アンブレラ  18

陽菜

「こんにちは(бвб) 」

「ヤッホー来てやったぞ(ΘωΘ) 」

「みーちゃん久しぶりだね」

「寂しかったでしょ(笑)」

「そうでもないけどね(-∀-`) 」

「またまたー冷たいふりして〜(ΘωΘ) 」

「今日はどうしたの?」

「たまには顔出さないと忘れちゃうでしょ
それに陽菜に勉強教えるついでに
私も教えて貰おうかなーて」

「え?そうなの?(бвб) 」

「当たり前でしょ、自分だけいい点とろうなんて
抜け駆けは許しませんよ」

「ああぁ・・・その事なんだけど
教えてあげれなくなっちゃったんだ(汗)」

「なんで?陽菜があんな事言ったから?」

「違うから落ち着いて!
来週から少し強い薬を使うから部屋から出ちゃいけないし
多分起きてるのも辛くなると思うんだよね」

「会いに来るのもダメなの?」

「部屋で会う分はいいんだけど
こじぱも勉強しなくちゃだし
たぶん話し相手も出来ないと思うからごめんね(汗)」

「でも・・・優ちゃんに毎日会いたい(ウルウル)」

「うーん・・・嬉しいけど来てもつまんないと思うし
こじぱに迷惑かけちゃうかもしれないから・・・」

「迷惑だなんて思わない、それに優ちゃんがしんどいなら
お世話する人必要でしょ?」

「それはヘルパーさんに頼んであるから大丈夫なんだ」

「お金かかるじゃん、試験が終わったら
冬休みに入るから毎日来れるし
陽菜ならお金いらないよ
それとも陽菜じゃ嫌?」

「こじぱは友達と遊んで楽しまなきゃ!
高校生活最後の冬休みなのに・・・(汗)」

「ちょっとあんた達私の存在忘れてやいませんか?
それと陽菜はプライベートで遊ぶ友達
あんまりいないから優子は気にする事ないよ(ΘωΘ)
それに(ニヤニヤ)」

「いきなりムカつく!なに?顔キモイんだけど(怒)」

「こらこら唯一の友達に向かってキモイは無いでしょ
まあいいけど・・・むふふ、峯岸がちょっと来ない間に
こじぱ!優ちゃん!呼びになってるじゃん(笑)」

「そ、それはみーちゃんて呼んでるし
小嶋さんて呼ぶのもよそよそしいかなーて(汗)」

「ふーん・・・まあどうでもいいんだけど
優子ってさ恋人とか好きな子居ないの?」

「みーちゃん!話それてるし(汗)」

「いいじゃんかー興味あるもん
いるんだったらその子に世話してもらえばいいじゃん」

「それはプライベートな事だからノーコメントで・・・」

「と、言う事はいるんだね
名探偵峯岸の推理によると
陽菜が毎日来ていて誰にも会わないという事は
恋人はいない!残るは好きな人いるねこりゃー
残念だったね陽菜」

「陽菜は・・・会えるだけでいいから・・・
だから来るなって言わないで(涙)」

「こじぱ・・・」

「しんどくて会いたくない時は一目見てすぐ帰るし
優ちゃんの恋愛の邪魔はしないから・・・お願い」

「私も・・・私もこじぱが来てくれるのは嬉しいよ
でもねこじぱの負担にはなりたくないんだ
それにひどい姿見せたくないし・・」

「こ、恋人じゃないんだから見せても大丈夫でしょ
好きな人には見せたくないかもだけど・・・」

「無理しないで」

「無理してない!優ちゃんに会えない方が無理だもん」

「ありがとう・・・じゃー試験終わるまでは少しだけね」

「うん!調子いい日は長くいていい?」

「その代わり試験順位落としたら
