隣の優ちゃん 7 最終話

「そういう事は本人の前で言ってよ」

「っ・・・なんで・・・・」

「私は陽菜と待ち合わせをしたのに
なんで佐藤さんが来たのかな?」

「それは・・・」

「姿を見つけてすぐ逃げて来たけど
陽菜は私と佐藤さんが引っ付いて欲しいの?」

フルフルと首を横に振る

「でも二人だけの秘密を教えるってそう言う事でしょ」

「やだ・・・優ちゃんは陽菜のだもん
誰の人のモノになっちゃヤダ(涙)」

方向を変えて抱き付く

「・・・・・襲ってもいい?」

「へぇ?」

「いいって事だよね?」

「誰もそんな事言ってない!」

「顔が言ってる(-∀-`) 」

「そんな顔してないし、ちょっ脱がないで(汗)」



「先輩・・・・」

「佐藤さん」

「だからあれは私だって言いましたよね」

「私は昔から陽菜の事が好きだったんだ
それこそ生まれた時からね」

「ばっかじゃないのあり得ない(怒)」

「・・・!?」

「完璧な女性の姿の私より
乳だけデカい乳臭いおこちゃまのどこがいいのよ(怒)」


・・・・・イメージ崩壊・・・(汗)


「あなたにはこんな立派な本物のおっぱいないですもんね(-∀-`) 」


そう言いながら陽菜の胸を触る優ちゃんの手を
ぺシンと叩き落す


「・・・・ふん、そんな変態こっちから願い下げ(怒)」


ドアを思いっきり閉めて出て行った


「女性の姿とか本物のおっぱいってどういう意味?」

「ん?あぁ・・・昔はいらないものが下に付いてただけ?」

「・・・はぁ?え?うそ・・・」

「さあ、誕生日会しよう
わぁ、チーズケーキじゃんにゃんにゃんが作ってきてくれたの(-∀-`) 」

「あ・・・うん・・・」

「私の事相当好きだよね」


振り向いた拍子に


「・・・・・・チュッ」

「・・・・・あぁぁぁぁ!!にゃんにゃんがぁ
にゃんにゃんからキスされたぁぁぁ!!」

「頬じゃん(бвб)」

「場所なんて関係なーい!」

「大げさ(笑)」

「明日ドライブ行こうと思ってたのに天気大丈夫かな
嵐来ないよね(汗)」

「ドライブとか聞いてないし」

「ほら前もって言ったら一日中寝るから行かないとか言いだすでしょ」


・・・・・さすがよくわかってらっしゃる

でも優ちゃんとならたまには行ってあげてもいいかなーて
思う陽菜はそうとう好きなんだと思う


だからね、たまには言ってあげる

大好き!ってね








おしまい



隣の優ちゃん 6

あの日からまた、いつもの日常が戻ってきた


それは嬉しいやら悲しいやら・・・




「ふあぁ〜・・・お母さんおなかすい・・・何でいるの」

「学校休みだからね(-∀-`) 」

「知ってるけど・・・・お母さんは?」

「うちの親と出かけてった」

「えぇ〜陽菜のご飯は」

「私が作ってあげる(-∀-`) 」

「ありがとう・・・」

優ちゃんは陽菜と違って何でもできる
料理だってある物でチャチャっと作っちゃうし
掃除をさせたら綺麗だし・・・
陽菜の勝てるモノなんて何もない

あ、身長は中学へ上がる頃に追い越しちゃったけどね


「うっ・・美味しい(бвб)」

「アハッ良かった(´-∀-)」

「ねえ、何でさっきからニヤニヤしてるの?」

「ふふ・・・今月私の誕生日があるんだよね」

「知ってるし」

毎年子供の誕生日には大島家小嶋家両方が集まってお祝いする

お兄さんは結婚しちゃったからさすがにしなかった
社会人になったても子供だからって親は張り切る
ただ集まって飲みたいだけにも見えるけど・・・


・・・・今年のプレゼント何にしようかな(бвб) 



「で、何がそんなにうれしいの?」

「今年の誕生日が土曜なんだよね」

「ふーん」

「お母さん達旅行に行くんだって」

「たち?」

「そ、うちとにゃんにゃん家の四人で(-∀-`) ♪」

「うそ・・・」


じゃー優ちゃんと二人っきりって事?

