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あなたの一番になりたい 36 最終話

にゃんにゃんに抱かれてから絶好調の大島さん

何が絶好調かって?

茅野様をカットした日から口コミで指名が増え
2週間ほどで今までの倍の指名率になり
今や麻里ちゃんと並ぶほどだ

「お帰り(бвб) 」

「ただいま(-∀-`) 」

「ご飯できてるよ」

「ありがとう、毎日作らせちゃってごめんね」

「仕事なんだから気にしないで
それよりしんどそうだけど体大丈夫?」

「あ、うんちょっと疲れてるだけだから
にゃんにゃんのおいしい料理食べて寝たら戻るよ」

「ふふ、無理しないでね」

「うん、いい匂い早く食べたい」

「手洗ってきて」

「忘れてた(-∀-`;)」

ただいまのキスをして手を洗いに行く

「いただきます(-∀-`) 」

「仕事もいいけどちゃんと休まないと体壊しちゃうよ」

「そうなんだけどせっかく向いてきた運を逃したくないからね
今が頑張り時かな」

「だからって倒れたら何にもならないよ」

「ありがとう、気を付けるね」

て言ってたのにその二日後の朝

「優ちゃん早く起きないと遅刻するよ」

「ん・・・・」

ベットから降りて立ち上がると目の前が真っ白に・・・

バタン!

「優ちゃん?・・・優子(汗)」

遠くでにゃんにゃんが私を呼ぶ声が聞こえた




陽菜



珍しく朝起きてこないなって思ってたら大きな音がして
寝室を覗くと優子が床にうつぶせで倒れていた

「優ちゃん・・・優子!」

ゆすっても起きなくて抱え上げると体が熱い

熱あるよね?どうしよう・・・

救急車は大げさだけど陽菜の力じゃ優子を病院へ運べない
とりあえず仕事に穴をあけることができないから
麻里子に連絡すると才加が遅番だから
ここにきて運んでくれることに

