「今日も雨だね」

「梅雨だからでしょ」

「夕方から止まないかな」

「天気予報はずっと雨だって」

「雨なのに仕事してて偉いね」

「仕事に雨とか関係ないから」

「・・・・・久しぶりに会えるのに雨だと可哀想だね」

「だれが?」

「今日どうして会いに来たか分かってないの?」

「暇だからご飯作りに来てくれたんでしょ?」

「にゃんにゃんは世界平和をお願いしてるかもしれないけど
私は違うんだからね(怒)」

「何言ってんの?」

「もういい、帰る」

「あ、じゃー鍵渡しておくからあっさりしたものでよろしく」

「私の家に帰るの!(怒)」

「え、ちょっと優子(汗)」



勢いよく仕事場から飛び出して行った優子


「何を怒ってるんだろ?」

「今日って七夕ですよ(汗)」

「うそ・・・・」


最近忙しかったから中々会えてなくて
次いつ会えるって言われて
スケジュール見たら
7日なら夕方に打ち合わせ終わるから会えるって言ったら

私達って織姫と彦星みたいだねってすごく喜んでたのに忘れてた(汗)

だって二週間も前の事なんて覚えてないじゃんね


「今日の打ち合わせ、私達だけで大丈夫なので
行ってあげてください」

「ごめんね、よろしく」


携帯と小さなバックだけ持って外に出ると
入口の横に何かあるのが視界に入った


「こんな所に誰がにも・・・・つじゃないわ(笑)」

「・・・・・・・・」


それは小さな体をより小さく折りたたんでうずくまる愛しい人


「帰ったんじゃなかったの(бвб) 」

「だって・・・・やっと会えたのに帰ったら
次またいつ会えるかわかんないじゃん・・・・」

「ずっと待ってるつもりだったの?」

「追いかけて来てくれるって思ってたから・・・」

「凄い自信(笑)」

「その自信がなくなったらやっていけない」


ハノ字眉が一段と下がってる



「ほら立って」


右手を差し出すと目が倍に開き口角も上がった


「夕飯何作ってくれるの?」

「え、もう帰れるの?」

「誰かさんのおかげ(笑)」

「にゃんにゃんの食べたいもの何でも作ってあげる(-∀-`) 」

「え〜考えるのめんどい」

「私生活めちゃくちゃじゃん(;´-∀-)」

「だったらはいこれ、陽菜の健康管理よろしく」

「い、いいの?」

「好きな時に来て好きなだけいてくれていいよ
あ、けむのお世話もお願いね(бвб) 」

「マスクしたままお世話する(-∀-`) 」


早く見たい生の笑窪は
お家に帰るまでお預け

手を繋いだまま外に出るのは危険だから
外に出る直前に手を放すとまた少しだけ下がる眉


「お家に帰ってからね(бвб) 」


首がもげるかと思うくらい振る優子に笑みがこぼれた


優子は知らないでしょ


世界平和を願った日
家の短冊に書いた願いを


(優ちゃんといつまでも一緒にいれますように)陽菜



完。
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