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http://mblg.tv/puna/entry/2838/

出会わなければ・・・ あれから そして

「にゃんにゃんごめんね」

「何が?」

「ひどいこと言って」

「もうその話はおしまい
こうやって陽菜の腕の中にいるのが答えだから」

「うん」




28日の朝イチの飛行機で東京に出てきた
空港まで迎えに来るというにゃんにゃんを説得

じゃー駐車場で待ってるから!
と全く引き下がらないから私のほうが折れた

荷物をトランクに入れ助手席に乗ろうとしたら
後部座席に引き込まれ熱い抱擁と熱い口づけ

「優ちゃん痩せた?」

「勉強のし過ぎかな(;´-∀-)」


半分嘘、本当はにゃんにゃんの報道があってから
気になって落ち込んで精神的に参ってた


「にゃんにゃんは太った?」

「ひどーいモデルに太ったは禁句だよ」

「あ、ごめん(;´-∀-)最後に会ったときより健康的になったかなって(汗)」

「あの時は、ねぇ・・・・
今は麻里ちゃんが毎日美味しいご飯作ってくれるし
休みの日はうっくりしてるから」

「・・・・・・・」

「そんな顔しないの、優ちゃんが泣くのを我慢して
電話してくれたおかげなんだから」

「にゃんにゃん・・・・・」

「会えなかったのは辛かったけど
絶対に大学合格するでしょ?
そしたらずっと一緒にいれるんだからって
自分に言い聞かせて我慢してたんだよ」

「私と一緒に住んでくれるの?」

「何いってんの?そう約束したでしょ
忘れちゃったの(怒)」

「ううん・・・・・覚えてるよ、だから必死に勉強してたんだもん」

「よし、話はいつでも出来るから早く帰ろう、そして抱く(бвб)」

「にゃ、にゃんにゃん(;´-∀-)まだ朝だよ」

「愛し合うのに朝も昼も夜もない!」


そう言いながら運転席へ移動してる


「優ちゃんはそこに乗ってて誰とすれ違うかわかんないから」


「うん」



で、部屋に入ってそのままベッドに連れて行かれ今に至る


「お腹空いたかも」

「さっきからグーグーなってる(笑)」


時計を見るともう四時


「デリバリー頼もうか」

「うん、今日は作れそうにないかな(;´-∀-)」


もう無理って言ってもまだ足りないって言われ
これは陽菜の誕生日の分、これは夏に行けなかった旅行の分
などなど理由をつけられ最後にクリスマスの分で
さっきやっとやめてくれた(汗)


起き上がり服を着るのを手伝ってくれて
リビングへ行くと同時にチャイムが鳴る


「もう注文してたの?」

「そんなわけ無いでしょずっと一緒にいたのに」


そうだよね・・・・誰だろ


モニターを見ると見たことのある顔がニコニコしながら写っていた


「なに、忘れ物?」

「夕飯一緒に食べようと思ってさ
鍋の用意買ってきた(*`ω´)」

「鍵持ってるでしょ」

「盛ってる現場に遭遇したら悪いでしょ」

「バーカ」


すぐ鍵を開けて入ってきた篠田さん
初めて会うんだけどなんか嫌だなーて思ってたら
その後ろから今テレビで見ない週は無いと言うほど出ている女優の


「あっちゃん!?」

「あれ?知り合い?」

「ごめんなさい、学校でみんなあっちゃんて呼んでるから(;´-∀-)」

「アハハあっちゃんでいいよ、はじめまして」

「は、はじめまして大島優子です」

「ふふ、前田敦子です」

「むぅ・・・何真っ赤になってるの
あっちゃんの事好きなの(怒)」

「いや、国民的女優さんだよ、
普通は絶対にこんなに近くで会えない人だよ
緊張するに決まってるじゃん(;´-∀-)」

「陽菜だって有名なモデルなのに(怒)」

「そうだけど、にゃんにゃん以外の有名人に初めて会ったからさ(;´-∀-)」

「ねえねえ篠田も一応有名なモデルなんだけど(*`ω´)」

「一応は黙ってて(бвб)」

「はいはい、篠田は鍋の用意でもしましょうかね」

「あ、手伝いま・・・・イテテテテ(;´-∀-)」

「アハハハハほらこの時間に来てよかったでしょ」

「うん(∵)」

「敦子が早く見たいって言ってたんだけど
ニャロが絶対に一度で済むはずがないからって止めてたんだ」


見透かされてて恥ずかしい・・・・ていうか
私達の関係を知ってるってこと?
なのにあんなベタベタした写真とか
甘いツイートを載せたりしてるの?