・・・・・・・嬉しい(бвб) 

・・・じゃなーい(汗)ハァハァハァ・・・



楽しみだねってルンルンしてる優ちゃん

その顔が可愛いって思っちゃう陽菜ってなんなの?

それにしても、陽菜のどこが好きなんだろ
自慢じゃないけどなーんにも出来ないのに


でもそれは誤解だったみたい
LIKEからLOVEになったのは・・・






「今日からうちのクラスの副担と国語の教科を担当してくれる
実習生の佐藤先生だ」

「佐藤かよです、よろしくお願いします」

(ヤベーめちゃくちゃ綺麗だぞ)

背が高くてスタイル抜群でモデルさんみたい・・・
なんで先生なんてしてるんだろう

「佐藤先生は大島先生の大学時代の後輩だそうです」

(へぇ〜大島先生って大学時代どうだったの?)

(大島先生も佐藤先生もモテたでしょ)

「私はそれほどだったけど大島先生は男女問わずにモテてたかな」


そうだったんだ・・・・

「私も好きだったから」

(わぉー先生モテモテ(笑))

はぁ?何言ってるのこの人・・・

チャイムが鳴り一時間目の移動教室で廊下へ

「小嶋陽菜さん」

「え?」

「ゆっちゃんは返してもらいますね」

「何言ってるの・・・」

「ゆっちゃんは勘違いしてるだけ
本当は私の事を好きになるはずだったんだから」

そう言って職員室へ戻って行った


どういう意味?
て言うか何なのあの人(怒)






「佐藤さん?」

「うん」

「知ってるよ、朝の職員会議で久しぶりに会ったから」

「・・・綺麗な人だね」

「あぁ・・・そうかも
外見だけじゃなくて立ち振る舞いも全てがパーフェクト
ザ・女子!て感じだからね」


陽菜と正反対じゃん・・・

「ほらご飯粒ついてる」

そう言って陽菜の手に付いたご飯粒を舐め取る優ちゃん

バシッ!!

「何してんのよ(怒)」

「ご飯を粗末にしてはいけないよ」

「だからって(汗)・・・手で取ればいいでしょ」

「あぁ・・・そういう方法もあったね(-∀-`) 」

こいつ絶対にわざとだ(怒)





で、何故か今保健室で膝枕してる陽菜

「明日は外で待ち合わせして一緒に家へ帰ろ」

「なんでそんな邪魔くさいことしなくちゃいけないの」

「いいじゃん、誕生日なんだから」

「誕生日は明日なのになんで今膝枕してんの?」

「前夜祭?」


幸せそうな顔して寝てる


「何で疑問形(怒)」

「にゃんにゃん覚えてるかな
あの日は高熱で意識もうろうとしてたんだけど
にゃんにゃんが一日中膝枕して頭撫でてくれていたの
あれで大好きになったんだ」


・・・・そんなの覚えてないし
たぶん・・・・陽菜じゃない・・


「それ彼女じゃないです」

「佐藤先生(汗)」

こんなとこ見られたらまずいじゃん(汗)
早く起きろよこのバカ

「そんなに焦らなくてもいいわよ
大島先輩があなたの事溺愛してるの知ってますから
でもこの前好きになったきっかけを聞いて驚きました」

「どういう事?」

「大学一年生の時先輩の家を訪ねたら誰もいなくて
でも玄関の鍵が開いてたから中に入ると先輩が倒れていて
慌てて氷タオルを作って膝枕をしながら看病してました
だから本当は好きになるの私だったんです」

「・・・・・・」

「私今でも先輩の事好きなんです」

「・・・・・・・・」

何で何も言わないの・・・

「そっか〜勘違いだったんだ
はぁーせいせいした、本当の事わかって良かったね
私は授業に戻りまーす(бвб) 」

保健室を飛び出す

「おっと・・・危ないじゃん
にゃろどうかした?」

「どうもしないし」

「何かあったら相談に乗るよ」

「何も無い(怒)」

そう言って走り出す

何で追いかけてきてくれないの・・・
好きって言ったくせに・・
やっぱり間違いだったんじゃん・・優ちゃんのバカ(怒)

