好きと言い続けた結果 16

次の日の朝、乗る電車と車両を決めて落ち合う

「おはよう(-∀-`) 」

「おはよう(бвб)」

「荷物多いね(笑)」

「優子はそれだけなの?」

「だって一泊だしほとんど旅館にあるから
着替えだけしか持ってきてない」

「でも、化粧品とかシャンプーリンスとか変なのだったら嫌じゃん」

「その時は貸してね」

「え〜どうしよっかなー(笑)」

「荷物持つからお願いします」

「仕方ないなー、重くなったらよろしく」

「了解しました(笑)」

東京駅から新幹線に乗り名古屋で乗り換え
そんな長い時間も優子といたらあっという間に感じた

「まずは外宮から行くんだよ」

「豊受大御神だよね」

「凄いじゃん、よく知ってるね」

「内宮は天照大御神(бвб)」

「正解!じゃー外宮は左側通行で内宮は右側通行って知ってた?」

「・・・・・知らない・・・」

「やったー(-∀-`) 」

「むぅ・・・・」

「うわぁ(汗)ごめん」

「別に競い合ってないもん」

「そうだよね私だって昨日必死で調べただけだから」

「優子も初めてなの?」

「そうだよだから凄い調べたんだ(汗)」

なーんだ、初めて同士なんじゃん(笑)

「時間あるしゆっくり回ってパワー沢山もらって帰ろう」

「そうだね、みーちゃんにもパワー分けてあげなきゃだもんね(笑)」

正殿はもちろん
パワースポットの三つ石、地蔵石、亀石や神木を巡り
両方でお守りを買った

おかげ横丁では伊勢うどんのお店でお昼ご飯

「・・・・柔すぎない?(汗)」

「うーん・・・こういう、うどんだと思う」

陽菜は・・・・好みじゃないかな・・・

「会社にお土産買っていかなきゃいけないんだけど
何がいいと思う?」

「食べ物なら・・・へんば餅か定番の赤福じゃないかな」

「だよね・・・それでいっか」

「みーちゃんにはお守り買ったし食べ物はいいよね」

結局赤福は取り分けにくいからマドレーヌにした
お土産部門2位て書いてあったから(бвб) 

