先輩と後輩から・・・ 9

「うん美味しい(-∀-`) お母さんコーヒー淹れるの上手いですよね」

「そうだろ、母さんのコーヒーはピカイチだ」

「お父さんは毎日飲めて羨ましいです」

「いつでも飲みにおいで」

「ありがとうございます東京に帰ってきたら
お邪魔させていただきます」

「どこかへ行くのかね?」

「はい、福島の大学へ行くんです」

「そうか・・・・兄弟はいるのか」

「兄が一人」

「お父さんは寂しがってるだろ」

「どうなんですかね
あまり何も言わない人ですから」


何故かお父さんと話し込んでる先輩


「ご馳走様でした、さあ、風呂入ろーと」

「あ、先に入ってごめんね」

「いいですよ、可愛い女性の次に入れるなんてめったにないので」

「最低、変態(怒)」

「う、嘘だよ冗談だろ(汗)」

「大島さんそろそろ部屋へ行かないと
陽菜が爆発しちゃうわよ(笑)」

「そうですね(笑)」

「そんな事無いもん(汗)」

「また寝る前にご挨拶に来ます」

「気を使わないでくれ」


マグカップを持ったまま部屋へ


「騒がしい家族ですみません(汗)」

「いい家族じゃん
だからにゃんにゃんみたいないい子が育ったんだね」

「て、テレビ何見ます?」

「テレビもいいけどまずはにゃんにゃん充電」


そう言うとマグカップをテーブルに置き
陽菜の膝の上に寝ころび見上げてくるから照れちゃう


「今日は何度も約束破ってごめんね」


いいのって言う思いを込めて首を横に振る

優子先輩は優柔不断じゃないんだけど
優しいから人の事を先に考えちゃって自分の事は後回し
だから必然的に陽菜の事が後回しになっちゃう

だからって怒った事は一度も無い
先輩はみんなの先輩だから

でも今は・・・・


「寂しかったです・・・・」


陽菜の・・・陽菜一人の先輩だから
そして
素直すぎる自分にびっくりした

「私もだよ
だって近くにいるのに遠いんだもん」

そう言って右手で頬に触れてくるから
その手に手を添えると
優しく微笑んでくれた

この温もりも
この笑顔も
また明日から見れないんだって思ったら


「にゃんにゃん(汗)」

「優子・・・せん・・ぱい(涙)」


涙が溢れて止まってくれない


「泣かないでよ(汗)」


起き上がりギュッと抱きしめてくれた






「落ち着いた?」

コクンと頷く


「離れてるって言っても新幹線通ってて
二時間もあれば帰って来れるから
時間が出来たら会いに来る」

「うん・・・」

「だから我慢しないで会いたいって言って」

「うん・・・」

「よし、いい子(-∀-`) 」

「ゆう・・ちゃん・・・」

「グハッ・・いきなり言われるとヤバい(;´-∀-)」

「じゃー言わないです」

「だめ、今から先輩と敬語禁止
言ったらその度にキスするから
あぁ〜でもキスしたいから言って欲しいかも」

「ゆうちゃん・・すき」

「・・・・チュッ」

「あぁ〜言ってないのにキスした(бвб) 」

「これは好きのお返し(-∀-`) 」

「何言ってもするんだ(笑)」

「そう言う事・・・・かな(笑)」

それから
テレビをつけベットに寝ころびながらイチャイチャ?


「にゃんにゃんの髪いつもいい匂いだよね」

「今日は優ちゃんも同じ匂い(бвб) 」

「そっか、そうだよね、あのシャンプー向こうで使おうかな
そしたら毎日にゃんにゃんの匂いがかげる」

「変態さん(бвб) 」

「だってこうやって抱きしめられないんだから
せめて匂いだけでも感じたいじゃん(;´-∀-)」

「明日買いに行きますか?」


あっと思ったけど待ってましたとばかりにすばやく

チュッ

早すぎだし(笑)