その日は学校で会う事もなく家に帰って来た

「優子ちゃんに任せてあるから
迷惑かけないようにね」

「自分達だけで行くとかあり得ないし」

「優子ちゃんもあなたも温泉なんて行きたくないでしょ」

温泉好きなのに・・・聞いてよね

その日優ちゃんは家には来ず
明日の集合場所と時間のメールだけが届いた



次の日、意気揚々と出かけて行った親達

陽菜は待ち合わせの時間に遅れないように家を出ると


「小嶋さん」

「佐藤先生・・・」

「今日ゆっちゃん誕生日でしょ
お祝いしようと来たんだけど家にいないの
何処へ行ったか知ってる?」

知ってるも何にも私と待ち合わせしてるから・・・

でも勘違いしなかったら佐藤先生の事を好きになってたんだよね・・・


「品川駅にいます」

「ありがとう♪」

嬉しそうに歩いて行った

また家に逆戻りしてお菓子とジュースを
テーブルの上に置きやけ食いしながらお笑いのテレビを見る

「全然面白くないし・・・・」

二人だとケラケラ笑いながら楽しく見てるのに・・・

今ごろ佐藤先生と・・・・

「はぁ・・・」

せっかく朝早く起きて優ちゃんの好きな
チーズケーキ作ったのになぁ・・・

せっかく作ったんだから無理やりおいてこよう


顔あわせるの嫌だからチーズケーキとプレゼントを置きに
優ちゃんの家へ入ると

「なにこれ・・・・」

自分の誕生日なのに陽菜の好きな料理ばっかじゃん・・・

「っう・・・陽菜の事が好きって言ったじゃん・・
他の人の事なんて好きになるなバカ・・
優ちゃん・・・・好き・・・優ちゃんが好きなの(泣)」

そう叫ぶと同時に
フワッと後ろから抱きしめられ好きな匂いがした












隣の優ちゃん 5

「陽菜早く起きなさーい」

朝起きて聞こえて来た第一声は
いつもの声じゃなくて久しぶりに聞いたお母さんの声

下へ降りて行き

「優ちゃんは?」

「どうしたのかしら今日は来なかったわね」

風邪ぶり返して休みなのかな


でも学校へ行くと

「大島先生おはようございます」

「おはよう、今日も元気がいいね(-∀-`) 」


お弁当仲間以外にはクールなのに
今日は機嫌がいいのかみんなにニコニコして挨拶している


「全然元気じゃん・・・・なんで?」

「どうかした?」

「あ、みーちゃんおはよう」

「おはよう・・・朝から怖い顔してるよ」

「そんな顔してないし・・・」

「まあいいけど、あ、先生おはよう」

「峯岸さんおはよう」


丁度生徒の姿が途切れ誰もいないと
にゃんにゃんおはよう(-∀-`)
ていつもハグしてくるから身構えていたら

「小嶋さんもおはよう」

ス〜と通り過ぎて行ってしまった

「なんかあった?」

「え?」

「今日はやけにあっさりと言うか・・・
他人みたいな感じじゃン」

「・・・もともと他人だけど」

「そうだけどさぁ」

その日は用事があるとかでお昼も来なかったし
夜帰っても家に来なかった

「今日優子ちゃん来ないわねどうしたのかしら」

「知らないし(怒)」


次の日も、また次の日も・・・

「まじで、先生どうしたの」

「さぁ・・陽菜の子守するのやめたんじゃない?」

「良かったじゃん、これで陽菜も彼氏作れるし
どんどん紹介してあげようか(ΘωΘ) 」

「そうだねぇ・・・」


ずっと望んでた事なのに・・・






「何なのよもう(怒)」

枕を壁にむかって思いっきり投げる

引っ付かれなくてせいせいしてるはずなのに・・・




「朝から暗いんですけど(ΘωΘ) 」

「寝不足なだけだし」

「カマッテ貰えなくて寂しいんでしょ」

「違うもん・・・」

「別にいいけどさ、一時間目からプールだから着替えに行こう」


(にゃんにゃんのスクール水着ヤバいよね(-∀-`) )


いつもなら覗きに来てたのに今日はいない・・・

何で陽菜がこんなにモヤモヤしなくちゃいけないの

本当に寝不足もあってか

ヤバッ足攣った(汗)
バシャバシャ・・・ブクブク・・・誰か助けて!

