出会わなければ 26  最終話

「小嶋さんは何も知らされず
優子が逃げてここへ来たってことか?」

「そう」

「で、小嶋さんはずっと優子を探してたと」

「はい、でも北海道という事しかわからなくて
探しようがなかったので
優子さんの友達の峯岸さんと連絡を取り合って
いつ連絡が来ても良いようにしてました」

「みーちゃんにも知らせてなかったのか?」

「うん、絶対ににゃんにゃんにバレると思って
東京の友達とは連絡を絶ってたの」

「そうだったのか・・・
俺はてっきり邪魔になったから捨てられたと思ってた」

「邪魔だなんて一度も思ったことありません!
いなくなってからは体調崩したりして・・・
でも有名になったら必ずまた会えると思って頑張ってきたんです」

「・・・・・・ここに小嶋さんがいるということは
その願いがかなったということか」

「はい、だから・・・もう離れたくありません」

「だが優子はこっちの高校に編入してしまったし
もう、あの高校には戻れないが」

「もう一度付き合うことを許していただけるなら・・・
許していただけなくても離れるつもりはないので
私の休みの日はここへこさせてください」

「お父さんお願い
私も、もうにゃんにゃんと離れたくない」

「優子が毎日小嶋さんの写真を見て泣いてたのは知ってる」

「優ちゃん・・・・」


バレてたんだ(汗)


「だが有名になった小嶋さんとよりを戻すと
また同じことを繰り返すことになるぞ」

「もう二度とあのときのようなことはさせませんし
私が優子さんを守ってみせます」

「優子はまだ高校生なんです」

「わかっています」

「きちんと勉強させて大学へも行ってほしい」

「大学へ行かなくったって生きていけるよ」

「お前の夢は何だったんだ
そのために東京であの高校に入ったんだろ」

「そうだけど・・・・・」

「私は社会人です
高校をこちらで卒業したら大学は私が面倒を見ます」

「小嶋さん、親は私です大学までは私の役目ですから」

「でも、優子さんをいただくのですから私が面倒を見るのが筋だと思います」


いただく?


「女性同士ですから籍は入れれませんが
一生を添い遂げたいと思っています
だから優子さんを私にください」


そう言って頭を下げるにゃんにゃん

いきなりそんな事を言われて動揺する私


「まあ、そう慌てずに
どうでしょう、高校を卒業する時まで待つというのは」

「まだ、二年もあります・・・」


「そうですね、でもその時にまだ今と同じ気持ちでいてくださり
優子もその気持があるなら私は何もいいません」


「わかりました・・・・・でもここへ通うのは許してください」

「無理をしない程度なら(笑)
それと高校卒業するまでにこの関係が世間にバレたら
このお話はなかったと言うことにしてください」

「・・・・・・わかりました」

「にゃんにゃん(;´-∀-)」

「大丈夫、そういうのから、かいくぐるの得意だから(бвб)
だから優ちゃんはここで高校生活を精一杯送って」

「本当に私でいいの?」

「優ちゃんがいいの!」

「ありがとう、私今まで以上に勉強して
行きたかった大学を受けるから」

「受けるだけじゃ駄目だよ、受からなきゃ(笑)」

「そうだよね、うん、そしてにゃんにゃんと東京で暮らしたい
いいよね、お父さん」

「ああ、優子の人生だその時は好きにしなさい」

「ありがとうお父さん(。-∀-)」

「ありがとうございます(бвб)」

「お礼はまだ早い」

「それでも嬉しいです」


それから明日また東京へ行き
新学期前に帰ってくると告げると
気をつけるんだぞと言って自分の部屋へ入っていった


「いいお父さんだね」

「うん、自慢のお父さんなんだ」



次の日空港まで送ってくれて
小嶋さんに頼ってばかりじゃ駄目だからって
お金も持たせてくれた


「お父さんのためにも勉強頑張らなきゃね」

「うん」

「そして幸せになろうね」

「うん」

「優ちゃん(бвб)」

「ん?」

「出会ってくれてありがとう」

「う、うん・・・」

「なに?歯切れ悪いよ」

「にゃんにゃんと別れてたとき
出会わなければよかったって後悔してたんだ
出会わなかったらこんな辛い思いしなくて済んだのにって・・・
だから出会ってくれてありがとうって言われて
そんな事を思った自分が情けない」

