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あなたに出会えて<新しい未来へ> 64 最終話

優子

寝てると誰かに呼ばれてる気がして・・・
頬には暖かくて柔らかな感触がしてゆっくり目を開けると

・・・・・女神?が微笑んでいた

一瞬ここ何処? て思ったけど

「ゆうちゃん(бвб) 」

て言う甘くて優しい声が聞こえて・・・陽菜(-∀-`)
意識がはっきりしてきた

布団に入るように促すと珍しく陽菜から抱き着いて来て
ちょっと照れる(汗)

抱かれる方が多いけど
寝るときとか抱き付くのはいつも私の方からで
陽菜から甘えてくるのは珍しいからドキドキしちゃう

「陽菜と出会ってくれてありがとう(бвб) 」

それは私の方だよ陽菜

頭を撫でていると初めて出会った時の事を聞いて来た

そう言えば初めて聞かれたかもしれない・・・

陽菜は私が昔を思い出す話は決してしなかった

あの頃の事を忘れたわけじゃない
忘れる事なんて出来ない・・・
あれが当たり前だと思っていた小さな世界にいた私を
こんなに大きな世界に連れてきてくれた陽菜

育ての親でもあり今では最愛の人

でも、何であそこで寝ちゃったんだろう・・・
少し思い返してみても理由はわからない
偶然?それとも・・・

ただ、そこだけが明るく、温かそうに見えて・・・
横になって丸まると誰かに包まれてるような気がして・・・
いつの間にか眠ってしまっていた

あそこに着いた時周りは暗かったけど
マンションのほとんどの窓からは光が漏れていて
そんなに遅くじゃ無かったと思う

帰宅する人も沢山いたはずなのに
見つけてくれたのは陽菜だけで・・・
ううん、もしかしたら見て見ぬふりをして
通り過ぎて行ってたのかもしれない・・・
警察に通報されたり起こされたりしていたら
陽菜に出会えてなかったんだよね・・・だから

「そんなの決まってるじゃん(-∀-`) 」

「えっ?」

「陽菜と出会うためにあそこにいたんだよ(-∀-`) 」

「むぅ・・・答えになってないし 」

唇を尖らせて怒ってるけど本当にそう思うんだから仕方ない(笑)

「スキ♪ 」尖った唇にチュッとキスをすると

「もう・・・」て、照れながら微笑む陽菜

これからも陽菜と優陽を全身全霊をかけて守り愛していくよ

陽菜は幸せですか?