旅館はこじんまりしてるけど綺麗で何と言っても浴衣が可愛い

「みーちゃんが着たがってたのにね(笑)」

「ほんとだね、だからここを選んだのに(笑)」

二人で写メを取り合いみーちゃんに送ると
今見せんな!て怒られた

料理も伊勢エビを筆頭に魚介類が美味しくて
陽菜は満足だったんだけど

「ホタテ食べないの?」

「ん・・・苦手なんだ、にゃんにゃん食べていいよ」

「優子でも好き嫌いあるんだね」


「私だって少し位ありますよ」

「あと何が食べれないの?」

「抹茶とか・・・フルーツもそんなに好きじゃない・・かな」

「結構あるじゃん、私何でも食べれるよ」

「だから豊満なボディを作れてるんだね(-∀-`) 」

「・・・・・変態(бвб)」

「いや、違うくて(汗)女性として羨ましいなって思ってさ」

「温泉一緒に入んないから」

「えぇ〜一人じゃつまんないじゃんかよー(汗)」

「変態さんが悪いんでーす」

「女性が女性の身体にあこがれて何がいけないんだ(`^´)」

「そんなに陽菜の裸が見たいの?」

「見たいみたい(-∀-`) 」

「陽菜が女性を好きだってわかって言ってる?」

「・・・・・わかってるよ
でも、にゃんにゃんはにゃんにゃんじゃん」

「ありがとう・・・」

「よし、温泉へレッツゴー(-∀-`)」

「・・・・・(бвб)」

「な、なんだよ(汗)」

「嬉しそう」

「温泉も好きだしにゃんにゃんも大好きだからね」

「陽菜も」

「え?」

「温泉大好き(бвб)」

「あ・・・・そうだよね・・・温泉最高!・・・・」

陽菜の言葉に一喜一憂する優子に
愛しさがこみ上げて来るのは何故なんだろうか


好きと言い続けた結果 15

それから三人でよく遊ぶようになった

少し車で遠出して見たり
嫌だって言うのに神社巡りをさせられたり

「今度さ伊勢の方行って見ない」

「行きたい(ΘωΘ) 」

「温泉もあるし一泊してゆっくりしようよ」

「温泉好き(бвб)」

「え!?そうなの?もっと早く言ってよー(-∀-`) 」

「言わなかったっけ?」

「聞いてないよ(汗)
私も温泉好きなのにー」

知ってる・・・前に聞いたから

「いつ行く?浴衣の可愛い所がいい
優子が探してよ(ΘωΘ) 」

「はいはい分かってますよ(笑)」

車は優子しか運転できないから新幹線で行く事になり
日にちも旅館も決まってたのに

ピロン・・・

(ΘωΘ) (やばい!仕事ミスして休日出勤しないといけなくなった)

うそ・・・明後日出発なのに・・・

(ΘωΘ) (日にち変えてよ)

(-∀-`) (二日前だとキャンセル料半分取られるよ)

(ΘωΘ) (マジか・・・私は絶対無理だから・・・
     二人だけでいってきなよ?)

三人分のキャンセル料勿体ないもんね


(бвб)(お土産買って帰るから仕事頑張って)

(ΘωΘ) (くそー行きたかったのに〜(涙))

(бвб)(ミスした自分に怒って下さーい)

(ΘωΘ) (冷たい女だな(怒))

(-∀-`) (アハハ二人仲いいね)

(бвб)(ΘωΘ) (当たり前)


優子と二人で温泉・・・・
別に深い意味はないもんね

なのに何でこんなにドキドキするんだろう・・・




金曜日

「お疲れ様でした、お先です」

「あ、小嶋さん今日渡辺さん達と飲みに行くんだけど
一緒にどう?」

「あぁー・・・ごめんなさい
明日早いんで今日はやめておきます」

「どこか行くの?」

「友達と伊勢神宮に行ってきます」

「お伊勢さん行くんだ、日本一のパワースポットと言われていて
お参りは外宮から先に回るんだよね」

「そうなんですか?」

「知らないの?」

「名前しか知りません」

「祀られている神様とかは?」

「・・・・・(бвб)」

「外宮は豊受大御神さまで衣食住を始めあらゆる諸産業の守り神」

「へぇー」

「内宮は日本最高の神様と言われていて皇祖神の
天照大御神さまがいらっしゃるんだよ」

「あーなんとなく聞いたことあるかも」

「伊勢神宮の正殿では宝くじに当たりますようにとか
彼氏ができますようにとか
頭が良くなりますようになどの
お願い事をしてはいけないと言われてる」

「え〜じゃー何しに行くんですか?」

「新しい何かを始める時にお参りするといいらしいわよ」

「へぇー・・・・」

「だから正殿の前には賽銭箱がないの」

「お願いしたい事あったのにー」

「それは大丈夫、ちゃんと願い事が出来る場所もあるから」

「よかった(бвб)」

「おかげ横丁もあるし楽しんできてね
それと・・・・お土産待ってる(笑)」

「はーい(бвб)」




好きと言い続けた結果 14

フリマ当日優子が車で迎えに来てくれて
みーちゃんを迎えに行く

「ちょっと、何この荷物、座れないじゃんか」

「ごめん車小さくて(汗)20分ほどの所だから我慢して」

「陽菜が後ろに乗れよ」

「みーちゃんの方が小さいんだから我慢して」

「優子の方が小さいのに―」

「運転できないでしょ」

「くそー・・・」

ブツブツ文句言ってるけど楽しそう(笑)



