彼女が何を考えてるのか分かりません 20 Y 最終話

陽菜が出て行きどれだけボーとしていたんだろう

よくよく考えてみると私にも駄目なところがあるのに
すべて陽菜のせいにして罵声を浴びせてしまった


「何やってんだよ私」


部屋を出て社長室へ


コンコンコン「陽菜・・・・・開けるね」


明かりは点いてるのにどこにも姿が見当たらない
まさか隠し部屋?


壁を押し覗くけどそこにもいないようだ


「どこへ行ったんだろう」


窓から外を見ると会社方向から道を横断する人を発見、小さいけど見間違えはずが無い

「陽菜・・・あの方向は」


後を追いかけるように会社を出て懐かしい場所へ

思い出のベンチに腰掛け空を見上げている陽菜

そっと近づき


「今日は何も見えませんね」

「・・・・・」


反応が無いけど隣に座る


「ここは大切な場所なんです」


見上げたまま微動だにしない


「転職で入社したので同期は年下ばかり
同い年は先輩で気軽に声をかける事も出来ず
仕事に行き詰っても相談する人がいなくて
仕事を辞めようかと悩んでいた時に
綺麗なお姉さんが声をかけてくれて」

「・・・・・・・・」

「その日から雨以外は毎日ここで話すようになったんです」

「・・・・・・」

「話すのは殆ど私ばかりだったけど
時には的確なアドバイス、時には甘やかす言葉をくれる人の事を」

「・・・・・」

「好きにならずにいるなんてことは無理な話ですよね」

「・・・・・」

「その人は一番凄い人だってわかってて付きあってもらったのに
下っ端過ぎる私の葛藤とちっぽけなプライドが顔を出し
大好きなその人を傷つけちゃう私は最低の人間です」

「違う」

「違わない、恋人に気を遣うなんて相手にも失礼だし
自分自身も許せない(涙)」

「付き合って貰った、なんて言わないで」

「現にそうじゃん、私はこんなだけど
陽菜は選び放題だったはずだよ」

「違うの優子は悪くない、わがままな陽菜が全部悪いの!」

「ううん・・・陽菜の言うことはいつも正論で
言い返す力がない私が駄目なんだ
好きになってごめんね(。-∀-)」

「だからさっきから違うって言ってるでしょ」

「何が違うのさ」

「先に好きになったのは陽菜だから」

「私だよ、本当は一目惚れだったんだよ
そこからドンドン好きが積もっていってあんな誘うような言葉を・・・」

「陽菜は履歴書を見て一目ぼれしたんだから」

「うそ・・・・」

「面接は秘書の役目だから顔を出してないけど
全部見てて指示も出してたもん」

「もしかしてあのへんな質問って」

「陽菜が指示したの」





(どんな人でも愛せますか?)

「え〜と、どういう意味ですか(;´-∀-)」

(全人類をって事です)

「あぁ・・・私を嫌ってる人は無理かもですがそれ以外なら・・・」




「意味不明でこの会社大丈夫かなって思ったんだよ(;´-∀-)」

「あの答えで行ける!て思ったもん(бвб) 」




それから一戦を終えベッドの中


「でもさ社員には手を出さない決まり?は
どうしようと思ってたの?」

「陽菜だよ、そんなルールいくらでも変えられるでしょ」

「私猛アピールしてたのにどうして進まなかったの?」

「だって照れたり落ち込んだりする優子って可愛くて
もう少し見ていたいなーて、付き合ったら見れなくなるじゃん」

「それ酷いよ(怒)」

「そうやって怒る優子も可愛い(бвб) 」

「もう、可愛いって言ったらなんでも許されると思ってるでしょ」

「うん(бвб) 」

「くそ〜そういう陽菜の方が可愛いんだからな!」

「なんか今日の優子カッコいい」

「カッコいいついでに私から攻めてもいいですか」

「そう言う事は聞かないの!」

「聞かないと怒るじゃん」

「陽菜は聞いた事無いでしょ」

「それもどうかと思うよ、私だってしたくないときあるし(;´-∀-)」

「うそ(бвб)、そう言うプレーかと思ってた(笑)」

「そんなわけないでしょ(怒)」

「アハハハハハ(бвб) 」

「この野郎、今日は寝かさないからな!」

「望むところ」



攻めれたのは二回だけ後はいつものように意識を手放すのは私の方



(おやすみ優子、愛してる)