「はるなぁー(汗)」


バシャッ・・・・

水の中で見えた必死な顔
ゆう・・・・ちゃん・・・・?

「プハッ・・・早く引き上げて・・・」

「陽菜だいじょう・・・
キャッ大島先生(汗)」


プールサイドに引き上げてもらいプールの方を見たら
沈んでいく優ちゃんが見えた


(保健室)


「バカじゃないの、服着たまま、それも白衣を羽織ったまま飛び込んだら
プロの人でも大変なんだからね(怒)」

「だって、陽菜が溺れてるのに脱いでる暇なかったんだもん」

「て言うか・・・・見てたんだ・・・」

「当たり前でしょ!陽菜のスクール水着姿
見逃すわけにはいかないもん」


溺れてドヤ顔決められても・・・・


「何なの、散々恋愛の邪魔してたくせに
急に来なくなるなんて意味わかんないんだけど」


「押してもダメなら引いてみな作戦(-∀-`) 」

「・・・・はぁ?」

「見事成功(-∀-`) 」

「信じられない(怒)
変態、ロリコン、バカ!」

「アハッ少しは気になった?」

「気にするに決まってるでしょ
いきなり好きとか言っておいて
その後は知らんぷりとか・・・・」

「だったら作戦は大成功(-∀-`) 」

「何なのもう(怒)」

「好きだからだよ
ひとりの人間としても女性としても」

「ゆう・・・」

「例え陽菜が猫でも」

「え!?」

「犬でもサルでもマンモスでも」

「ちょっと(汗)」

「ミトコンドリアでも欲情する自信がある!!」

「ハァ・・・・・・教室戻るわ」

「陽菜は私の事どう思ってるの?」

「・・・変態」

「そうじゃなくて気持ち」

「知らない(怒)」

「なんで怒ってるの?」

「うっさい」

ガシャン

そのままドアを閉めた


私は優ちゃんの事なんか好きじゃ・・・

なく・・なく・・・なんかないじゃんかー(汗)

隣の優ちゃん 4

次の日も同じように蹴りから始まるんだけど


「声おかしくない?」

「そう?いつもの声だよ」

「顔もいつもより赤いし」

「いやぁ―それはにゃんにゃんのパジャマ姿が色っぽすぎて(-∀-`) 」

「変態(бвб) 」

「アハッ早く起きてご飯食べないと置いて行っちゃうぞ♪」

「どうぞどうぞ先に行って下さい先生」

「またまたぁー寂しいくせに」

「もう(怒)着替えるから出て行って」

「赤ちゃんの時はおしめも替えてたのに
恩を仇で返すとはなんてひどい大人になっちゃって
大島さんは悲しいよ(涙)」

「うっさい(怒)遅刻しちゃうでしょ(怒)」

「下で待ってるから早く来てねにゃんにゃん(-∀-`) 」

「うざ(бвб)」




二時間目の科学の授業


「ゴホッ・・・えーであるからここはゲホッ」



風邪ひいてんじゃん・・・



授業が終わり


「大島先生ちょっと」


廊下に出ておでこを触ると・・・やっぱり熱い


「うはっ小嶋さんから触れてくれた♪
積極てきぃ〜(-∀-`) 」


無視してそのまま手を引き保健室へ連れて行く



「ヤバいヤバい手を繋ぎたいの?ねぇ
それだったら恋人つなぎとかの方がいい?」


デレデレの優ちゃん
生徒が廊下に出てるのにそんな顔見せてもいいの?・・・
なんかムカつく


「・・・・・・失礼します」

「どうかしたの、あれ、大島先生?」

「この先生熱あるみたいなので休ませてください」

「どれどれ・・・ほんとだ熱いね座薬入れてあげるから
そこに寝てパンツ脱いでお尻上げて(笑)」


何この先生・・・まさかの変態?


