前に卒業生その後ろに2年生で1年生
後ろは親御さんの席

後ろを向いたらいけないって言われてるから入ってくる所は見れない

のに、斜め二列前に座ってるあっちゃんが
後ろを向いて陽菜に合図してくるから困る(汗)

(入ってきたよ)

クチパクで訴えかけてくる

(きた、もうすぐ横)


陽菜の席は通路側の端だから真横を先輩たちが通っていく

優子先輩は三組の初めのほうだから
二組の列が途切れた途端心臓がドキドキしてるのに
もうすぐって聞いて余計に高鳴る

ふうーと息を吐いた時肩に軽く何かが触れた

と同時に懐かしい後ろ姿が通り過ぎていく


今・・・・・・肩触られたのかな(汗)
後で聞いてみよう


練習は時間どおりに進行されて終わった


「陽菜今日クラブは?」

「お昼から有る、ともちんは?」

「うちは休みだから友は帰るけど
一人で大丈夫?」


いつの間にか陽菜、ともちんと呼び合う仲になっていて
今度ショッピングへ行く約束もしてる


昼からクラブだから家には帰らず学校でお弁当を食べるんだけど
他の一年生はみんな抽選に外れたらしくて卒業式に出ないから
一年生は陽菜だけで後は2年生の先輩
だから部室では食べれない(汗)


食堂もあいてないし・・・
教室で食べるにしても1人だし嫌だな・・・

窓から外を見ると中庭に丁度いい場所があっあから
そこをめがけて降りて行くと

「陽菜ちゃん」


懐かしい声に勢いよく振り返る


「優子先輩!・・・と秋元先輩と宮澤先輩こんにちは(汗)」

「あはは、なんかついで感が半端ないよね(笑)」

「そんな事(汗)」

「どこ行くの」

「午後からクラブがあるのでお弁当を・・・」

「でも部室はあっちだよ」

「えーと・・・・外で食べようかなって・・・」

「私達も今日はクラブに行こうと思ってたから一緒に部室へいこう」


どうしよう・・・でも断るのも変だし・・
優子先輩たちがいるから大丈夫かな(汗)

はい、と返事をして一緒に部室へ

コンコン・・・・「はい」


「じゃーん!」


勢いよくドアを開け入って行く優子先輩


「優子先輩!こんにちは(汗)」

「あはっ、みんな元気だった?」

「優子先輩もお元気そうですね」


秋元先輩や宮澤先輩はたまに練習を見に来てくださっていたけど
優子先輩は向うへ行ってたから・・・


「こんにちは(бвб) 」


先輩方の後ろから入って行き挨拶をする


「そこで一緒になったんだよね」

「はい」


一瞬眉をひそめた先輩もいたけど
すかさず宮澤先輩が言って下さったから
素直に返事をした


「今日で最後かー」


優子先輩がふいに発した言葉


「なにが?」

「ここでこうやってみんなとお昼を食べて
クラブをして帰る事だよ」

「そっか・・・・そうだよな
明日には卒業しちゃうもんな」

分かっていた事だけど改めて言われると涙が出そうになる


「で、新学期になったら新入生が入って来て
またここも賑やかになるんだろうな」

「いつでも来てください」

「うん、休みの時は覗かせてもらう
その時全然伸びてなかったら許さないからな!(笑)」

「はい、頑張ります」


カチャッ


「あぁぁ!やっぱりここにおったんや
何で誘ってくれへんのひどいわ」

「さや姉今日は忙しいとか言ってたからさ」

「ちやうやん夕方帰ったらって言ったやろ
今夕方ちやうで、まだ昼やで」

「ごめんごめん、見つけたんだからいいじゃん
早く食べないと始まるよ」

「まだ1時間以上あるわ(怒)」


二年生の先輩はこんなに言いあったり騒いだり
あまりしないから久しぶりの騒音?に頬が緩む


お弁当を食べ終わりもうすぐ1年生も来ると思うけど
やっぱり一人は居づらいから
先にドリンクを作りに行くために立ち上がる


「どこ行くの?」

「練習の準備してきます」

「他の1年生が来てからでもいいじゃんねキャプテン」

「はい」

「ドリンクの用意だけでも先にやってきます」


そう言って部室を出た