罰として一週間の出入り禁止!(笑)」

「ええーそんなの無理だし(怒)」

「じゃないと終わるまで来ちゃダメ!」

「・・・分かった頑張る(бвб) 」

「なんか私お邪魔虫?」

「うん(бвб) 」

「そんな事ないよ(-∀-`) 」

「せっかく手土産持ってきたのにもって帰ろうかな(怒)」

「さすがみーちゃん!なになに?」

「そこの駅前のチーズケーキ(ΘωΘ) 」

「うわっ!あそこの美味しいんだよねー・・・
あっ、こじぱが作ってきてくれた奴の方が美味しかったけどさ」

「なんか取ってつけたような言葉・・・(бвб) 」

「そんな事ないよ(汗)
また作ってきてくれたら嬉しいなー(-∀-`) 」

「ほんと?試験終わったら作って来るね(бвб) 」

「治療終わってからね、たぶん投与中は食べれないと思うから(汗)」

「わかった・・・・」

そんなに辛いんだ・・・
少しでもその辛さを和らげてあげたい
陽菜に出来るかな

アンブレラ  17

優子

こじぱが私の事を?

私もこじぱが・・・・

でも、未来の無い私が、私も好きだよなんて言えない・・・
悲しませるのをわかっているから

このまま友達のままで・・・
こうやって会えるだけで十分幸せだから・・・

「ゆっぴー今日も調子よさそうだね(*`ω´) 」

「先生のおかげで何とか調子よく過ごしてます」

「またまたー、篠田のおかげじゃないでしょ
毎日足繁く通う可愛い彼女のおかげでしょ(*`ω´) 」

「ち、違いますよ、彼女じゃー・・・」

私の事をゆっぴーと呼ぶこの先生

白血病の世界では名医と言われてるらしいんだけど
患者に変なあだ名を付けて廻ってるらしい(笑)

「そろそろ考え変わったかな?」

「・・・・・」

「体が元気な時に始めた方が治療しやすいから」

「もう一度受けたらまた少しは生きていられますか?」

「勿論、この病気はね治る可能性が有るんだよ
希望を持っていればおばあちゃんになるまで生きる事だって
出来るよ(*`ω´) 」

「あと一度だけ頑張ってみようかな」

「よし!善は急げだから来週の月曜日から始めよう
その前にもう一度家族の方に来てもらえるかな」

「いとこでもいいですか?」

「そうだったね、身内の方ならいいよ
いやーゆっぴーがその気になってくれて
篠田は嬉しいよ、抱きしめてキスしたい」

「それ、パワハラですよ(笑)」

「だってゆっぴー可愛いんだもん
篠田ドストライク(*`ω´) 」

「あちこちで言ってるって聞いてますよ(笑)」

「誰?そんな事言いふらしてるのは(笑)」

「治療が始まるとまたあまり動けなくなりますよね」

「そうだね、投与中は副作用があって
嘔吐やけだるさ、免疫力が落ちるから
誰か身の回りの世話をしてくれる人が必要なんだけどね
また、ヘルパーの人を頼んでおこうか?」

「そうですね、お願いします」

「それじゃそろそろ来るころだから
篠田は退散するとしますか(*`ω´) 」

そう言うと手をひらひらさせながら病室を出て行った

「来週からか・・・勉強見るの無理だなー・・・」




アンブレラ  16

陽菜

とうとう好きって言っちゃった(汗)

でも優ちゃんは困った顔をしてありがとうと言うと手を離した

これってあたって砕けたっぽい?

また明日来るねって言ったらうんて言ってくれたから
来てもいいんだよね?