「へぇーこんな所でやってるんだね」

「来たことないの?」

「フリマは出すのも来るのも初めて(бвб)」

「そっか、結構面白いから楽しみにしてて(-∀-`) 」

車を番号が振ってあるスペースに止め後ろのドアを開ける

「ここにこうやって敷物を敷いて並べて行くんだ
にゃんにゃんとみーちゃんで好きに並べてみて」

なるほどこれなら雨が降ってもすぐ車に積み込めるし
出し入れしやすいから簡単

少しすると隣のスペースにワゴン車が止まり
降りて来たのは男の人だった

「優子早いじゃん」

「道路がすいてたからね」

知り合いって男の人だったんだ

「優子ちゃんお久しぶりです」

「ほんと久しぶりいつ以来会って無かったっけ?」

「半年くらいですかね」


もしかして失恋した人って・・・


「優子・・・」

「あ、ごめんごめんこのチャラチャラした男は
大学からの心友で宮澤佐江、で、この可愛い女の子は
彼女の柏木由紀ちゃん」

「チャラチャラってなんだよ」

「だってそうだろ
遊びまくってたくせに最後には
大学のクラブで一番可愛いマネージャーを落としたんだからな」

「佐江ちゃん・・・」

「う、嘘言うな(汗)
俺、全然遊んでなかったから
ずっとりんちゃん一筋、そうだよな、
優子本当の事言えよ(汗)」

「アハハ少し大げさに言ったけどモテてたのは本当(´-∀-)」

「そっちはどうなんだよ
どう見ても優子の友達とは思えない綺麗な人いるけど」

「佐江の言うこの綺麗な人は小嶋陽菜さん」

「初めまして(бвб)」

「このガチャピンに似てる方は幼馴染の峯岸みなみさん」

「ガチャピンてなんだよ(怒)」



大学の時から付き合ってたのなら違うか・・・・



「アハハ、ところで才加は一緒に来なかったの?」

「朝、寄るところがあるから先に行っててって連絡があってさ」

「へぇー珍しいじゃん」

「才加さんて?」

「もう一人の連れ・・・て感じかな
男らしい男だから惚れちゃうかもよ(笑)」

「その人彼女いないの?」

「出来たって聞いてないからいないんじゃないかなー
なになに、みーちゃんねらってる?(笑)」

「陽菜に取られる前に唾付けておこうかなって(ΘωΘ) 」

もしかして才加って人が失恋した相手?
彼女いないって言ってるから告白してフラれたとか?

