ファミリー  48

「みんなソファーに座って」

「はーい!」

「今週の金曜日から家族みんなで沖縄に行きます(*`ω´)」

陽「沖縄ってどこ?外国?」

才「学校で習っただろ、日本の南にある島だよ」

陽「むう・・・そんなの聞いたことないもん」

才「同じ教科書なんだから習ってるよ」

陽「陽菜ならってないもん(怒)」

才「授業中ボーとしてるからだろ」

陽「・・・・才加嫌い(プイ)」

才「なっ!もう宿題見せてやらねえぞ」

陽「えーん、才加がいじわるするぅ」

才「すぐそうやって甘えやがって」

陽「陽菜は可愛いからいいんだよってパパが言ってたもん」

まったく似てない双子(笑)

み「ねえママ、あつも行くの?」

「あっちゃんのところは麻友ちゃんがまだ小さいから
今回はいけないんだ」

あきらかに落ち込むみなみ
そんなみなみを横目で見ながら

陽「パパは?パパも行くよね?」

「もちろん!パパが計画してくれたんだからね(*`ω´)」

さっきまで才加と喧嘩して眉間に皺が寄っていたのに
途端に機嫌がよくなるニャロ

「なので、今日は三人でお買い物に行きます」

「三人?」

才「誰がお留守番?」

「みなみはあっちゃんのお家に行って遊ぶんだよね?」

何やら考え込んでるみなみ

「お昼はかつ丼するってゆきりん言ってたんだけどなぁ(*`ω´)」

み「あつとお留守番する!!」

みなみがいると時間がかかるからゆきりんに感謝

車で走る事30分大型ショッピングモールに到着

さすがに夏休みなだけあって子供づれが多い

「二人とも迷子にならないようにね」

「うん」

才「何買うの?」

「まずは水着と浮き輪かな」

陽「わーい可愛いのが欲しい」

才「陽菜は何着ても可愛いから」

陽「・・・・変態(бвб)」

才「なんでだよ、褒めたのに 」

「アハハハ、パパよりましなのにね才加(笑)」

陽「パパはパパだもん 」

そこから水着を選ぶこと1時間
ビーチサンダルに麦わら帽子まで買って車に積みに行く

「さーてお昼は何食べたい?」

陽「陽菜はパスタ!」

才「俺はなんでもいいよ」

「じゃーイタリアンのバイキングに行こう」

陽「やったーいろいろ食べる!あっジュースも」

外で食べるの久しぶりだもんね(*`ω´)

才「みなみとパパも来れたらよかったのにね・・・」

「そうだね、今度は5人で来ようね」

才「うん 」

いい子に育ってくれていてママはうれしいよ(*`ω´)


ファミリー  47

双子が小学2年生でみなみは幼稚園に行きだしました
そんなある日のお話からです


「ハアー・・・今日も疲れたなぁー 」

最終に近い電車で家路に向かう今日この頃

街灯はついてるけど周りの家の電気はほとんど消えている

重い足を引きずるようにマイホームに入る

「ただいまー」

そう言うと騒がしいぐらいに飛んできていた
三人の姿はどこにもなくて・・・

リビングのドアが開きモデルのような美人さんが
微笑みながら歩いてくるだけ

それだけでも贅沢なんだけどね

「おかえりなさい」

俺の手からカバンを取って寝室へ持っていく

俺は手洗いうがいをして子供部屋へ

起きてるこいつらに会ったのはいつだったかな・・・

寝顔を眺めていると後ろからふわっと抱き締められて

「ごはん出来てるよ」

「うん・・・・なあ」

「なーに?」

「こいつら俺の事忘れてないか?」

「バーカ こんなに頑張ってるパパの事忘れるわけないでしょ」

「そうかな・・・休日も無いし嫌われちゃってるかも 」

「ニャロはね、パパ今日も遅いの?て毎日聞いてくるし
才加はパパみたいになるんだって2年生なのにもう勉強してるし
みなみなんて一番小さいのにパパに会うんだーて
頑張って起きてるんだけど
テレビを見ながら寝落ちしてるって言う(笑)」

