死ぬまで恋をしていていいですか 8

それから3日後、ユウコにまた出動命令

「ユウコ!ユウコ起きて(汗)」


ここ数日で分かった事
ユウコは朝が弱い
そして


「髪の毛ボサボサだし顔洗って(汗)」


自分に無頓着


相変わらず戦闘服は部屋に無くてどこかへ着替えに行く




ひと月も経つとユウコの大体のサイクルがわかって来た

2日か3日に一度出動命令がある事

4日開いた出動の時は2日くらい戻ってこない事
その時は必ずって言うほど怪我をして戻って来る事

本当は治療室にいなければいけないのに
部屋に戻りたいと騒ぐから
マリコ先生が内緒で連れて戻ってくるので
ハルナも怪我の酷さを把握してた



「行ってくる」

「待って・・・これ途中で食べて」


出動の時、朝ご飯は普通より早く集合して
ちゃんと食べて行くんだけど
ユウコはいつも食べずに出動してるようだったから

昨日の夜そろそろかな
と思っておにぎりを作って部屋に持って帰っていた


「わぁ!おにぎりだ(-∀-`) 」

「ちゃんと食べて、なるべく怪我をしないで戻って来てね」

「どうして?怪我しても治るよ」

「そうだけど、大怪我してないか
もしかしたら・・・・て、心配で
ちゃんと眠れないんだから!」

「アハッ、安心して
私絶対に死なないから(-∀-`) 」

「そんなのわかんないじゃん」


(bV早く来なさい)


「ゲッ(;´-∀-)マリコだこの話は戻って来てからね
行ってきます、あ、おにぎりありが・・と・・ぅ」


言い終わる前に部屋を飛び出して行ってしまった



「おはよう、ユウコまた出動?」

「うん」

「さすが伝説の戦士」

「あんな小さい子が伝説の戦士ユウだったなんて
初めは信じられなかったもん」

「小さいけど13歳だよ」

「優秀な子は10歳くらいから出動してるって聞くよ」

「私なんてまだ二回しか出動してへんのに」

「エヘン、私は三回!勝ったな」

「一回しかかわらんやん」


アツコもミナミも15歳で出動してるのに
ハルナは・・・まだ一度もない

同い年のサヤカやサエなんて月に一度は出動してるのにね


「この前また記録更新したらしいじゃん」

「みたいだね・・・」


その代わり大怪我してたけど


「すごいよな、私らなんて三人一組で
10数人の敵をやっつけるのが精一杯なのに
ユウコは一人で数百だろ
どんな魔法を使えるんだろう」

「ユウコはどの属性にも属してなくて
全ての魔法を使えるって聞いたよ
先生でも使えないような魔法も使えるって
噂もあるし」

「スゲー、一度見てみたいよな」

「だね」



人にはそれぞれ生まれ持った魔力の属性があり
それを磨きながらすべての魔法を習得してく

アツコは回復系
ミナミは補助系
サヤカやサエは攻撃系

だから三人一組なんだけど

ハルナは・・・・全部苦手で
何に属しているのかさえ分からないでいる

先生にも分からないみたいで
いつかわかる時が来るから
気長に勉強して行きましょうって昔言われたっけ

いつも一人で戦っているユウコは
どんな魔法を使って戦っているんだろうか・・・


「来週の休戦日に実践形式のテストを行います」


”ザワザワ”


これは実技テストで年に二度行われ
どれだけ上達しているか
今どのレベルにいるのか
どの戦いに適しているかを
見極めるための大切なテスト


ハルナはまだ一度も合格点を貰った事がなくて
今度こそは!て思ってる


「ユウコも参加するのかな」

「テストなんだもんするでしょ」

「でも今まで見た事無いぜ」


テストなんてする必要が無いと思うんだけど
見なくても最高レベルだってわかるでしょ?


