陽菜

約束したから大丈夫!て、思ったのは間違いで・・・

「ねえねえ優子って佐江ちゃんの事好きだったの?」

「ちょっとみーちゃん(汗)」

初めは陽菜の後ろに隠れて挨拶してたくせに
いつの間にか優子・みーちゃん呼びになってるし・・・
陽菜なんてまだ大島さんだし
向こうも陽菜さんか小嶋さん呼びなのに・・・

それに陽菜は蚊帳の外だし(怒)

「好きだけどいとこだから恋愛とかの意味じゃない好きだよ
私一人っ子だったから佐江はお兄ちゃんみたいな感じかな」

「へー優子一人っ子なんだ」

みーちゃんナイス(бвб)

「それに高校に入ってゆきりんと出会ってからは
ゆきりん一筋だったからね」

「佐江ちゃんとはいくつ違うの?」

「三つかな」

「彼氏いたりする?」

「いないいない、私男みたいな性格だから
男子からはダチ扱いだし
大学に入ると勉強とアルバイトで遊ぶ暇なんてなかったからね」

恋人いないんだ・・・(бвб)

「でもさ、才加とも仲いいんでしょ」

「今時の学生は先生て言わないの?」

「本人の前では一応つけてあげるよ(笑)」

「アハハ・・・
才加は佐江の友達だったから可愛がってくれて
四人で集まったりしてたけど・・・親友かなー」

「親友から恋人に昇格なんてよくあるじゃん」

「ん・・・でも私はもうすぐ・・・・」

「もうすぐ?」

「え?あっ・・・もう、すぐに人を好きになるDDなんだ
だから特別な人はいないよ(-∀-`) 」

「陽菜も恋人いなくて絶賛募集中なんだよね」

「みーちゃん(汗)」

「え?そうなの、そんなに可愛いのに寄ってくる人沢山いるでしょ?」

「陽菜は・・・好きな人が現れなかっただけだもん」

「小嶋さんは綺麗だしやさしいし、すぐにいい人現れるよ(-∀-`) 」

「陽菜は自分以外に興味ないんだよね(笑)」

「そんな事ない!気になる人いるもん」

「へぇーそうなんだー(ニヤニヤ)」

「う、うっさい(汗)みーちゃんしゃべり過ぎだし(怒)」

「そっかー好きな人いるのかー・・・・」

「え?」

「え?あ、なんでもないよ(汗)」

「・・・そうだ、約束してたチーズケーキ持ってきた(бвб)」

「今日優子の誕生日なんでしょ?誕生日ケーキだね(笑)」

「誕生日?・・・そっかー今日誕生日だったんだ・・」

「え?忘れてたの?」

「病院にいると曜日とか日にちとかわかんなくなるからね
そっかー・・・ケーキ嬉しいな(-∀-`) 」

「そ、それとこれ」

カバンから可愛くラッピングした袋を渡す

「え?なに?
貰っていいの?うれしいなぁ(-∀-`)
開けていい?」

こくんと頷く


ガサガサと袋を開けて中の物を取り出すと

「うわぁーこの色好きー♪もしかして手編み?」

「うん・・・急いで作ったからちょっと形が(汗)」

「全然大丈夫だよ(-∀-`)
みーちゃん見て見てカッコいいでしょ」

「優子に似合いそうだね(笑)」

「でしょ!ちょっと待ってて」

そう言うと病室を出て行ってすぐ戻ってきたら・・・

「じゃーん!しのぶさん見て!どう似合うでしょ(-∀-`) 」

「いいじゃないの優子ちゃんに合ってるわよ」

「エヘヘ傘のお礼に貰ったの(-∀-`) 」

「ち、違う!」

「へぇ?」

「それは・・・誕生日プレゼントだもん・・・(бвб)」

「良かったわね優子ちゃん」

「デヘヘ(-∀-`) 傘あげてよかった」

「へぇーこの子が傘の子なんだ(ニヤニヤ)」

「あ、しっ(汗)」

隣のおばさんとなんかこそこそ話してるけど聞こえないし

「それにしても陽菜が編み物出来るとはみーちゃんビックリだよ」

「むぅ・・・帽子ぐらい編めるもん」

お母さんにだいぶ教えてもらったけど一人で編み上げたんだから

「やばい大島さんうれしすぎて倒れそうだよ(-∀-`) 」

「下手でごめんね」

「下手じゃないよ!それにいい匂いもするし
これずっとかぶっとくね(-∀-`) 」

「洗い替えにもう一つ作ってこようか?」

「え!?いいの?やったー(-∀-`) 」

本当にうれしそうな大島さんの顔を見て
陽菜の顔もほころんだ