そして何もなかったように


「買うのは向こうでも出来るから
ギリギリまでこうやって引っ付いてたらダメかな(;´-∀-)」


普通に話し出すからそれに答える


「何時に帰るの」

「夕方には寮に帰らないといけないからお昼すぎかな
いったん家に帰らないといけないし」

「ついて行ってお見送りしたい」

「嬉しい、あっちゃん達も来てくれるって言ってたから
みんなで駅まで行こう」


明日には帰っちゃう・・・

そう思ったらまた泣きそうになったから
誤魔化すために胸に顔を埋めたら

「陽菜」


名前を呼ばれてドキッとした


「寂しい思いさせちゃうけど心はいつも、
いつでも寄り添ってるからね」

「うん・・・」

「顔を見せて」


ゆっくり上を向くと顔が近づいて来て重なった唇
一瞬離れてはまた重なり絡み合う舌


「っ・・はぁ・・・んっ」


上手く呼吸が出来なくて離れた時に必死に息を吸う

少しすると先輩の手が胸に触れ体がビクンと揺れた


「ごめん・・いやだった?」


首を横に振る


「直接触ってもいい?」


コクンと頷くとフニャッと笑いシャツの下から入って来る温かい手


「んっ・・・」


あまりにも優しく触れてくるから少しこしょばい


「柔すぎてヤバいよ」

「そんなこと・・・無いです・・・」

「胸にキスしたい」


恋人なんだから断るのは変だよね
でも・・・・まだ最後まで行く心の準備が出来てない・・・


返事できずに困っていたら


「ごめん、急ぎ過ぎだよね・・・」

「ごめんなさい・・・」

「謝らないで、ゆっくり行こうって言ったの私だから」

「・・・・・・胸だけなら・・・胸だけで我慢できますか?」

あって思ったけどスルーされ

「いいの?無理してない?」

「優ちゃんに陽菜の胸覚えててもらいたいから・・・」

「手と目に焼き付けて次会うまで絶対に忘れない!!」

「ふふ、そんなに気合い入れ無くても(笑)」

「シャツ脱がしていい?」

「うん」


バンザイって言うからバンザイするとシャツを脱がされ上半身が顕に


「綺麗だよ陽菜」

「優ちゃん・・・」


それからの事はあまり覚えてない
必死に声を抑えて襲ってくる快感をやり過ごしていたから

人に触られるのってこんなに感じるんだ
ううん、きっと優子先輩だから

胸だけでこんなに気持ちいいんだったら
最後までいったらどうなるんだろう・・・・

「んっ・・・」

チクッとした痛みが走り
声が出てしまった

「ごめん痛かった?私のっていう印付けたんだ」

「しるし?」

「そう、ここ見て」

下を向き指でさされたところを見ると赤くなっていた


「キスマーク?」

「うん、これを見て私のこと思い出してね」

「見なくても忘れないもん」

「ありがとう・・・・・・はい」


頭をポンポンと撫でると起き上がり脱いだシャツを取ってくれたから
それを受け取り身につける

時計を見ると12時を過ぎていた


「みんな寝たかな」

「お父さんは飲んでたからもう寝てると思います」

「トイレに行って寝よっか」

「はい(бвб)」


チュッ

えっ?て顔をすると


「今敬語で話してたよ」

「あぁ・・・・つい使っちゃう(汗)」

「そこがにゃんにゃんのいいところ(-∀-`) 」


もう陽菜からにゃんにゃんに変わってる(笑)


かっこいい先輩も優し過ぎる先輩も
ふざけてる先輩も陽菜にキスする先輩も

全部全部、どうしようもないほど好き


この思い伝わってたらいいな







先輩と後輩から・・・ 8

お風呂に入り部屋も綺麗にして緊張しながらリビングで待つ


「陽菜が下にいるって珍しいな」


会社から帰って来くるなりそんな事を言って
ニコニコしてるお父さんを無視してテレビを見てるんだけど
全然内容が入ってこない

時計を見ると8時半

まだ30分あるんだから落ち着こう・・・・

その時LINEが来て

(さっき家出たからあと10分ほどで着くよ)