「あ、これ先月の売上です
小嶋さんのですよね」

「陽菜?」

「私の友達のです、渡しておきますね(汗)」

変な顔をするみーちゃん・・・

「早く並べちゃおう、起き方も工夫しないと売れないんだよ」

「そうなんだ、私が持ってきたやつ一番前に置く(ΘωΘ)」

助かった・・・

優子を見るとウインクしてる

助けてくれたんだ・・・・さすが優子

お昼近くなると客足も増え順調に売れて行く洋服たち

「全然売れないじゃん(怒)」


「みーちゃんは値段設定が高すぎるんだよ
もう少し安くしたら売れると思うよ」

「じゃー優子に任せた
陽菜。他のお店見に行こうよ」

「でも・・・」

「いいよ、行っておいで
結構お買い得品あるし面白い物沢山売ってるから」

「すぐ戻ってくるからよろしく」

「あ、私もご一緒していいですか」

「ゆきりん慣れてるから値切ってもらうといいよ」

「そうなの?よろしく(ΘωΘ) 」


三人で一周りしてブースに戻ると
楽しそうにじゃれてる三人の姿

「お帰りー、みーちゃん買いすぎじゃない(笑)」

「すっごい安くてビックリした
それをもっと値切る柏木さんを尊敬したね」

「尊敬だなんて(汗)」

もう一人の人をじっと見ていると

「ああ、これが噂の秋元才加(笑)」

「人がいないとこで変な噂してたんじゃないだろうな」

「褒めてたんだよね、スポーツ万能で頭もよくてかっこいいってさ」

「い、いやー全然そんな事無いから( ̄▽ ̄)」

「うん、そんな事無いな(´-∀-)」

「・・・・なんだよウソかよ(怒)」

「アハハハすぐ本気にするから面白でしょ(笑)」

「おまえな、男をからかうなよ」

「男同士だからいいじゃん」

「確かに男同士にしか見えないな(笑)」


三人の中にいる優子はイキイキして見えた


「もうお昼だけど何か買ってこようか?」

「私お弁当作って来たからみんなで食べよ」

クーラーボックスからすごい量のおにぎりや唐揚げに卵焼き
ウインナーと茹でブロッコリーに茹でアスパラ

「朝から一人で作ったの?」

「野菜は昨日の夜に茹でておいたけど
後は朝作った」

言ってくれれば手伝ったのに・・・

男の人二人もいるから量いるもんね

「優子料理だけは美味いんだよね」

「だけってなんだよ(怒)」

「そうだよ失礼だよ佐江ちゃん
優子ちゃんは苦手なものがないんじゃないかっていうくらい
なんでも出来るから羨ましいもの」

「今度りんちゃんに料理教えてやってよ」

「え?前に教えた料理は?」

「それしか出来ないからレパートリー増やして(涙)」

「アハハいいよ、今度佐江と一緒においで」

「良いんですか、すいません」

男の人部屋に入れてるんだ・・・・

「陽菜どうかした?」

「え、・・・・どうもしないよなんで?」

「ボーと優子を見てるからさ」

「あぁー・・・男の人とでも親友になれるのかなーて」

「だよね、まあ、優子って昔っから男の子とばっかり遊んでたから
不思議ではないけどね」

「そうなんだ・・・」

「なんか空やばくなってきたから
早めに店じまいしようか」

「売れ残ったのはどうするの?」

「いつもなら次に持ち越して値段を下げて売るんだけど・・・・」

「次もやりたい(бвб)」

「品物少なくなったけど他に売るものある?」

「家にまだまだ着なくなったトレーナーとか靴とかあるし
さっき見てきたら凄いものまで売ってたから
あれでも良いなら実家にもあるから持って帰ってくる」

「小嶋さんもハマっちゃったね(笑)」

「そうかも・・・」

「じゃー今日予約して帰ろうか」

「うん」

「佐江達、来月はパス」

「なんで?」

「フリマの売上だいぶたまったから
二人で旅行にいくんだ♪」

「いいなぁー旅行なんて一年以上行ってないよ
近くでいいから温泉とか行きたい」

陽菜も!と、言いそうになって慌てて口をつぐんだ

みーちゃんがじっとこっちを見ていたから・・・

みーちゃんはなにを思ってるんだろうか・・・











好きと言い続けた結果 13

肩にもたれていたら気持ちよくなっちゃってついウトウト・・

優子が頭を撫でてくれたので目が覚めたけど
寝たふりしていたら・・・・

今キスした?・・・・

起きるに起きれなくなりそのまま寝たふりをしていると

「にゃんにゃん・・・」

起こされたから今起きました見たいな演技をした
・・・出来てたよね?


帰りの車の中ではいつものように話しかけてくれてたけど
さっきのキスの事で頭がいっぱいで
ちゃんと返事が出来なくて・・・

優子気を悪くしてないかな(汗)

別れる時もついそっけない態度をとってしまった・・・



優子は陽菜の事が本気で好きなの?

もしかして高校の時からずっと?

片想いって言うのは陽菜の事なの?

でも失恋したって言ってたよね・・・

陽菜、告白された事無いし振った覚えもない
麻里ちゃんのように結婚もしてない・・

やっぱり陽菜じゃないのかな・・・

じゃーあのキスは何?

