彼女が何を考えてるのか分かりません 5 H

打ち合わせが終わり終業時間


内線が鳴る


「はい」


「デザイン科の大島さんが社長にお会いしたいと
来られてるのですがどういたしましょう」


やっぱり気づいちゃったか(汗)


「通して」

「かしこまりました」


コンコンコン


「どうぞ」

「失礼します」


そこにはいつもの笑顔はなく
初めて見る冷たい顔の優子が立っていた


「優子」


「これ、お願いいたします」


そう言って突き出されたのは辞表



「これは受け取れない」

「ここに置いておきます」

「待って(汗)」

「離してください(怒)」


咄嗟に腕を掴み引き留めていた



「陽菜の話を聞いて(汗)」


「だから名字を教えてくれなかったんだ」


「違うの」


「違わない、私を弄んでたくせに」


「そんな事してない」


「私一人バカみたい
私の愚痴を聞いて会社の問題点でも探り出そうとしてた?
それとも平社員が何言ってんの、て馬鹿にしてたんでしょ(怒)」


「違う、お願いだから落ち着いて(汗)」


「もう会うことは無いですから!失礼します」

「待って!」


私の手を振り解き出て行こうとするから
そのまま壁に押し付け・・・・



「うわぁ(;´-∀-)」

「キャッ(бвб)」


いきなり視界が真っ暗になり床に倒れてしまった



「何も見えない(;´-∀-)」


「どこかにスイッチ(汗)」



手を伸ばし壁を触ってスイッチを探す



「あった」



灯された灯り



「ここなに(;´-∀-)」



壁に囲まれた何もない部屋の真ん中にベッドが一つ


「扉捜さなきゃ(;´-∀-)」


「それよりもする事があるでしょ(бвб) 」


「は、陽菜?」


バレちゃったし、こだわりなんてもうどうでもいいよね?


グイグイ迫っていき怯んで下がる優子を無事に誘導



「もう我慢しない」


「ちょっと待って(;´-∀-)」


「一昨日良いって言ったよね」

「無視したのは陽菜でしょ」

「知らない(бвб) 」

「私は別れるんだから(;´-∀-)」

「別れないし少し黙って」


うるさい口を塞ぐ


優子は陽菜を拒否できない
初めてのキスの時も頬を赤らめ受けるだけだった優子
だから始めに行動を移すのは陽菜じゃないといけない




「はる・・・なぁ・・・」


「優子・・・好き・・・」


「私の方が好きだもん」



優子は知らない、陽菜の方が先に好きになったと言う事を


彼女が何を考えてるのか分かりません 4 Y

「大島さんデザイン考えて来た?」

「あ、はい今回はチェリー柄で攻めてみました」

「どれどれ・・・まあいいんじゃないかしら
一応副社長にあげとくわね」

「はい!ありがとうございます」


やったー初めて上にあげて貰えた
いつもは課長止まりだったから嬉しい


陽菜に知らせたいけど今日も雨じゃん
ついてない(;´-∀-)

LINEは知ってるけどやっぱり直接言葉で伝えたい


「社内報出来上がりました」


お、もうそんな日にちか
社長のお言葉が楽しみで毎号必ず読んでるんだよね(-∀-`) 


どれどれ



「・・・・・・・・うそでしょ・・・・」

「大島さんどうかした?」

「あのう・・・この写真って」

「あら、珍しいわね写真を載せるなんて
今年に入ってからなかったのに」

「今年に入ってから?」

「そうよ、去年の秋くらいまでは載ってたのに
急に無くなってどうしたのかしらって思ってたの
そう言えば大島さんは社長も副社長も見た事無いんじゃないの?」

「はい、ありません」

「社屋が新しくなって専用のエレベーターが出来たから
会社でお会いすることは無くなって去年から
二年目までの社員は見た事無いと思うわ」

「面接の方は違うんですか?」

「面接は秘書がしてるのよ」


そうだったんだ・・・・


「ではこの方が社長なんですか?」

「小嶋社長、高校生の時に起業されて
五年でここに会社を立ち上げこんなに大きくされたのよ」


だからか・・・・・
社長が出来の悪い新入社員の私なんかに
本気になるはずないじゃん


バカだな私・・・・もうやめよう

田舎に帰って仕事探そう・・・・



でもこのまま辞めるのもしゃくだから
直接辞表を突き付けてやる(怒)

こんにちは(-∀-`)

どのマンガですか?と言う質問が来たのですが
約一年前なので覚えていません(;´-∀-)

携帯アプリ漫画の無料の部分だけを
読んでいるので題名まで覚えていないんです

ごめんなさいね<m(__)m>


身体の方は元気です(-∀-`) 