「そう思わずにはいられないほど陽菜のことが好きだったってことでしょ」

「うん」

「でもね、出会わなければ優ちゃんを愛することができなかった
同じ出会わなければでも全然違うんだよ」

「ホントだね・・・にゃんにゃん本読まないの頭いい」

「あ〜馬鹿にしてるでしょ」

「そ、そんなこと無いよ尊敬してるもん」

「ふふふ、可愛いから許す(бвб)」

「アハッ(-∀-`)
にゃんにゃん・・・出会ってくれてありがとう
ずっとずっと好きだからね」

「当たり前だし(бвб)」





おしまい

出会わなければ 25

ひと通りの着替えを揃え・・・・

「ねえ、一泊なのに多すぎでしょ」

「次もっていくの忘れても良いように買っておくの」


次って・・・・・来る気満々なんだね(;´-∀-)


席はビジネスクラスしか空いて無くて
席以外はマスクを取らないでねって念を押しておく

小さい空港だから無事合流
バスと電車で帰るはずだったけど
タクシー代を出すからって言うから
四人でタクシーへ乗り込み
みんなを家の前まで送って私の家へ


「どうぞ」


とりあえず居間に座りお茶を出す


「一軒家なんだ」

「この辺マンションとか無いし
賃貸だけど安いんだって」

「優ちゃんの部屋大きい?」

「六畳だったと思う」

「ベッド?」

「ううん、畳だからお布団敷いてる」

「だったら一緒に寝れるね(бвб)」

「う、うん・・・でもお父さんいるし(;´-∀-)」

「公認なんだから良いじゃん」

「でも古いから音響くし(;´-∀-)」

「・・・・・・・寝るだけなのに響くの?」

「あ・・・・・・・」


変なこと考えてた自分を殴ってやりたい
そう思った途端
ニヤッと笑うから

「あぁぁぁー」

「ふふふ相変わらず可愛いね」

「どうせ子供ですよーだ(怒)」

「子供がこんないい体してないよ」



そう言うと近づいてきて肩を押され背中が畳に付く


「夜はおじさんがいて出来ないから今からしよ」


そう言うと返事も聞かず唇を塞いできた


「んっ・・・・ちょっ・・・・・んんっ・・・・まっ」

「止めないよ、今日まで逃げてた罰」

「ここではイヤだしお風呂に入りたい(;´-∀-)」

「お風呂は却下だけど部屋までは我慢してあげる」


玄関をしっかり戸締まり・・・チェーンもかけ帰ってきても
すぐ入れないようにしておく

だって、もし早く帰ってきたら大変でしょ


「ずっと優ちゃん不足だった」

「私だって・・・・考えない日はなかったよ」

「もうひとりで考えて勝手に決めないで」

「うん」

「二人の将来は二人で決めるんだからね」

「うん」


数カ月ぶりに愛され
お風呂にも一緒に入り
ご飯を作って食べる

お父さんは残業で遅くなると連絡が来てたから
二人でマッタリしてたら玄関でドアがガンガンなって
お父さんが叫んでる


「しまったチェーンしたままだった(;´-∀-)」


慌てて鍵を開けに行くと


「俺を締め出すつもりか(笑)」

「ごめん(;´-∀-)遅いって言ってたから
女二人だけだと危ないでしょ」


取り繕った言い訳


「こんばんはお久しぶりです」

「こんばんは・・・・・話はご飯食べてからでいいかな」

「はい」

「お父さんにゃんにゃんは何も悪くないの」

「後から聞くから飯」

「う・・・・ん・・・」


明日朝イチでまた東京に戻ることも言わないといけないし
なるべく機嫌が悪くならないようにご飯の用意をし
食べ終わるまでテレビを見ていた

出会わなければ 24

同じ便は残席わずかだったけどなんとか席が取れた

そして明日の帰りの便も朝一番・・・
と言っても10時の便だけど二席予約


「着替えとかどうする?」

「下着とかは向こうでも売ってるでしょ?
服はそのままでもいいけどシャツは着替えたいから
空港内で買おうかな、それとお腹すいた」


だよね、もう一時半だから


「ご飯食べに行こう(бвб)」

「うんあ、待ってそのままだとバレルから
髪はそうだな・・・・三つ編みとか?」

「えぇ〜」

「それとサングラスは外してマスクにしよ」


メイク薄いから大丈夫だと思う


持っていたマスクを渡し
髪は流石に三つ編みは嫌だって言うから
2つにくくり少しダサく見えるようにして
・・・・でもダサく見えないから困る(汗)