「なんかすごい睨まれてる気がするから
自己紹介します
私は超スーパーモデルの篠田麻里子、
主にニャロのお世話係をしています
そしてこの方が本当の篠田の恋人」

「恋人?え?あっちゃんが!?」

「いわゆるニャロはカモフラージュ(*`ω´)」

「うそ・・・・・」


だったら言っといてよ(;´-∀-)


「教えてくれればよかったのに私しゃべんないよ」

「知ってる、でも聞いてこなかったでしょ
どういう関係?とか私のこと嫌いになったの?とか」

「そうだけど・・・・」

「それに信じてくれてると思ってたんだけど違ったの?」

「信じてた!信じてたけど不安だったんだもん」


ごめんねと言いながら頭をなでてくれるにゃんにゃん


「テレビつけてもいいかな(∵)」


割って入ってきてリモコンを取りテレビをつけるあっちゃん


「ニャロは電気鍋とお皿用意して」

「わかった」


二人だけで残されてなんか気まずい(;´-∀-)

「高校生なんだって?」

「は、はい年明けに受験です」

「大学生か〜いいなぁ
私高校も満足に行けてなかったから・・・・」


確か16歳の時にデビューしたんだっけ


「別に学校なんか行かなくてもちゃんとお仕事してるし
国民的女優さんですよ!私なんてなりたくても絶対になれないし
大学行くより全然凄いです(-∀-`) 」

「アハハハ大島さんて面白いね」

「?」

「陽菜が好きになるのわかる気がする」

「あっちゃん取らないでよ(бвб) 」

「歳が一番近いから気が合うかも」

「だーめ!優ちゃんは陽菜のなんだから!」

「敦子には篠田という立派な恋人がいるんだから
浮気は許しませんよ」

「保護者の間違いでしょ」

「シクシク・・・」


「ねぇにゃんにゃん、あっちゃんてあんなキャラなの?」

「そうだよ、普段はドS」

「うそ・・・清純なイメージが(;´-∀-)」

「麻里子なんてずーと尻に敷かれてるから」

「こらこら、ファンのイメージを壊すようなことは言わないでよ」

「大丈夫です!誰にも言いませんから(;´-∀-)」

「当たり前だろ(∵)」

「・・・・・・・(;´-∀-)」

「あんまり優ちゃんをいじめないでよ(бвб) 」

「麻里子が遅いから悪いんだよ」

「敦子は今、お腹すきすぎて凶暴化してるので
誰も逆らわないように(汗)」




ご飯を食べ終えるとテレビで見るあっちゃんに戻っていて
篠田さんが後片付けを全部してくれて


「ではよいお年を、大島さんは春にまた会おうね」

「会えるように頑張ります(汗)」


二人は仲良く寄り添いながら帰っていった


「合格してもしなくても住むんだから」

「それはお父さんが(;´-∀-)」

「陽菜達の気持ちが変わらなければって言ってたでしょ」

「うん、そうだねそうだよね」

「これからもよろしくね優ちゃん(бвб)」

「こちらこそ宜しくおねがいします(-∀-`)」

「じゃーこれ優ちゃんのパスポート」

「ん?あ〜・・・・ありがとう」


グアムに行くって言ったときに作ったまま置いていったパスポート
これを見るとあの時のことを思い出しちゃうかも

でもどうして今渡されたのかな


「後一時間ほどでタクシー来るからお風呂入っちゃお」

「・・・・はい?」

「だからタクシーが来るの」

「どうして?」

「ハワイに行くからだよ」

「うそ、じゃー私明日からここで一人なの?」

「何言ってるの優ちゃんも行くに決まってるでしょ」

「うそ・・・・」

「ほら早くしないと」

「ちょっとまって私何も聞いてないし用意もしてきてない」

「いるものは向こうで揃うから」

「でも(;´-∀-)」

「一度ドタキャンしてるんだから
行かないなんて言わないよねぇ(бвб)」


それを言われると・・・・・


「一時間しかないんだからお風呂では一度しかイカせれないけど
向こうでた〜くさん愛してあげるから我慢してね(бвб)」




誰か嘘だと言ってー(。-∀-)




おしまい

出会わなければ・・・ あれから 後編

初め学芸大学を受けようと思ってたんだけど
都内から遠いし何より共学だからいい顔をしなかった

もちろんにゃんにゃんがだよ(笑)


だからお茶の水を受けることにしたんだけど

ここは狭き門なんだよね(;´-∀-)

私大でもいいよって言ってくれたけど
少しでも安いほうがいい

もちろん就職してからお金は返していくつもり
だって、養われてるみたいで嫌だもん

まあ、今となってはそんな事考えなくてもいいかもだけど・・・


(冬休みも塾なの?)