みなさんもゴールデンウイークでの行事は気を付けながら
楽しんでくださいね



ぷーな

彼女が何を考えてるのか分かりません 3 H

昨日から降り続いてる雨
今日も一日中雨みたい


一昨日あんなことがあったから雨で良かったのかもしれない
まだどういう顔で会えばいいのかわからないから


「はぁ・・・・かわいかったなぁー」

「なにが(*`ω´) 」

「ちょっと、いつの間に入って来てたの(汗)」

「今日はちゃーんとノックしましたよ」

「うそ」

「あんなノック聞こえるわけないじゃないですか(怒)
本当に申し訳ございません」


やっぱり・・・・(怒)


「で、今日は何の用」

「で、ため息とさっきの言葉はどういう意味」

「陽菜の質問の方が先でしょ」

「暇だから会いに来ました、で、篠田の質問」

「き、一昨日見た動物が可愛かったなーて」


嘘はついてない人間も動物だから


「いやーニャロがあんなキスをするなんて
篠田は感無量です(*`ω´) 」


「み・て・た・・・・の(汗)」

「いえ、あのう・・丁度帰る時に・・・そのう
ダメだって言ったんですけど全然言う事聞かなくて
すみませんでした(汗)」


「はぁ・・・・麻里子が言うことを聞くわけないよね
見たことは忘れて」


「あの子どっかで見たことあるんだよねぇ〜」


「暗くてよく見えてないはずでしょ
そんな言葉に引っ掛からないから」


「いやー二人が別れてから方向が同じで
前を小さな子がトボトボ歩いてるでしょ
ほら篠田って優しいからどうかしたの?
て声かけたら涙目で大丈夫ですって言われた日には
抱きしめちゃいそうだったもの(*`ω´) 」


「麻里子(怒)」

「さすがに才加が横にいたから無理だったけど」

「お前、私が居なかったら抱きしめてたのか(怒」

「いやーん・・・お前なんて初めて呼ばれて
興奮してきたから部屋に戻ろう」


「え、ちょっと、麻里子落ち着け(汗)」



あっという間に出て行った二人


・・・・・・やっぱり泣いてたんだ
ごめんね優子
と言うか毎日何しに来てるのあのひと


コンコンコン「前田です」


「どうぞ」

「社内報が出来上がりました」

「ありがとう」


受け取り一枚めくって一瞬固まる
心臓が止まるかと思った

「これ、どうして写真が載ってるの
載せないでって言ってあるよね」



珍しく焦った顔の前田さんが確認の為横に来た



「申し訳ございません、おそらく新人が(汗)」

「配るのを止めて」

「もう、配り終わっています・・・・」



全員が全部読むなんてあり得ないよね?
麻里子なんか読んだ事無いって言ってたし・・・・


どうか、読まずに捨てる人でありますように


しかし陽菜の祈りは見事に打ち砕かれたのだった

彼女が何を考えてるのか分かりません 2 H

「はぁ・・・・」

「社長どうかされましたか?」

「何でもない、今日の予定は?」

「社内報のあいさつ文と仕入れ業者の面接です」

「そう・・・・・」


カチャッ


「オッハー(*`ω´) 」

「ちゃんとノックして入って来て」

「申し訳ございません、私がしようとしましたら
いきなり開けて入って行かれたので止めようがなかったのです(汗)」

「私は副社長なんだから許されるの」

「だったら麻里子の部屋もノックしないからね(怒)」

「それは嫌だなぁ〜」

「でしょ、だったら」

「才加とイチャイチャしてるの見られたら嫌だし
もしかしたら裸を見られちゃうわけじゃん(*`ω´) 」

「し、篠田副社長(汗)」

「篠田のだったらいいけど才加のは見せたくないなー」

「黙って下さい(怒)社長申し訳ございません(汗)」

「どうしてこんなチャラチャラした麻里子に
真面目な秋元が落ちたのかわからない」

「秘書と副社長の情事(*`ω´) 」

「篠田副社長(怒)」

「やーだ、麻里ちゃんて呼んで」

「あぁぁもう鬱陶しいから出て行って(怒)」

「ニャロも早く彼女作りなよ(*`ω´)
隣にめちゃくちゃ可愛い子いるじゃん 」


「大きなお世話(怒)」



確かに前田さんは可愛いでも陽菜は・・・



秋元に背中を押され出て行った麻里子


・・・・・・いったい何しに来たんだか



「今日は雨か・・・・」


「外出されるご予定でも?」

「ううん大丈夫、これ出来上がったら呼ぶね」

「はい、では失礼します」



雨の日は優子に会えないからテンションも下がる


「今日は残業して絵コンテ考えよう」



そう言う時は仕事に没頭するに限る



「社長、もう6時ですが今日はよろしいのですか?」


「前田さんは帰っていいですよ」

「他に用事が無ければこれで失礼します」


「お疲れ様(бвб) 」



確かに前田さんは可愛くて陽菜の好みだ
でも社員は全員私の子供みたいなものだから
手を出せないし出さないと初めに決めた・・・
だから・・・・

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