問いただしたら、ついしちゃった
とか言うんだろうけど・・・

その日はなかなか寝付けなかったのに

プルルル・・・プルルル・・・

「・・・・はい・・・」

(まだ寝てたの?今何時だか知ってる)

「ん・・・・知らない・・・」

(もう10時過ぎてるからね)

「まだ十時じゃん昨日遅かったんだからいいでしょ」

(あんたね(怒)
日曜にブランチしようって言ったの陽菜の方でしょ)

・・・・忘れてた・・・

「今から用意するから先行ってて」

(LINE既読にならないしメールしても返って来ないから
もしかして!と思って電話してよかったよ)

「さすがみーちゃん私の保護者」

(大人になってまで面倒見させんなよ(怒))

「もう、早く切らないと用意できないから、じゃーね」

(あ、ちょっ・・・・)

まだ何か言ってたけど無視して電話を切り急いで用意をする

家を出たのが11時

「凄いと思わない、この私が1時間かからないで出て来たんだよ」

「今何時ですか(怒)」

「12時前?」

「そう、世間では今から食べるご飯をランチと言います」

「ランチもブランチも同じじゃん(бвб)」

「ちっがーう!起きる時間が違うし食べる時間も違う(怒)」

「むぅ・・・先に食べてればよかったんじゃん」

「それはそれであなた文句言うでしょ」

「いわないもん・・・たぶん」

「で、昨日なんで寝るのが遅かったの
またゲームでもしてた?」

「昨日は全然してないから」

「何してたの?」

「えー・・・優子とご飯行ってた
優子車持っててさ軽自動車なんだけど
それでドライブがてら海の家?行ったの」

「ドライブで海の家?」

「知らないの?海に浮かんだパーキングエリア」

「あんたね、それを言うなら海ほたるでしょ」

「あぁー・・・そんな名前だったかも(бвб)」

「なんで私も誘ってくれなかったの
一声かけてくれてもいいじゃん」

「えーと・・急に決まったから誘う暇なくて
今度は誘おうねって優子が言ってたよ」

「あれから連絡とりあってたの?」

「ううん」

「なのに急にドライブ行ったりしたの?」

「別に友達なんだからいいじゃん」

「失恋したからって優子を利用してるんじゃないでしょうね」

「そんな事!・・・してないもん・・・」

みーちゃんに痛いところを付かれたような気がした
優しい優子に甘えてたから

「優子は誰にでも優しいんだからね!」

「知ってるし」

そうだよね、あの頃もみんなに優しくて
みんなから好かれていたもんね・・・

「陽菜は早く新しい恋を見つけなきゃ
いつまでも引きずってたらダメだよ」

「わかってる」

だから全部整理しようとしてるんだから

「来月優子とフリーマーケットするんだけど
みーちゃんも行く?そこで何か売りなよ」

「陽菜は売る物あるの?」

「ん・・うん・・・友達から洋服を沢山貰ったから
それを売ろうと思ってる」

「なんか楽しそうだね行く行く
ちゃんと決まったら連絡ちょうだい」

「わかった、優子から連絡させるね」

「連絡先交換したんだ」

「当たり前じゃん友達だもん」

「友達ねぇー・・・」

「なに、なんかへん?(бвб)」

「陽菜はさ、結婚願望ってあるの?」

「もちろんあるよ
好きな人とずっと一緒に居たいもん」

「だよね、安心した(ΘωΘ) 」

嘘は言ってない
今の世の中、女性同士でも出来るもん

「ご馳走様でした、ここ陽菜のおごりね」

「え〜なんで」

「当たり前でしょ(怒)」

「仕方ないなぁー」


「今度からは約束忘れないでしょ」

「わかってる」

「全然わかって無いから言ってるの
それで秘書の仕事よく出来てるよね」

「仕事とプライベートは別です」

「気を抜きすぎだから」

「みーちゃんにだけだもん」

「うれしいのやら悲しいのやら・・・」

「前の日に連絡くれたら忘れないよ」

「今度からはそうします!」

「ふふふ、じゃーまたね」

「あ、優子と会うとき絶対私を誘ってよ」

「はーい(бвб)」

「だから軽いって(笑)」


なんだろう、みーちゃんといると楽しいんだけど優子とは違う・・・
何が違うのかは言えないけど・・・


