守ってあげる♂  27

陽菜

朝、玄関を開けるといつもにもまして満面の笑みで
立っていた優子・・・

「おはよう♪」

「んっ」

何時ものように返事をする

歩いているとしつこい位に俺に顔を見せようと覗き込んでくる

きっと、何か言ってほしいんだろうけど言うわけないのに・・・

普段は全く何もしないから唇が潤ってるのがすぐにわかった

可愛い!て思ったけど言わないしそんなそぶりも見せてやらない
すぐ調子に乗るからな優子は・・・(笑)

教室に入って席に着くとすぐ前の席の椅子に座り
話しかけてくる

「ねえ、今日ちょっとだけ違うと思わない?」

しびれを切らせて自分からアピールしてきたな(笑)

仕方ないから

「口に油ついてる(бвб)」

「ちょっ、ひどい(汗)油じゃないよ、グロスだよグ・ロ・ス!
しってる?」

「テカテカ(笑)」

「もう、陽菜最低(怒)みーちゃーん(泣)」

拗ねて峯岸の所へ寄って行くと何やら訴えていて
頭を撫でられてる・・・むぅ、なんかむかつく(怒)

「ニャロおはよう!て、何すねてんの?」

毎朝前田の所へ行ってる麻里子が帰って来た

「あ、篠田君昨日はご馳走様でした(-∀-`) 」

「・・・・一緒だったのか?」

「敦子とクレープ食べに行ったらたまたま会ったんだよ」

「ふーん・・・(бвб)」

峯岸と一緒に近づいてきて

「篠田君こんなに細いのに凄く強いんだよ(-∀-`) 」

「え?どういうこと?」

「あ〜・・・・ニャロ達この前絡まれたんだろ?
そいつらがまたちょっかい出してきてたみたいでさ
たまたま通りかかったから追い払っただけ(*`ω´)」

「何かされたのか?」

「まだされる前だったみたいだけど危なかったよね
峯岸そっちのけでゆっぴーを取り合ってたからさ(*`ω´)」

「・・・・・」

「そうだよ、こんな可愛いみーちゃんをほったらかして
優子にばっかり!私傷ついたんだから」


あいつら今度会ったらボコボコにしてやる(怒)

顔覚えてねえけどな・・・・


「これでわかっただろ、もう子供じゃないんだから
男に喧嘩吹っかけんなよ(怒)」

「わかってるもん・・・」


それでなくても普通より小さいんだから抱きかかえられたら
あっという間に連れていかれっちまうのに・・・
本当にわかってんのかよ!て言いたい(бвб)


「ニャロも心配が絶えないね(*`ω´)」

「・・・・・」

「ゆっぴーて自分の可愛さわかってないとこがいいよね」


みんなに聞こえないように俺の耳元で囁いてくる麻里子


「小っちゃくてチョロチョロしてて小動物みたいでさ
でも目はクリクリキラキラでにかって笑った時に出来る笑窪を
見た日には、俺が守ってやるんだーて篠田でさえ思うよ(*`ω´)」

「・・・・・(бвб)」

「まあ、本人は一人の男しか見えて無いようだから心配ないか(笑)」


一番危ないのは麻里子かもしれない・・・
絶対に二人で買い物には行くなって釘を刺しとかないと(汗)

守るのは俺だけでいいんだよ、そのために強くなったんだから(бвб)


人間になった彼女と私  13

優子

今すごい楽しい(-∀-`)

人間て凄いよね大きい人にだって負けないし
頑張ったら頑張っただけ結果がついてくる♪

リスの時はにゃんにゃんに勝てるのは木登りだけで
かけっこもジャンプも力も全部負けてたから・・・

バスケットは小さくても相手をかわせばシュートだって入るし
足の速さも負けないしボールだって遠くに投げれるし・・・

人間最高!(-∀-`) (´-∀-)

でも・・・
なんでも出来るせいでにゃんにゃんと
一緒に居れる時間が減っちゃってるのが
今最大の悩み(汗)

だから試合を見に来てほしい!てお願いしてるのに

行くのだるいし煩いからやだ!て言われちゃった・・・(涙)

それと、この頃にゃんにゃんが不機嫌で・・・
私が引っ付いて行こうとするとかわされたり
睨まれたりするんだ・・・なんでだろう・・・(シュン)

スポーツをしだしてから先輩や後輩に呼び出されることが多くなった

「好きなんです、付き合ってください!」

「ごめんね、私にゃんにゃんが好きだから」

全員にそう言って断ってるのに
呼び出されるのが後を絶たない・・・?