「ぐすん・・・・俺、幸せもんだよな」

「そうだよ、さらに一家の大黒柱を支えてる
横の柱が大きいからね(*`ω´)」

「麻里ぢゃんいづもありがどう」

「ほら、明日の朝も早いんだから早くご飯食べて
お風呂入って寝なくちゃ」

「うん」

「今のプロジェクトもう少しなんでしょ?」

「来週の水曜にプレゼンがあってそれ終わったら
一週間休みとれると思うんだ
だからみんなで沖縄に行かないか?」

「なんでいきなり沖縄?
ゆっぴー忙しかったんだからゆっくりしていいよ」

「子供たち我慢させてるし、南の島ではじけたいなーて
みなみは飛行機初めてだし
才加と陽菜は海、初めてだろ?喜んでくれるかな(汗)」

「初めての海が沖縄だなんて、贅沢だね(*`ω´)」

「ホテルだったら麻里ちゃんもご飯作んなくていいし
ゆっくりできるだろ(´-∀-)」

「ありがとう、ゆっぴー 」

「子供たちがもう少し大きくなったらさハワイにもいきたいな」

「五人だとすごい旅費になるね」

「そこは麻里ちゃんの腕の見せ所だろ(笑)」

「そう来ましたか、私の収入もあるからそれを貯めて
私が連れてってあげる」

「そっそれは親父の威厳が・・・・ 」

「じゃー半分ね(笑)」

「その分お小遣いあげて 」

「それとこれとは話は別 」

「そんなぁー 」

お小遣い増えてもおみやげが増えるだけじゃん(笑)
自分の為にもっと使えばいいのにね

頑張ってるから来月からあげてあげるねゆっぴー(*`ω´)

ファミリー  46

麻里子

「なあ麻里子」

「あら呼び捨てなんて珍しい(*`ω´)」

「うん・・・俺って幸せだよな」

「どうしたの?頭でも打った(笑)」

「美人な奥さんがいて」

「あら」

「可愛い子どもが3人もいて」

「そうだね(*`ω´)」

「仕事も順調だし」

「もうすぐ死んじゃうみたい 」

「こんな幸せ一生続かないよな・・・」

「なんかあった?」

「同期のやつでさ、ザ!理想家族
ていうやつがいたんだけど・・・」

「過去形なんだね(笑)誰?」

「北川・・・」

「ああぁー!北川君」

「いつも自慢のしあいっこしてたのに・・・」

「もしかして離婚したの?」

「っ・・・・」

「浮気でしょ?」

「そう、それで奥さん子供おいて男と出て行ったんだって」

「えっ!奥さんの方なんだ・・・
小さくてかわいらしい奥さんだったもんね」

「はあ・・・・ 」

「もし、私が浮気してたらどうする?」

「 まっ麻里ちゃん・・・ 」

「そんなわけないでしょ、ゆっぴーはしてないよね・・・・?」

「当たり前だろ!」

「私が出ていくときは4人とも連れて行くよ(*`ω´)」

「俺一人・・・・ん?4人?」

「そ!家族5人一緒がいいでしょ(*`ω´)」

「うううぅぅまりご 」

「それにすぐ泣くしすぐ体壊しちゃうゆっぴーほっとけないもん
下手したら一番手がかかるんだから(笑)」

「まりじゃんずき 」

「ハイハイ(笑)」

「ちゅーする 」

「もう・・・ちゅっ 」

「・・・・今日いい?(´-∀-)」

「仕方ないなぁー(*`ω´)」

「アハッ(´-∀-)早くベットいこ 」

「子供はもういらないからね!」

「ハイ・・・・ 」

ハの字眉のゆっぴーも可愛いからつい意地悪しちゃう
なんてったってSだからね

ファミリー  45

麻里子

土曜の夜ゆきりんご懐妊のお祝いを兼ねての夕食会
何やらコソコソ話しているスケベ顔の二人組

「お前もあの日生でやってたのか(-∀-`) 」

「えっ?優さんも!よかったじゃん 」

「でも俺はなか出し禁止だったからなぁー・・・」

遠くを見つめるゆっぴー

「佐江はなか出しし放題だったぜ 」

「くそー何回やったんだ 」

「えーと・・・」

いきなり指を折って数えだす佐江ちゃん

「イチ・ニイ・サン・シイ・・・・」

「あぁぁーもう数えなくていいから(汗)」

「えーせっかく思い出してたのにぃ 」

「俺なんてたった・・・・」

また遠くを見つめるゆっぴー・・・

何やってんだかほんとに・・・

食事が終わっても端によって二人で飲みながら
語り合ってる

昔からの友達みたいに何でも話し合い相談もしてるみたい

仕事の事は私に言えばいいのに
男のプライドなのか愚痴や弱音は一切言わない

かっこいいよゆっぴー(*`ω´)