「はぁ?麻里ちゃんバカだろ」

「麻里ちゃん?」

「あ、え〜と・・・小嶋さん・・・だよね?」


何で私の名前知ってるんだろ、初めて会う(たぶん)先生なのに


「篠田とゆっぴーは大学が同じで篠田の方が二年先輩の仲よし」

「変な言い方はやめてよね(怒)」

「いやぁ〜学年違うのに懐かれちゃってさ
就職先の学校にまで追いかけてくるから困っちゃう(*`ω´) 」

なに・・・どういう関係・・じっと優ちゃんを見ると

「違う(汗)この学校にいるだなんて
職員会議があるまで知らなかったんだから
嘘ばっかり吹き込まないでよね(怒)」

「そんなに興奮すると熱上がっちゃうよ(笑)」

「誰のせいだよ(怒)」


そうだった、優ちゃん熱あるんだった(汗)


「薬だして、飲めば治るから」

「だめ!今日は一日ここで寝るの!(бвб)」


カーテンを開けベッドへ連れて行く


昔からすぐ風邪をひくし無理したらすぐこじらせるから
安静に寝かせておくのが一番なんだけど
いっつも陽菜に付いて回るからなかなか治らなかった

「小嶋さんこれ飲ませておいてくれる
篠田用事が出来ちゃってお昼まで戻ってこないから
ゆっぴーの事よろしく(*`ω´)」

「え、ちょっと(汗)」


手をひらひらさせて出て行った保健の先生
無責任すぎない(怒)


「ケホッケホッ」

「はぁ・・・お水入れてくるからこれ持ってて」


薬を渡し紙コップにウォーターサーバーからお水を入れてもって行く


「にゃんにゃんが優しい(涙)」


飲み終わったコップを受け取り


「陽菜授業に行くからちゃんと寝てるんだよ」

行こうとしたら腕を引っ張られ

「キャッ(汗)」


ベッドの上に倒れ・・・・・抱きしめられてる?


「行っちゃヤダ」

「な、何言ってんの(汗)先生が授業サボらせる気」

「一人は寂しい」

「すぐ先輩の先生が戻って来るでしょ」

「お昼まで戻らないって言ったもん」


あぁ・・・チャイムなっちゃったし、
次の授業確か移動教室だったよね


「四時限目は戻るからね」

「わーい(-∀-`) 」

「子供か(怒)」

「このまま寝よ」

「・・・・・・(бвб)」


丁度眠くなる時間だしカーテン閉めておけば大丈夫かな


「風邪うつさないでよ」

「背中から抱きしめてるから大丈夫」


小学生の頃はよくこうして眠ってたからいっか


・・・・・・・・・・・・・



ガチャガチャ・・・

「あれ?鍵閉まってるぜ」


ん?・・・・いつの間に鍵かけたんだろう・・


「おかしいな保健室にいると思ったんだけどどこいったんだ?」

「大島先生探せば見つかるんじゃない(笑)」

「確かに!先生て小嶋の事溺愛してるよな」

「妹離れできないお姉ちゃんって感じかな」

「いやー俺には好きで好きで仕方ないって感じにも見えるけどな」

「あぁ・・・彼女みたいな?」


「何言ってるんだろうそんな事あるわけないじゃん」

「好き!て言ったらどうする?」

「え!?」

あっという間に陽菜が下になり優ちゃんは上に・・・

顔がだんだん近づいて来る



好きって何?どういう事?ちょっと待って(汗)

煩い位鳴り響く心臓の音・・・・



やだっ!助けて(汗)

咄嗟に肩を押して顔をそらす

「・・・・そんな顔しないでよ」

「え?」

凄く悲しそうな顔をした優ちゃん・・・
こんな顔初めて見たかも

「お腹すいたからみんなの所へ行こう」


スッとベッドから降り
出て行ってしまった


「あ、大島先生やっぱりいたんじゃん
陽菜はどこ?」

「さぁ?屋上に行ってるんじゃないですか」

「教室に戻ってきてないからそんなわけないじゃん
それにお弁当私持って来てあげてるし」

「小嶋さんの事だから手ぶらで行っててるかもしれませんよ(笑)」

「あぁ〜あり得るかも(ΘωΘ) 」


はぁ?いくら陽菜でもあり得ないし(怒)