車に乗せてもらい病院へ

「小嶋さんお店いいんですか?」

「うん、一大事だし仕方ないかな」

鍵は陽菜しかもってないからみるきーには
今日は休みにすると連絡し張り紙をお願いした

優ちゃんを車いすに乗せてもらい

「ありがとう、ここからは大丈夫だから
仕事に行って」

「優子をよろしくお願いします」

深々と頭を下げる才加
親友だもんね

「うん、麻里子によろしく
送ってあげれなくてごめんね」

「大丈夫です、駅そこですし」

手を振って見送り中へ入る


「過労と風邪ですね」

やっぱり・・・・

「点滴するので部屋を用意させます
薬出しときますので終わって目が覚めたら
帰っていいですよ」

「ありがとうございます」

男の看護師さんが部屋まで運んでくれて
ベットに寝かせてくれた

点滴してる間どうしよう・・・

売店へ行き雑誌とコーヒーを買って部屋に戻ると
左の腕に針が刺されていて点滴がつけてあった

いない間に来たんだ・・・

椅子に座り壁にもたれながら雑誌を読んでいると

「あれ?ここ・・・・」

「優ちゃん起きた?」

「にゃんにゃん・・・・?私なんで」

「朝倒れたから才加が病院まで運んでくれて
今点滴してるとこと」

「・・・・・仕事(汗)」

「今日は優ちゃんも陽菜も臨時休業(笑)」

「っ・・・ごめんなさい・・・」

「二人とも働きすぎだから丁度良かったんだよ
点滴終わったら帰っていいみたいだから
薬もらいに行ってお金払ってくるね」

「うん・・・・」

「そんな顔しないの(бвб) 」

「でも・・・・」

「優ちゃん頑張りすぎだからキャパオーバーしちゃったんだよ」

「だってせっかくのチャンスなのに今頑張んないと
カリスマになれないもん」

「そんな急がなくてもいいんじゃない?」

「でも、カリスマにならないと・・・」

「ならないと?」

「恋人と認めてもらえない・・・」

「はぁ・・・・」

「っ・・・・」

「恋人だと思ってたのは陽菜だけだったんだ」

「違う!恋人だけど・・カリスマにならなきゃ
一番になれないじゃんそう言ったじゃん」

確かにそんなこと言ったかも・・・

「今何時かわかる」

病室の時計を見て

「10時17分」

「陽菜のお店なんじオープン?」

「10時・・・ごめんなさい・・・」

「だから!
大切なお店を急に休んだんだよこの陽菜が」

「だから、ごめんなさ「まだわかんない?」

「え?」

「とっくに一番は優子になってるってこと」

「うそ・・・・」

「嘘だったら陽菜今ここにいないし」

「ううぅぅぅ・・・・にゃんにゃん・・・(泣)」

「だからもう無理して働かなくてもいいから
急いでカリスマになんてならなくていいから
陽菜との時間をもっと作って」

「わがっだぁーづくるー(泣)」

「ふふふ、ほら涙拭いて」

ハンカチを渡し

「待っててね」

「うん・・・早く戻ってきてね」

「ふふ、甘えたさんだ(бвб) 」

「病人だから・・・んっ」

邪魔にならないように髪を束ね
優ちゃんの薄い唇に唇を重ねた


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あなたの一番になりたい 35

「おっはようございまーす(-∀-`) 」

「・・・はぁ・・・ゆっぴーがとうとう
なんかヒナが巣立つときの心境だよ(*`ω´) 」

「何言ってんですか?例えが全然わかんない」

「なんだったら篠田がゆっぴーを大人にしてあげたかった」

「私社会人ですけど?」

「体は小さいけどね(涙)」

「何か私ディスられてますか?」

「ま、ま、麻里子はやっぱり優子の事を・・・・(涙)」

床を掃除していた才加が涙をためてこっちを見ていた
その声に驚いた顔をして慌てて振り返る麻里ちゃん

「ち、違うゆっぴーをからかってるだけで
本心じゃないから(汗)」

「ちょっと風にあたってきます・・・」

モップを置き階段を駆け下りて行く才加
固まって身動きしない麻里ちゃんの前に回り込むと

・・・・呆然としていて口は半開き目は虚ろ

「追いかけなくていいの?」

「あっ・・・・お客様が来たら何とか誤魔化して
待たせておいて」

「そんな事できませんよ(汗)」

「シャンプートリートメント無料でもいいから!」

「わかりやした(笑)」

そう言い残し同じように駆け下りて行った

「時間までに帰ってきますかね(汗)」

「才加ってそう言う所も真面目だから
きっと帰って来るさ(-∀-`) 」

「オーナーのお客様は優子ちゃんが対応してくださいよ」

「年上だし仕方ないか・・・」

5分後

「いらっしゃいませ」

「10分早く着いちゃったんだけどいいかな?」

「かまいませんよ、今限定なんですが
シャンプートリートメントをオーナーじゃなく
私にさせていただくと無料にさせていただいてるんですが
いかがですか?」

「そうなの?じゃーお願いしちゃおうかなー・・
そう言えば篠田さんいないの?」

「どうしても抜けられない用が出来まして・・・
10分ほど戻ると思います
それまで私が責任を持って茅野様の髪を
お手入れさせていただきます」

「大島さん・・・でしたっけ?」

「名前を憶えていていただき光栄です」

「宜しくね」

「はい、ではこちらのシャンプー台にどうぞ」

ふー何とか機嫌を損なわずに済んだぞ
麻里ちゃん早く戻ってこーい(汗)


麻里子


慌てて階段を下りたけどとっくに居なくなっていて
途方に暮れていると

「麻里子」

「ニャロ、才加見なかった?」

手を掴まれ店とは逆の壁に押し付けられた

「いや、壁ドンされても篠田は靡かないぞ(汗)」

「何言ってんの(怒)
窓を拭いてたら秋元さんが泣きながら降りて来たから
店に引き入れた」

「さすがニャロさん!有難う(*`ω´) 」

「麻里子は面白いけど冗談が過ぎるところがあるよ(бвб) 」

「返す言葉が見つかりません・・・(汗)」

「事務所にいるから、大きな声は出さないでよ」

「助かる、事務所借りるね」

「どうぞ」

すれ違うみるきーに軽く挨拶して事務所のドアを開けた

「麻里子・・・・」

「お客様来店されるんだから帰るよ」

「・・・・麻里子がロリコンなのは知ってた」

「何言ってんの?」

「だから小嶋さんになびかないで優子を可愛がってるのも分かってた」

「だからー」

「こんなに大きくて色気も可愛げも何もない私なんかと
何で付きあってくれてるのかわからなかった」

「好きだからに決まってるでしょ
篠田がいつゆっぴーを好きだって言った?」

「だって、いつも気にして・・・
助言したり助け舟出して上げたり・・・
それに、それに優子の頭撫でてる時の麻里子の顔
愛おしそうで菩薩みたいな顔してんだぞ!」

「そんなこと思ってたんだ、勘違いさせてごめん
篠田才加の事わかってなかった
本当は寂しがりやで甘えたで一番女の子らしいのに
いつも強がっててベタベタされるの嫌なのかなって思ってたから」