「ママーみなみがぁ(бвб)」

みなみを見るとテレビを見ながら舟をこいでる(笑)
その隣で食事の後なのにお菓子を食べてるあっちゃん

「もうこんな時間ですもんね敦子帰ろうか」

「ぱぱわぁ?」

「パパも帰るよ、佐江ちゃんそろそろお暇しましょう」

「ゆきりんまだいいじゃないのぉ
久しぶりだしもう少し佐江を貸してよ(-∀-`) 」

「迷惑でないのなら・・・麻里子さんいいですか?」

「うちは全然いいよ、勝手に飲ませとく」

「すいませんお願いします」

「このままソファーで寝ることになると思うから
玄関閉めといていいよ(*`ω´)」

「わかりました、敦子帰るよ」

「うん!パパお休み、チュッ」

「グハッ!可愛いじゃねえか、いいなー佐江は
うちなんて最近全然ぜ 」

ちらっと陽菜をみるゆっぴー
この頃キスしてくれないもんね(笑)

「あっちゃんおじさんにもしてほしいなぁー(´-∀-)」

「いいよ!チュッ 」

頬に可愛くキスしてもらいデレルゆっぴー

それを黙って見ていた陽菜がいきなり立ち上がり
つかつかとゆっぴーの前まで行ったと思ったら
両手で頬をつかみ引き寄せて
唇にチューとキスをした

目を大きく見開いて固まるゆっぴー

「パパは・・・優ちゃんは陽菜のなんだから
あっちゃんにあげないもん(бвб)」

その言葉に崩壊するゆっぴーの顔(笑)

陽菜をギューと抱きしめて

「にゃんにゃん愛してるよ」

て叫ぶと

「煩い!(бвб)」

て怒られるも、うれしそうな陽菜とゆっぴー

よかったねパパ(*`ω´)

ファミリー  44




「ただいまー(´-∀-)」

「パパお帰り!」

いつも一番に走ってくるのは才加
その後ろから口を尖らせて怒りながら走ってくるのが陽菜

「才加いつもずるい、陽菜が先に言いたいのに」

言い合いをしてる二人の間をすり抜け
抱きついてくるのが末っ子のみなみ

「おかーり」

その後ろから・・・・来ないか(笑)

みなみを抱き上げ二人を引き連れリビングに入ると

「おかえ・・・・あれ?ゆっぴーどこ(笑)」

「麻里ちゃん・・・」

「アハハハ(*`ω´)お帰り、早く着替えてきてご飯出来てるよ」

「おう」

「さあみんな椅子に座って」

「「ハーイ!」」

五人で囲む食卓、うん、まさに理想の家族だぜ(´-∀-)

「ねえパパ(бвб)」

「にゃんにゃんどうした?」

「赤ちゃん来るんだって(бвб)」

「ぶっ 」

「わぁー汚ーい 」

「まっ、麻里ちゃん 」

「うーん・・・間違っては無いかな(*`ω´)」

「おれドジったのか 」

「ゆっぴーはドジってないよ 」

「・・・・・へぇ 俺じゃない?だっ誰の子どもなんだよ 」

「ゆっぴー・・・それ以上言ったら離婚ね」

「りこん(бвб)・・・才加りこんて何?」

「果物かな?リンゴの友達?」

「みなみ、りこんしゅきー あちゅにあげる 」

「ママ、陽菜もりこん欲しい(бвб)」

「貰ってどうするの?」

「パパにあげるの(бвб)」

「アハハそれいいね、ママと陽菜からパパにあげようか 」

「うん 」

「ちょっと待った― なんで赤ちゃんの話から
離婚の話になってるんだよ
俺はそんなもの絶対に受け取らないからな 」

俺の叫びは無視されて盛り上がる食卓

「あっちゃんいいなー陽菜も妹欲しいな(бвб)」

「弟かもしれないだろ?」

「絶対に妹だもん 」

「弟!」

「ハイハイその話はもうおしまい早くご飯食べなさい」

・・・・・・

麻里子の耳元で「もしかしてゆきりん?」

「あたり前でしょ(*`ω´)」

そうだよな、よかった(´-∀-)

子供たちが寝てから詳しい事を聞くと
どうやら軽井沢で仕込んだらしい・・・

「そっかー佐江も二児のパパになるのか(-∀-`)
俺は4人のパパでも・・・嘘です・・・すいませんでした 」

麻里ちゃんにひと睨みされ
蛇に睨まれたカエルの気持ちが分かった気がした
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