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先輩と後輩から・・・ 6

「行ってきまーす(бвб) 」

「凄い荷物ね(笑)」

「大きいけど軽いから」

みんなで手分けして持っていく
陽菜はもちろん優子先輩の分と秋元先輩の分

一年生は30分前に集合して
早めに入れてもらい飾りつけをする

少し早く来た先輩も手伝ってくれたから
なんとか時間内に出来た

こういう時は人数が多い方がいいなって思う


部屋に入って来るときは拍手でお出迎え
一番奥に座ってもらい
マネージャーの陽菜はドリンクを聞いて行く
もちろん私達の分は聞き終わってるから卒業生の分だけ聞いて
急いで店員さんに渡して持ってきてもらう


「それでは顧問の先生からのお話です」

去年まで監督をして下さっていた先生が体調を崩し
もう一人の名前だけの顧問の・・・
陽菜は初めて見たんだけど
三年生の教科担任の先生だったらしいその先生が
五分ほど挨拶して用事があるからと帰って行った


・・・・・来なくてもよかったんじゃないの?
と、あちらこちらで聞こえてくる

で、学生だけになり元キャプテンの秋元先輩と
新キャプテンの福田先輩が挨拶して
やっと乾杯に入る

「では乾杯をマネージャーの小嶋さんよろしくね」

「・・・・・・・・えぇぇぇ!!?」

あまりの突然さに叫んでしまってみんなに爆笑された

「な、何で私なんですか(汗)」

「追いコンの乾杯はマネージャーがしてきたんだ」

それならそうと前もって言っておいてくれたらいいじゃん
何で誰も言ってくれなかったの(怒)
優子先輩だって知ってたはずなのに
そんな事一言もいってなかったし(怒)

嫌だけど言われたらやらないといけないわけで・・・・


「え〜と
先輩方が居なくなるのは寂しいですが
先輩たち以上の結果を残せるように・・・
(期待してるよ(笑))
(そんなの無理じゃん(汗))
みなさんそれぞれの意見がありますが
それをバックアップできるように頑張りますので
たまには足を運んで手伝って下さい
(陽菜ちゃんを手伝うの?)
「あ、違う・・・ご指導ください(汗)」
(毎日行こうか(笑))
三年間本当にお疲れ様でした!乾杯?」

「なんでそこで疑問形になるんだよ(笑)」

「大きい声で!(-∀-`) 」

「かんぱい!(бвб) 」

「かんぱーい!!」


緊張しすぎて何言ってるかわかんなくなって焦ったけど
なんとか会が始まってよかった(汗)

初めは三年、二年、一年と別れていた席も
みんな入り乱れてきていろんなところに座り出してるけど
陽菜は入り口付近に座り追加のメニューを伝える役目だから
動けない

夕方買い物へ行くんだから良いもん・・・一昨日もあったし・・・

そう自分に言い聞かせマネージャーの仕事をしていると


「ちゃんと食べてる?」

「え、はい・・・・」


優子先輩が目の前に立っていた


「マネージャーだからって一人でする事無いんだよ
みんな自分で言えばいいんだから」

「ありがとうございます
ちゃんと食べてますから大丈夫です」

「それならいいんだけどね、トイレ行ってきまーす(-∀-`) 」

そう言って部屋を出て行かれた

「陽菜ごめんね、私達もするから」

「いいよ後半分だし
みんなは色々聞くこともあるでしょ」

「でも・・・」

その時

「飲み放題ラストオーダーです」


店員さんがそう言って入って来た


「これが終わったら陽菜も暇になるから」

「うん、最後よろしく」


「奥から順番にお願いします」

店員さんが書き留めていく


「あれ、もうラスト」


優子先輩が戻って来られた


「はい、何飲まれますか?」

「ウーロン茶にしようかな」

「はい、じゃー後ウーロン茶二つで」


店員さんが注文を受け出て行くと


「ヨイショ」

「・・・・・・あのう・・・」

「ん?ここダメだった?」

「いえ・・・ダメじゃないですけど(汗)」


陽菜の隣に座った優子先輩
つい先輩たちの方を見てしまう(汗)