二人でご飯を食べに


「優子!」


友達二人もそこで食べていて合流


「ヤバイどうしよう目の前にいる♪」


生のにゃんにゃんを間近で見てずっと興奮してる二人
絶対に名前呼んじゃ駄目だよって釘を差すけど心配(;´-∀-)


「そう言えばマネージャーに連絡したの?」

「あ、忘れてた」

「ずっと待たせてたら可愛そうだよ」

「これくらいの罰では許さないんだから(怒)」


罰なんですね(;´-∀-)


「乗る前に連絡する、連れ戻されたら嫌だもん」

「なんか禁断の恋っぽくて興奮する」

「シッ!そう言う言葉もNGだよ」

「今日優子の家に泊まるんですか?」

「どうしようかな、ホテルとかある?」

「家の近くには無いかな(;´-∀-)」

「おじさん怒ってない?」

「どうだろう、理由言ってないから
私が捨てられたと思ってると思う」

「ひどーい陽菜が捨てられたのに」

「シッ(;´-∀-)」

「大丈夫だよ陽菜っていう名前なんて沢山いるんだから」


そうだけど、こんな綺麗な陽菜さんはこじはるしか居ないでしょ


「え、優子が捨てたの?」

「そうなの〜酷いと思わない」

「私だったら一生離さない」

「でしょ!?」

「捨てたわけじゃないけど・・・・仕方なかったんだもん」

「もしかしてみーちゃんも知ってるの?」

「今日ここにいるのはみーちゃんのおかげもあるかな〜(бвб)」


こうやって話してる声も話し方も
ファンだったら気づくと思うからドキドキが止まらなくて
ついキョロキョロしてしまう


「なんか優ちゃんが狙われてるみたいに落ち着きなくて笑う」

「にゃんにゃんが自覚なさすぎるからでしょ」

「だから陽菜はバレてもいいって言ってるじゃん」

「そうなんですか?」

「だって堂々としたいでしょ」

「かっこいい!・・・・・尊敬するしより好きになりました♪」

「ありがとう(бвб)」


調子いんだからもう(怒)


お父さんには今日小嶋さんが泊まるのと
帰ってきてから理由を説明するからとLINEを送っておいた


出会わなければ 23

「優ちゃん」


デッキへ出ると聞こえてきた声

私と同じ名前じゃん
と思いながらフェンスへ向かって歩いていると
腕を捕まれ振り返る


「にゃんにゃん・・・・・・」

「優子どうしたの・・・・・え、こじはる?」

「ち、違うよそっくりさんじゃないかな(;´-∀-)」

「はじめまして小嶋陽菜です(бвб)」

「ちょっとにゃんにゃん(;´-∀-)」

「うそ、ヤバイ本物じゃん」

「優ちゃんを借りていくね
それと今日は帰らないから二人で帰ってくれるかな」

「え?どういう事ですかえ!?」

「アハッ、冗談だよ(;´-∀-)
小嶋さんも冗談はやめて下さいよ腕を離してください」

「陽菜と優ちゃんは付き合ってるの
だから北海道にはもう戻らないから」

「にゃんにゃん(;´-∀-)」

「え、え、優子とこじはるが?うそ・・・・・」

「これでご飯食べてお土産でも買って帰ってじゃーね」


一番高価なお札を友達に差し出すにゃんにゃん

お金は後から私が返すとして


「時間までには戻るから(汗)ターミナルで待ってて
それとこの事は誰にも言わないで
絶対に言ったら駄目だからね」


念を押してその場から離れ話ができる場所を探す


「もう少し変装してきてよ」

「帽子とサングラスしてるし」

「そうだけど・・・・・」


オーラが違うしファッションも違うんだからすぐばれちゃうよ(汗)