「はぁー・・・・(бвб)」

「ちょっと、今日何回ため息ついたと思ってるの
24回目だよ(汗)」

「はぁー」

「25回目〜」

「もう、煩い!みーちゃんは悩み事なくていいね」

「うわっひっど、私だって変な子と友達してるから
毎日悩み事あり過ぎて困ってるんだからね」

「小っちゃい悩み・・・(бвб)」

「はぁー・・慣れ過ぎて怒る気にもなんないや
峯岸が聞いてあげるから言ってみな
どうせ優子の事でしょ」

「・・・・陽菜のストーカー?」

「なんでだよ!毎日駅で別れて病院行ってるんだから
悩みなんてそれしかないでしょ」

「なるほど(бвб)」

「で!とうとう告ってふられたんでしょ(笑)」

「むぅ・・・まだふられてないし(怒)」

「あー、告ったんだ(笑)」

「誘導尋問最低(怒)」

「そんなこと言ってもいいのかなー
私優子の好きな子知ってるんだけど<`〜´>」

「え?なんで知ってるの、誰?どんな人?」

「同室のしのぶさんて人に聞いたんだけどさ
名前とかわかんないんだけど
駅で乗り降りしてる女の子みたいで
あの大島優子がその子を見るためだけに
朝夕談話室に行って
あ、談話室の角から駅の入り口が見えるらしいんだけど
見終わると部屋に戻ってニヤニヤしてたらしいよ(笑)」

「してたらしい?」

「ある日からパタリと行かなくなったから
その子がいなくなったのか優子の気持ちがさめたのか
どっちかかなーて思ってたんだって」

「みーちゃん最高!」

「峯岸のリサーチ力なめんなよ<`〜´>」

3回ぐらいしか連れて行ってないのに
誰とでも仲良くなれるみーちゃんを尊敬する

「でもさ、あの駅で乗り降りするって沢山いるじゃん
会社員かもしれないしもしかしたらここの学生かも?」

「そうなんだよね、ライバルはこの学校にいるかもね」

「特徴とか言ってなかったの?髪の長さとか色とか身長とか」

「そこまでは聞かなかったらしい」

「時間とかわかればその時間帯に駅で待ってればわかるかな
きっと可愛い子なんだろうし・・・」

「時間帯は私達が登下校してる時間帯らしいよ」

「ますますこの学校が怪しいじゃん」

「それに可愛いとは限らないでしょ、
もしかしたら峯岸かも(笑)」

「アハハハそれはナイナイ
みーちゃんだったら陽菜飛び降りるわ(бвб)」

「・・・・・あんたね、それが教えてあげた
親友に向かって言う言葉?(怒)」

「みーちゃんだから言えるんだよ
他の子には言わない(бвб)」

「それって・・・喜んでいいの?」

「そうだよ、一応褒めてる(бвб)」

「うーん・・・納得いかないけどありがとう」

「どういたしまして(бвб)」

女の子が好きなら陽菜にもチャンスがあるって事だよね

うん、陽菜頑張る!





