守ってあげる♂  25

優子

分かれ道まで三人で帰り陽菜とはバイバイして繁華街へ

「あっ、これいい色じゃない?」

「それ口紅だし赤すぎるよ(汗)」

「優子もさ、少しくらい化粧したら?」

「え、みーちゃんしてるの?」

「学校にばれたら煩いからばれない程度のナチュラルメイク」

「知らなかった・・・(汗)」

「ほとんどの子がしてるよ
してないのって優子を入れて4・5人だよ(笑)」

「そうなの?でも学校禁止だし・・・」

「真面目だよねー・・・だからばれない様にするの!」

「大変だね(笑)」

「ノーメイクなのに恋人いるやつに言われたらなんかムカつく」

「ごめん(汗)、先にクレープ食べに行こうか?」

「仕方ないから行ってあげる(笑)」

お店から出て歩いていると

「あれあれ〜その顔とその小ささその制服は
この前鞄投げてきたかわいこちゃんじゃないですか〜(ニヤニヤ)」

「・・・・」

「今日は助けてくれる彼氏いないんだね(笑)」

「みーちゃん行こう!きゃっ!(汗)」

腕を掴まれ引き留められた

「鞄をぶつけられたところがさー
腫れちゃって病院行ったんだよね
慰謝料貰ってもいいかな」

「そんなにきつく投げてないし渡すお金もない!」

「じゃーさ、体で払って貰ってもいいんだよ
意外に胸あるみたいだし(ニヤニヤ)」

「やめろよ、離せよ!みーちゃん逃げて」

「お友達も一緒に・・・来い!」

男が三人だからすぐに囲まれてみーちゃんもつかまってしまった

「また、陽菜にやられても知らないよ」

「お前ら二人しかいないだろそれに偶然会うなんてもうないよ(笑)」

電話しようと携帯を出したら

「おっとこれは終わるまで預かっとくね(笑)」

そう言って取り上げられたから取り返そうとしたら
上にあげられて・・・

「返してよ(汗)」

いくらジャンプしても届くわけが無く・・・(涙)

「ほんと、ちっちゃくて可愛いな・・・俺一番な」

「あっ、ずるいぞじゃんけんで決めようぜ」

「おまえそっちの奴にしとけよ」

「えー・・・俺もちっちゃい方がいい」

「おれも!」

「ちょっと!私は要らないって事(怒)」

いや、みーちゃん怒るとこそこじゃないし
てか怒る場面じゃないし(汗)

その時携帯を持った男の腕を誰かが掴むのが見えた





あなたに出会えて<新しい未来へ> 32

優子

約2か月ぶりの日本、そして二か月ぶりの我が子

自分たちの部屋に入りベッドに腰掛け

「優陽!」

両手を広げると飛んでくる

ギューと抱きしめて「逢いたかったよ優陽(´-∀-)」

「優陽も!」

私の胸にスリスリしてくる

「なんか不思議な光景だよね」

私達をやさしい目で見つめていた陽菜がポツリと呟く

「何が?」

「だっていつもスリスリしてるのは優ちゃんだから(笑)」

「それは・・・だって陽菜の胸が気持ちいいし
私にとって丁度いい位置だし・・・」

「うふふ誰もダメだって言ってないから(бвб) 」

陽菜の胸にすっぽり収まる私
私の胸にすっぽり収まる優陽

それもあと少しなんだろうなー・・・
私はいつまでもすっぽり収まるけど
優陽はこれからどんどん大きくなるだろうし
あっという間に私を追い越して陽菜と二人で
上から見下ろされるんだろうなー・・・

「ママ眉毛下がってるよ?」

「ん?何でもないよ、でもなーなにスリスリしたらダメだよ」

「えぇーなんでぇー」

「あれはママの物だから(´-∀-)」

「優陽のなーなだもん 」

「ちがーう 私の陽菜なの(怒)」

「ママがいない時してるもんね 」

「なっ!?なんだとぉー陽菜ダメじゃんかぁ(怒)」

「優ちゃんだって優陽にされてるんだから
陽菜もされたっていいんじゃないの?(бвб) 」

「だめぇーダメダメ!」

「アハハ、ママ子供みたい(笑)」

「うっ・・・子供じゃないやい(汗) 」

だってにゃんにゃんの体は私の物なのに・・・
何処を触ったら気持ちいいとか
あそこを触ったら甘い声出すとか

「ちょっと優ちゃん(汗) 全部聞こえてるから(汗)」

「ママえっちぃー(笑)」

「もう!一週間お触り禁止(怒) 」

「ウエッ(汗)そんなぁー・・・(汗) 」

「やーいやーい(笑) 」

キャッキャッ笑う優陽と苦笑いの陽菜

近くにいるのに触れない地獄・・・
何とか機嫌を取って回避しないと(汗)

