わんわん警察  U 14

お母さんが帰ってからひと月


「はぁ・・・(怒)」

「ど、どうしたんだぜ」


なんでだ、で止まれないかな
キザな言葉になってるし・・・・


「音が煩くてあったまきた」

「ごめんよ(;´-∀-)」


そう言ってテレビの音量を下げようとするから


「テレビじゃない!」

「ユナ、シー(;´-∀-)」

「ユナは話しても泣いてもないでしょ」


クーンと困った顔をするからフーと息を吐きだし


「毎日のようにお母さんからLINEが来るの
それも一日一回じゃないからうるさくて仕方ないの」

「なんて来てるんだぜ?」

「いつこっちへ帰ってくるのか?
ユナは今日何してるのか、まだ話せないのか
まだ寝返りしないのか、とか同じことを毎日だよ(怒)」

「ユナに会いたいのかなぜ?」


なんかわざと最後にぜ!をつけてるとしか思えなく無ってきた


「たぶんお父さんが送らせてるんだと思う」

「にゃんにゃんのお父さん怖いのかぜ?」

「弟には怒るけど陽菜は怒られた事無いかな」

「弟居るのか!?」

「あれ?言ってなかったっけ」

「聞いてない!にゃんにゃんの弟と言う事は俺の弟・・・
俺に弟が・・・・ぬぉぉぉぉ!!嬉しいぜ(-∀-`) 」

「犬だったら沢山兄弟いたんじゃないの?」

「俺、小さかったから親や兄弟とは別の部屋で育てられたんだ」


知らなかった・・・・それにぜ、少なくなくなってるし・・・・


「だからだれが親でだれが兄妹なのか知らないんだ」

「でも、陽菜と出会ってからは寂しくなかったでしょ」

「おう!俺はにゃんにゃんの下僕ぜ(-∀-`) 」

「(бвб)・・・・・・(笑) 」

「違った(;´-∀-)相棒ぜ」

「そして、今は素敵な旦那様(бвб) 」

「デヘヘヘヘへ(-∀-`) 」


その変態顔が無ければね(笑)


「仕事次いつ休める?」

「今は急ぎの人探しも入ってないからいつでもいいんじゃないかな?」


そう、探偵事務所に休日、祝日は関係ないらしくて
休みたい日があれば申告して、何も無ければ長期休暇も出来るらしい
但し歩合制だから休んだらお給料も減っちゃうんだけどね


「だったら早い方がいいかな、
またいつ大変な仕事はいるかわかんないんでしょ」

「わかった、明日から休めるか聞いてみるぜ(-∀-`) 」


携帯を出して電話しようとするから慌てて止める


「明日はさすがに早すぎる」


陽菜にだって用意があるし仕事はあんまり多く休ませたくない
だって歩合制だから


「明日会社に行ってからいつから休めるか聞いてみて」

「わかった、ユナのおじいちゃんとおばあちゃんに会えるぞ」


まだ言葉がちゃんとわからないのに必死に話しかけてる優ちゃん


「会ったらキャッキャッて笑うんだぞ(-∀-`) 」


キョトンとしてるユナに


「コチョコチョコチョ(-∀-`) 」

「ウキャキャキャキャ(笑)」


凄い笑ってるユナの頭に・・・・


「ゆ、優ちゃん(汗)」

「ん?どうした・・・・のわぁぁぁ耳がぁ(;´-∀-)」


陽菜生えろって唱えてないのにどうしてなの(汗)

