シークレットなペット 10 最終話

「痛かった?」

手を伸ばしてきて陽菜の首筋に触れる
多分注射の後が見えてるんだと思う


「動転しててあまりわかんなかった」

「そっか・・・」


そんな優しい目で見ないでよ
どれが本当の優子なのかわからなくなるじゃん



「陽菜にわかるように話してね」

「わかった」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「仕事を手伝う代わりに陽菜を下さいって言ったの!?」

「うん、そしたら二つ返事でどうぞどうぞっておじさんが」

「うそ・・・・パパ最低」

「だって産まれた時からそばにいたんだよ
うちのお父さんは一般人だけど
お母さんと陽菜の両親は同僚であり親友だったらしくて
親戚になりたかったらしい」

「だからって、子供の気持ちを無視してもいいっていうの(怒)」

「陽菜は嫌なの?私の事嫌いなの」

「嫌いじゃないけど・・・・ずっと幼馴染だったから・・・」

「私はずっと好きだった」

「ゆうこ・・・」

「でも、無理やり抱いたのはごめん・・・・
ずっとさペットのようにそばにいて見守っていたけど
本当の私を知られたからもう良いかなって

良い子ちゃんで居るのは結構辛かったんだよ
だって直ぐ側にこんなナイスバディがあるのに
触れないとか拷問だったんだから」

「だからって何も言わずに抱くとか最低でしょ
好きじゃなかったら二度と口を聞かなかったんだから」

「え・・・・という事は・・・・私の事好きなの?」

「そ、そんなこと言ってない(汗)」

「言ったよ、今好きじゃなかったらって言ったじゃん」

「好きじゃ・・・ないの間違い(汗)」

「はぁ・・・素直じゃないんだからもう(-∀-`)」

「うっさい」

「気持ちが通じ合ったということで」


そう言うとベッドに押し倒され


「愛を確かめ合おう(-∀-`)」

「バカなの?今お昼だよ(汗)」

「愛し合うのにお昼も何もなーい」

「変態(怒)」

「ありがとー(-∀-`)」

「おばさん居るからダメ(汗)」

「あ・・・・・声出さなきゃ良いじゃん」

「無理、優子上手いんだもん」

「(-∀-`)」

「あっ・・・・今のナシ(汗)」

「私上手いんだ〜ヤバイ、シュミレーションしててよかった♪」

「シュミレーション?」

「そうだよ、色んな本や動画見て研究したんだ」

「最低」

「研究熱心だと言って(-∀-`)」

「陽菜が初めて?」

「当たり前でしょ、陽菜一筋で生きてきたんだから」

「じゃー・・・・許す(бвб)」

「アハッ陽菜最高!」



結局襲われたけど声を我慢できる程度に抑えてくれたみたい


「今日から家では陽菜がペットね」

「はぁ?何言ってるの」

「私の言う事をちゃんと聞くこと
じゃないと学校で二人の仲をバラすから」

「脅迫じゃん」

「違うよ強制(笑)」



どうやらお互いがペットになるらしい

みんなには秘密だよ(бвб)



おしまい

シークレットなペット 9

目が覚めると目の前に・・・・


「優ちゃん・・・」

「ふぅ・・・・やっと起きた
お母さーん陽菜が目を覚ましたよ」


そうだ、昨日泥棒が入ってきて陽菜を・・・・あれ?
どうして陽菜優ちゃんの部屋に・・・


おばさんがやってきて


「陽菜ちゃん無事で良かったわ
優子が音に気づいて駆けつけたのよ」

「犯人は」

「捕まえたわ、でも安心はできないから
今日からうちへ泊まりなさい」

「・・・・・はい」


仕方ないよね、もうひとりは怖いから・・・

おばさんは降りていって優ちゃんと二人


「・・・・・・ありがとう」

「だから1人だと危ないって言ったでしょ(怒)
何かあってからじゃ遅いんだよ(怒)」


今まで見たこともない形相で怒ってて・・・


「まさかいきなり泥棒が入るなんて思わなかったんだから
仕方ないじゃん・・・・」

「泥棒じゃないの!
まだ泥棒のほうがマシだよ」

「どういう意味?」

「これからは私のそばから離れないで」

「ねえ、どういう意味なのか教えてよ
陽菜だけなんにも知らなくて仲間外れされてるみたいで嫌」

「はぁ・・・だからあそこへ連れて行きたくなかったんだよ」

「パパとママの仕事場?」

「そう、あれでたぶん陽菜が娘だっていうのがバレて
狙われるようになったんだ」

「狙われる?誰に」

「研究を横取りしたり邪魔しようとしている人達」

「でも今日まで無事だったのに・・・・」

「それは・・・・・」

「優子やお父さんが陽菜ちゃんのそばに居て守ってたからよ
でも昨日は家で一人だったでしょ
家は知られていなかったし
一応セキュリティもしっかりしてるから安心してたのに
全部切られてたのよ」


