にゃんにゃんが結婚する

それもあの男じゃないやつと


「と言う事なんだけどみんな来てくれるよね」

「行く行く、いやーめでたい(*`ω´) 」

「今日はみーちゃんの卒業公演だけでもめでたいのに
にゃんにゃんの結婚報告とかダブルでめでてぇわ」


卒業公演終わりの打ち上げ
と言っても集まれないからzoomでの宅飲み会


「もう一度こじぱに乾杯」

「カンパーイ」

「あれ、優子どっか行った?」


何処にも行ってないけどこんな顔見せれるわけないから
画面からフレームアウト

そして


「ごめん、お客さん来たみたいだから切るね」


それだけ言って電源を落とした

声、変じゃ無かったよね?


「ズズズ・・・・にゃんにゃん(。-∀-)」


みーちゃんにはまた今度個人でお祝いしなくちゃ
はぁ・・・・・グスン(。-∀-)

結婚式なんて行けるわけない
どうしよう・・・・また留学しようかな

今度はヨーロッパとかへ傷が癒えるまで・・・・


結婚式は10月って言ってたよね

はぁ・・・・なにも私の誕生月にしなくてもいいのに・・

ブツブツ言いながらスケジュールを見る

だめだ、仕事来年まで入ってるから海外へは行けない

だったらその日はバラエティとか単発仕事を入れてもらって
行けないようにしよう、うんそれがいい


善は急げでマネージャーに連絡しようと携帯を持つと同時に
着信音が鳴るから落としそうになった
だってこの着信音は


「・・・・・・・はい」

「あ、優ちゃん来客中にごめんね」

「ううん・・・・・・」

「お客さんいるから話せないよね
私の用件だけ言うから聞いてて」


「うん」

「結婚式で友達のスピーチして欲しいの、よろしくねじゃー」


「まっ・・・・」



私が言葉を発する前に通話は切れていた



嘘でしょう、どうして私がスピーチしなきゃいけないの
たかみなとかみーちゃんとか麻里ちゃんが居るじゃん


・・・・・スケジュール入ってたって断ろう
その前に既成事実を作っとかなきゃだから


「もしもし」

「優子さんどうしたんですか?」

「10月のスケジュールなんだけど」

「10月ですか?あ、
大丈夫ですよちゃんと空けてますから」

「え?」

「小嶋さんに空けておくようにって今年入ってから言われてたので」


どんな根回しだよ(。-∀-)
それに今年入ってからって・・・・・
とっくに決めてたのかよ(。-∀-)


だから誕生日用事があるって言ってたのか・・・・・

結婚の前に付き合ってるとか言っておいてよ
そしたらこんなにダメージ受ける事無かったのに・・・・たぶん


そんなこんなで結婚式場にいる私



え、もう結婚式?
さっき結婚するって聞いたばっかだよ?
ここ何処?私どうやって来たの?


「それではお友達代表で大島優子様にお願いします」


何も考えてないって(;´-∀-)


「優子ほら早く」

「え〜小嶋家・・・・・・」


相手の名字わかんないんですけど(;´-∀-)


「ご両家の皆様本日は誠におめでとうございます」

「陽菜さんとはAKB時代から親しくさせていただき・・・
こじゆうとしてファンのみんなから推されてきました
私が一方的に大好きで・・・・いつも・・・迷惑がられて・・・
それでもリアルでは仲良くしてくれていたから両想いだなんて
思ってた私がバカだったんだなーて・・・
こんな見たこともない男にいつのまにか取られていたなんて
顔だってはっきり見えない・・・・・みえない?」


なんで見えないんだ?
泣いてるから涙で見えない?
いや、にゃんにゃんの顔はハッキリ見えてるから


え、ちょっと待って
ここでキスしようとするか?
まだ私のスピーチ終わってないのに
何見つめ合ってキスしようとしてるんだよ


やめろ・・・・陽菜は渡さない
陽菜は・・・陽菜は私のだ!



「やめろぉぉぉぉ!!」




「優子・・・・・優子大丈夫?」


「へぇ?」


「みーちゃんの卒業がめでたいからって飲み過ぎて
画面つけっぱなしで寝落ちするとかあり得ないからね(怒)」


「陽菜結婚(;´-∀-)」

「恋愛禁止解除だから結婚も出来るねって話から
麻里ちゃんが次陽菜辺りだねって言った時
ろれつ回らない口でなんか叫んで
画面から消えたん時はびっくりしたんだから」


「外明るい・・・・」

「ベッドに運ぶの大変だったんだからね(怒)」

「陽菜・・・結婚するの?」

「仕事忙しいし
こんな世話の焼ける彼女がいるのに
出来るわけないでしょ」

「あぁぁぁー好き、一生好き、死んでも好き」

「なにそれ(笑)」

「だから私と結婚してください」

「もうしてるじゃん(бвб) 」

「だよねぇ〜アハッ(-∀-`) 」



ふぅ・・・・・夢で良かった(-∀-`) 






『優子起きて!』

「え?」



完。