うそ・・・・

「お母さん先輩あと10分で着くって!」

「なんだ、誰か泊まりに来るのか?」

「クラブの先輩の大島さんが来るのよね」

「あの大きい人か?」

「違う!あれは秋元先輩
優子先輩の前で変な事言わないでよ(怒)」

「そ、そんなに怒る事無いだろ(汗)」

「陽菜より小さくて可愛い方で
とてもいい人よ」

「お父さんはもう寝たら」

「まだ飯も食べてないのに寝れるか」

「大島さんが来たら先にお風呂に入ってもらいなさい
お父さんの後だと嫌でしょ」

「凄くやだ」

「お前は入ったんだろ」

「お前って言わないでよね(怒)」

「ぐっ・・・・」

「ほら、お食事の用意ができたわよ」

「今日はビール飲むぞ」

「はいはい(笑)」


そんな会話をしていたら

ピンポーン


急いで玄関へ行きドアを開ける


「こんばんはどうぞ入ってください」

「ありがとう、あれ、もうお風呂入ったんだ」

「お先でした(бвб)」


陽菜の部屋へ上がり荷物を置いてもらい


「来てすぐですけどお風呂入って下さい」

「いいの?」

「お父さんはさっき帰ってきたばっかりで食事中だし
お母さんは寝る前にしか入らないので」

「じゃーお言葉に甘えて・・・・
でもその前に挨拶しに行かなきゃ」

「気を使わないでも大丈夫です」

「お父さんとは初めてだからちゃんと挨拶して
印象良くしておきたいからさ
でもその前に・・・」


陽菜に近づいてきて両手をそっと握り


「やっとにゃんにゃんに触れられた(-∀-`) 」

「先輩・・・(бвб)」

「二人の時は先輩禁止でしょ」

「あっ・・・・」


そんな事言われても口で言うのは恥ずかしい

そのまま引き寄せられたから少しかがむと

チュッ・・・唇が重なった


「早くお風呂入ってゆっくりしたい」

「はい(бвб) 」

「だから、敬語!」

「あっ・・・・うん・・・」

「アハッよく出来ました(-∀-`) 」



そう言って頭を撫でてくれた





「はじめまして大島優子です」

「陽菜の父です」

「今日はいきなりですみません」

「ああ」

「何カッコつけてるの(怒)」

「いつもこんなだ(汗)」

「お風呂お先にいただきます」

「どうぞゆっくり入って頂戴ね」

「ありがとうございます」

「こっちです」


お風呂に案内し使い方を説明してリビングへ戻り
飲み物とおやつを先に部屋に運びまた降りて来た


「礼儀正しい先輩だな」

「当たり前だし(бвб)」


「ただいまぁー汚れてるから先風呂入るね」


玄関から聞こえて来た弟の声


「だめぇ〜(汗)」


普段出さない大きな声を出し
こんなに反射神経よかったっけ?
て思うくらい素早く廊下に飛び出す


「びっくりしたぁ〜(汗)
姉ちゃんどうしたんだよ」

「今先輩が入ってるからダメ!」

「そうなの?ちょっと覗いてこようかな♪」

「・・・・・・」

「う、嘘だよ(汗)母さんご飯先に食べる」

「今用意してるから手洗いうがいだけしてきなさい」

「だってさ♪」

「見てくるからここでちょっと待ってて」


ノックをしても返事がないからドアを開けると
浴室の中に入っていて着替えも綺麗にたたまれていた


「優子先輩」

「・・・ん?どうしたの」

「弟が帰って来て手を洗いたいってるんですけど
ここに入れてもいいですか」

「あはは、この中に入ってこないならいいよ(笑)」

「見張ってます(бвб) 
入って来ていいよ」

「お邪魔しまーす♪」

「挨拶はいいから早く洗って出て行って」

「わかってるよ
・・・・・お邪魔しました(笑)」

「ゆっくりして下さいね
陽菜はリビングにいます」

「はーい」


リビングへ戻ると


「姉ちゃんが必死過ぎて笑う」

「うっさい」

「こっわっ(笑)」

「ほら、お姉ちゃんをからかってないで早く食べちゃいなさい」

「お腹ぺこぺこ、いただきまーす」


なんで今日は全員集合してるのかな(汗)