「っ・・・そんな事(涙)」

「ゆっぴーもさっしーもきたりえも
みんな私の可愛い子供たちだから大好きだよ
でもね、才加の事は愛してる(*`ω´) 
好きと愛してるの違いわかるよね?」

「くっ・・・・でも・・・」

「篠田ってさ家庭的じゃん(笑)
みんなにご飯作ってあげるの好きだし
家にはみんなを招待してあげてる
でもね、誰かの家に行って食事を作ってあげたり
お世話してあげたいって思うのは才加だけだよ」

「麻里子(涙)」

「ほら、早く帰んないと可愛い子供たちが困ってるよ」

「そうだな、先に戻って顔洗ってから戻るから」

「早く戻って来てね愛おしい人」

一歩前に踏み出し軽く唇に触れる

「なっ・・・(汗)」

家の中以外でするのは初めてだもんね(笑)

「みんなの前で見せちゃう?」

「それだけはやめてくれ(汗)」

「早くね」

そう言ってドアを開けると
お店の真ん中あたりでこっちを見ていたニャロが

「ニヤニヤしててキモイよ(бвб) 」

「篠田にキモイと言う文字はありません(*`ω´) 
あ、ニャロもおめでとう(笑)」

「はぁ?」

「ゆっぴーの方がキモイ顔して入って来たからね(笑)」

「もう・・・・(汗)
そうだ、お客様が今さっきと5分ほど前にあがって行ったよ」

「うそ・・・早く来たんだ(汗)
ニャロ、この借りはまた今度ね」

急いで上がって行くと

「お待たせしました・・・・あれ?」

茅野様の髪を切ってるゆっぴー・・・

「あ、オーナーこれは・・・(汗)」

「いいのよ私が無理くりカットをお願いしたんだから」

「よろしいんですか?」

「優子ちゃんのシャンプーすごく気に入っちゃって
それに話してても面白いのよ
篠田さんとはまた違う面白さなんだけどね
ふとカットしてもらったらどう変わるかなーて思っちゃったの」

優子ちゃん呼びになってる?

「たまには違う手でカットしてみるのもいいかと(*`ω´) 」

「もし気にったらこれからは優子ちゃんにしてもらってもいいかしら」

「かまいませんよお客様のご要望にお応えするのが
私達の仕事ですから」

申し訳なさそうな顔をするゆっぴーに
いいから早くとアイコンタクトを送り前を向かせた

やっぱりゆっぴーは技術だけじゃなく
人を引き付ける何かを持っている

これは篠田もうかうかしてらんないぞ
気合を入れてギャグを見つけなきゃ(*`ω´) 

え?違う?(笑)

あなたの一番になりたい 34

あなたの一番になりたい 33

いつから後ろにいたんだろうか・・・

どこから話を聞いてたんだろうか・・・

始めはいなかったよね?

「車は置いてきたんですか」

「飲むつもりだったからね」

「タクシー拾います?」

「一駅ぐらいだし歩いて帰れるけど
優子は大丈夫?」

「歩いた方が酔いがさめていいです(-∀-`) 」

「よし、歩こう(бвб)」

そう言うと同時に手を繋いできた小嶋さん

「え?あっ・・・・えーと(汗)」

「ん?なに」

「いえ、なんでもないです(汗)」

小嶋さんから繋いでくれるなんて初めての事で
ドキドキが止まんない

酔ってるのもあるけど体が熱い

「優ちゃんの手熱すぎ(笑)」

「すいません、手汗かいちゃってるかもです(汗)」

「だから、やめて」

「す、すいません(汗)」

慌てて手を離そうとしたのに一段ときつく握られた

「手じゃなくて敬語!
恋人なのにいつまでも敬語って変でしょ」

「はい、あ・・・うん」

「ふふふ、なんか甘いもの食べたいな(бвб)」

「コンビニ寄りま・・・寄る?
スイーツだとどこがいいかな
今のコンビニ、スイーツに力入れてるから
バカにできないんだよ(-∀-`) 」

「優ちゃんはどこのが好きなの?」

「えーとねお勧めは○ーソンの濃厚チーズケーキ
チーズケーキなのに下はサクサクしてて
しょっぱさがチーズケーキとマッチして
凄くおいしいんだよ(-∀-`)
あ、ごめんチーズケーキ甘くないよね(汗)」

