と言う立場になってるけど
実は逆、主導権は陽菜が握ってるからね


「この為に体絞ってたんだね」

「絞ってたの知ってたの?」

「体見たらわかるよそれに・・・」

「それに?」

「陽菜の胸が小さくなっちゃってたもん 」

「仕方ないじゃん、体重落とすと脂肪の胸も落ちちゃうんだから 」

「私はあんまり小さくならないもん」

「それは陽菜のおかげ(бвб) 」

「どう言う事?」

「陽菜が揉んであげてるからサイズ変わんないんだよ
だから陽菜のサイズが落ちたのは優ちゃんのせいだね 」

「そ、それは陽菜があんまり触らせてくれないからじゃん(汗)
私がしてるのにすぐ体勢入れ替えて襲ってくるからでしょ 」

「可愛い優子が悪いからやっぱり優ちゃんのせい(笑)」

「そんなぁー 」


体を拭いてお互いにボディクリームを塗りあい
パウダーで仕上げて出て行く


「二人共いい体してるわねー惚れ惚れしちゃうわ 」

「色々と鍛えてますから(笑)」


そこからはプロに任せヘアーとメイクを仕上げ
ドレスを身にまとうと


「陽菜・・・・・・」

「ん?どうしたの」

「綺麗すぎて心臓が痛い」

「何言ってんの四捨五入でアラフォーだよ(笑)」

「昔と全然変わんない!
色白だし胸だって下がってないし腰はくぼんでるし
どうしようドキドキしてきて苦しい 」

「優ちゃんだって子供産んだのに全然変わんないよ
自分の姿鏡で見て、凄く綺麗だから」

「・・・・・・・これが私?」

「似合ってる 」

「さすがこじはるちゃんバッチリね(笑)」

「当たり前だし(笑)」


それから何着も着替え一日中撮影をしてホテルにチェックイン


「疲れたー(-∀-`) 」

「明日はPV取るから」

「うん、ねえここ小さいホテルだけど
内装凄くいいねベットも可愛いし・・・
あ、陽菜見て見てお風呂も可愛いよ(-∀-`) 」

可愛いのはしゃいでる優子だから(бвб)

優ちゃんが喜ぶように事前にあちこち調べてこのホテルにしてよかった

「明日も早いし早くお風呂入っちゃお」

「うん(-∀-`) 」



「えーと・・・・明日早いから寝るんだよね?」

「そのために早くお風呂入った」

「じゃーなんで私の上にいるのかな?」

「フランスでの初夜?」

「だ、ダメでしょ マークとかついちゃいけないし
しっかり寝ないと目が腫れちゃうよ(汗)」

「陽菜がデザインしたんだよ、どこに付けたら目立たないかとか
熟知してるから大丈夫!それにするために早くお風呂に
入ったんだから寝る時間はまだたっぷりあるよ(бвб)」

「えーと・・・お手柔らかにお願いします 」

「大丈夫フランスにふさわしい初夜にするから」


どんなだよーて愚痴る優ちゃんの唇を塞いでやった
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