「お風呂お先でした(-∀-`) 」

「ワァオ〜・・・可愛いじゃん」

「りょう!(怒)」

「アハッ弟さんかな?ありがとう」

「子供のくせに生意気ですみません(汗)」

「中学生だっけ?見る目あるしかっこいいから
将来いい彼女見つけられるよ(笑)」

「あざーす♪」

「早く部屋へ行きましょう(汗)」

「コーヒー飲むなら入れるけど」

「いいんですか?」

「カフェオレがいいのよね」

「はい(-∀-`) 」


もう、早く二人になりたいのにー(怒)


「出来たら部屋へ持っていくわね
じゃないと陽菜の機嫌がどんどん悪くなるから(笑)」

「なっ・・・・そんな事(汗)」

「少しくらい大丈夫だよね?」

「はい(бвб) 」


ニヤニヤ笑うママを先輩に見えないように睨んでおいた



先輩と後輩から・・・ 7

「陽菜良かったの?」

同じ方角へ帰る同級生のひーちゃんが話しかけてきた


「うん、なんかやばかったから・・・」

「陽菜っておっとりしてるのにそういう空気を読む能力凄いよね」

「そうかな、自分ではわかんない」

「そこがまたいいよね、あ、私こっちだから
じゃーまた明後日練習で」

「うん、バイバイ」

明日はクラブが休み、そして優子先輩が行っちゃう日
夕方に帰るって言ってたから
帰る前に一瞬でもいいから会いたいな・・・


「ただいま」

「あら遅くなるんじゃなかったの」

「予定が変更になったの!家で夕飯食べるから」

「はいはい」


ホントだったら今ごろ優子先輩とショッピングして
夕飯食べて遊んでるはずだったのに
なんで自分の部屋にいるんだろう・・・


「はぁ・・・・」


ベットに寝転んでいたらいつの間にか寝てしまってたみたいで


「陽菜、ご飯できたわよ」


下からお母さんの呼ぶ声に目が覚め時計を見ると7時

2時間も寝ちゃってた(汗)

スマホを取りLINEをチェックしようと思ったら
優子先輩からの大量通知


(ほんとゴメンね)
(大きな部屋空いていて一部屋でカラオケ中)
(一応2時間の予定)
(にゃんにゃんスマホ見てー)
(夕飯食べに行こう)
(佐江が勝手に延長しやがった)
(30分で絶対に終わらせる)
(怒ってるのかな?)
(それとも電池切れかな?)
(もし見たらLINEしてね)


やばい入ってから2時間半っていったらもう過ぎてるじゃん(汗)

(すみません帰ってすぐ寝ちゃって今起きました)