私は幸せです

あなたに出会えて

Fin


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あなたに出会えて<新しい未来へ> 63

陽菜

絶対に寝ると思ってたから少し時間をずらし覗きに行くと・・・

「やっぱり寝てるし(бвб) 」

急いで服を脱ぎ中に入って体を洗う

「ゆうちゃん起きて」

慌てて出ようとするから肩を押さえ自分も浴槽に入り
膝に座らせ抱きしめる

「楽しかったね(бвб) 」

「うん(-∀-`) 」

「優ちゃんとはスキャンダラス以外
二人でユニットやった事なかったから
すごい楽しかった 」

「なんでやらせてもらえなかったんだろう?」

「それは・・・ガチで付き合ってたし
普段以上にイチャイチャしてたら
ばれちゃうと思ったんじゃないかな?」

「それ分かる気がする
今日なんて私やばかったもん
にゃんにゃん妖艶すぎて衣装脱がして
襲いたい衝動にかられたし
顔崩れそうで維持するの必死だったんだから 」

「ふふふ・・・今からする? 」

「えっ?一週間禁止じゃないの?」

「それはね優ちゃんから触る事だけで
陽菜が襲うのは問題ナーシ(笑)」

「ずるいずるい! 私だってマシュマロボディに触り、んあっ///」

あんまりうるさいから耳に息を吹きかけながら胸を揉むと
ピクンと反応する優ちゃん(笑)」

そのまま首筋にキスを落としながら片手は下へ滑らせていく

「んっ・・・ここじゃヤダ (汗)」

「ベッドには優陽が寝てるから出来ないでしょ
ここ、声響くから我慢してね 」

「まっ・・・んん・・・んっ・・・」



くたーとしたまま動かない優ちゃん

「ちょっとここで寝ないで(汗) 」

「んん〜・・・疲れて動けない・・・」

「ほら立って!」

何とかパジャマまで着せて部屋までつれて上がる
お疲れの優ちゃんにとどめを刺したのは陽菜だから
大変だけど面倒みなきゃだね

「まだ寝ちゃダメ(汗)髪乾かすから座って」

グッスリ寝てる優陽はドライヤーの音にもびくともしない

・・・・・部屋で出来たかな・・・

ダメダメもしもの時があるからね

陽菜の髪を乾かし終えた時には優ちゃんも夢の中

むぅ・・・なんか寂しい(бвб) 

ベッドの端に腰掛け二人を眺める

やっぱり似てるし可愛い


コンサートでは全部陽菜のおかげって言ってくれたけど
陽菜だって優ちゃんと出会ってなかったら
とっくにやめてたと思うし芸能界にも残らなかったと思う

それにこんな可愛い子供も産んでくれて・・・
感謝してるのは陽菜の方だよ(бвб) 

頬を撫でているとゆっくり目が開いて

「はる・・な?どうしたの眠れない?」

「ゆうちゃん・・・」

「なーに、おいで寝よ(-∀-`) 」

そう言って布団をめくってくれたから
電気を消し隣に入りギューと抱きしめる

「アハッ(-∀-`) 甘えん坊にゃんにゃんだ」

「ゆうちゃん、陽菜と出会ってくれてありがとう」

「どうしたの?」

「ねえ、一つ聞いてもいい?」

「いいよ、なに?」

「初めて会ったとき何であのマンションのあそこで寝てたの?
他にも沢山マンションが建ってるのに・・・」

あなたに出会えて<新しい未来へ> 62

優子

コンサートが終わるともうクタクタで立ってるのも辛かったけど
陽菜に支えられお世話になったしのぶや手伝ってくれたスタッフに
お礼を言ってまわる

片づけはさっしーに任せてお義父さんの車に乗り込んだ
までは記憶があったんだけど・・・

ただ、やさしく頭を撫でられていたような感覚は残ってて
いい夢見てたはずなのに最後は風船お化けに追いかけられ
大きく膨れ上がり破裂して・・・・

飛び上がりながら目を覚ますと陽菜が笑ってて・・・

文句を言う私を無視して先に降りたから
続いて降りたら目の前に立ってて・・・チュッ

キスされた・・・?

「お疲れ様でした(бвб) 」

「あ、お疲れ様でした(汗) 」

またフフフって笑って私の手を取り家の中へ入る

「優陽そのままベッドに寝かせてきたから」

「ありがとう寝るとき着替えさせる(бвб) 」

リビングに入ると

「あなた達も食べる?」

お母さんが夜食を作っていて

「夕飯食べたの早かったからお腹すいちゃったからね」

「少しだけ食べようかなーゆうちゃんも食べるでしょ?」

「私は・・・いいや、早くお風呂入って寝たいし」

「じゃー陽菜もいらない」

「陽菜は食べればいいのに」

「よく考えたら今食べたら太りそうだからやめとく(бвб) 」

着替えを取に部屋に行き一緒に入ろう!て言ったのに

一人の方がゆっくり入れるでしょ(бвб) て言って
一番を譲ってくれた・・・陽菜にしては珍しい
いつも一緒に入りたがるのに?

体を洗い終え湯船につかりながら目を閉じ今日の事を思い返す

女優と言う道を選び充実はしてるけど
今日みたいに仲間と歌ったり踊ったり掛け合いをしたり・・・
楽しすぎてもっとやっていたい!明日もまだある!
ていう感覚に陥ってしまう・・・・

もともと体を動かすのが好きだったから
女優一本で!と言ってしまった事をちょっぴり後悔したっけ(笑)

でもこうやって何年かに一度集まれたら
それを励みにまた頑張れる!