でも・・・


「どうして空港だってわかったの」

「北海道だから飛行機で帰ると思ってたし
前におじさんがすごく田舎だって言ってたから
羽田から出発すると思って朝イチからずっと待ってた」


朝一から・・・


「成田からだったらどうしてたの」

「向こうにはマネージャーを行かせてる」


用意周到と言うか無茶苦茶だと言うか・・・・そうだ


「私北海道で彼氏が出来たの
だからにゃんにゃんとは付き合えない」

「陽菜は別れたつもりはないからそれって浮気
でも許してあげる、まあ本当にいたらの話だけど」

「い、いるもん(怒)」

「メールや電話だったら騙せるかもしれないけど
顔を見ながらは無理だよ、分かってるでしょ」

「うぅぅ・・・・・でも・・・
私はにゃんにゃんの足枷になりたくない」

「どうして足枷になるの?
優ちゃんがいた方がもっと頑張れるのに」

「私高校生だよ、バイトしたっておこずかい程度で
生活の足しになんてなんないし
結局は養ってもらわないといけないでしょ」

「それでいいじゃん、陽菜が働くから
優ちゃんは美味しいご飯を作って待っててくれるだけでいい
家の事をしてくれるだけでいい
で、働くようになったらそのお金をためて老後の貯えにしよう」

「老後って・・・・にゃんにゃんはそれでいいの?
子供とか欲しくないの?」

「優ちゃんがいればそれでいいし
子供が欲しいなら養子を迎えるとか方法は色々あるよ」

「どうして私なの(涙)」

「どうしてって・・・・・声をかけて来たのは優ちゃんでしょ」

「そうだけど・・・・」

「それに陽菜の心の中に入って来たのは優ちゃんだけなの
優ちゃんは違ったの?見た目だけで声をかけてきたから
歳いった陽菜はいらないの?」

「そんな事あるはずないでしょ
離れてたって毎日にゃんにゃんの事が頭から離れないし・・・
忘れようって努力しても目を閉じるとにゃんにゃんの顔が浮かんできて・・
雑誌やテレビで見る度に泣きそうになったり・・・
でも、でも私のせいでにゃんにゃんがモデルを辞めるのはもっとヤダ
パリコレはにゃんにゃんの夢だったでしょ
前にすごくいい顔して語ってくれたじゃん
それを潰したら私が私を許せないもん(涙)」

「もういいから」


そう言って優しく抱きしめてくれるにゃんにゃん


「陽菜欲張りなの
だから優ちゃんも夢も両方手に入れる」


「そんな事出来ないよ(泣)」

「出来る!今までだってバレないでやって来たでしょ」

「そうだけど・・・・有名になったら狙われることが増えるって・・・」

「マネージャーと陽菜のどっちを信じるの」

「うぅ・・・・・」

「今までのように遊びに行ったり
買い物したりとか出来ないけど・・・・
家にいる時は今までの陽菜だし
優ちゃんがいないと陽菜死んじゃうかもよ」

「極端すぎ」

「そんな事無い、家では流動食しか食べてないし
外でだって何食べても美味しくなくて
殆ど食べないからどんどん体重落ちてるし」

「え、痩せたのってトレーニングとかしてるからじゃないの?」

「そんなのしなくても痩せるもん」

「ダメだよ倒れちゃうよ(汗)」

「栄養はサプリメントで取ってるから大丈夫だと思う」

「ちゃん食べなきゃダメだよ(汗)」

「優ちゃんが作ってよ、優ちゃんの作る物しか食べたくない!」

「そんな事言ったって・・・・転校しちゃったし・・」

「またすればいいじゃん」

「そんな都合よく出来ないよ」

「じゃー陽菜が北海道へ行く」

「えぇぇぇ・・・どうしてそうなるかな(汗)」

「そうだよ、それが一番いい方法じゃん
北海道を拠点にして仕事のある時だけ東京に出てくる
そうしたら絶対にバレないよ」

「絶対にバレルよ
網走ににゃんにゃんがいたらおかしいでしょ」

「・・・・網走に住んでるんだ」

「あっ(汗)」

「網走なんて行った事無いから楽しみ(бвб) 
やっぱりさおじさんと一緒に住むのはまずいから
部屋借りなくちゃね、あ、マンションてある?
無かったら一軒家でもいっか」