あなたに出会えて<新しい未来へ> 31

陽菜

空港についてロビーに出ると

「ママ!なーな!おかえりぃー 」

満面の笑顔で走り寄ってくる優陽

「ただいま いい子にしてた?」

「うん!優陽いい子だったよねバーバ 」

「そうね、陽菜より聞き分けが良くていい子だったわよ(笑)」

「むう・・・何でそう言う事言うかな 」

「アハハハ陽菜はそこがいい所なんだよね(´-∀-)」

「フォローになってないし 」

「パパさんもいつもありがとう(´-∀-)」

「可愛い娘たちのためだからな」

優ちゃんの頭をポンポンと撫でるパパと
嬉しそうにはにかむ優ちゃん・・・

パパとママには一生頭が上がらないなぁー・・・

後部座席に優陽を真ん中にして乗り込む

車が動き出すと待ってましたかのように話し始める優陽

お喋りな空ちゃん、照れやな海ちゃん
クールだけどやさしい陸君

三人の事を話しているつもりでも
陸君がね!それで陸君がね!・・・

どうやら優陽は陸君が気になるみたい(笑)

「でね、陸君にハグしたりキスしたりすると真っ赤になって
止めろよ!て言うんだよ何でかな?」

「チョッ(汗) 優陽、男の子にハグしたりキスしたらダメだよ(汗)」

「なんで?ほっぺだよ 」

焦る優ちゃん・・・・・教えるの忘れてたね(笑)

「ここは日本だから人前で、たとえ女の子でもハグとか
キスしたらダメなんだよ」

「なんで、ママとなーないっつもしてるじゃん 」

「それは・・・つい・・て言うか
陽菜とママは夫婦だからいいの! 」

いつも冷静な優ちゃんが慌ててるのって面白いかも(бвб) 

「にゃんにゃん笑ってないで何か言ってよ 」

「ハイハイ(笑)優陽よーく聞いてね
アメリカではあいさつでしてたけど日本に来て
他の人が挨拶でしてるの見たことある?」

「ママとなーな・・・」

「陽菜達は別にしてだよ」

「んーテレビならある」

「あれはねドラマの中での演技だから
外歩いててハグしてる人いないでしょ」

「うん・・・」

「学校でもそんなことするの優陽だけじゃない?」

「うん・・・」

「日本人はね恥ずかしがり屋さんが多いから
挨拶はお辞儀をするか握手をするぐらいかな」

「そうなんだ・・・」

「キスもね、たとえ頬だけでも好きな人じゃないと
しないんだよ」

「優陽、みんなの事好きだもん・・・」

「うーん・・・男の子とは両想いにならないと
ハグやキスはしちゃだめかなぁー」

「わかった・・・」

「うん、いい子(бвб) 」

頭を撫でてあげる

「その分ママが優陽にしてあげるよ(´-∀-)」

横から抱きしめて頬にチューと吸い付く優ちゃん

「なーなもしてあげる(бвб) 」

反対の頬にチュッとすると

「やあぁーママが舐めって来るぅー(汗) 」

「優ちゃん (怒)」

少しきつめに言うとシュンとして窓の方を向いてしまった

・・・・・はあ・・・・・

やっぱり子供が二人じゃん・・・

仕方ない、帰ったらキスしてあげるね優ちゃん

人間になった彼女と私  12

陽菜

それからは興味のあることはすぐに麻里ちゃんに聞いて
いろいろ覚えた

携帯の使い方・ゲームのやり方・テレビに出てる人の名前

でも興味のない事は全然覚えられない・・・(бвб) 

だから勉強も・・・テストはギリギリで赤点なし!

次からは知らないよって言われたけど・・・
陽菜も知らないもん(бвб) 

優ちゃんはと言うと・・・

パソコンの使い方を教えて貰い
自分で全部調べてるから一般常識は陽菜よりも
数倍?ううん数十倍も物知りさん

テストだって学年でトップ10に入っちゃったし・・・

麻里ちゃんは陽菜より少し上なだけだった
神様のくせに全然ダメじゃん

絶対落ちこぼれの神様だったんだと思う
だからケチなんだよきっと(бвб) 