それから一週間後場所が取れたよって優子から連絡が来たから
みーちゃんにも連絡しておいて欲しいってお願いした













好きと言い続けた結果 12 優子

小嶋さんはなんとも思ってないから出来るんだろうけど

スペアキーくれたり
ドライブへ行きたといったり

勘違いしそうになる

それでも楽しんでもらいたくて
学生の頃のように必死で盛り上げた

夜景を見ていると

「連れてきてくれてありがとう」

こんな素直なにゃんにゃん初めて見るかも・・

これ以上いると好きが溢れてしまいそうだから

「さーてそろそろ帰ろうか」

その言葉に少し眉間にシワを寄せるからつい
もう少しいてもいいと言ってしまった

きっとまだ先輩の事を引きずってるんだ

それに付け込むなとみーちゃんからはきつく言われてるから

いったん気持ちを抑えるために離れようとしたのに

「ここにいて」

そういうと私の肩に頭を乗せてきた

ねえ、どういうつもり?
私の事どう思ってるの?

聞きたい・・・
のどまで出かかった言葉を飲み込みじっと耐えていると

「スー・・・スー・・・」

・・・・嘘でしょ(汗)

頭をそっと撫でてみる・・・

完全に寝ちゃってるじゃん(汗)

今なら・・・

おでこの髪をそっと分け唇を落とす

口には届かないからここで精一杯

それでも初めてする小嶋さんへのキス・・・

「ふぅ・・・・」

この関係を壊したくない
このままでいればずっとそばにいれる
もしかしたら
みーちゃんのように親友になれるかも・・・

だからこの想いは封印しよう
今度からは三人で遊ぼう

二人だと想いが溢れてしまうから・・・


「にゃんにゃん・・・そろそろ帰ろうか」

「ん・・・・・ごめん寝ちゃってた(汗)」

「アハッ続きは車で寝てねいいよ(笑)」

「もう寝ないから(бвб)」

帰りの車の中の小嶋さんは眠いのを我慢しているからなのか
話しかけてもうん、とかううん、しか言わないから
話しかけるのをやめて音楽をかけた

でも、マンションの前に着くと
少しの沈黙の後

「今日はありがとう、また連絡するね」

そう言って車を降りて行った


私はそのまま友達の家へ向い
袋を一つだけ持ち部屋のインターフォンを押す

「はーい」

「私」

ドアが開く

「遅かったな、もう来ないのかと思った」

「ごめんごめん、ちょっと用事があって」

「もしかしてその袋か?」

「そうなんだブランド物も多いから
高く売れるんじゃないかな」

袋から出して広げると

「あ、このパーカー佐江欲しい」

「人のだからお金くれるならいいよ」

「え〜ケチ、100円でいいか?」

「フリマに置いたらいくらで売れそう?」

「綺麗だし・・・結構新しいデザインだから千円はかたいかな」

「じゃー800円で売ってあげる(-∀-`) 」

「え〜心友だろ、そこはもっとまけろよ(汗)」

「仕方ないから500円」

「あ!これペアーじゃんこっちゆきりんに買うから
二着で800円にまけて」

「仕方ないなー・・・て言うか家でフリマしてどうするんだよ(笑)」

「ほんとだ、後の値段設定どうする」

「佐江に任すよ、全部売り切ってきて」

「了解!」

「あ、それと来月のフリマ私も出店するから
申し込みしといて」

「え、優子が珍しいじゃん」

「この服の塊があと三袋あるんだ」

「すげー・・・なに、潰れた古着屋から持ってきたとか?」

「違うよ、ちょっと訳ありだから聞かないで」

「わかった佐江達の隣で取っとく」

「助かるよ」


佐江は大学で知り合った友達
男なのに気が合って
周りからは付き合ってるんだろ、てよく言われたけど
佐江には高校時代から付き合ってるゆきりんていう
可愛い彼女がいたからそれは無かった

もう一人佐江がつるんでた才加っていう友達がいるんだけどこれも男

卒業してからも三人でよく飲みに行ったり
家で飲み潰れたりしてるけど
間違いは一度も起きていない

多分私の事女と見てないよねこいつら(笑)

まあ、だから付き合って行けてるんだけどさ








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