いつも夢の中で聞こえてくる言葉


目覚めたら言ってみようかな


(おはようはるな、愛してるよ)





朝から何言ってるのって突き飛ばされ
ベッドから落ちた現実(;´-∀-)

でも、耳が真っ赤になってたのは見逃さなかったからね(-∀-`) 





おしまい

彼女が何を考えてるのか分かりません 19 H

初めは抵抗していたのに
言われるがまま、やられるがまま・・・・


「つまんない」

「え?」

「もういい、寝る」

「え〜と・・・私何かした?
言われた通りにしてるよ」

「それがイヤなの!」

「だって反抗すると陽菜怒るでしょ」

「そう言うことじゃ無いじゃん(怒)」

「ほら、怒ってる」

「おこって・・・はぁ、おやすみ」

「意味わかんない(怒)
私が何か言ったって最終的には陽菜の意見が通るし
と言うかとおさないと機嫌悪くなるし
仕事だって陽菜にはなーんにもかなわないし
私なんて・・・私なんていてもいなくても陽菜は困らないよね
私は陽菜のおかげで今みたいな仕事が出来て
陽菜のおかげでこんな良い暮らしが出来て
陽菜のおかげで・・・・クッ・・・もう良い
会社辞めてここも出て行く!」

「何・・・言ってるの本気じゃ無いよね?」

「冗談でこんなこと言えないよ(。-∀-)」

「そんなことさせない!」

「ほら、何でも自分の思い通りにしようとしてる」

「何でもじゃないし(怒)」

「とりあえず今日は一緒にいたくない」


そう言って服を着るとスーツケースを出してきて自分の下着や服を入れだした


「そんなにいらないでしょ」

「2.3日考えさせて」

「それ全部陽菜が買ってあげた服」

「あはっ、だよね・・・・
全部置いていくけど今着てるのは貸しておいて」


そんな顔しないでよ・・・・


「優子だって変わったじゃん」

「私は変わってない!」

「公園で会ってた頃は何でも相談してくれてたし
陽菜の事好きだって体から溢れ出てたのに
今なんて他の人に・・・前田さんや同期の子に相談してるし
陽菜に抱かれてても全然嬉しそうじゃないし
たまに嫌そうにしてるでしょ」

「それは・・・あの頃は会社の社長だなんて知らなかったし
陽菜だって私に気を使ってくれてた
でも今は自分の物みたいに思ってるでしょ
私は私の物で陽菜のものじゃない!」


「・・・・・・わかった、陽菜が出て行く
優子は行く所ないでしょ」

「泊めてくれる友達くらいいるもん」

「他の子の所行かれるのは嫌なの
それくらいの我儘聞いてよ」

「じゃー陽菜はどこへ行くの」

「私は社長室で寝るから」

「そんな事させられないよ(;´-∀-)」

「優子と付き合う前はここに戻ってくるのも面倒で
良く寝てたから気にしないで」

「でも・・・・」

「お互い頭冷やそう、仕事を辞めるにしても
今のプロジェクトが終わってからにしてねじゃー」


そのままの格好で下へ降りる


「はぁ・・・バカ陽菜」


優子を好きと言う気持ちが溢れすぎて自分を押さえることが出来ない
乗り気じゃないなって気づいてもいったん始めると止められない


「もう、どうしたらいいの!(涙)」


優子が出ていったらどうしよう
会社を辞めたらどうしよう

陽菜の事を嫌いになったらどうしよう・・・


グスン・・・ズズズ・・・チーン


「優子・・・・優ちゃん・・・・(泣)」


プルルル・・・プルルル・・・


「もじもじ麻里じゃん」

(泣きながらどうした?)

「陽菜じゃちょう辞める」

(座長?)

「ちがう!社長!」

(じゃー篠田が社長(*`ω´) )

「どうぞ、退職金として株売るから」

(それはダメー、会社を売る気(汗))

「だっでおがねいるじゃん」

(何があったの・・・・まあ、大体はわかるけど
明日会社で話を聞くから今日は寝な)