でも、ああ言ってるって事は見えなくなったら屋上へ行けって事だよね


「先生も準備室へお弁当取に行くから
みんなついて来てくれる?」


風邪はもう大丈夫なのかな・・・


「えぇ〜だり―」


「まあそう言わずにお願い、ジュース奢るから(-∀-`) 」

「仕方ねえなぁ〜」

「俺コーラ、私オレンジジュース」

「アハッ、じゃー小嶋さんの分も買ってきてあげて」

「先生太っ腹♪」

少しすると声が聞こえなくなったから
そっと廊下を覗いてクラスの子がいないのを確認して屋上へ向かう


ワイワイ・・・・ガチャッ

「おっそーい、お腹すいたぁ(бвб)」

「うわっ、マジいたよこの子(ΘωΘ) 」

「だって教室戻るのだるかったんだもん」

「もしかしてずっとここにいたの?」

「う〜ん・・・寝てた(бвб)」

「アハハ、時間ないし早く食べよう(´-∀-)」

「あ、そうだこれ陽菜の分、先生の奢り」

「ふーん・・・・陽菜フルーツが良かった」

「こ、これは私の・・・もう、そんな目で見ないでよ
交換してあげるから(汗)」

「さすがみーちゃん(бвб)」


「でもさ、小嶋が先生の手を引いて歩いてたって聞いたから
一緒に居るのかと思ってたのに
先生は保健室で小嶋はここで寝てたって事?」

「授業始まっちゃってたし
途中で入るの嫌だったから時間つぶしに来たら
ポカポカして気持ちよくって
チャイムで起こされたらお昼のだったの(бвб)」

「小嶋面白いな(笑)」

「そうかな?普通だよねみーちゃん」

「陽菜はずーとこういう感じだよ」

「へぇ〜・・・俺天然系好きかも」

「え?」

これって、恋愛のチャンス?

「こらこら、先生の前でイチャイチャしないの
ほら、早く食べないとお昼終わっちゃうよ」


そう言えばさっき優ちゃんから好きって言われたっけ・・・・


なのに今は普通で・・・
あれは何だったんだろう

隣の優ちゃん 3

「おまたせ〜」

「あ、小嶋さんも一緒なんだ」

「・・・・・えーと・・・」

「大島先生もよくここで食べてるんだって
1人だと可哀想だから誘ってあげたんだいいだろ」

「そ、そうなんだ・・・・」

嘘つき、こんなところで食べたこと一度もないし(怒)

みーちゃんを見ると手を合わせてゴメンてしてる


結局優ちゃんが中心になって話が盛り上がり
一人の男の子が陽菜に質問してきて答えようとしたら
その子が興味の有りそうな話を振って自分に引き込む

何なの(怒)これは陽菜のために集まった会なのに(怒)

