優ちゃんがいない世界なんて考えられないから
生きてたって仕方がない

だから陽菜も優ちゃんの後を追って・・・・

でもその前にお誕生日のお祝いをしてあげなきゃ
優ちゃんが楽しみにしていたチーズケーキを作って
あっちの世界に持って行ってあげるね

だから少しの間だけ離れるけど我慢して

寂しくないように
おでこに軽くキスを落としキッチンへ


「今何時だろう」


部屋の中は暗くなっていて外も薄暗いから夕方かな


時計を見ると6時を過ぎていた

もうこんな時間か・・・・
早く作って冷やしておかないと明日が来ちゃうじゃん

電気をつけ
麻里子が取ってきてくれたスーパーの袋から材料を出して作り始める


材料を型に流し込み冷蔵庫へ入れ終えたのが7時過ぎ

お肉も焼いちゃわないと腐っちゃうよね
食べ終わったら優ちゃんをお風呂に入れて綺麗にしてあげなきゃ

綺麗好きだったもんね・・・つぅぅ・・・・優ちゃん・・・


だめ、また涙があふれて来た
さっきまでは作るのに必死であまり考えなくてすんでたけど
考え出すと涙が止まらなくなる





ティッシュで涙をぬぐおうとしたら


「あっつ(汗)イデッなんだこれ火傷するだろ(怒)」


机の上に置いてあった箱は無残にも潰れ
ドライアイスの上に裸の優ちゃんが乗っていて
熱い熱いと叫んでいた


「優ちゃん・・・・(涙)」

「また泣いてるのか、でも俺にはどうする事も出来ないんだぜ
だって体も動かねえし声も出せないんだから・・・・おん?
あれ?俺しゃべってる?それも人間の言葉を?」


言葉が出なくて頷くしか出来ないでいると

鏡で自分の姿を確認してる優ちゃん


「あちゃー俺全然成長してないじゃん(笑)」


その言葉に体が軽くなり


「優ちゃん(泣)」


走っていって抱き付く

死んでたはずなのになんて言わない
目の前にいるのが現実だから・・・・


「イダッ(汗)なにするんぜ(;´-∀-)」


夢だったら嫌だから優ちゃんの頬をつねってみたら痛いって言うから
夢じゃないんだと思った


「本当に優ちゃんだ(бвб) 」

「うんうん・・・・・よし、いつ変身して死んでもいいように
一杯エッチするぜ(-∀-`) 」

「もう、そればっかじゃん(笑)」

「嫌なのか(;´-∀-)」

「ううん、いっぱいしよう(бвб) 」


ご飯も食べずに飽きるまで愛し合った
だって戻っちゃったら犬の優ちゃんは死んでいて
明日焼かれちゃうし陽菜もいなくなるから

だから


「にゃんにゃん、ゴムもうないぜ(;´-∀-)」


「いいよ、中で出しても」


「ま、マジか♪」


幸せすぎて死んじゃうぜ!
なーんて叫んでるけどもう死んでるんだよ優ちゃん

だから今だけは・・・


幸せでいようね