「わがった、おやすみ」



おやすみと言ったもののまだ寝る時間では無い


社長室にいるとどうしても仕事のことを考えてしまうから
ゆっくり考えるために外へ出た

彼女が何を考えてるのか分かりません 18 Y

「ご馳走様でした(бвб) 」

「食後のコーヒー淹れるね」

「今日は先にお風呂入る」

「え、まだ早いよ」

「ほら、いいアイデア忘れないうちに全部済ませとかないと」

「なるほど、すぐ沸かすね(-∀-`) 」


そんなに凄いアイデアが浮かんだのかな?
だったらすぐに書き留めればいいのにへんな陽菜


その間に私は後片付けや洗濯物をたたんでと・・・


「ふぅ〜終了(-∀-`) 」

「あがったよー優子どうぞ」

「え、早くない?」

「そうかな、まあいいじゃん早く入っといで」

「じゃー着替えを取りに・・・」

「あ、もっていってあげる」


いつもそんなことしないのに怪しい・・・・


「何その顔」

「何たくらんでるの」

「もう、そんな事言ったらサプライズじゃなくなるじゃん」

「え、そうなの、なんかごめん(;´-∀-)」

「ほら早く行って」

「う、うん・・・よろしく」


何だろう、新しいパジャマでも買ってくれたのかな(-∀-`) 
あ、でも陽菜は持ってるのを着てたからお揃いじゃないのか・・・

でもサプライズって言ってたから着替えるのかも

疑うなんて悪いことしちゃったな(;´-∀-)


「下着の下に置いておくね」

「ありがとう(-∀-`) 」


どんなのかなぁ・・・・

あれこれ、間違えてるんじゃ?


取りあえず着て出て行く


「陽菜、パジャマ間違えてない?」

「あぁやっぱりお風呂上がりのチェリーワンピ最高」


どうやら間違えてなかったみたい(;´-∀-)


「今から何処かへ行く・・・・」



事は無いのかな、だった陽菜は寝間着だから


「こっちへ来て」


それにソファーの向きと配置変わってるよね(;´-∀-)


「夜空でも見ながらお酒飲むの?」

「飲まないよ、食べるだけ(бвб) 」

「じゃーコーヒー淹れる?」

「要らない、だって優子を食べるんだもん」


やっぱりたくらんでたんじゃん(怒)
ごめんを返せ


「せめてカーテンを」

「はぁ?無理だし(怒)」


なんで逆切れ?


「バルコニーに出ないだけでもありがとうでしょ」

「ありがとう・・・・」


なんで?


「まずは万歳して着ているものを脱いで下さーい(бвб)」

「イヤでーす(-∀-`) 」

「・・・・・・(怒)」

「う、嘘ですごめんなさい(;´-∀-)」


いいさぎよく諦めよう・・・
私が陽菜に勝てるものなんて何も無いのだから

彼女が何を考えてるのか分かりません 17 H

前田さんは有能な秘書

何ごとにも表情を変えずテキパキと対処してくれるから
凄く助かっている

でもプライベートは一切知らないんだよね

陽菜が聞かないから向うも言わないだけかもしれないけど
麻里ちゃんが何度か口説こうとしたけど
きっぱりと断られたらしい(笑)

それも先輩(秋元)に相談しますと言われたってビビってたからね(笑)

その前田さんが人にプライベートLINEを教える何んて考えられる?

まあ、陽菜が知らないだけで秘書課では普通なのかもしれないけど・・・


「あれ、ここに分厚目のヨガマット置いてあったはずなのに」


まさかと思い電話すると


「陽菜がいらないっていったから貰って帰ったよん(*`ω´) 」

「いらないって言ってない(怒)」

「もうしないから邪魔っていってたでしょ」

「だからって持って帰らないでよ(怒)」

「部屋でヨガする気になったの?」

「ヨガなんてしないし(怒)」

「だったら必要ない・・・・はっはぁーん(*`ω´) 」

「な、なによ(汗)」

「今から持って行かせていただきましょうか変態さん」

「い、いらないし(汗)」

「本当にいいの?今日は良い気温だよ(*`ω´) 」


電話の向こうでニヤニヤしてるのがわかる


「煩い」

「立ってするのもたまにはいいんじゃない(*`ω´) 」

「・・・・・・(бвб) 」



その考えはなかった・・・て言うか麻里子はしてるって事?



「変態」

「自覚してる(*`ω´) 」

「取りあえず陽菜の物は勝手に持って帰らないでよね」

「以後気を付けまーす(笑)」


そのまま電話を切り部屋へ戻る


「あれ、何か取りに行ったんじゃなかったの?」

「なかった」

「そうなんだ(-∀-`) 」


今ホッとした顔したよね?