ある日後輩に

「一度だけでいいのでデートして下さい(涙)」

て、泣きながら言われてどうしたらいいかわかんなくて
にゃんにゃんに聞きに行ったら
凄い不機嫌な顔をして、してあげたらいいじゃん!て、言われた・・・

「一度だけだよ」

て答えるともっと泣きながら

「ありがとうございます」て腕を握られブンブン振られちゃった(汗)

その週の土曜日

駅の有名な犬の銅像の前で待ち合わせ

凄い人だけど私の事見えるかな(汗)

キョロキョロあたりを見渡していると向こうから歩いてきた

「渡辺さんおはよう(-∀-`) 」

「優子先輩おはようございます」

「今日どうする?映画でも行く?」

「動物園に行きたいんですけどダメですか?」

「いいよ!えーとどこがいいかな・・・」

スマホで調べようとしたら

「私のお勧めでもいいですか?」

「いいよ(-∀-`) 案内してくれる?」

「はい!♪行きましょう♪」

そう言って手を握られた

守ってあげる♂  26

優子

「男が三人もよってか弱い女の子を
いじめてるのはいただけないね〜
あっ・・と言ってもこの二人はか弱くないけどね(笑)」

この声と話し方は・・・・

「はい、携帯返してもらうよ」

「イテッ離せよ(汗)」

「はい、ゆっぴーどうぞ、なにもされなかった?」

「うん」

「優子、みーちゃん大丈夫?」

「あっちゃん(涙)」

「てめーカッコつけてんじゃねえぞ
男一人で俺ら三人に勝てるとでも思ってんのか(怒)」

「ゆっぴーこの人達知ってるの?」

「この前絡まれて陽菜がやっつけた・・・」

「そうなんだ、
ニャロが一人で勝てたんなら篠田も勝てるよ(*`ω´) 」

「大ぼら拭いてんじゃねえぞ」

「二人とも習い事しててさ、ニャロとは悔しいけど互角なんだ
勿論文系じゃないよ(笑)」

「うそ・・・知らなかった(汗)」

「ゆっぴーにはバレない様にしてたからね・・
あっ、ばらした事内緒ね(笑)」

「無視してんじゃねえぞこのやろう!」

「ぐえっ・・・・」

「だから言ったのに〜怪我しないうちに帰りな
あぁーそれともうこの辺来ない方がいいよ
この子の彼氏に今度会ったら怪我じゃすまないかもね(笑)」

「くそー・・・覚えてろ(汗)」

そう吐き捨てて逃げて行った・・・

「まあ、ニャロが顔を覚えてたらの話だけどね(笑)」

「篠田君ありがとう」

「敦子のおかげだよ、敦子がクレープ食べたいって
言わなかったら来てなかったからね(*`ω´) 」

「あっちゃんありがとう(-∀-`) 」

「たまたまだけど良かったよ、
それよりお腹減ったから早く行こう!」

「私達も行くところだったんだ、一緒に行こう!」

「行こう行こう!麻里子五人前よろしく」

「えっ?4人だよ?」

「敦子は二人分(*`ω´) 」

「なるほどー・・・納得(笑)」

篠田君には助けてもらったのに
クレープまで奢ってもらっちゃって助かっちゃった(-∀-`)

その後二人にも付いて来てもらいグロスだけ買った


次の日さっそくグロスを塗り陽菜を待つ

「おはよう(-∀-`) 」

「んっ・・・」

「えへへ(-∀-`) 」

「・・・・?」

「えーと・・・おはよう・・」

「さっきも言った・・・(бвб) 」

何度も陽菜の前に回り込み顔を見せてるのに何も言ってこない・・・

「おまえ」

「え、なに♪」

「歩きにくい」

「ぶぅー・・・」

全然気づいてくれないし・・(怒)