次はあっちゃんと麻里ちゃんが
子供を連れて帰ってきたときかなー・・・・

「ゆうちゃん・・・・・ゆうちゃん!」

陽菜?私寝ちゃってた(汗)

目を開けると裸の陽菜がいて

「陽菜入ってきたの?」

「もう体も洗ったよ、ゆうちゃんグッスリ寝てたし(笑)」

あがって代わろうとしたら

「まだ駄目!」

陽菜の膝の上に座らされ後ろから抱きしめられた

あなたに出会えて<新しい未来へ> 61

陽菜

終了後、みんな年には勝てず打ち上げは改めてする事に

今はお父さんが運転する車の中

「疲れたー(бвб)」

「お疲れ様 」

「ねえねえどうだった?」

「よかったわよ、昔を思い出したもの」

「お父さんワ?」

「・・・・・・」

「お父さん、優陽に怒られちゃったのよね(笑)」

「ええ、なんで?」

「じーじうるさい! てね(笑)」

「一緒に歌ってたの?」

「違うわよ、私はあなた達のイチャイチャを見慣れてるけど
この人ほとんど見たことないでしょ、わぁー!とか
こらー!とかやめなさい!て叫んでたのよそしたら怒られて
途中から凹んでて最後の方は号泣して
じーじ汚い!て言われてまた凹むというオマケつき(笑)」

「こ、子どもの前であれはいかん(怒) 」

「アメリカではあれが普通だから優陽はなんとも思ってないよ
お父さんも定年になったら家にいるんだから慣れてよね(бвб)」

「ここは日本だ!」

「古ーい、優陽とゆうちゃんに嫌われても知らないからね(бвб)」

「くっ・・・・」

「フフフ、それにしても静かね」

「車に乗ってすぐ寝ちゃったからね」

お母さんが後ろを振り返って見てくる

「あらあら、子どもが二人みたいね(笑)」

「可愛いでしょ!年を考えてね、て言ったのに
全力で最後まで突っ走るんだもん
倒れちゃわないか心配だったんだから」

「優陽も一緒になって歌って、狭くて踊れないけど
体は動かしてたから疲れたのね(笑)」

「優陽小さい時から陽菜達のDVD見てたから
今の陽菜より踊れるからね」

「あなた、歌は良かったけど
ダンスはいい加減な事多かったものね(笑)」

「ひどーい、ちょっと忘れる時もあったけど
ダンス上手いよ!て言われたことあるもん 」

「だれに?」

「ゆうちゃん・・・」

「優子ちゃんはあなたに甘かったからねぇ」

なんで今けなされてるのかわかんないし(怒)

「もうすぐ着くから二人ともおこしなさい」

「ゆうちゃん・・・ゆうちゃんお家着くよ(бвб)」

「ん〜ん」

むくって起き上がったけどドアの方にもたれてまた寝てるし・・・

「優陽はお父さんが抱いて行ってやるから
陽菜は優子ちゃんを何とかしなさい」

そう言うと優陽を抱いて家に入って行った

なんとかって言われても・・・
小さいって言っても陽菜力ないからおんぶは出来てもだっこは無理(汗)

仕方ない・・・・耳元で

「風船の大群が押し寄せてきてるよー」

「んんんん・・・・・」

「バン!!」

「うわっ!!(бвб) 」

5pは飛び上がるたんじゃないかって言うくらいビクッてしてる(笑)

「風船が風船がぁー(汗) ・・・・あれ?にゃんにゃん?」

「やっと起きた、ほら降りるよ」

「にゃんにゃんひどい・・・・(怒) 」

「起きない優子が悪いの! 」

「うぅぅ・・・ごめんなさい・・」

陽菜は悪くないもんね(笑)


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