「お腹すいたでしょ、もうすぐ出来るから座ってて」

「はーい(бвб) 」


どうしたらやりやすいかな
やっぱり椅子はあった方がいいよね?
う〜ん・・・足の裏が冷たそうだからやっぱり外はやめておいて
窓を開けて窓際でしよーと(бвб) 


「ん?いいアイデアでも浮かんだの?」

「どうして?」

「閃いた!て言う顔をしてたから」

「よくわかったね(бвб) 」

「だって分かりやすいんだもん(-∀-`) 」


絶対仕事の事だと思っていて
この後の事だなんて微塵も思ってない感じかな

そうだ、あのチェリーワンピ着せてするのもありかなぁ
楽しみ(бвб) 


「紙と鉛筆持ってこようか?」

「大丈夫、陽菜の頭の中にしっかり描いてあるから」

「凄いね、陽菜ってやっぱり天才だ(-∀-`) 」

「さあ忘れないうちにご飯食べてお風呂入っちゃお」

「ん?どういう意味、寝る前に書き留めるとか?」

「そんな所かな、頂きまーす(бвб) 」


ワクワクが止まらな過ぎて困っちゃう(бвб)

彼女が何を考えてるのか分かりません 16 Y

「今日前田さんとランチしたんだね」

「え、うんあっちゃんから聞いたの?」

「あっちゃん?」

「あ、会社ではちゃんと前田さんと呼ぶよ(;´-∀-)」

「そう言う事じゃなくて・・・・
いつの間にそんなに仲良くなったの」

「今日たまたま朝に会ってLINE交換してランチに行った」


悩んでて声かけられたなんて言えない(;´-∀-)


「二股掛けようとしてっるって事?」

「違うよ、どうしてそうなるかな(;´-∀-)」

「LINE見せて」

「それはダメ!プライバシーの侵害になるから」

「じゃーアカウントだけ教えて」


それならいいか


「これだよ」

「それってプライベート用の携帯の方じゃん」

「二台持ってるんだ」

「秘書だから会社用を持たせてる」

「ほら、会社用での連絡だと陽菜からのLINEにすぐ返信できないと困るから
プライベートの方を教えてくれたんじゃないかな(;´-∀-)」

「それがあり得なの!あの前田さんがそんなに親しくも無いのに
プライベートLINEを教えるとか考えられない」

「そうなの?」

「麻里ちゃんでさえなかなか教えてもらえなかったんだよ
なのにどうして?」

「私に聞かれても・・・・」

「今後二人で会うの禁止ね」

「陽菜と付き合ってるの知ってるんだから変な事にはならないって」

「二人で会いたいの?」

「会いたいとかじゃないけど
せっかく友達になったのに・・・・」

「・・・前田さんて可愛いよね」

「そうなんだよ、いつも無表情なのに
たまにクシャッて笑う時とのギャップがまたいいんだよね(-∀-`) 」

「ふ〜ん・・・・」

「は、陽菜もそう思うでしょ(;´-∀-)」

「私達の前で笑った事無いんだけど」

「うそ・・・・」

「まあ、秘書がニコニコして話してくるのも変だけどね」

「そ、そうだよあっちゃんは社長秘書だから
社長や副社長には愛想振りまいていたらおかしいよね
その点私は一般社員で仕事でお世話になる事ないし
気を張ってなくてもいいから笑顔も出るんじゃないかな(;´-∀-)」

「その必死さが怪しい」

「私は陽菜だけが好きなのに疑われるような事言われたら
そりゃ必死にもなるよ(;´-∀-)」

「本当に陽菜だけ?」

「うん」

「だったら証明して」

「どうやって?」

「勿論ベッドで、と思ったけどベランダがいっか(бвб) 」

「陽菜さん?」

「一回してみたかったんだよねぇ〜楽しみ
あ、お風呂も一緒に入ろうね(бвб) 」

「いや、隣のビルの方が高いんだよ(;´-∀-)」

「もうみんな帰ってるし
見られるかもって言うスリルがあって興奮しちゃう」


たしかマットレスみたいなのあったよねー
と言いながらどこかへ行った


はぁ・・・こうなったらなるべくじらして
遅い時間からになる様にしなきゃだよね

言い出したら聞く耳持たないし・・・

御飯もゆっくり食べて
お風呂もゆっくり入って
なんなら眠くなるようにお酒も少し飲ませよう

大島優子ガンバ!
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