アンブレラ  15

優子

私の誕生日の次の週からの学校帰り
何故か毎日遊びに来るようになった小嶋さん

来て何をするわけでもなくその日学校であった事・・・
おもに担任の才加や佐江やゆきりんの事
そして唯一の友達?だと思う
みーちゃんの事を話して帰って行く

ある日

「優ちゃんて頭いいの?」

「・・・・・(-∀-`) 」

「ん?どうしたの?」

「い、今優ちゃんて・・・(汗)」

「あっ、ごめんなさい・・・嫌だった?」

「ううん、全然いいよ(-∀-`) 」

「みんな優子とか優子ちゃんて呼ぶでしょ
だから陽菜は優ちゃんにしたの(бвб)」

「なんか懐かしい・・・」

「え?」

「え?・・・あ、なんでもないよ小嶋さんの事なんて呼べばいい?」

「陽菜でいいよ、みんな陽菜って呼ぶから」

「はるな・・・・うーなんか恥ずかしい・・・・
そうだ!こじぱ、こじぱって呼んでいい?」

「変な感じだけど優ちゃんが呼びたいならそれでいいよ(бвб)」

「うん!こじぱだ(-∀-`) 」

「ふふふ、でね、もうすぐ期末考査があるんだけど
陽菜バカだから危ないんだよね
良かったら教えてくれませんか?」

「いいよ、ここでは狭いから談話室行ってもいいし」

「やったーありがとう、才加がうるさくて困ってたの」

「アハハあいつ真面目だから勉強しろ!て煩いだろ(笑)」

「そうなの、いつもしかめっ面してガミガミ怒ってくるし(怒)」

「それはみんなの事を思ってだから許してやってよ」

「あー才加の事かばうんだ、
もしかして才加の事好きなの?」

「ち、違うよ(汗)才加は兄貴みたいな感じかな
それに私には好きな人・・・あっ(汗)」

「・・・・・・・陽菜帰るね」

「え、ちょ(汗)」

「また明日(бвб)」

急に椅子から立ち上がりカバンを持って帰ろうとするこじぱ

とっさに腕をつかみ

「ごめん、私なんか気に障る事言った?

「ううん・・・」

私の顔を見ずに首を横に振るこじぱ

「私鈍いからさ嫌な事は言ってくれないとわかんないんだ(汗)」

そう言うと顔をあげ私の目を見て

「陽菜は・・・」

「うん」

「陽菜は優ちゃんの事が好き!好きなの」

「え・・・」

「優ちゃんに好きな人がいてもいいの
だから、だからこれからも会いに来てもいい?」

今にも泣きだしそうな顔をして告白してくれたこじぱに
返事をすることが出来なくて

掴んでいた腕を離し、ありがとうとしか言う事が出来なかった

守ってあげる♂  46

陽菜

途中のSAで麻里子がみんなの朝食を買ってきてくれた

俺は優子が膝の上で熟睡してて動けない(汗)

ある意味拷問だよな、肩にもたれる頭はいい匂いだし
落ちないように支える手はもっと触れたがるし
俺の胸の下あたりあたる胸は優子が動くたびに
弾力を感じさせるし・・・はぁ・・・

USJのバス停で降りてパークの入り口付近まで歩く
コインロッカーの前で荷物を開きポーチを取り出すと
女4人はトイレへ入っていった

麻里子と二人で荷物番をしていると

「ニャロあんまり寝てないだろ(*`ω´) 」

「そ、そんな事ないし(汗)」

グッとは寝れなかったけどウトウトはしてたから・・・

「疲れて今日の夜は無理そうだな(ニヤニヤ)」

「に、二泊あるんだから明日だっていいだろ」

「一日でいいの?篠田は二日ともガンガン行くよ(*`ω´) 」

「お、おまえなぁー(汗)」

「家だと思いっきりできないし
ホテルに行くお金もないしこのチャンス逃したら
今度はいつできるかわかんないだろ?
まあ、篠田はどこででも出来るけどさ(*`ω´) 」

「麻里子は盛りすぎなんだよ(怒)」

「盛りたいお年頃(*`ω´) 」

「おまたせー・・
何話してたの?ずごい話盛り上がってたみたいじゃん(´-∀-)」

「え、あぁー・・何の話だっけ(бвб) ?」

「陽菜?」

「おにぎりどれを食べるか取り合いしてたんだよ(*`ω´) 」

「あ!私は肉そぼろとツナマヨとおかかと昆布と・・・」

「敦子さん、おにぎりは二つずつしかないから(汗)」

「え〜もたないよう(怒)」

「私一個でいいからあっちゃんにあげる(´-∀-)」

「さすが優子!優しい子(^^♪」


ふー危なかったぜ(汗)

実は北海道で初めてしたっきり何もないまま今日にいたる・・・

キスはしてるんだぜ!

でも、麻里子が言うように家ではちょっと気が引けて・・・
ホテルへ誘うのもそれが目当てだってバレバレなわけで・・・

夜の為にWにしたんだよ!て麻里子から聞いて
安くするためじゃなかったのかよ!て
突っ込んだけど
心の中ではありがとうとお礼を言ってたのは内緒の話
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