夕食を食べに行くのに
わざわざ遠回りになる裏庭を通っているハルナ

ユウコが出動してる時の日課になっていた

四日空いての今朝の出動なんだから
今日戻って来るはずないのに・・・

それでも空を見上げ確認してから通り過ぎようとした時


「ハルナ〜!」


空から声が聞こえたと思ったのに
振り向くと目の前にいたユウコ


「ただいま!怪我しなかったよ(-∀-`) 」

「おかえり・・・もう終わったの?」

「集中して全力で倒してきたからね♪」


全力でって・・・・じゃーいつもは?


「ほら見て!どこも怪我してないでしょ」


そう言ってフードとマントを取って見せてくれた


・・・・どうして気づかなかったんだろう
ユウコの戦闘服はハルナ達のとは違うって事を

だから何処かへ着替えに行くのか


「こらこら、むやみやたらに
マントを取るなっていつも言ってるでしょ」

「ゲゲッ・・・どうしてすぐ現れるんだよ(;´-∀-)」

「ゆっぴーの声がデカいからだよ
で、ちゃんと全滅させてきたの?」

「したから戻って来たんだろ」

「こんなに早く戻って来れる数じゃ無かったでしょ」

「ユウコ様を舐めんなよ
全力だしたらこんなもんさ」

「ホウホウ・・・いつもは遊びながらしてるのかな?」

「・・・アハハハハ・・・お腹すいたから
ご飯行ってきます(;´-∀-)」

「ストープ、まずお風呂に入って着替えて
話を聞いてからね」

「ヤダヤダ、最後のはいらない
私はハルナとご飯食べる為に帰って来たの!
食べれないならもう出動しないかなら(怒)」

「ヤレヤレ・・・先に行って
少しだけ待っててあげてくれるかな」

「はい(бвб) 」

「ほら、早く着替えて来い」

「すぐだからオムライス頼んどいてね(-∀-`) 」

「待ってるから綺麗に落としてくるんだよ」

「ほーい♪」


あっという間に姿が見えなくなったユウコ


視線を感じて横を向くと
ハルナをじっと見つめるマリコ先生


「属性は何?」

「あ・・・まだわからないんです」

「確か17歳だったよね」

「はい」

「そう、まだわからないのか・・・ふーん」


なにかブツブツ言いながら戻って行く先生を
ボーと見つめていた




死ぬまで恋をしていていいですか 7

「うう・・・ん・・・」



苦しさに目を開ける


・・・・苦しいはず
ユウコがハルナに抱き着いて寝ていたから

二時間ほどでって言ってたけど
腕はもう引っ付いたのかな・・・・

その左腕をしっかり腰に巻き付けてるから
治ってるんだと思う


そっと腕を外し離れさせてまた目を閉じる


「・・・・・起きてるの?」


またすぐ抱き着いてきたから起きてるのかと思ったけど
返事はなく、しっかり寝ていた


「寝れないじゃん・・・・・」


昨日もほとんど寝てないのに・・・はぁ・・・・

でもなんか嫌じゃない

ハルナより4つ年下で妹みたいだからかな?

前のルームメイトは同い年だったけど
しっかりしたお姉さんタイプだったから正反対だし
なんか可愛い


それでも睡魔が勝つわけで
いつのまにか寝ていて目覚ましが鳴った


「・・・・・・・」


全然起きないユウコ


「起きて・・・・ユウコ朝だよ」

「もう…少し・・・」


戦いで疲れてるのかな・・・


起きて先に用意をしてるんだけど
全く起きる気配がないから無理やり起こした


「・・・ハルナ・・・・おはよう・・・」

「おはよう、ご飯食べに行くから早く用意して」

「う〜ん・・・このまま行ってもいい?」

「だめ、朝食は制服でって決まってるでしょ」

「そうなの?」


ねえ、今までどこで暮らしてたの?