わんわん警察 U 13

次の日の夜
玄関先のチャイムが鳴った


「また麻里ちゃん勝手に上がって来たのかな」

「俺が開けて来るぜ(´-∀-)」


丁度ユナの授乳中だったから優ちゃんにお願いする


「あなたどなた?うちの陽菜とどういうご関係?」

「おれは陽菜の旦那様ぜ(´-∀-)」

「旦那様・・・・陽菜!陽菜出てらっしゃい(怒)」

「陽菜はユナにあっぱいをあげてるから出てこれないぜ」

「ユナにおっぱい?・・・・」

「あ、おばさん勝手に何入ってるんぜ(;´-∀-)」


全部聞こえてた会話
もう、逃げも隠れも出来ないから覚悟を決めて待ち構える


リビングのドアが開き凄い顔のお母さんが入って来た


「にゃんにゃんこのおばさんが勝手に・・・」

「お母さん」

「お母さん?」

「そう、陽菜のママでユナのおばあちゃん」

「えぇぇぇ!!・・・・こ、こんばんは(;´-∀-)」


いまさら改まっても遅いと思うけど(笑)


「どういう事か説明しなさい」

「どうもこうも
結婚して子供産まれました、以上(бвб) 」

「あなたね・・・・はぁ・・・
どうしてこうも勝手な子に育ったんでしょう」

「にゃんにゃんは勝手じゃないぜ
世界一最高の女ぜ(怒)」

「・・・・・この人どこの出身なの?」

「優ちゃんは・・・・記憶喪失で
自分が誰なのかどこから来たのかわからなくて
天涯孤独の人なの、だから籍は陽菜の方にいれたから
小嶋優子になった
そしてこの子は二人の間に出来た子供でユナ」

「一度実家に戻って来てちゃんと説明しなさい」
お父さんもどれだけ心配してるか」

「わかってる、優ちゃん今働きだしたところだから
落ちついたら帰るから今日は帰って」

「その前に・・・・抱いてもいい?」

「孫なんだから遠慮なくどうぞ(бвб)」


嬉しそうに抱いて耳は陽菜似ねなーんて言ってる

で、写真を沢山撮って帰って行った


「はぁ・・・いきなり来るとかビックリするし(汗)」

「・・・・・・・ごめん」

「謝らなくていいよ、優ちゃんだから好きになったんだもん」

「でも・・・・」

「出来ればもう少し礼儀とか言葉使いは勉強して欲しい」

「する」

「あと、やっぱりぜ、も」

「わかった・・・・」

「ほらおいで(бвб) 」


手を広げればボフッと飛び込んでくるワンコ(笑)


「優ちゃんが凄く頑張ってるの知ってる」

「・・・・・」

「でももう少しだけ陽菜とユナの為に頑張ってくれる?」

「おで、まだまだ頑張る
陽菜の両親に認めて貰えるような人間に頑張ってなる!」

「ありがとう(бвб) 」

「頑張って耳やしっぽが生えないようにするんぜ(´-∀-)
あ・・・・(;´-∀-)ごめんよ」


シッポや耳は頑張っても無理なんだけど
だって陽菜のお願い次第なんだから(笑)


その日から実家に帰るための特訓を始めた


「優ちゃんは初めてあった人ともフレンドリーなことは良い事なんだけど
年上の人にはちゃんと丁寧な言葉と態度で接しないとダメ」

「おう(-∀-`) 」

「はい!」

「はい・・・(;´-∀-)」

「話すときも一度頭の中で考えてから
ゆっくり話せばぜ、ぜ、言わなくて済むから」

「はい」

「仕事でも依頼者とか溝掃除での町内会の皆さんとかに
丁寧な言葉で話してる?」


「う・・・うーん・・・どうだろう(;´-∀-)」

「普通に話してるんでしょ」

「で、でもみんな面白いねって言ってくれるぜ、あ(;´-∀-)」

「今のぜは大丈夫(笑)」

「言葉って難しい(;´-∀-)」

「フエッ・・・・」

「ユナ起きた」

「もう授乳の時間だ、ここに連れてきてくれる」

「任せろ(-∀-`) 」


流石元犬、動きが俊敏(笑)

ちゃんと消毒して咥えさせるとコクコク飲みだした


「口開いてるよ(笑)」

「俺も飲みたい」

「・・・・・・残ったらね」


嘘だけど



「ユナ残していいんだぞ
おなか一杯飲んだらまた眠くなるからな」


赤ちゃんは寝るのが仕事なんだけど必死さが可愛いから黙っておく



「ゲプッ」

両方しっかり飲んで可愛いゲップ


シッポをブンブン振りながらソワソワして待ってる優子

あ、しっぽ生やしちゃった(бвб)
本人気づいてないみたいだけどね(笑)