飲み物を持ってきてくれたおばさんが説明してくれた
それとうちにセキュリティがあったなんて初耳(бвб)


「本当に守ってくれてたんだ」

「そのために強くなった・・・」

「陽菜の・・・ため?」

「もう良いでしょ(汗)お母さんご飯」


急にそっけなくなって話を逸らす優ちゃん


「まあ、可愛いこと(笑)」

「うるさいな(怒)」


「陽菜ちゃんもお腹空いたでしょ
少し遅いけどお昼ご飯にしましょ」

「・・・・お昼?え、学校(汗)」

「体調不良で休むって連絡入れておいたわ
優子はずる休み(笑)」

「二人一緒とかまた言われるじゃん」

「良いんだよ、ペットは常に一緒なんだから」

「あなた陽菜ちゃんのペットなの(笑)」

「そうだワン(-∀-`)」

「その割には偉そうなのね(笑)」

「そうなんですよ、急に命令口調になるし
二人っきりになるとすぐキス、あっ・・・・(汗)」

「ふふ、親公認だから気にしないで」

「親公認?うちの親も?」

「そうよ、お父さんに聞いてなかったの?」

「聞いてない!なんか陽菜だけ何も知らないとかありえない
今日全部話してもらうからね優子(怒)」

「私から話しましょうか?」

「いい、私が話すから」


ベッドから起き上がるとまだ薬が残っているのかふらついたけど
優子がすばやく支えてくれて・・・・


「ゆっくりでいいから」

「・・・・ありがとう」


こういう所は前と変わらず優しいんだよね


「どうかした?」

「ううん・・・・もう少し背が高かったらなって(бвб)」

「酷い、一番気にしてるところなんだからな!」

「そうなの?」

「陽菜より背が高くなりたかった」

「ふーん」


「毎日牛乳飲んでたのに伸びなかったのよね(笑)」

「お父さんが小さいからじゃんか」

「あの人はあれで可愛いから良いのよ」

「チェッ」

「ふふ、優ちゃんも可愛いよ(бвб)」

「可愛いじゃ嫌なの!カッコイイが良いの!」

「パパたちの仕事を手伝ってた優ちゃんはカッコ良かったけど」

「・・・・・・ホントに?」

「うん、大人顔負けだったじゃん」

「アハッでしょ、私天才だから(-∀-`)」


単純なところも可愛い(笑)


クロロホルムを嗅がされ更に麻酔薬も打たれたらしくてなかなか目覚めないから
ずっとソワソワしてたらしい優ちゃん

そう言えば一瞬首元にチクッとした痛みが走ったっけ

あんまり起きないから病院へ連れて行く!と言い張ってたらしい
そうなると理由を聞かれるからって
おばさんはもう少し様子を見るよう説得してたんだって

話を聞いてる間中、中断させようと頑張ってたけど
うるさいわよ、の一言で黙り込んでしまった優ちゃん

おばさんには弱いみたい(笑)



