優子
出発ロビーに入り椅子に座り搭乗を待っていると
「あっ・・・」
向うからさっきの男の子達と同じ制服を着た集団が
歩いて来るのが見えた
私の声に陽菜もそっちを見たのかチッ!と舌を鳴らした
見た顔が見えて慌てて陽菜の影に隠れようとしたけど
遅かったみたいで
「えーと・・・さっきはすまんかったな
彼氏いると思わへんかったから
ちょっと強引に誘ってもうてん(汗)」
「・・・・・・」
陽菜を見て
「彼女可愛いねんから一人にしたらあかんで」
「わかってるし・・・」
「そうや!あんたら東京か?
俺ら大阪やねん、関西方面来るんやったら
案内したるさかいアドレス交換せえへんか?」
「・・・・・」
「あっ、彩またナンパしてるんか(怒)」
「ち、違うわ、話してるだけや」
「ほんまかぁー・・・でも、この人カッコええな♪」
「そやろ、こっちの彼女も可愛いねんで(^^♪」
「もしかしてみゆきが買い物してる時ひっかけた子?」
「ち、違うて、茶ーしばいてただけや、ゆうたやろ」
「最悪!タラシ!最低や(怒)」
「なんでみゆきにそこまで言われやなあかんねん
ただの幼馴染のくせに煩いわ」
「・・・・・あほ!もう、起こしに行ったれへんからな」
あっかんべぇーをして集団の方へ早足で歩いて行った
「ちょ、まてや(汗)」
慌てて追いかけて行く男の子・・・
「あいつら好き同士のくせになかなか引っ付けへんから
俺らも迷惑してんねん(汗)」
もう一人の男の子が呟く
「ほんまに大阪遊びにおいでや
難波とか梅田案内するし、
USJもハリーポッター出来たからおもろいで
で、俺ら東京行こうおもてんねんけど
そん時原宿とか渋谷とか案内してくれたら嬉しいしな」
「女の子もいる?」
「当たり前や男だけのたびなんか
むさ苦しすぎるやろ(笑)」
「陽菜いい?」
「ああ・・・」
携帯を出そうとすると止められ
「ん!」
自分の携帯を差し出しアドレスを交換しだした
「俺増田、さっきの奴は山本で女の方が渡辺」
「俺は小嶋、こいつは大島で奢って貰ったのはガチャピン」
「ガチャピン?」
「あ・・・峯岸」
「アハハ確かに似てたかも(笑)
また連絡するけどそっちからもしてや」
「気が向いたら・・・(бвб) 」
「大島さん頼むで(笑)」
「わかりました」
「じゃーな!」
さわやかに手を振って歩いて行った
近くで見ていた篠田君が
「楽しそうな人達だったね(*`ω´) 」
「ああ」
「ニャロ凄いじゃん大阪に友達作るなんて」
「友達じゃねえし・・・」
「行くなら篠田と敦子も行くから宜しくね(*`ω´) 」
「勝手にすれば」
篠田君に携帯を渡すと篠田君はアドレスをうつしていた
みんなで大阪か〜楽しみだな(-∀-`)