そりゃー何事にも興味を示さない陽菜だけど
恋人の変化ぐらい気づいくれてもいいじゃん・・・

「遅れる」

そう言うといつものんびりなくせにスタスタと歩いていく

お母さんでさえ気づいてくれて
可愛いって言ってくれたから朝からテンション上がってたのに

はあ・・・テンションだだ下がりだよ

あなたに出会えて<新しい未来へ> 34

陽菜

次の日優陽を学校へ送り出し
ママを交えて三人でティータイム

「ねえママ(бвб) 」

「なに?」

「パパも後2年で定年でしょ」

「そうね、早いわよね」

「あっ君にはまだ言ってないんだけど
ずっと一緒にすまない?」

「老後を見てくれるって言う事?」

「そうなるかな、跡取りはあっ君だけど
嫁と住むより娘と住んだ方が気が楽でしょ(бвб) 」

「そうだけど・・・優子ちゃんはいいの?」

「この話はね優子からしてきたんだよ
ママたちと一緒に住みたいって」

「えっと・・・お母さん達が嫌じゃなかったら
一緒に住みたいなって(´-∀-)」

「嫌なわけないでしょ、パパにも聞いて見ないといけないけど
私は嬉しいわ」

「でもね、優陽も大きくなってくると部屋がいるし
ママ達も段差のない生活がいいと思うの
だから家を建てようと思う(бвб) 」

「建て替えるって事?」

「建て替えてもいいけどここだと少し狭いかな
車も一台じゃ足らないし・・・
別の所に土地を買って建てようと思う(бвб) 」

「お母さん達が長年住んできた場所を
離れるのは抵抗があると思うけど考えてほしい」

「そう、今夜パパと相談してみるわね」

「急いでないからゆっくり考えて」

「わかったわ、一応どの辺で考えてるの?」

「優陽の為にも学校は変わりたくないから
校区内で探す」

「そう、その方がママは嬉しいわ」

「あっ君には陽菜から言うから」

「喧嘩しないでよ」

「大丈夫(笑)」

「ところであなた達今日の予定は?」

「二人とも仕事お休みだけどもう少ししたら出かける」

「夕飯はどうする?」

「帰ってくるからお願い(бвб) 」

「はいはい(笑)リクエストはある?」

「和食なら何でもいい(´-∀-)」

「フフフ、分かったわなるべく早く帰ってらっしゃい
みんなで食べた方が美味しいんだから」

「「うん!」」

一緒に住むと家事はサボれるから楽かもね(笑)(бвб) 

あなたに出会えて<新しい未来へ> 33

優子

何とか言いくるめて狭いお風呂へ三人で入り
今は優陽を真ん中にベッドで川の字に寝ている

ずーと空ちゃん海ちゃん陸君の話

「優陽、他にお友達いないの?」

「いるけど三人と遊んでる時が一番楽しいの♪ 」

「ママとなーなといるときよりも?」

すこし意地悪な質問をしてみると

「えぇー・・・うーん・・・ん〜・・・」

必死に考えている顔もわが子ながら可愛い(-∀-`)

だけどちょっと複雑
だってすぐに、ママとなーなだよ!て返ってくると思ってたから

子供はいつか手を離れていくんだなーて
思わされた瞬間でもあった

「明日学校なんだからもう寝なさい
なーな達今年はずっと日本にいるんだから」

「ほんとに? やったー いっぱいいっぱい遊ぼうね♪ 」

「うん、いっぱい遊ぼう(-∀-`) 」

「わーい楽しみ 何して遊ぼうかなぁー♪ 」

「もう、また興奮して寝なくなったいじゃん(怒)」

「あぅ・・・にゃんにゃんごめん
優陽が寝てくれないとママに怒られるからねよう」

「しかたないなぁー寝てあげるぅー」

「アハッ(´-∀-)なんか陽菜が二人いるみたいだ」

「むぅ・・・陽菜は一人だし」

「そっそうだよね(汗) あっ、なんか眠くなってきちゃった
おやすみ」

優陽の頬にキスをして陽菜を見るとすねた顔

くいくいと手招きをして優陽の目を手で覆い
顔の上でキスをすると満足した顔をして
優陽の頬にキスをする陽菜

「優ちゃん優陽おやすみなさい(бвб)」

「ママ、なーなおやすみなさい」

「おやすみ陽菜、優陽(-∀-`) 」

いつまでも続いてほしい幸せをかみしめながら
久しぶりの三人で眠りについた

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