それからは普通の休み時間も・・

「先生最近ここよく通るね」

「偶然じゃない?」

帰りも方向が同じ男子と帰ろうとすると

「駅前に用事があるので」

極めつけは放課後数人で遊びに行ったゲームセンターに

「邪魔してないよ、偶然寄っただけ(-∀-`) 」

「いけしゃーしゃーとどの口が言ってんのよ(怒)」

「陽菜落ち着いて(汗)」

「みーちゃん止めないで(怒)」



『クレーンゲームしようぜ』

先生を無視して集団の方へ行く

「あ、このぬいぐるみ可愛い(бвб)」

「どれどれ・・・俺が取ってあげる」

200円で取れたマスコットサイズのぬいぐるみ

「有難う(бвб)」

「・・・・小嶋って可愛いよな」

「え(汗)あ、ありがとう」

はっ、と思って優ちゃんを見るとクレーンゲームに夢中
今がチャンス

「みんなもう出よう」

せかしながらゲームセンターから出た

「先生はいいのか?」

「いいのいいの、甘いもの食べに行こう(бвб)」

「私美味しいとこ知ってるからそこでいい?」

「よし行こうぜ」

ついてくる気配がないから安心して歩いていると
いきなり激しい雨が降って来た

「やばい(汗)みんなあの軒下まで走れ」

「え、ちょっと待ってよ(汗)」

足の遅い陽菜はみんなよりだいぶ後れ
このままだとずぶ濡れになっちゃう

その時ふわっと何かが頭の上にかかり
頭に直接雨が当たらなくなった

この匂いは・・・

「優ちゃん」

振りむこうとしたら

「ほら、頑張って走って」

私のカバンを手から奪い腰に手を添え一緒に走ってくれた

「うわっ、先生タンクトップじゃん」

「え!?」

着ていた上着を私にかけてくれたから・・・・

もうすぐ五月だけどまだまだ肌寒い
ましてや雨に濡れると一段と寒さが増すのに・・・

「ごめんなさい・・小さいのしか持ってないけど」

ポケットからハンドタオルを出して拭いてあげる

「私も持ってる」

みんなハンカチとか出して拭くけど相当濡れちゃっていて・・・

「みんな優しいねありがとう(-∀-`)
でもこれ着て帰るから大丈夫」

上着も私の頭に乗ってたんだから相当濡れてるのに
それを着て私の頭を撫で小さな声で

「早く帰って来るんだよ(-∀-`)

みんなも早く帰るんだよ」

そう言って歩いて行ってしまった

通り雨だったみたいでもう雨はやんでる


「小嶋さんと大島先生ってどういう関係なの」

「え?」

「なんかさ仲良くない?て言うか大島先生の方が
引っ付いて来てるって感じだけどさ(笑)」

「あぁー・・・家が隣同士で姉妹みたいな感じかな」

「なるほどそれでか」

「先生って新米なのに落ち着いてるし
お姉さまって感じだよな
なのに話が面白い」

「そうそう、でもさ童顔だし
背も低いから可愛く見えるときあるよな」

「俺、許容範囲だぜ」

「年上いいよな、このまま仲良くなって
三年間の間にどうにかできそうじゃね?」

「はぁ?先生が生徒に手を出すとかあり得ないし(怒)」

「うぉっ、小嶋も怒る事あるんだな(汗)」

「陽菜は真面目だから(汗)(ΘωΘ) 」

「むぅ・・・・」

優ちゃんは陽菜のなのに(怒)・・・・ん?陽菜の?
どういう意味で?・・・・なんだろうこのモヤモヤ

「雨やんだしお店に行こう」

「あぁぁ!!(бвб)」

「なに?どうした」

「カバン持っていかれたから財布無い」

返してもらうの忘れてた(汗)

「お金は貸してあげるけど定期は?」

「それは大丈夫、ポケットにあるから」

「俺が奢ってやるよ」

「そんなの悪いからみーちゃんに借りるけど・・・
制服濡れちゃったしやっぱり帰る」

「え?ちょっと陽菜ぁ〜」

少ししか濡れてないのにこんなに寒いんだから
ずぶ濡れの優ちゃんはもっと寒いはず

心配で家に帰ると

「さっき優子ちゃんがあなたのカバン持ってきてくれたわよ
先生に持って帰らせるなんてなんて子なのもう(怒)」

「優ちゃんは?」

「すぐ帰ったわよ、そう言えば服が濡れてたけど雨降ってたの?」

「一瞬だけね、ちょっと見てくる」

「もうすぐご飯なんだから早く戻って来なさいよ」

「はーい(бвб)」


勝手知ったるお隣さん、いつも玄関の鍵は空いてるから

「こんにちわー・・・おばさん優ちゃんわ?」

「なんか濡れて帰って来てお風呂沸いてる?
て聞かれたんだけど
こんな時間に沸かしてるわけないでしょって言ったら
シャワーしてくるて行ったっきりだから
部屋に居るんじゃないかしら
まだ寒いのにシャワーだなんて風邪ひく元なのにね」

「見てくるね」

「もうすぐご飯よって言ってね」

「はーい」

階段を上がり優ちゃんの部屋の前

コンコンコン・・・コンコンコン

「なにー」

ドアを開けると

「うわぁ〜にゃんにゃん来てくれたの?
どうした、一緒に帰れなくて寂しかったのかな(-∀-`) 」

「はぁ?そんなわけないでしょ
優ちゃんがカバン持って帰っちゃったから
お金無くて先に帰らなくちゃいけなくなったのを
文句言いに来ただけだし(怒)」

「アハッそれは残念だったね」

元気そうだから大丈夫みたい

「おばさんがご飯だから降りて来なさいって」

「にゃんにゃんも食べて帰る?」

「陽菜は家に帰ります!じゃーね」

何故かホッとして家に帰った






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