嘘ついても仕方がないから本当のことを書くと
すぐ既読がついて電話がかかってきた


「はい(бвб)」

『よかった〜ちょ〜怒ってるのかと思って電話できなかったんだ(汗)』

「怒ってないですよ、
優子先輩はみんなの先輩ですから平等じゃないとダメですもん」

『今部屋出て外で話してるんだけどさ』

「まだカラオケに居るんですか?」

『返事来ないし盛り上がってるから後30分て言われたからOKした』

「夕飯先輩方と食べに行かれるんじゃないんですか?」

「いいのいいの」

「ダメですよ、仲間は大切にしないと」

『今は陽菜ちゃんのほうが大切』

「・・・・・・・(бвб)」

『もしもし?』

恥ずかしい言葉をスルッと言っちゃうからなんて返事していいのかわからない

「うれしい・・・」

『アハッ本当のことだよ
それにあいつらとは三年間ずっと一緒だったし
これからだって仲間なんだから最後なんてないからさ』

「でも・・・・・・」

その時ドアが開き

「あら、起きてるんじゃない
早く降りてこないとご飯冷めるわよ」

「わかってるから出ていって(汗)」

一応スマホを押さえたけど・・・

『そうだよねご飯作ってるよね』

「家の食事はどうにでもなりますけど・・・・
やっぱり同期の方と行ってほしいです」

『わかった、そのかわり今日泊まりに行ってもいいかな』

「へぇ?」

『にゃんにゃんの部屋に泊まってもいい?」

「家族と過ごさなくても良いんですか?」

『にゃんにゃんは気を使いすぎ(笑)
私はにゃんにゃんと少しでも一緒にいたい』

「・・・・陽菜も優子先輩と一緒にいたい・・・」

『じゃー決まり!一旦家に帰って着替え取りに行くから
9時頃になるかもだけど大丈夫?』

「今二時間寝てたから大丈夫です!」

『あははは・・・寝ずに待っててよ』

「はい!」


電話が切れ下に降りていくと


「どうせ大島さんと電話してたんでしょ」

「うん、でね今日泊まりに来るって」

「そうなの?お布団用意しなきゃだけど
干してないからどうしましょ・・・
そうだあなたのベッドセミダブルだから寝れるわよね」

「え!?無理、絶対に無理(汗)」

「どうして、寝相そんなに悪くないでしょ」

「そういう問題じゃないの!」

「じゃー大島さんをカビ臭い布団に寝かせるの」

「それは・・・・」

「お風呂も入るわよね・・・
綺麗にしてくるからご飯自分でよそって食べてね」

そう言い残しバスルームへ消えていった

先輩と後輩から・・・ 6

「行ってきまーす(бвб) 」

「凄い荷物ね(笑)」

「大きいけど軽いから」

みんなで手分けして持っていく
陽菜はもちろん優子先輩の分と秋元先輩の分

一年生は30分前に集合して
早めに入れてもらい飾りつけをする

少し早く来た先輩も手伝ってくれたから
なんとか時間内に出来た

こういう時は人数が多い方がいいなって思う


部屋に入って来るときは拍手でお出迎え
一番奥に座ってもらい
マネージャーの陽菜はドリンクを聞いて行く
もちろん私達の分は聞き終わってるから卒業生の分だけ聞いて
急いで店員さんに渡して持ってきてもらう


「それでは顧問の先生からのお話です」

去年まで監督をして下さっていた先生が体調を崩し
もう一人の名前だけの顧問の・・・
陽菜は初めて見たんだけど
三年生の教科担任の先生だったらしいその先生が
五分ほど挨拶して用事があるからと帰って行った


・・・・・来なくてもよかったんじゃないの?
と、あちらこちらで聞こえてくる

で、学生だけになり元キャプテンの秋元先輩と
新キャプテンの福田先輩が挨拶して
やっと乾杯に入る

「では乾杯をマネージャーの小嶋さんよろしくね」

「・・・・・・・・えぇぇぇ!!?」

あまりの突然さに叫んでしまってみんなに爆笑された

「な、何で私なんですか(汗)」

「追いコンの乾杯はマネージャーがしてきたんだ」

それならそうと前もって言っておいてくれたらいいじゃん
何で誰も言ってくれなかったの(怒)
優子先輩だって知ってたはずなのに
そんな事一言もいってなかったし(怒)

嫌だけど言われたらやらないといけないわけで・・・・


「え〜と
先輩方が居なくなるのは寂しいですが
先輩たち以上の結果を残せるように・・・
(期待してるよ(笑))
(そんなの無理じゃん(汗))
みなさんそれぞれの意見がありますが
それをバックアップできるように頑張りますので
たまには足を運んで手伝って下さい
(陽菜ちゃんを手伝うの?)
「あ、違う・・・ご指導ください(汗)」
(毎日行こうか(笑))
三年間本当にお疲れ様でした!乾杯?」

「なんでそこで疑問形になるんだよ(笑)」

「大きい声で!(-∀-`) 」

「かんぱい!(бвб) 」

「かんぱーい!!」


緊張しすぎて何言ってるかわかんなくなって焦ったけど
なんとか会が始まってよかった(汗)