12月に入ってすぐ来たLINE


塾は市内へ行ってるから冬は雪がふりすぎていけなくなる
だから冬休みはネットで質問などをするからどこででも出来る

(塾へは行かないけど家で勉強する)

(行ってもいい?)

(雪降過ぎたら仕事が入っても帰れなくなるから
辞めといたほうがいい、風邪を引かれても困るし)


去年のお正月はここで過ごした
で、年始の仕事に帰れなくて仕事に穴を開けてしまって
事務所から怒られたのを知ってる

でも会いたい・・・・いつから会ってないんだろう


私の春休み中通ってくれていて
その後倒れたからそれ以来か・・・・・


「半年以上会ってないじゃん・・・・」


既読は付いてるけど返信が来ないから怒ったのかと思ったら

十分ほどして

(今年は東京においでよ)

(センター試験で東京へ行くから何度もいけない)

(陽菜がお金出すから来て)

(二人の部屋にはいけない)


これがホントの理由
二人が仲良くしてるのを目の前で見たくない


(年末は陽菜しかいないから)


実家に帰るのかな・・・・どうしよう行きたいけど
お父さんが一人になっちゃう

悩んでたって仕方ないから聞くことに


「お父さん、今年のお正月東京へ行ってもいいかな」

「小嶋さんのところか?」

「うん」

「そうか・・・・だったらお父さんも実家へ帰ろうかな」

「栃木?」

「ここ数年帰ってなかったしな」

「私も行ったほうがいい?」

「お前は小嶋さんに会いたいんだろ」

「うん・・・・・」

「大学生になったら行けばいい」

「うん(-∀-`)」


部屋に戻りながらLINEを送る


(行きたい、にゃんにゃんはいつからお休みなの?)


送った途端電話がかかってきた


「もしもしにゃんにゃん?」

「27日の撮影が仕事納めだからそれ以降ならいつでもいい
なんなら27日の夜でもいいよ」

「相手の人はいつから帰るの?」

「相手の人?」

「篠田さん・・・だっけ?」

「あぁ・・・・優ちゃんの来る日に合わせて追い出すから」


追い出すって(;´-∀-)


「そっちでも勉強するけどいい?」

「いいよ、一緒にいれるだけで嬉しいから」

「・・・・・・」

「優ちゃん?」

「そんなセリフをサラッと言わないでよ(涙)」

「だって本当のことだもん」

「嬉しい(涙)」

「ふふふ、早く優ちゃんを抱きたい」

「にゃ、にゃんにゃん(;´-∀-)」

「これも本当のことだから(бвб)」



あんなことを言ったのに何も変わってなかったにゃんにゃんに嬉しくて
電話を切った後も涙が止まらなかった




出会わなければ・・・ あれから 中編

「最近小嶋さん来てないが喧嘩でもしたのか?」

「う〜ん・・・・・喧嘩はしてないけど
お互い忙しいし
それに飛行機代も馬鹿になんないでしょ」

「そうか・・・・優子も受験生だしな」

「そう、今は勉強でいっぱいいっぱい(笑)」


ちゃんと笑えてるかな

にゃんにゃんにはすぐバレちゃうけど
お父さんには大丈夫だよね


にゃんにゃんは社会人で私はまだ高校生だから
にゃんにゃんの方が会いに来てくれていて・・・

初めの頃は嬉しくて舞い上がってたけど
折角の休みなのに飛行機でここまで来て
最終か次の日の一番で戻っていく

・・・・そりゃ疲れなんて取れないよね

倒れたと聞いて・・・・
ううん、本人から聞いたわけじゃなく
ネットニュースで知ってショックを受けた

だから電話であんな言い方をした

だって顔を見られたら嘘だってバレルから

そしたらわかったって言ってすぐ切られたっけ・・・


「優子、模試どうだった?」

「志望大学はギリギリだったけど何とか」

「いいなー優子頑張ってるもんね
私なんてC判定だよ後どれくらい勉強すれば上がれるんだよ(汗)」


にゃんにゃんのことを知ってる二人のうちの一人ともちん

私も東京へ行きたいから東京の大学を受ける!
といって同じ塾へ通いだした

それに渋谷や原宿を見ておしゃれに目覚め
通販で可愛い洋服を沢山買ってる(笑)