「パタパタ言わせないの!」


「おぉん?・・・・・のぁぁぁ!!またしっぽが(;´-∀-)」


ひっこめ!おい短くなれ!いろんなことを言いながら
引っ込めようとしてるけど無理だよ〜ついでに耳も出しちゃおう(бвб)

わんわん警察 U 12

この分だとお金の心配をしなくて済みそうだから
陽菜の気持ちも軽くなり
優ちゃんにも優しくなる


「ただいまぜ(´-∀-)」

「おかえり(бвб) 」

「今日さ・・・・・やっぱりやめとく」

「なに、陽菜に言えない事なの?」

「誰にも言ってはいけない極秘任務ぜ」


極秘任務と言ってる時点でダメだと思うんだけど


夕飯を食べながら


「捜してる人をどうやって見つけたの?」


仕事の内容は聞いてないけど
自然に鎌をかけてみる


「佐江がこの辺に潜んでるんじゃないかってところを割り出して
俺が匂いを嗅いで見つけたんぜ(´-∀-)」


見事に釣れた単純ワンちゃん(笑)



「凄い、連係プレイじゃん」

「でも逃げようとしたから俺と由依が飛びかかって取り押さえ
佐江が縄で縛って何処かへ連れて行って
今日の仕事は終了だったんぜ(´-∀-)」


得意げに話す優ちゃんは絶対刑事にはなれない(笑)


「明日の仕事は?」

「今決まってるのはまた溝掃除と草刈ぜ(;´-∀-)」


地域の仕事もしっかりして隠れ蓑にしてるのかな


「宮澤さんて普段何してるの?」

「冗談ばっか言って笑わせてる」

「・・・・・仕事は?草刈とかしないの」

「それはしないかな、主に人探し?」

「事務の人は?」

「佐江が何か言ってるのをパソコンに打ち込んだりしてるぜ」

「現場に出るのは人探しの時だけ?」

「人探しでもおじいちゃんおばあちゃんの時は来ない・・・・」


なんかだんだん機嫌が悪くなっていってる様な気がする


「ご飯美味しくない?」

「美味しい・・・」

「じゃーどうして眉間にしわを寄せてるの」

「にゃんにゃんは」

「陽菜?」

「佐江の事好きなのか」

「どうして?」

「佐江の事ばっか聞いてくるから(怒)」


なるほどヤキモチか


「宮澤さんは優ちゃんの雇い主でしょ
しっかり把握しとかないと
優ちゃんが大変な目に会ったら嫌だもん」

「俺の為?」

「陽菜が好きなのは優ちゃんだけだよ(бвб) 」

「(´-∀-)」


ほら単純だからもう機嫌が直った(笑)


「これからも何かあったら陽菜に教えてね」

「わかったぜ(´-∀-)」


元は犬だから陽菜に従順(笑)


「・・・・・携帯震えてるぜ、出ないの?」

「あ、うん・・・・・出なくても大丈夫」

「もしかして今はやりのストーカーか(怒)」


流行ってるかどうかはわかんないけど
この前ストーカーさんを捕まえたから
知らなかった言葉をまた覚えたみたい
そう言う言葉はやたらと使いたがるから困る


「違うよ」


黙っててもいつかはバレるか・・・


「お母さん」

「誰の?」

「陽菜の」

「・・・・と言う事はユナのおばあちゃん?」

「そう、優ちゃんは会った事無いよね」

「無い」


説明が面倒だし式も挙げてないから親には言ってない
だからもちろん学生の頃の友達も誰も知らない

陽菜が結婚して子供もいるとわかったら倒れるかな・・・


「俺には親がいないからなんとも思ってなかったけど
そうだよ、にゃんにゃんは親がいるから
ユナを見せなきゃぜ(;´-∀-)」


優ちゃんの仕事がちゃんと決まって
生活が安定してから言おうと思ってたんだけど
この前からお見合いしろって煩いんだよね
断ってるのに理由を言えって言われて
誤魔化してもしつこく聞いてくるし困ってる


「優ちゃんの仕事が落ち着いて
ちゃんとしたお給料もらえるようになってから言うね」


もう貰ってるけど・・・・


「ごめんよ、おでもっともっと働いて
にゃんにゃんのお父さんお母さんも
養えるくらい頑張るんぜ」


それは望んでないけど・・・・


佐江に給料上げてくれって言おうかなってブツブツ言ってるから
それは止めておいた

わんわん警察  U 11

陽菜



「ただいまぜぇー(-∀-`) 」

「お帰り(бвб) 」

「えーと・・・今日給料日でこれ明細」

「お疲れ様でした」

「佐江が奥さんに、まだ研修期間中だから少なくて
ごめんなさえって言っといてって・・・・
そのう・・・ごめんよ(;´-∀-)」


これで少なかったら満額っていくらになるの?


「頑張って節約するからもう少し働かせてください」


どこで覚えたのか土下座する優ちゃん
きっと社長の入れ知恵?


「一年は様子を見るって言ったんだから
気にしなくていいよ」

「おぉぉぉ!!にゃんにゃんが女神さまに見えて来たぜ(´-∀-)」

「いつもは違うの?」

「違わない!いつもいつでもにゃんにゃんは俺の女神ぜ♪」


目をキラキラさせて褒めてくれるから
なんか胸が痛い(汗)



優子



「ご飯冷めちゃうから早く食べよう」

「・・・・・・(´-∀-)」

「なに?」

「なんか、優しい(;´-∀-)」

「じゃー怒ろうか?」

「嫌だ!そのままがいい
ずっと優しいにゃんにゃんがいい(;´-∀-)」

「だったらしっかり働いて陽菜達を養ってね(бвб) 」

「お、おう!!」


絶対にこんな給料じゃやっていけないでしょ!
早くやめて仕事探してよね(怒)

て、怒られると思ってたのに・・・

優しいのは嬉しいけどなんか怖い(;´-∀-)

これを嵐の前の静けさとか言うんだろ?

嵐よ、来ないでくれ(;´-∀-)



「今日ユナをお風呂に入れてくれる?」

「いいぜ(´-∀-)」


先に入って全部洗い終わってから呼ぶ


「おーい・・・いいぜ」

「はーい(бвб) 」


「ぬおぉぉぉ!?」

「パパへんな声だね(笑)」


裸の陽菜がユナを連れて入って来たんだから
そりゃー変な声も出るぜ(;´-∀-)


湯船に浸かり陽菜がユナを洗うのを見守り
はい!と渡されユナを湯船につける

その間陽菜が頭を洗ってるんだけど
胸がプルンプルン揺れているのを
じっと見てたらつい手がぁー


「のわぁぁごめんよ(;´-∀-)」


また怒られる!と思ったのに


「それはユナが寝てからね」

な〜んて言いだすんだぜ


どうした?もしかして俺死ぬ?
だから優しいしお風呂も三人で入ってくれるし
触っても怒らないのか?


「にゃん・・・にゃん・・(。-∀-)」

「え、どうしたの(汗)」

「おで死にたくない(泣)」

「・・・・・バカな事言ってないで横空けて」


そう言って湯船に入って来た


「寿命が短くてももう少し生きていたい」

「短いの?」

「犬だったらもう死んでる年だから・・・」

「犬だったらでしょ、優ちゃん人間になったんだよ」

「そうだけどたまにしっぽ生えてくるし耳だって・・・
もしかしたら人間の半分?」

「ぁぁ・・・だったら40歳位か・・・後数年だね」

「ユナの成人式見たかった(泣)」

「はぁ・・・バカな妄想してないで
早く上がってくれないと
ユナがのぼせちゃうでしょ」

「うん・・・・」


怒られはしなかったけど呆れられてしまった

ユナの身体を拭きパジャマを着せて白湯を飲ませる


「これも後何回出来るんだろう・・・ごめんよユナ
パパの事忘れないでくれぜ(。-∀-)」


「あ、全部してくれたんだありがとう(бвб) 」


にゃんにゃんからありがとうって言われた

・・・・やっぱり俺一年ももたないのか?


「さーてユナは寝ようね」

「え・・・まだ九時だぜ?」

「赤ちゃんは寝る時間で―す」


そう言って寝室へ入って行った

いつもは早く寝かせると早く起きるからって
十時過ぎるまで起こしてるのに・・・

そうだ、死ぬまでにやりたい事を書き出そう


紙と鉛筆を用意して真剣に考える



「やっと寝てくれた・・・何書いてるの?」

「死ぬまでにやりたい事」

「そう言えばさっきから変な事言ってるけど
病院にでも行ってきたの?」

「あっ!」


紙を取り上げられ見られた


「返してくれよ」

「何これ・・・陽菜と一日中エッチ
旅行に行ってお風呂でエッチ
花に囲まれてエッチ
車の中でエッチ・・・・・・」


「か、かえせぜ(;´-∀-)」

「頭の中これしかないの?」

「だってどうせ死ぬんだったらいっぱいしたい!」

「病名は?」

「わかんない」

「誰に言われたの?」

「言われてない」

「だったらどうして死ぬかもって思ったの」

「それは・・・・・にゃんにゃんが優しいから…」

「はぁ・・・・優ちゃん来て」


両手を広げて来てと言われ胸に飛び込む


「陽菜怒ってばっかだったね」


首を横にプルプル振り


「おでが甲斐性ないから仕方ない」

「それもあるんだけど」


やっぱりぜ・・・・(。-∀-)


「育児をしてるとねついイライラしちゃって
優ちゃんにあたっちゃってごめんね」


おおん・・・そうなのか?


「俺は男だから・・・・大丈夫」

「今日のお給料は優ちゃんが一生懸命働いてくれた証だから
大切に使わせてもらいます」

「でも・・・足りないだろ?」

「まだ貯金もあるし・・・
来月はもっと頑張ってくれるんでしょ?」

「俺、スゲー褒められるんだぜ
みんなからも凄い凄いって言われて
優子が仲間になってくれてよかったって佐江に言われて
有華とか由依にもやるじゃん!て言われて
昔っからの仲間みたいで仕事が楽しいんだ
だからずっとあそこで働きたい」


「それは優ちゃんの頑張り次第かな(бвб) 」

「頑張る!死ぬ気で頑張る!」

「気持ちだけね、本当に死んじゃったら嫌だからね」

「・・・・・にゃんにゃん」


こ、これは、この雰囲気は・・・いけちゃう?

そのまま顔をあげ唇へ・・・・

うぉぉぉ目を閉じたぞ
よし、このまま押し倒して


「ヤダ(бвб) 」


やっぱりぜ(。-∀-)


「ベッド行こう」


やっぱりじゃ無かったぜ(´-∀-)

この勢いでもう一人♪


・・・・・それは許してくれなかったんぜー(。-∀-)

わんわん警察 U 10

今日は初めてのお給料日

心配してたけど毎日何かと仕事があるようで
今日は何をしたとか、どこまで行ったとか
ご飯を食べながら教えてくれていたから
少しだけ期待して銀行へ

記入した通帳を見ると


「嘘でしょ(бвб)」


一十百千万・・・

何回数えても変わらない

当たり前だけど

とりあえず5万円だけおろし麻里ちゃんのマンションへ


「いらっしゃい」

「あれ、今日休みだったんですか?」

「久しぶりににゃろが来るんだから
子供の面倒見てろって言われてね(汗)」

「何か言ってるの〜?」

「挨拶してるだけだよ(汗)ユナちゃんも俺が見るから
ゆっくりしていって」

「ありがとうございます(бвб)」

「にゃろ、ユナちゃんいらっしゃい(*`ω´)」

「いい旦那さんで幸せじゃん」

「ゆっぴーも面白くて飽きないでしょ(笑)」

「それ馬鹿にしてるでしょ(怒)」

「してないしてない、毎日楽しそうだなーて思っただけ」

「じゃー一日交換してみる?」

「遠慮しておきます(*`ω´)」

「それよりケーキ買ってきたから食べよ」

「あら、ケーキ屋さんのケーキ」

「ケーキなんだから当たり前でしょ」

「いつもはもったいないってスーパーのを買ってくるでしょ」

「今日は給料日だったから奮発した」

「思ったより多かったんでしょ(*`ω´)」

「・・・・・・(бвб)」

「あら、図星(笑)」

「優ちゃんの話だとそんな大したことしてないと思うのに
こんなに貰ってもいいのかなってちょっと気が引ける
と言うか変な事してないか心配(汗)」

「なになに、十万くらいあったの?」

「もっと」

「十二、三万?」

「その倍くらい(бвб)」

「え、ヤバい仕事してるんじゃないの?(汗)」

「ここの所、人探しが多かったけど
相変わらず何でも屋っぽいよ」

「四人分の給料払ったら無くなるでしょ?」

「家賃安そうだし、経費あんまりかけてないっぽいし
節約してるのかな?」

「一度調べてもらった方がいいんじゃない?」

「え〜お金かかるじゃん」

「なんなら才加に調べさせようか?」

「無料でお願いします(бвб) 」

「事件でもないのに調べられないって(汗)」


横で子供二人を見てくれていた秋元さんが
慌てて会話に入って来る


「仕事の合間にちゃちゃっと出来るでしょ(*`ω´) 」

「出来ないよ」

「妻の親友が困ってるというのに
役に立たない刑事でごめんねぇ〜」


わざとらしく謝る麻里子


「・・・・・わかったよ、少しだけだぞ」

「それでこそ篠田の旦那様だ(*`ω´) 」

「お、おう
で、何と言う探偵事務所なんだ?」

「宮澤王子の探偵事務所」

「真面目に聞いてるんだけど(*`ω´) 」

「真面目に言ってるんだけど(бвб) 」

「いかにも怪しいな(汗)」

「所長は宮澤佐江っていう人で
彼女がゆきりん、後関西弁で話す
京都人と大阪人」

「名前は覚えてないんだね(汗)」

「(бвб) 」

「ニャロにそれを求めてはいけないよ才加
所長の名前だけでも覚えてるのすごい事なんだから」

「ちょっと待って・・・宮澤佐江・・・」

「知ってる人?」

「聞いた事あるような・・・・どこで聞いたんだろう」

「思い出せゴリラ(*`ω´) 」

「ゴリラとはなんだゴリラとは(怒)」

「暗記の訓練させなきゃ」

「だから訓練て・・・訓練・・・そうだ訓練だよ!」

「一人で納得してないで早く話せ!」

「二年下の学年で卒業式の前日に辞めた奴がいて
確かそんな名前だったと思う」

「やめさされたの?」

「それがあの過酷な訓練に耐え抜き成績トップでありながら
やっぱり警察官じゃなくて探偵になりまーすと言って
退所届を紙飛行機にして教官に飛ばし
笑いながら出て行ったらしい」

「ふざけぐあいがその人だ(бвб)」

「これは極秘なんだが
人を捜す能力がずば抜けていて
どうしても捜せない人物を
そこに依頼しているという噂を聞いた」


そこに優ちゃんの聴覚と嗅覚をプラスしたら
もっとすごい事になる・・・・


「それが本当だとしたら報酬がいいのも分かる(*`ω´) 」

「もしかして凄い所に就職したって事?」

「ニャロに散々怒られて泣きながら謝ってたのにねぇ〜(笑)」

「・・・・・・(бвб) 」


この事は黙っておこうっと(笑)

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