陽菜
「おーいはるな〜戻ってこーい」
「・・・みーちゃんうざい(怒)」
「ちょっ!人が帰るのを待ってあげてるのに
なんて事言うの」
みーちゃんの事は好きでもキスできるかって言われたら
・・・・・無理!ぜーたい無理!!
よし!男とか女とか関係ないみたいで良かった(бвб)
「早く帰ろ(бвб) 」
「まったくあんたって子は・・・」
呆れてるみーちゃんは無視して
後ろへ傘を取に行き教室を出る
「さすが陽菜だねいい傘持ってるじゃん」
「?」
「それ高かったでしょ?
あ!もしかして彼氏が出来てプレゼントされたとか?」
彼氏の下りはスルーして
「この傘そんなに高いの?」
「知らなかったの?ファッション雑誌とか
よく読む陽菜にしてはまずらしいね」
「前置きはいいから教えて」
「はいはい、昨日たまたま見てたテレビで
その傘の事をやっててね、ちょっと貸して」
陽菜の手から傘を奪うと室内なのに傘を開くみーちゃん
「あったあった!ほらここ見て・・・
あれ?陽菜の傘じゃないじゃん」
「なんでわかるの?」
「ここに数字が書いてあるでしょ」
「うん、1017て彫ってある」
「ロットナンバーになっててね1231まで
あるんだけど1231本あるわけじゃないんだって」
「(бвб) ?」
「誕生日が彫ってあるんだけど
同じ日の人は早い者勝ちだから
世界に一本しかないってわけ
だから陽菜のだと419になるでしょ」
「なるほど(бвб) 」
そんな大切な傘余計にもらえないよ(汗)
今日が9月15日だから後一か月ぐらいしかないじゃん
何とか見つけて返さなきゃ
それからいつあっても返せるように毎日傘を持ち歩いた
雨の日は2本持ち大切な傘はビニールに入れて・・・
朝早く起き曜日を変えて病院へも行ってみた
待合ロビーを一周していないか確認
もちろん帰りも探した
三週間、全然会えなくて・・・
やっぱりお見舞いだったのかもしれない・・・
もう会えないのかなぁー・・・