それから、動くのが大好きな優ちゃんは
クラブはやめちゃったけど助っ人としてよく試合に行ってる

小さいのにバスケしたりバレーしたり
ソフトにサッカー・・・

だから休日は一緒に居ないことが増えた・・・

「ニャロが不機嫌だ(*`ω´) 」

「煩いし(怒)」

「ゆっぴー今日も試合だってね」

「知ってるし・・・」

「・・・・ああぁぁ!」

「むぅ、何?」

「だから不機嫌なのか(笑)」

「はぁ?意味わかんない(怒)」

「応援に行けばいいじゃん
ゆっぴーいつも見に来て!て言いに来るのに」

「・・・・」

「それにわざわざ起こしに来るしね(*`ω´) 」

「休みの日はうっくりしたいもん」

「ゆっぴー凄い人気なんだよ(*`ω´) 」

「・・・・」

そんなの知ってる
バスケの試合が学校であったからたまたま!見に言った事があって
みんなからキャーキャー言われてて

「優子先輩かっこいい!」

「優子ちゃんかわいい!」

そんな事言われるたびにデレデレして
でもボールを持つと真剣な顔になって
相手を抜き去りゴール下までボールを運ぶ姿を見て・・・(бвб) 

「そう言えばゆっぴー昨日呼び出されてたでしょ(*`ω´) 」

「・・・・・」

「篠田たまたま、トイレにいこうと思ったら
たまたまその現場を通っちゃってさー(*`ω´) 」

絶対ワザとじゃん・・・

「先輩の事が好きなんです!て言われて顔赤くしてたなー
みんなあのギャップにやられるのかな(*`ω´) 」

「・・・・・」

「もっと優しくしてあげないと取られちゃうかもよ(*`ω´) 」

「優ちゃんは陽菜の事が好きだもん」

「それはリスの時でしょ、
今は世界も広がっていろんな付き合いもして
凄く楽しそうだし、他に目がいっても
おかしくないと思うんだけどなー(*`ω´) 」

だって、今更どうやってやさしくしていいかわかんないんだもん・・・
それにこんな陽菜が好きだってずっと言ってくれてたんだから・・・

ねぇ、優ちゃんそうでしょ?

人間になった彼女と私  11

陽菜

人が多いのは嫌だけど可愛い服が沢山あって半日じゃ回りきれない

だって今まで真っ白だったんだもん・・・
いろんな色の服を着てみたいでしょ(бвб)

「明日も来ようよ(бвб)」

「えー篠田疲れちゃった」

「ババくさい(бвб)」

「双子は同い年(*`ω´)」

「無理があると思うんだけど・・・」

「そんな事ないよね、ゆっぴー?」

「・・・・・・本当は何歳?」

「篠田は若い方です(*`ω´)」

「で!(бвб)」

「480歳」

「・・・・・(бвб)」

「・・・・・(-∀-`) 」

「妖怪(бвб)」

「ごわいよー(泣)」

「今は高校生(*`ω´)」

「詐欺師!」

「いい加減にしとかないと元に戻すよ」

「うっわっこの人脅してきたよ、とんだ神様だねぇ優ちゃん」

「ねぇ(-∀-`) 」

「なんかニャロって篠田に冷たくない?」

「普通だし(бвб)」

「いつものにゃんにゃんだよ(-∀-`) 」

「ゆっぴーを尊敬します」

「アハッ(-∀-`)」

「・・・この服欲しいからお金出して(бвб)」

「自分の物は自分で買いなさい」

「さっき財布見たけど足りなかった」

「じゃー来月のお小遣いまでお預けだね(*`ω´)」

「陽菜お預けした事ないもん」

「そんな事ないでしょ」

「欲しいものは優ちゃんが取ってきてくれた」

「ゆっぴーに同情します」

「なんで?にゃんにゃんが嬉しかったら私も嬉しいから
全然苦じゃなかったよ(-∀-`) 」

「・・・・なんと言われようと魔法でお金は出しません」

「じゃー服出して」

「魔法は使いません」

「役立たず」

「なんかだんだん腹が立ってきた」

「まあまあ(汗)姉妹喧嘩はそこまでにして
にゃんにゃんには私のお金あげるから(汗)」

「そんなことしたらゆっぴーが何も買えなくなるよ」

「私欲しいものないし、にゃんにゃんが幸せなら
私も幸せだから(-∀-`) 」

優ちゃんはリスの時もそうだった
自分の事はいつも後回しにして
陽菜が喜ぶことばかりしてくれてたもん
どんな我がまま言ったって冷たくしたって
陽菜から離れて行かなかったのは優ちゃんだけだった・・・

「今日はもういい・・・
クローゼットにまだたくさんあったからそれ着とく」

「じゃーそろそろ帰ろうか(*`ω´)」

「んっ」

麻里ちゃんについて歩き出すと右手にあったかい物がふれて
手を握ってきた
横を見ると陽菜の顔色を窺うかのように覗き込んでるし・・

眉毛ってそんなに下がる物なの?(笑)

別に嫌じゃないしまた迷子になるといけないから

べっ!て舌を出して軽く握り返してあげた


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