初めは三年、二年、一年と別れていた席も
みんな入り乱れてきていろんなところに座り出してるけど
陽菜は入り口付近に座り追加のメニューを伝える役目だから
動けない

夕方買い物へ行くんだから良いもん・・・一昨日もあったし・・・

そう自分に言い聞かせマネージャーの仕事をしていると


「ちゃんと食べてる?」

「え、はい・・・・」


優子先輩が目の前に立っていた


「マネージャーだからって一人でする事無いんだよ
みんな自分で言えばいいんだから」

「ありがとうございます
ちゃんと食べてますから大丈夫です」

「それならいいんだけどね、トイレ行ってきまーす(-∀-`) 」

そう言って部屋を出て行かれた

「陽菜ごめんね、私達もするから」

「いいよ後半分だし
みんなは色々聞くこともあるでしょ」

「でも・・・」

その時

「飲み放題ラストオーダーです」


店員さんがそう言って入って来た


「これが終わったら陽菜も暇になるから」

「うん、最後よろしく」


「奥から順番にお願いします」

店員さんが書き留めていく


「あれ、もうラスト」


優子先輩が戻って来られた


「はい、何飲まれますか?」

「ウーロン茶にしようかな」

「はい、じゃー後ウーロン茶二つで」


店員さんが注文を受け出て行くと


「ヨイショ」

「・・・・・・あのう・・・」

「ん?ここダメだった?」

「いえ・・・ダメじゃないですけど(汗)」


陽菜の隣に座った優子先輩
つい先輩たちの方を見てしまう(汗)


「ここ料理沢山残ってるからさ、
向うなんて才加がバクバク食べるからすぐ無くなるんだよね」

「おいこら!才加って聞こえたぞ」

「うわぁ地獄耳(笑)」

「お、ここまだ残ってんじゃん」

「才加はもうダーメ(怒)」

「いらねえよーだ」


子供みたいな言い合いに頬が緩む


「今日やっと笑ったね」

「え?」

「ずっと忙しそうにしていてしかめっ面だったからさ」

「そんな事ないですけど・・・」

「気負い過ぎると疲れるよ」

「はい・・・」

「なんでもみんなですればいいんだから」

「はい」

「なんか説教くせ〜(笑)」

「・・・・・(бвб) 」


ケラケラ笑うから陽菜までつられてしまう


飲み物が来ると

「コーラだれー・・オレンジは?」


みんなに問いかけてくれてリレーのように回していくから
早く配り終わった

「ありがとうございました」

「後輩だとこんな事できないでしょ
でもマネージャーはこれくらいの権限は持ててもいいのにね
一番偉くならなきゃしんどいよ」

「もうすぐ2年になるので少しは・・・」

「先輩の陽菜ちゃん見てみたかったなー(-∀-`) 」

「一緒ですよ」

「後輩に舐められないようにね」

「頑張ります(бвб) 」


最後の最後にやっと楽しめた
優子先輩、ありがとうございました♪


時間が来て締めに秋元先輩のお礼の挨拶と
副キャプテンの由里の挨拶で終わった


「よし、カラオケ行こうぜ♪」

宮澤先輩が叫ぶ

「カラオケ・・・・・」

「あ、強制じゃないからね用事あるなら全然いいよ」


優子先輩はどうするんだろう


「えーと(;´-∀-)」

「こらこら、優子はこれから会えなくなるんだから強制参加!」

「いや、向こうに持っていく買い物に行こうかなってさ(;´-∀-)」

「明日夕方までいるんでしょ、だから今日はダーメ!」

「わかったよ、友達と約束してたからちょっとまって」

スマホを取り出し操作してるんだけど
友達って陽菜のことだよね?