お昼ご飯を食べ終えカフェオレを持って優ちゃんの部屋へ戻った


シークレットなペット 8

一緒に帰って来て家に入る



「・・・・家に帰れば」

「ただいまだわん(-∀-`) 」

「もう二人なのにまだペットのフリするんだ」

「なになに、オオカミになって欲しい?(笑)」

「自分の家に帰って」

「とりあえず着替えてくる」


そう言って帰って行ったから鍵を閉めチェーンもかけた


「お帰りなさい」

「ママ?・・・今日は帰ってこないってパパが」


良かったこれで優子が泊まる理由が無いよね


「着替えを取りに来たついでにあなたの夕飯作ってただけだから
またすぐ戻らなきゃいけないのよ」

「どっちか帰ってこれないの(汗)」


「新しい実験と研究が入って忙しいのよ
今日もお泊まりだからまた優子ちゃんに来て貰うか
向うの家に行って泊めてもらって頂戴」

「もう高校生なんだから一人で大丈夫だもん」

「普通ならね」

「・・・・どういう意味」

「いいから夜はなるべく優子ちゃんと一緒に居るのよ」

「わかった」


そう返事はしたけど言う事なんて聞くわけない


すぐ来るって言ったのに
ママが居るからなのか優子は来なくて

作ったおかずを少しだけタッパに詰めてるママ

美味しく出来たからパパにも持っていってあげるんだって

二人は昔から仲は良かった
でもママが単身赴任になって・・・・本当は違ったけど

陽菜のせいで一緒にいる時間が減ったのかと思うと
胸が少し痛む



ママが玄関から出た瞬間鍵とチェーンを掛け
窓も全部施錠する


「これで誰も入ってこれないよね(бвб)」


安心してお風呂に入り寝ようとしたらLINEが来ていて


(何鍵閉めてんだよおばさん居ないんでしょ)

《変態さんが入ってこれないようにしただけ》

(二人っきりが嫌なら私の家に泊まればいいだろ)

《それも安全じゃないんでしょ》

(1人のほうが安全じゃないから)

《もう寝るからおやすみ》


携帯の電源を落としまだ早いけど布団をかぶり目を閉じた



キィー・・・・カチャッ・・・

カチャカチャッ・・・


誰かが陽菜の部屋のドアを開けようとしてる音で目が覚める

普段ならこんな小さな音で目が覚めないのに
1人で気が張ってたんだと思う

今何時だろう・・・スマホは電源を落としてるから
目覚ましに手を伸ばし時間を見ると

「3時じゃん」


その間も必死に鍵を開けようとしてる音がする

まさか優ちゃん?鍵かけといてよかった

でもどうやって中へ入ってきたんだろ
まさか窓ガラス割ったんじゃないよね(汗)


「優ちゃん、どうやって入ってきたのか知らないけど
警察に通報される前に家に帰ったほうがいいよ
陽菜本気だから」


と言うのは嘘だけどね警察なんて呼ぶわけない

ドン・・・ドン!!

声をかけた瞬間
外からは絶対にあかない鍵だからか
ドアを体当たりで壊そうとしてる?


「ちょっと、何考えてるのやめなよ壊れるでしょ(汗)」


それでもやめなくて


「ほんとに警察呼ぶよ(怒)」


携帯を取り電源を入れようとした
その時ドアが壊れ倒れてきて人影が見えた


「ちょっとなにし・・・・・・だ、だれ」


黒い服を着て覆面をした人が目の前に立っていて
襲いかかってきた


「やっ・・んん・・・・・ゆう・・・ゃん」


口を塞がれ必死に抵抗して暴れるけどんどん力が抜けていき・・・・


意識を手放した



シークレットなペット 7

「ねえパパ」

「なんだ」

「優子が居なくても仕事出来るんだよね?」

「無理だな」

「即答なの?大人のプライドとかないの」

「プライドなんかで研究はできない!」


ドヤ顔で言ってるのを見て情けなくなる

「でも優子が来る前までは出来てたんでしょ」

「それはそうだけど何年もかかってたのが
優子ちゃんが来てくれてたおかげで
半分・・・いや1年もかからず開発できるようになった」

「じゃーさ、お金払ってるって言うこと?」

「いや、お金は払ってない」

「無料でやってるってこと?」

「うーん・・・無料なのかな」

「どういう事?」

「それは・・・・わしの口からはいいたくない!」

「なにそれ良いもんママに聞くから」

「ママは知らない」


歯切れの悪い言い方をして
急ぐからって慌てて家を出ていった


「にゃんにゃーん迎えに来たよ(-∀-`)
あれおじさんは」

「さっき出ていった」

「今日は遅番だって言ってたのにーそっか居ないのか」


そう言うといきなり抱きついてきて

チュッ


「アハッ朝の挨拶(-∀-`)」

「・・・・・・・・お弁当頂戴」

「はい、どうぞ」


今日は素直だ


「食べ終わったら屋上集合ね」

「行かないし」

「陽菜に断る権利はないんだよ(-∀-`) 」


笑いながら言うから怖くなる


「ほら早くいかないと遅刻しちゃう♪」


今度は学校の優子みたいに可愛いペットに・・・

ねえどっちが本当の優子なの?



