一話へJUMP

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heartbreak (бвб) 後編

でもね、優子が悪いんだよ

陽菜から話しかけてもそっけなく突き放すし

いくら肌を重ねても
よそよそしい話し方は変わらないし


そんなに嫌いならなんで陽菜の前に現れたの?

なんで体を許したの?


そしてまた突然の終わりを告げるLINE

流石の陽菜も二度目はもう無理だった
お酒を買ってきて意識が無くなるまで飲んだ

そのせいでテーブルの横でそのまま寝てしまい

日中は温かいけど夜はもう寒い
体は冷え二日酔いも有るけど
だるくて何もする気が起きず会社を休んだ

ずる休みなんてした事無かったこの陽菜が
どれだけの人と別れても次の日平然と仕事をしていた陽菜が・・・

全部優子のせいだ!


だから優子を困らせてやろうと
LINEを送った
流石に今度は仕事の上司だから
ブロックなんてされなかったしね


まさか来るとは思ってなかったから
そのまま布団に潜り込み寝てたのに

懐かしい声に起こされうっすら見えた姿につい・・・
優子って言ってしまった
ずっと大島さん呼びだったのに・・・
驚いた優子の顔が忘れられない



陽菜がちゃんと説明しなかったから別れることになったんだね

二人は両想いだったのに

今度はちゃんと恋人として・・・
気持ちが通じ合って愛し合った


「私も抱きたい(-∀-`) 」

「ヤダ」

「なんでヤなの」

「だってお風呂入ってないもん」

「そんなこと気にしないよ」

「陽菜が気にするの!」

もう上司と部下じゃなく恋人同士の会話

その中で必死に拒んでいると


「ハムハム」

「んっ・・ちょっ、ヤダ(汗)」

「ふふふここ昔っから弱いよね(-∀-`) 」


耳を攻められ力が入らない間に組み敷かれ・・・


「はぁはぁはぁ・・・もう、ヤダって言ったのに(怒)」

「仕事じゃないんだから言う事は聞きません(-∀-`) 」


「・・・・ねえ」

「ん?」

「髪伸ばしなよ」

「これ似合ってない?」

「短いのもいいけど陽菜はポニーテールが好き」

「えぇ〜(笑)この年でポニーテール?」

「若く見えるよきっと」

「アハッにゃんにゃん好きだったもんね」

「なつかし・・・」

「にゃんにゃんって言う響き好きだったからさ」

「また呼べばいいじゃん」

「うーん・・・でも会社でも呼んじゃいそうだし」

「いいよ、バレても」

「でも、仕事しにくいでしょ?」

「そんなやわな仕事してませーん(бвб)」


「じゃーさ、ついでに明日二人で休んじゃおっか」

「陽菜はいいけど優ちゃんはなんて言うの?」


「ん?小嶋課長の風邪が口からうつっちゃいました、かな(-∀-`) 」

「え〜編集長なんて言うか楽しみ(бвб) 」


「ウソだよ(汗)本当にいうわけないでしょ(-∀-`;)」

「当たり前じゃん、そんな事言ったら休み貰えなくなるから
明日は仕事に行って来月休みとって旅行しよ」

「大阪行く?」

「そこはもういいし(笑)
今度は優ちゃんが計画してね
陽菜は仕事が忙しくてそんな暇ないからよろしく(бвб)」





とは言ったよ
確かに言ったけど
一週間も休んで海外に行きたいだなんて一言もいってない


「ちょっと小嶋どういう事」

「どういう事ってどういう事ですか?(бвб) 」

「いきなり一週間も休まれたら困るんだけど」

「え?私休暇届けなんてだし・・・」
「あ、私が一緒に出しておきました(-∀-`) 」


そして立ち上がり大きな声で


「二人で婚前旅行へ行ってきますね」


『えぇぇぇぇ!!』


「こ、婚前旅行って・・・あなた達結婚するの?」

「将来的にはそのつもりなので
みなさん出席してくださいね(-∀-`) 」

「いつの間にそんな仲になってたの(汗)」

驚く編集長をよそに部署のみんなは


「大島さんおめでとう!」

「課長おめでとうございます」

「そうなると思ってたよ♪」

と言ったのは北原さん、どういう事?
何で知ってたの?


ポカンとしている私の横に来ると

「今後とも小嶋共々よろしくお願いします」


そう言って頭を下げる優ちゃん
騒ぐ社員



「今日はお祝いですね編集長!」

「はぁぁ・・そう言う事なら仕方ないわね」


仕方ないでいいんですか?


「みんな、編集長のおごりだって♪」


そう叫ぶ相変わらずの北原さん

悦ぶ社員たち


「良かったね小嶋課長(-∀-`) 」

そう言ってウインクする優ちゃん


もうあの頃のようなあどけなさは無いけど
陽菜を喜ばせようと必死なのは変わらないね


「何処へ行くの?」

「アフリカ(-∀-`)」

「行ってらっしゃい(бвб)」

「嘘だよ、うそ(汗)オーストラリアです」

「まあまあだね」

「サプライズだらけにしてやるからな!」

「期待してる(бвб)」


そっか結婚するのか・・・


「そうだ今週引っ越してくる?」

「えぇぇ、いきなり(-∀-`;)」

「通う手間省けるじゃん」

「そうだけどせめて旅行が終わってからにしない?」

「また捨てられたら困るし
鉄は熱いうちに打てっ言うでしょ」

「大島さんが小嶋さんを捨てたんですか?」

「そうなの酷いでしょ」

「信じられない!私だったら一生しがみついて離れませんよ」

「それも二回」

「うっわープレイガールだ」

「ちょっと(汗)話大きくなりすぎ」

「本当の事じゃん」

「そうですけどそれにはいろんな誤解が重なり合ってですね(汗)」

「これは大島さんが一生償わないとだね」

「そうそう、私達は課長の味方です」

「みんな有難う(бвб)」

「えぇぇ〜そんなぁ〜」


ふふ、一度は主導権を握りかけられたけど
これで取り返せたよね


やっぱり陽菜達はこうでなきゃ♪



おしまい




という事でheartbreak完結です

読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

ぷーな

heartbreak (бвб) 前篇

「にゃろ、お願い」

「生徒に手を出すなんてあり得ない」

「まだ手は出してない(*`ω´) 」

「ドヤ顔で言う事?」

「お互いが一目ぼれだったんだから仕方ないでしょ」

「陽菜、お姉ちゃんの為にひと肌脱いであげて」



陽菜の6つ上のお姉ちゃんの麻里子

陽菜の高校の養護教員なんだけど
事もあろうか陽菜と同級生の男の子と恋に落ちてしまった

もちろん卒業するまでは清い関係でいるという条件で
親達を説得したみたい

でも会ったり遊んでると絶対にどこかでばれちゃうでしょ

陽菜と付き合ってる事にすれば
家に来てもおかしくないし
一緒に遊びに行ってもおかしくないから
卒業するまで恋人のフリをして欲しいと
みんなから言われ
付き合ってる人もいなかったからOKした


まさか駅であんな衝撃的な告白を受けるとは
夢にも思わなかったから

恋人のフリだけで好きでも何でもなかったから
淳の事は隠して優子と付き合った

言う必要はないと思っていたし
どこからどう漏れるともわからないから
極力少人数だけの秘密にしたかったから

でもそれが振られた原因だったとは・・・


本当に好きだったんだよ
ポニーテールを揺らしながら歩く姿とか
少ししