「みんなソファーに座って」
「はーい!」
「今週の金曜日から家族みんなで沖縄に行きます(*`ω´)」
陽「沖縄ってどこ?外国?」
才「学校で習っただろ、日本の南にある島だよ」
陽「むう・・・そんなの聞いたことないもん」
才「同じ教科書なんだから習ってるよ」
陽「陽菜ならってないもん(怒)」
才「授業中ボーとしてるからだろ」
陽「・・・・才加嫌い(プイ)」
才「なっ!もう宿題見せてやらねえぞ」
陽「えーん、才加がいじわるするぅ」
才「すぐそうやって甘えやがって」
陽「陽菜は可愛いからいいんだよってパパが言ってたもん」
まったく似てない双子(笑)
み「ねえママ、あつも行くの?」
「あっちゃんのところは麻友ちゃんがまだ小さいから
今回はいけないんだ」
あきらかに落ち込むみなみ
そんなみなみを横目で見ながら
陽「パパは?パパも行くよね?」
「もちろん!パパが計画してくれたんだからね(*`ω´)」
さっきまで才加と喧嘩して眉間に皺が寄っていたのに
途端に機嫌がよくなるニャロ
「なので、今日は三人でお買い物に行きます」
「三人?」
才「誰がお留守番?」
「みなみはあっちゃんのお家に行って遊ぶんだよね?」
何やら考え込んでるみなみ
「お昼はかつ丼するってゆきりん言ってたんだけどなぁ(*`ω´)」
み「あつとお留守番する!!」
みなみがいると時間がかかるからゆきりんに感謝
車で走る事30分大型ショッピングモールに到着
さすがに夏休みなだけあって子供づれが多い
「二人とも迷子にならないようにね」
「うん」
才「何買うの?」
「まずは水着と浮き輪かな」
陽「わーい可愛いのが欲しい」
才「陽菜は何着ても可愛いから」
陽「・・・・変態(бвб)」
才「なんでだよ、褒めたのに 」
「アハハハ、パパよりましなのにね才加(笑)」
陽「パパはパパだもん 」
そこから水着を選ぶこと1時間
ビーチサンダルに麦わら帽子まで買って車に積みに行く
「さーてお昼は何食べたい?」
陽「陽菜はパスタ!」
才「俺はなんでもいいよ」
「じゃーイタリアンのバイキングに行こう」
陽「やったーいろいろ食べる!あっジュースも」
外で食べるの久しぶりだもんね(*`ω´)
才「みなみとパパも来れたらよかったのにね・・・」
「そうだね、今度は5人で来ようね」
才「うん 」
いい子に育ってくれていてママはうれしいよ(*`ω´)
双子が小学2年生でみなみは幼稚園に行きだしました
そんなある日のお話からです
「ハアー・・・今日も疲れたなぁー 」
最終に近い電車で家路に向かう今日この頃
街灯はついてるけど周りの家の電気はほとんど消えている
重い足を引きずるようにマイホームに入る
「ただいまー」
そう言うと騒がしいぐらいに飛んできていた
三人の姿はどこにもなくて・・・
リビングのドアが開きモデルのような美人さんが
微笑みながら歩いてくるだけ
それだけでも贅沢なんだけどね
「おかえりなさい」
俺の手からカバンを取って寝室へ持っていく
俺は手洗いうがいをして子供部屋へ
起きてるこいつらに会ったのはいつだったかな・・・
寝顔を眺めていると後ろからふわっと抱き締められて
「ごはん出来てるよ」
「うん・・・・なあ」
「なーに?」
「こいつら俺の事忘れてないか?」
「バーカ こんなに頑張ってるパパの事忘れるわけないでしょ」
「そうかな・・・休日も無いし嫌われちゃってるかも 」
「ニャロはね、パパ今日も遅いの?て毎日聞いてくるし
才加はパパみたいになるんだって2年生なのにもう勉強してるし
みなみなんて一番小さいのにパパに会うんだーて
頑張って起きてるんだけど
テレビを見ながら寝落ちしてるって言う(笑)」
「ぐすん・・・・俺、幸せもんだよな」
「そうだよ、さらに一家の大黒柱を支えてる
横の柱が大きいからね(*`ω´)」
「麻里ぢゃんいづもありがどう」
「ほら、明日の朝も早いんだから早くご飯食べて
お風呂入って寝なくちゃ」
「うん」
「今のプロジェクトもう少しなんでしょ?」
「来週の水曜にプレゼンがあってそれ終わったら
一週間休みとれると思うんだ
だからみんなで沖縄に行かないか?」
「なんでいきなり沖縄?
ゆっぴー忙しかったんだからゆっくりしていいよ」
「子供たち我慢させてるし、南の島ではじけたいなーて
みなみは飛行機初めてだし
才加と陽菜は海、初めてだろ?喜んでくれるかな(汗)」
「初めての海が沖縄だなんて、贅沢だね(*`ω´)」
「ホテルだったら麻里ちゃんもご飯作んなくていいし
ゆっくりできるだろ(´-∀-)」
「ありがとう、ゆっぴー 」
「子供たちがもう少し大きくなったらさハワイにもいきたいな」
「五人だとすごい旅費になるね」
「そこは麻里ちゃんの腕の見せ所だろ(笑)」
「そう来ましたか、私の収入もあるからそれを貯めて
私が連れてってあげる」
「そっそれは親父の威厳が・・・・ 」
「じゃー半分ね(笑)」
「その分お小遣いあげて 」
「それとこれとは話は別 」
「そんなぁー 」
お小遣い増えてもおみやげが増えるだけじゃん(笑)
自分の為にもっと使えばいいのにね
頑張ってるから来月からあげてあげるねゆっぴー(*`ω´)
麻里子
「なあ麻里子」
「あら呼び捨てなんて珍しい(*`ω´)」
「うん・・・俺って幸せだよな」
「どうしたの?頭でも打った(笑)」
「美人な奥さんがいて」
「あら」
「可愛い子どもが3人もいて」
「そうだね(*`ω´)」
「仕事も順調だし」
「もうすぐ死んじゃうみたい 」
「こんな幸せ一生続かないよな・・・」
「なんかあった?」
「同期のやつでさ、ザ!理想家族
ていうやつがいたんだけど・・・」
「過去形なんだね(笑)誰?」
「北川・・・」
「ああぁー!北川君」
「いつも自慢のしあいっこしてたのに・・・」
「もしかして離婚したの?」
「っ・・・・」
「浮気でしょ?」
「そう、それで奥さん子供おいて男と出て行ったんだって」
「えっ!奥さんの方なんだ・・・
小さくてかわいらしい奥さんだったもんね」
「はあ・・・・ 」
「もし、私が浮気してたらどうする?」
「 まっ麻里ちゃん・・・ 」
「そんなわけないでしょ、ゆっぴーはしてないよね・・・・?」
「当たり前だろ!」
「私が出ていくときは4人とも連れて行くよ(*`ω´)」
「俺一人・・・・ん?4人?」
「そ!家族5人一緒がいいでしょ(*`ω´)」
「うううぅぅまりご 」
「それにすぐ泣くしすぐ体壊しちゃうゆっぴーほっとけないもん
下手したら一番手がかかるんだから(笑)」
「まりじゃんずき 」
「ハイハイ(笑)」
「ちゅーする 」
「もう・・・ちゅっ 」
「・・・・今日いい?(´-∀-)」
「仕方ないなぁー(*`ω´)」
「アハッ(´-∀-)早くベットいこ 」
「子供はもういらないからね!」
「ハイ・・・・ 」
ハの字眉のゆっぴーも可愛いからつい意地悪しちゃう
なんてったってSだからね
麻里子
土曜の夜ゆきりんご懐妊のお祝いを兼ねての夕食会
何やらコソコソ話しているスケベ顔の二人組
「お前もあの日生でやってたのか(-∀-`) 」
「えっ?優さんも!よかったじゃん 」
「でも俺はなか出し禁止だったからなぁー・・・」
遠くを見つめるゆっぴー
「佐江はなか出しし放題だったぜ 」
「くそー何回やったんだ 」
「えーと・・・」
いきなり指を折って数えだす佐江ちゃん
「イチ・ニイ・サン・シイ・・・・」
「あぁぁーもう数えなくていいから(汗)」
「えーせっかく思い出してたのにぃ 」
「俺なんてたった・・・・」
また遠くを見つめるゆっぴー・・・
何やってんだかほんとに・・・
食事が終わっても端によって二人で飲みながら
語り合ってる
昔からの友達みたいに何でも話し合い相談もしてるみたい
仕事の事は私に言えばいいのに
男のプライドなのか愚痴や弱音は一切言わない
かっこいいよゆっぴー(*`ω´)
「ママーみなみがぁ(бвб)」
みなみを見るとテレビを見ながら舟をこいでる(笑)
その隣で食事の後なのにお菓子を食べてるあっちゃん
「もうこんな時間ですもんね敦子帰ろうか」
「ぱぱわぁ?」
「パパも帰るよ、佐江ちゃんそろそろお暇しましょう」
「ゆきりんまだいいじゃないのぉ
久しぶりだしもう少し佐江を貸してよ(-∀-`) 」
「迷惑でないのなら・・・麻里子さんいいですか?」
「うちは全然いいよ、勝手に飲ませとく」
「すいませんお願いします」
「このままソファーで寝ることになると思うから
玄関閉めといていいよ(*`ω´)」
「わかりました、敦子帰るよ」
「うん!パパお休み、チュッ」
「グハッ!可愛いじゃねえか、いいなー佐江は
うちなんて最近全然ぜ 」
ちらっと陽菜をみるゆっぴー
この頃キスしてくれないもんね(笑)
「あっちゃんおじさんにもしてほしいなぁー(´-∀-)」
「いいよ!チュッ 」
頬に可愛くキスしてもらいデレルゆっぴー
それを黙って見ていた陽菜がいきなり立ち上がり
つかつかとゆっぴーの前まで行ったと思ったら
両手で頬をつかみ引き寄せて
唇にチューとキスをした
目を大きく見開いて固まるゆっぴー
「パパは・・・優ちゃんは陽菜のなんだから
あっちゃんにあげないもん(бвб)」
その言葉に崩壊するゆっぴーの顔(笑)
陽菜をギューと抱きしめて
「にゃんにゃん愛してるよ」
て叫ぶと
「煩い!(бвб)」
て怒られるも、うれしそうな陽菜とゆっぴー
よかったねパパ(*`ω´)
優
「ただいまー(´-∀-)」
「パパお帰り!」
いつも一番に走ってくるのは才加
その後ろから口を尖らせて怒りながら走ってくるのが陽菜
「才加いつもずるい、陽菜が先に言いたいのに」
言い合いをしてる二人の間をすり抜け
抱きついてくるのが末っ子のみなみ
「おかーり」
その後ろから・・・・来ないか(笑)
みなみを抱き上げ二人を引き連れリビングに入ると
「おかえ・・・・あれ?ゆっぴーどこ(笑)」
「麻里ちゃん・・・」
「アハハハ(*`ω´)お帰り、早く着替えてきてご飯出来てるよ」
「おう」
「さあみんな椅子に座って」
「「ハーイ!」」
五人で囲む食卓、うん、まさに理想の家族だぜ(´-∀-)
「ねえパパ(бвб)」
「にゃんにゃんどうした?」
「赤ちゃん来るんだって(бвб)」
「ぶっ 」
「わぁー汚ーい 」
「まっ、麻里ちゃん 」
「うーん・・・間違っては無いかな(*`ω´)」
「おれドジったのか 」
「ゆっぴーはドジってないよ 」
「・・・・・へぇ 俺じゃない?だっ誰の子どもなんだよ 」
「ゆっぴー・・・それ以上言ったら離婚ね」
「りこん(бвб)・・・才加りこんて何?」
「果物かな?リンゴの友達?」
「みなみ、りこんしゅきー あちゅにあげる 」
「ママ、陽菜もりこん欲しい(бвб)」
「貰ってどうするの?」
「パパにあげるの(бвб)」
「アハハそれいいね、ママと陽菜からパパにあげようか 」
「うん 」
「ちょっと待った― なんで赤ちゃんの話から
離婚の話になってるんだよ
俺はそんなもの絶対に受け取らないからな 」
俺の叫びは無視されて盛り上がる食卓
「あっちゃんいいなー陽菜も妹欲しいな(бвб)」
「弟かもしれないだろ?」
「絶対に妹だもん 」
「弟!」
「ハイハイその話はもうおしまい早くご飯食べなさい」
・・・・・・
麻里子の耳元で「もしかしてゆきりん?」
「あたり前でしょ(*`ω´)」
そうだよな、よかった(´-∀-)
子供たちが寝てから詳しい事を聞くと
どうやら軽井沢で仕込んだらしい・・・
「そっかー佐江も二児のパパになるのか(-∀-`)
俺は4人のパパでも・・・嘘です・・・すいませんでした 」
麻里ちゃんにひと睨みされ
蛇に睨まれたカエルの気持ちが分かった気がした