「ここ料理沢山残ってるからさ、
向うなんて才加がバクバク食べるからすぐ無くなるんだよね」

「おいこら!才加って聞こえたぞ」

「うわぁ地獄耳(笑)」

「お、ここまだ残ってんじゃん」

「才加はもうダーメ(怒)」

「いらねえよーだ」


子供みたいな言い合いに頬が緩む


「今日やっと笑ったね」

「え?」

「ずっと忙しそうにしていてしかめっ面だったからさ」

「そんな事ないですけど・・・」

「気負い過ぎると疲れるよ」

「はい・・・」

「なんでもみんなですればいいんだから」

「はい」

「なんか説教くせ〜(笑)」

「・・・・・(бвб) 」


ケラケラ笑うから陽菜までつられてしまう


飲み物が来ると

「コーラだれー・・オレンジは?」


みんなに問いかけてくれてリレーのように回していくから
早く配り終わった

「ありがとうございました」

「後輩だとこんな事できないでしょ
でもマネージャーはこれくらいの権限は持ててもいいのにね
一番偉くならなきゃしんどいよ」

「もうすぐ2年になるので少しは・・・」

「先輩の陽菜ちゃん見てみたかったなー(-∀-`) 」

「一緒ですよ」

「後輩に舐められないようにね」

「頑張ります(бвб) 」


最後の最後にやっと楽しめた
優子先輩、ありがとうございました♪


時間が来て締めに秋元先輩のお礼の挨拶と
副キャプテンの由里の挨拶で終わった


「よし、カラオケ行こうぜ♪」

宮澤先輩が叫ぶ

「カラオケ・・・・・」

「あ、強制じゃないからね用事あるなら全然いいよ」


優子先輩はどうするんだろう


「えーと(;´-∀-)」

「こらこら、優子はこれから会えなくなるんだから強制参加!」

「いや、向こうに持っていく買い物に行こうかなってさ(;´-∀-)」

「明日夕方までいるんでしょ、だから今日はダーメ!」

「わかったよ、友達と約束してたからちょっとまって」

スマホを取り出し操作してるんだけど
友達って陽菜のことだよね?

音を消してあるからお会計に行きながらスマホを見ると

(ごめん、そういう事だから今日は無理だわ)

(はい)

それだけ打ってお会計をしているとみんな後ろを通って
外へ出ていった


外へ出るとみんな集まっていて


「陽菜ちゃんも行くよね?」

「はい(бвб)」

「全員入る部屋なんて無いから二部屋借りて行き来しよう」

「おぉー遊びの事になると頭が佐・江るな(笑)」

「なんか、今バカにされた気がする(怒)」

「そうか?今じゃなくていつもしてるけどな(笑)」

「りんちゃんに言いつけてやるからな!(怒)」

「痛くも痒くもありませーん」


「絶対に同じ部屋にしてやらないからな!」

「な、なに言ってるんだ佐江ちゃん(;´-∀-)」

「・・・・・・あはははは・・・・・・・
佐江と同じ部屋にしてやらないぞって事(汗)」


一瞬先輩の顔が変わった気がしたのは気のせい・・・だといいけど(汗)

このまま行っても良いのかな・・・
考えた末にスマホを見て


「あのう・・・今お母さんからのLINE見たんですが
用事があるから追いコン終わったら帰ってきなさいって来てました」

「え、じゃー行かないの?」

「すみません(汗)」


「マジか〜陽菜ちゃんの歌声聞きたかったのに」

「すみません・・・・・」


「仕方ないよ、他にも帰る子いるし気にしないで」


秋元先輩がすかさずフォローしてくれて助かった


それから後ろ髪を引かれながらみんなと別れた
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