「話聞いてたら凄く食べたくなって来た
それ買って帰ろう」

「うん♪」

丁度後二個だったみたいで
有ってよかったねってまた笑い合った

小嶋さんが凄く優しくて少し怖い・・・
才加との話、どこから聞いてたんだろうか・・・

私の事邪魔くさい恋人だって思われてないだろうか・・・

玄関の鍵を開け中に入る

「お風呂洗ってくるからこれ冷蔵庫になおしておいて
お風呂あがってから食べよ(бвб)」

「今日私の番だから」

「優ちゃんまだ酔ってて危ないから陽菜が洗う明日洗って」

「頼りない恋人でごめんね・・・」

「ほらすぐ眉毛下げて落ち込む
誰もそんな事言ってないし思ってもいないから」

「うん・・・」

「やっぱり先に食べたいからコーヒー入れておいて」

「わかった!美味しいの入れるね(-∀-`) 」

お湯を沸かし牛乳も温めてカフェオレを作る

「いい匂いカフェオレだ」

「お酒の後だしカフェオレの方がいいかなって思って」

「さすが優ちゃん以心伝心」

「アハッ(-∀-`) 良かった」

並んでソファーに座りチーズケーキを食べる

「ホントだサクトロで美味しい(бвб)」

「でしょ!私チーズケーキには煩いんだ♪」

「好きだから?」

「そうだよ好きな物には妥協せずに追及して行く性格なんだ」

「陽菜には?」

「え?」

「陽菜の事も好きだったら妥協しないでドンドン来てよ」

「それは・・・嫌われたらいやだし立ち直れないと思うから
それにまだカリスマになれてないし、
稼ぎだってにゃんにゃんにはかなわないし私ダメダメだね(汗)」

「今日麻里子に言われて気が付いたんだけど」

「な、何を(汗)」

「もうとっくに一番になってたみたい」

「なにが?」

「優ちゃんがに決まってるじゃん」

「うそ・・・・」

「嘘じゃない」

「いつから?」

「わかんない、陽菜だって今日知ったんだもん」

「でもデート中だって仕事へ行ってたし
一緒に居てても洋服の事とか考えてるじゃん」

「それは優ちゃんが元気だからだよ
もし怪我した時どっちを選ぶかって聞かれて
すぐ優ちゃんて答えてた
それで気が付いたの優ちゃんの方が大事だって」

「ううぅぅ・・・にゃんにゃん(泣)」

「すぐ泣くー(笑)」

「だっでうれじいもん(涙)」

「だから今日優子をもらう」

「ヘェ?」

「今日優子を抱くから綺麗に洗ってきてね(笑)」

「にゃんにゃん(汗)」

「陽菜が洗ってあげようか?(笑)」

「じ、自分で洗います(汗)」

小嶋さんがこんなに積極的だったなんて知らなかった(汗)
どうしよういざとなったら恥ずかしい(;´-∀-)

「さ、さ、さ、先にお風呂入りますか(汗)」

「また敬語に戻ってる(怒)」

「あう・・・つい(;´-∀-)」

「優ちゃんが先に入ってベットで待ってて
あ、寝ちゃだめだよ、寝ててもするからね!」

「う、うん・・・(;´-∀-)」

頑張れ優子!念願がかなうんじゃないか
幻滅されないように頭の中でシュミレーションしなきゃ
可愛い声とか仕草とか・・・・にゃんにゃんを抱いた時を思い出して・・・

「お風呂先に入りまーす(-∀-`) 」

着替えを取りに行こうとしたら

「バスタオルだけで出てくればいいから(бвб)」

「は、はひ(汗)」

ゆっくり丁寧に洗ってたら、いつまで入ってるー
と言われて慌てて上がった
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