勝手に話を進めていくにゃんにゃん


「だったらいったん私は帰るね、部屋も探さなきゃだし
手続きとかも色々とありそうだから」


帰っちゃえば網走ってわかってても広いんだから探せるわけないよね
なんとか帰してもらうように必死になってるのに


「優ちゃんが帰るなら陽菜も着いて行く」

「仕事があるでしょ(汗)」

「キャンセルさせる(бвб)」


「・・・・・ほらそれがもうダメじゃん」

「え?」

「私のせいでにゃんにゃんが仕事を放棄する
それが許せないって言ってるの!」

「・・・・・じゃー春休みの間ここにいてよ」

「それは・・・・・」


だめだ、どう言っても鼬ごっこになっちゃう


でも、こんなにもにゃんにゃんが私の事を想ってくれてたなんて
嬉しくて泣きそう


「わかった」

「(бвб) 」

「今日仕事は?」

「休み」


仕事をドタキャンしてなくてよかった


「明日は?」

「一応・・・・ある・・・」

「何時から?」

「夕方から」

「そっか・・・飛行機空席あるかな」

「え!?」

「とりあえずお父さんに報告しなきゃだし
一度帰りたいからにゃんにゃんも一緒に行こう」

「いいの?」

「で、明日朝イチの飛行機で東京に戻ってこよう」

「優ちゃんも?」

「うん、宿題とか持って来てないから取りに行かなきゃ(笑)」

「じゃー飛行機空いてるか聞いてくる」

「待って(汗)今はスマホで見れるから
それに明日の便も確認しなきゃ」

「優ちゃん好き〜(бвб) 」


そう言って抱き付いてくるにゃんにゃん


結局年下の私が折れるんだ

出会わなければ 22

「ショーはどうだったの?」

「え・・・あぁ・・・・すごく良かったよ」

「こじはるは近くで見れた?」

「席は後ろの方だったけどテレビや雑誌で見るより
顔も小さくてめちゃくちゃかわいかった(-∀-`)」

「えぇー遠くからなのにわかったの(笑)」

「後ろって言っても近いからさ(汗)
まあ、モデルさんはみんな顔が小さくて綺麗だったけど」

「いいなぁー私も生こじはる見たかったなー」

「これからどんどん出てくるだろうし
絶対に見れるよ」

「今度は全員で行こうね」

「私は・・・・もういいかな」

「どうして?」


「もともとファッションには興味ないし
生こじはるも見れたから・・・・」

「そう言えば明日は何時の飛行機で帰るの」


みーちゃんが助け舟を出してくれて話が変わり助かった


「3時の飛行機なんだけど早めに行って
お昼は空港内で食べようかなって話てたんだ」

「空港でも結構遊べるもんね」

「うん、次はいつ来れるかわかんないし・・・・」

「今度は私が会いに行くから家に泊めてよ(ΘωΘ) 」

「もちろん、でも田舎だから何もないよ」

「そう言えば北海道のどこに住んでるんだっけ?」

「言ってなかったね、網走だよ」

「うわー札幌から遠すぎ」

「でしょ(笑)だから観光するところは刑務所くらいかな」

「入れるの?」

「なわけないでしょそとから見るだけー(笑)」

「なにそれー」


それからは他の2人の地元話を聞きながら
東京の最後の夜が過ぎていった


「おはよう(ΘωΘ)」

「おはよう(-∀-`)」


朝早くに目が覚め下に降りていって顔を洗っているとみーちゃんが降りてきた


「起こしちゃった?」

「ううん・・・・・・ねえ、本当にこのままでいいの」

「朝からその話なの(笑)」

「帰っちゃったら終わりだよ」

「にゃんにゃんの足を引っ張る訳にはいかないもん
にゃんにゃんは世界で活躍できる人だから」

「でもさ」

「その話はもうおしまい!
いろいろ迷惑かけちゃったけど
にゃんにゃんと出会う前に戻ったと思えば良いんだから
私達二人の前に居たのは幻だったってね」

「優子が吹っ切れたんなら私は何も言わない」

「ありがとう(-∀-`)」


吹っ切れては居ないけど諦めなきゃいけないんだ
それがにゃんにゃんの幸せのためなんだから


みーちゃんの家を10時に出発
空港についたのはお昼過ぎ


「何食べる♪」

「私は何でも良いよ(-∀-`)」

「今ちょうどお昼時で混んでるから
先にさ展望デッキへ行こうよ」

「そうだね、そうしよっか」


三人で一番上まで上がり外へ出た




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