「ほら、早く脱いで」

「おぉ、治ってる」


腕をブンブン振り回して確かめてる


「よかったね、はい制服」


かけてあった制服を手渡すと
着ていた部屋着をポイポイっと脱ぎ捨て
制服に着替えてるんだけど


「逆だよ」

「なんか着にくいと思った(汗)」

「この前はどうやって着たの?」

「マリコが着せてくれた(-∀-`) 」

「マリコ先生でしょ」

「あんなの先生じゃないやい!」


意味が分からなかったけど
この時は先生だから面倒を見ていたのかなって思ってた


「朝ごはん、朝ごはん♪」


嬉しそうにスキップしながら歌ってる


食堂での朝は全員同じメニュー


「これ何?」

「サンドイッチだよ」

「おにぎりじゃないの?」

「今日はパンの日なの」

「おにぎりが良かった・・・・」


シュンとしてるから可哀そうになってくるけど
ご飯はお昼まで無い


「サンドイッチも美味しいよ
一口食べてみたら」

「ハルナこれ好き?」

「好き嫌いないから何でも好き」

「だったら食べる(-∀-`) 」


目の前のサンドイッチを口いっぱいにほおばりながら


「うん・・・これも・・・おいひい」

「おかわり欲しかったらさっきのところへ行ったらくれるよ」

「もぐもぐ・・・行ってくる・・もぐもぐ」

「待って、先にスープとか野菜も食べなきゃ(汗)」

「早く行かないと無くなっちゃうよ(;´-∀-)」

「沢山あるから無くならない」

「わかった」


何も知らない子供に
色々教えてるような気がするのは気のせいかな?

死ぬまで恋をしていていいですか 6

「ただいま(-∀-`) 」


また、ノックもせず勢いよく入って来たユウコ


この前と違ったのは


「マリコ先生」

「どうしても部屋に戻るって聞かないから
仕方なく戻すんだけど
まだ完全には引っ付いてないから
暴れさせないようにしてね」


まだ引っ付いてない?


「ハルナおにぎりは?」

「あるよ、どうぞ」

「わぁーい(-∀-`) 」

「ご飯食べてないの?」

「固形物はくれないんだもん(怒)」

「固形物って・・・・」

「何を聞いても深く考え無くていいからねぇ〜」

「あのう・・・いつ治るんですか?」

「後、2時間ほどかな」

「お風呂は・・・」

「洗浄の魔法かけてあるから大丈夫かな
朝教室へ検診しに行くから大人しくさせといて」

「はい・・・」

「じゃーねユッピー」

「ユッピー?」

「アハハハ気にしない気にしない(*`ω´) 」


チャオ!と言いながら手をひらひらさせ出て行ったマリコ先生


ユウコを見ると二個のおにぎりを平らげていた


「もう寝た方がいいよ」

「え〜せっかく戻って来たのにぃー」

「大人しくしとかないと治らないって先生も言ってたでしょ」

「じゃーさぁ、そっちで寝てもいい?」

「え!?」

「ハルナのベッドで寝たい(-∀-`) 」

「ベッド交換する?」

「違うの!ハルナもいなきゃ意味ないの」

「一緒に寝るって事?」

「うんうん(-∀-`) 」


(まだ完全には引っ付いてないから
暴れさせないようにしてね)


さっきの先生の言葉が脳裏をかすめる


「大人しく寝れる?」

「寝れる寝れる(-∀-`) 」

「今日だけだよ」

「えぇぇ〜」

「怪我をしてるから特別」

「じゃー毎日ケガする♪」

「そんな冗談やめてよ(怒)」

「ごめん、怒んないで(汗)」


冗談じゃないのにって小さく聞こえたけど
聞こえなかった事にする


「どこ怪我してるの」

「ここ」


そう言って左腕を指さす


そういえば一度も動かしてないかも・・・・


「だったら当たらあないようにユウコは右側に寝て」

「わかった(-∀-`) 」


あっという間にベッドに移動し寝転んでいる


「右側だって(汗)」

「え、右だよ?」

「・・・・そっか、陽菜から見て右側」


「あ、こっっちね・・・・いい匂い(-∀-`) 」

「ちょっと!枕は自分のを持ってきてよ(汗)」

「嫌だ、これがいいから私の枕使っていいよ」


言い返そうと思ったけど欠伸をして目を閉じたから
言うタイミングを逃してしまった


「今日だけだからね!」


聞こえてるのかどうかわからないけど
とりあえず言っておく


「ユウコのベッドで寝ようかな・・・・」


そう思ったけど一緒に寝るって約束したから
仕方なく隣で寝た

死ぬまで恋をしていていいですか 5

(AクラスbV、出動準備に入りなさい)


数日に一回、朝の出動命令放送で目が覚める


Aクラスはハルナ達のクラスで
7は・・・・ユウコ!?