音を消してあるからお会計に行きながらスマホを見ると

(ごめん、そういう事だから今日は無理だわ)

(はい)

それだけ打ってお会計をしているとみんな後ろを通って
外へ出ていった


外へ出るとみんな集まっていて


「陽菜ちゃんも行くよね?」

「はい(бвб)」

「全員入る部屋なんて無いから二部屋借りて行き来しよう」

「おぉー遊びの事になると頭が佐・江るな(笑)」

「なんか、今バカにされた気がする(怒)」

「そうか?今じゃなくていつもしてるけどな(笑)」

「りんちゃんに言いつけてやるからな!(怒)」

「痛くも痒くもありませーん」


「絶対に同じ部屋にしてやらないからな!」

「な、なに言ってるんだ佐江ちゃん(;´-∀-)」

「・・・・・・あはははは・・・・・・・
佐江と同じ部屋にしてやらないぞって事(汗)」


一瞬先輩の顔が変わった気がしたのは気のせい・・・だといいけど(汗)

このまま行っても良いのかな・・・
考えた末にスマホを見て


「あのう・・・今お母さんからのLINE見たんですが
用事があるから追いコン終わったら帰ってきなさいって来てました」

「え、じゃー行かないの?」

「すみません(汗)」


「マジか〜陽菜ちゃんの歌声聞きたかったのに」

「すみません・・・・・」


「仕方ないよ、他にも帰る子いるし気にしないで」


秋元先輩がすかさずフォローしてくれて助かった


それから後ろ髪を引かれながらみんなと別れた

先輩と後輩から・・・ 5

「陽菜大丈夫?」

「うん・・・・・・(泣)」


入場してきて後ろ姿を見た瞬間からずっと涙が止まらなくて
隣のともちんが心配して声をかけてくれた

タオルハンカチを持ってきてよかった


パンパンに腫れた目で外に並び卒業生をお見送り

優子先輩に見つからないように後ろに隠れていたのに
前の子が何故かすっといなくなって見つかってしまった

目を大きく見開き驚いた顔をした後
フニャッと笑ってくれて
陽菜も笑顔になる




「卒業おめでとうございます!」


今日はクラブはないけど
全員揃って部室前で先輩をお出迎え


もちろん優子先輩のブレザーのボタンなんて一つも残ってない
さっき先輩も行ってたから貰ったんだろうなー・・・


「ありがとう」

「いつでも来てくださいね」

「ビシビシシゴキに来てあげるから覚悟しててよ(笑)」

「秋元先輩マジだからヤバイです(汗)」


卒業したからかな
今までと違って二年生の先輩と
和気あいあいと話してるように見える


「一年生も後輩が入ってくるんだからしっかりね」

「はい!」


沢山入って来てくれたらいいなぁー
出来ればマネージャーも・・・・


「明日は二時からなのでよろしくお願いします」

「昼ご飯食べずに行って思いっきり食べるで♪」


某食べ放題の焼肉屋さんで
中途半端な時間にしたのはその時間からだと
部屋を2時間半貸してくれるから

もちろんオーダーストップは1時間半だけどね


「じゃー明日」


そう言って帰って行った卒業した先輩

陽菜達は作業をするために部室へ

コルクボードに思いでの写真を張り付け装飾
色紙にみんな一言ずつ書いて行き
何故か絵を描く係になった陽菜

「こんな絵しか描けないのに大丈夫かな(汗)」

「可愛いよ(笑)」

最後は一年生だけ残っての仕上げ作業


「結構かかっちゃったね」

時間はもうすぐ六時

そう言えば今日の打ち上げ6時からって言ってたっけ

スマホを見ると

(今から行ってきまーす♪)

30分前にLINEが来ていて

変なスタンプについ口角が上がる


「陽菜きもーい(笑)」

「どうせ優子先輩からでしょ」

「・・・・・(бвб) 」

「やばい図星じゃん(笑)」

「いいなぁーはぁ・・・優子先輩がぁ〜」

2年生の先輩がいないからいいけど
こんな会話してる所を聞かれてたら
もうクラブに出れないよね(汗)


その夜


(ごめん今カラオケなんだけど遅くなりそうだから
明日の買い物夕方からでいいかな)

《全然大丈夫です、楽しんでくださいね》

(ありがとう)


朝ゆっくりできるしプレゼントもあったから
その方が陽菜も都合がいい


朝早く起きて髪をセットしないといけないし
出来ればお風呂にも入りたいから
その日も早めにベットに入った





前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2018年09月 >>
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
アーカイブ
カテゴリー