「ともちんさ、ファッション系の専門学校へ行けばいいのに」


ふと思いついたから何気なく言った言葉に


「・・・・・・・それさ・・・」

「う、うん(汗)」

「どうしてもっと早く言ってくれなかったの(怒)」


「え?」

「そうだよ、専門学校にすればいいんじゃん
そしたら塾でこんなに勉強しなくても良かったんじゃん(怒)」

「私に怒っても(;´-∀-)」

「新学期始まったら学校の先生に相談してみる」

「親はいいの?」

「東京に出るのは同じなんだからいいんじゃないかな
それに手に職をつけたほうが喜んでくれると思うし」

「そうだよね・・・」


もしかしたらにゃんにゃんの服を作る日が来るかもしれない
可能性はゼロじゃないもんね



にゃんにゃんとは夏休みに入る前に一度LINEをして
塾で休みがないと伝えた
そして昨日9月の中頃からパリへ行くとLINEが来た

たったその一言だけのLINEだけど
画面に映るはるなという文字に顔が緩む


大学に合格し東京へいって、私の居場所はあるのだろうか


今は先輩と一緒に住んでると言っていた

その先輩と仲がいいのはこれも本人からじゃなく
ネットニュースで知った

すごく仲良さそうに撮られた写真で
微笑みながら頬を寄せ合いスマホを見ている写真だった

一緒に住むほど仲がいい二人・・・・


コアなファンの間では
まりこじと言う名前で呼ばれている


来年にゃんにゃんの隣りにいるのは誰なんだろうか・・・・

出会わなければ・・・ あれから 前編

「ニャロ早くしなよ」

「ちょっと待ってー」

「だから前の日に用意しときなよって言ったでしょ」

「してたもん」


してたけど朝起きたらやっぱりこれじゃないって
おもっちゃったんだから仕方ないじゃんね


陽菜の事をニャロと呼ぶこの人は

先輩モデルで今一緒に住んでる
三歳年上の篠田麻里子

パリコレの先輩でもあり事務所の先輩でもある

数少ない友達の一人


「パスポート忘れてない?」

「・・・・・うん、ある」


バックを確認してほっと一安心・・・


「ヤバッこれ古いやつだ(汗)」

「はぁ・・・・運転手さん引き返してください」


すぐ聞いてくれたからまだそんなに進んでなくて
すぐ引き返せた


「今度からは篠田が全部預かっとく」

「・・・ごめん」



あれから一年間一日でも休みになれば北海道に通った
もちろんパリコレは成功で他の海外のショーにも呼ばれるようになった

だから・・・・キャパオーバーしちゃったのかな
せっかく優ちゃんと会えてもイライラして喧嘩しちゃったり
家でゆっくりなんて出来るわけもなく

二年目に入ったばかりの頃


「来年受験だから勉強したい」

「どういう事?」

「あまりここへ来ないで
陽菜が来ると勉強できない」

「陽菜が邪魔だって言ってるの?」

「・・・・・・・」

「わかった・・・・・もう行かない」


珍しく電話してきてくれたって喜んだのもつかの間
そんなことを言われたら行けるわけがない

嘘だってわかってる
陽菜のために言ってくれてるんだとわかってるから
その言葉に甘えることにした


でも行かなくなると話題も減り
毎日してたLINEも2日に一度から
今では一週間に一度か
下手をしたら用事のあるLINEしか送り合わなくなっていた


目的のなくなった陽菜はやる気が出なくて・・・
仕事も減っていきもういいかなって思ってた時

落ちていくのを見かねた友達の麻里ちゃんが
声をかけてくれて助けてくれた


色々話をしていると利害が一致して
それじゃーと言うことで一緒に住むように


事務所も出すお金が少なくて済むし
問題児陽菜の面倒も見てくれてるならと

喜んで大きめのマンションを借りてくれた



「向こうへ着いたらまずエステへ行くから」

「はーい」


先輩なのに予定を組んで予約までしてくれちゃう優しい麻里ちゃん



夏休みも塾の講習とかで全然会えなかった

あ、北海道の家賃は安いしお金に余裕が出きたからって
塾へ通わせてもらえてるみたい

だから余計に会う時間が減っちゃったんだけどね・・・


9月も半ばなのにまだまだ東京は暑い

北海道はどうなんだろう・・・・

優ちゃん頑張ってるのかな

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