ベッドの方を見るとすやすや眠っていた


「ユウコ・・・ユウコ起きて」

「う〜ん・・・・」

「出動命令来てるよ」

「わかった・・・・」


目を閉じたままそう言うとまた寝てしまった


「ユウコ起きてって!」

「なに甘い声出してユウコ呼びしてんの・・」


片目だけ開けハルナを見つめるユウコ


「・・・・あぁぁハルナ!
おはようハルナ(-∀-`) 」

「おはよう、早く行かないと怒られるよ」

「あ、うん行ってくるね」


ベッドから飛び起き部屋着のまま飛び出して行こうとするから


「待って(汗)戦闘服に着替えないと」

「向こうで着替えるからここにはないんだ」


それだけ言うとあっという間に行ってしまった


向こうってどこなんだろうか・・・・

わからないことが沢山ありすぎて
ハルナの頭がパンクしそう(汗)


クシャクシャになったままのユウコのベッドを
きちんとベッドメイクし(もちろん魔法で)

自分のベッドも綺麗にしてから着替え
またいつもの日常が始まる


その夜、ユウコは戻ってこなかった



「・・・・・・・・」

「寝不足?」

「う・・ん・・・ちょっとね」

「戻ってこなかったの?」

「うん・・・・」

「ハルナのルームメイトになると
戻ってこれないんじゃないの(笑)」

「今言ったの誰(怒)」

「喧嘩しないで(汗)」

「でもさ(怒)」

「はい、席に着きなさい」


先生が入って来て授業が始まるまでの間ドキドキする

また誰かが犠牲になったのなら始めに言うはずだから


「それでは今日は・・・・」


よかった、普通の授業だ


横を見るとアツコが(良かったね)と口を動かし
ウインクしてくれたから微笑んでおいた


またお昼すぎた頃に戻ってくるのかな・・・

きっと昨日の朝から何も食べてないだろうから
おにぎり作って待っててあげなきゃ

そんな事を考えていたらまた失敗ばかり(汗)