昼休みお弁当を早々と食べ終えた優子


「相変わらず早いね、だから大きくなれないんだよ(ΘωΘ) 」

「いいもん小さい方がにゃんにゃんに抱きしめてもらえるもん」

「そんな事するわけないし」

「さーてと遊びに行ってきまーす(-∀-`) 」

「陽菜を置いて行くなんて珍しいじゃん」

「別にいつも一緒に居るわけじゃないし」

「そうかな・・・私が見てる限り
陽菜の周りには必ず優子がいるけど」

「気のせいでしょ、トイレだってバラバラに行ってるし」

「トイレまで一緒だと病気だよ(ΘωΘ) 」

「ご馳走様でした(бвб)」

「陽菜にしたら珍しく早いね」

「うんちょっと呼び出されてて(汗)」

「え、なになに男?また告白されるとか?」

「そんなんじゃないし」

「だよね、そんな事になったら優子がいないわけないか」

「だからいつも一緒じゃないって」

「はいはい、みーちゃん暇だから
早く行って早く戻って来てね」

「わかった、行ってきまーす」



「遅ーい!後15分しかないじゃん」

「これでも必死に食べてたんだから
優子だって見てたでしょ」

「まあいいや、そこに座って」


少し陰になったところにシートが敷かれていたから
言われた通り座るといきなり膝の上に乗って来て


「時間無いから暴れないでね」


そう言って制服の間から手を入れてブラのフォックを外してきた


「何するのよ、降りて(汗)」


引きはがそうとするとより強い力で抱きしめられ
押し倒される


「やだっやめて(汗)」

「暴れたら制服破れちゃうよそれでもいいの」

「こんなとこでなんてヤダ」

「・・・じゃー何処でならいい」

「ベッドなら・・・て、違うしこんな事やだ(汗)」

「もう遅いよベッドて言ったの聞いたもんね♪」


つい言ってしまった、誘導尋問じゃん(汗)


「今日おじさんもおばさんもいない日だから」

「そうなの?」


どうして優子の方が知ってるの(怒)


「また陽菜の家に泊るね(-∀-`) 」

「一人で大丈夫だもん」

「だから、断る権利はないの!」

「だったら優子の家に泊る」


暴れたり声出したらおばさん達に聞こえるから
手は出してこないよね?


「私の家だったら襲われないとか思ってるんだったら大間違いだからね」


・・・・何で分かったの・・・・


「陽菜の家で良い・・・・」

「あぁ〜楽しみ、早く夜にならないかな(-∀-`) 」


そう言って先に降りていったから電話をかける


「もしもしパパ・・・・今日帰ってこないの?・・・ママは?・・・
朝何も言ってなかったじゃん」

(今、新しい研究が山場を迎えてるからこれが終わるまでママは帰れないし
パパも出来るなら泊まりたい・・・寂しいか?)

「ううん・・・・大丈夫、仕事頑張ってね」

(ありがとう、大島には頼んであるから迷惑かけるんじゃないぞ)

「うん・・・・・」


陽菜が知ってしまって隠しておく必要がないから
無理してまで帰ってこないんだと思う


「ヤバッチャイムなってるじゃん(汗)」


急いで教室へ戻ると間一髪で・・・・・・・アウトだった


「あぁーあ、怒られちゃったね(-∀-`)」


誰のせいだと思ってるの(怒)








シークレットなペット 6

お昼休みの屋上
普段鍵がかかっていて屋上へ出ることが出来ない
じゃーなぜこんな所にいるかと言うと

(お昼休みお弁当が欲しかったら屋上の入り口まで来て)

そのLINEが送られてきたのが四時間目が終わる寸前

先生と同時に出てく優子

「陽菜お弁当食べよ」

「えーと今日はごめんお弁当ないから食堂へ行ってくる」

「そうなんだ珍しいね」

「あ、うん・・・じゃーまた後でね」

そう言って教室を出て人に見られないように屋上への階段を登ると

「アハッやっと来た」

「ここで食べる気」

「外に出て食べるんだよ」

「でも鍵がかかってるじゃん」

「じゃーん!!」


そう言ってドアを開ける優子


「うそ・・・なんで」

「これで空けました」


持ってたのは一本のピン止め

それってテレビの中の話じゃないの?
本当に開けられるの?