「bW集中しなさい」

「はい、すみません」


クスクス笑い声が聞こえる


「落ち着いてやればできるから」

「うん」


いつも助けてくれるサエ


「ボン!・・・・出来た(бвб) 」


「まあいいでしょ、午前中はここまでにします」


「お腹すいたー今日は何食べようかな」


みんな口々に昼食の話をしながら教室を出て行く


「ハルナも行こう」

「うん」


戻ってきたら教室へ来るのかな
それとも部屋に直接戻るのかな・・・


裏庭・・・・・

そうだあの時裏庭の方へ帰って来てたっけ


「先に行ってて」

「え、ハルナ(汗)」


食堂とは反対側の裏庭へ駆けだす


「はぁはぁはぁ・・・・何やってるんだろう」


いつ戻ってくるかもしれないのに・・・

空を見上げても何もない


「お腹すいた」


歩きだそうとした時また目の前に何かが降って来た


「アハッやっぱりハルナだった(-∀-`) 」

「ユウ・・・コ?」


マントに覆われてるけど血の匂いが凄い


「大丈夫?」


この前と同じ質問をしてる自分


「今日は怪我しちゃった(;´-∀-)」

「え?」


マントの下から滴り落ちてる赤い液体


「早く治療室へ行かなきゃ(汗)」

「今日はおにぎり無いの?」

「まだお昼食べてないの
早く行って」

「おにぎり食べたい」

「先生!先生!ユウコが(汗)」


全然行こうとしないから焦って先生を呼んでしまった
ここから聞こえるわけないのに

なのに


「ホイホイ聞こえてますよ〜(*`ω´) 」


何処からか現れた先生


「ゲッ(;´-∀-)」

「あらま、今日は大変だったみたいだね」

「この前の倍もいたんだぞ(怒)」

「その割にはお早いお帰りで(笑)」


ハルナの方を見るユウコ


「ホウホウ(笑)でもそういう時こそ
直接戻ってこないとダメでしょ」

「おにぎり食べたいの!」

「治療してからね」


そう言うと魔法の球体を出してユウコを包み込んでしまった


「卑怯だぞ(怒)」

「暴れると出血多量になっちゃうよ(*`ω´) 」

「ここから出せババア!・・・いでででで(;´-∀-)」


球体に何か魔法をかけたのか
触れると痛がるユウコ

そして血に染まった芝生を一瞬で綺麗にすると


「ハルナだっけ?」

「はい」

「この事は内緒ね(*`ω´) 」

「はい・・・・」


この事ってどの事?



「ハルナのおにぎり!」

「作って部屋で待ってるから」


いつ治って戻ってくるかもわからないのに
その日の夜おにぎりを作って部屋に持って帰った

何故かユウコならすぐ戻って来るって思ったから

戻って来なかったら自分で食べなきゃだけどね(汗)

死ぬまで恋をしていていいですか 4

部屋に戻り一息ついた時いきなりドアが開き
入ってきたユウコ


「来たよ(-∀-`) 」


早い(汗)それと


「ノックもせず勢いよくドアを開けたら
ビックリするでしょ(汗)」

「あぅ・・・・ごめんよ」

「・・・・荷物は?」

「これ!」


手に持っていたのは中ぐらいのカバン一つ


「他の・・・制服とかは?」

「今着てるのしか持ってない」

「教科書は?」

「持ってない(-∀-`) 」


どういう生活をしてたの?とは聞けなかった


「ユウコのベッドはあっちで荷物はその横のクローゼットに入れて」

「わかった」


クローゼットを開けてカバンをポイっと入れ閉めてしまった


「・・・・・・中の服出さないの?」

「今いらないからいるとき出す」

「そう・・・・」


人には人のやり方があるから
ハルナがとやかくいう事じゃないけど・・・


ベッドにポンと飛び乗るとフカフカとか言いながら
転げまわってるユウコ

ハルナは机に向かう


「何するの?」

「今日の復習」

「どうして勉強するの?今日は休戦日だよ」

「ハルナは覚えが悪いから
みんなより何度も復習しないと出来ないの」

「覚え悪くなかったけどな」

「今日のは簡単だったから」

「ふーん・・・・」



今日は杖を使う魔法じゃなかったから簡単だった
ユウコはそれしか見てないからそういうんだろうけど
ハルナの杖を見たら何て言うだろうか

まだまだ小さくて細い杖を・・・・



「ねえ、ハルナのベッドで寝ててもいい?」

「どうして?」

「う〜ん・・・・どうしても」

「お布団とか同じだよ」

「せっかく二人でいるのに遠いもん」


遠いって・・・・数歩で行き来できる距離なのに


「ねぇねぇいいでしょ」

「別にいいけど・・・」


本当は嫌だけどキラッキラした目で言われると
断れないのがハルナの弱い所


「わーい(-∀-`) 」


そう言うと一度も床に触れることなく
ベッドに飛び移ってる


「魔法使ったの?」

「少しだけだよ、靴履くの面倒だもん」


少しだけか・・・

飛行の魔法は上級の者しか使えない高度な魔法
クラスの中にだって数名いるかいないかなのに

やっぱりユウコはあの・・・・


「ねぇ・・・・」


一瞬目を離しただけなのにもう寝ちゃってる

あどけない寝顔


それを見ていたら
昨日の出来事が夢だったのではないかと思わされる


「ハルナは勉強勉強」


自分にそう言い聞かせ
復習に集中した
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