「ほら早く食べないとお昼終わっちゃうよ」


今日は仕方ないから言う事を聞くことにして外に出る


「ここ丁度陰だしここにしよう」


そう言うと持っていたカバンからシートを取り出し


「はいどうぞお座りくださいご主人様(-∀-`) 」

「・・・・・・」


お弁当を食べながら


「明日からはちゃんと教室で食べるからね」

「え〜にゃんにゃんと二人がいいのに」

「じゃないとみーちゃんとかに怪しまれるでしょ」

「だって、二人じゃないとこんな事できないでしょ」

「キャッ」


お弁当を取り上げられいつの間にかキスされていた


「や、やめてよ(怒)」

「にゃんにゃんに拒否する権利はないんだよ
二人きりの時は私がご主人様だから」

「はぁ?あり得ないし」

「電話かかって来ても出ないでおこうかなー」

「優子が助けなくったって解決するでしょ」

「私は別にいいんだけどね」


そんな時に電話をかけて来るタイミングの悪いパパ


「実はさっきから鳴ってるんだよね〜」

「授業中とか出れない時もあるでしょ」

「その時はメールで折り返し電話が欲しいって入ってるから
休み時間にすぐかけてる」


無視して残りのお弁当を食べていると
今度は陽菜のスマホが震えて・・・


「はい・・・・」

(陽菜か、優子ちゃんそばにいないのか
いないなら探してきて欲しいんだが)

「無理」

(授業始まる前でもいいから連絡くれるように言ってくれ)

「やだ」

(我がままいってる場合じゃないんだ
至急だ、いいか至急だからな!)


そう怒鳴り電話は切れた

優子を見るとニヤニヤ笑っていて・・・


「電話すれば」

「にゃんにゃんからキスしてくれたら電話する」

「はぁ?嫌だし」

「じゃーしなーい
なんならこのスマホここから投げ捨てようか?」

「そんな事したら困るの優ちゃんでしょ」

「これは仕事用だから私は困らない」


パパ切羽詰まった声してたから仕方ないよね・・・・

目を閉じて待ち構えてる優子に近づき軽くキスをした


はずだったのに頭の後ろを持たれ


「んっ・・・・チュッ・・・クチュッ・・・」


舌を絡まされドンドン体の力が抜けていき
抵抗出来なくなって・・・


「っ・・・・はぁはぁ・・・・最低」

「アハッこれはお弁当の御礼でいいや」


そう言うと電話をかけだしパパと何か話してる顔は真剣・・・


二重人格・・・ううん三重人格なの?


それにしてもキスと言い昨日の事と言い・・・・慣れてるよね(汗)
もしかして他の人と・・・

あり得る、研究所みたいなところには
綺麗なお姉さんとかかっこいいお兄さんとかいたもん

良く行ってるならそんな関係になっててもおかしくないよね

そう思ったら何故か悲しくなって
食べかけのお弁当を置いたまま校舎の中へ戻った


「陽菜お帰り、食堂混んでたでしょ」

「え・・・・あ・・・うん・・・・」

「ニャロ食堂にいたの?篠田も行ってたけど気づかなかった」

「混んでたから売店でパン買ってその辺で食べてた」

「その辺て(笑)」

「あ、優子も食堂行ってたの?」

「そうだよ、にゃんにゃんといつも一緒だもん」


後ろからやって来た優子は
いつものペット優子に戻っていた


「でも陽菜が行く時いなかったよね」

「トイレに行ってたのに先に行っちゃうんだもん
泣きそうになったんだから」

「陽菜、ちゃんとペットの面倒見てあげないと(笑)」

「いない方が悪いの(怒)」

「なんか怖いよ陽菜(汗)」

「煩い、寝る」


「ダメだよ、次体育だから着替えないと(ΘωΘ) 」


そうだった・・・

体操服を持ち更衣室へ


「あれ、胸のところどうしたの」

「え?」

「ほらここ」


キャミソールからはみ出した胸の上あたりに出来た・・・

キスマークじゃん(汗)


「あ、ホントだこんな所にキスマーク付けてる(-∀-`) 」

「はぁ?」

「え、マジキスマークなの」

「そんなわけないし、昨日角にぶつけただけだから」

「だよね、彼氏できたのなら優子が黙ってないか」

「そうだそうだ!黙ってないぞ、わんわん(-∀-`) 」


あり得ない、バカ優子(怒)
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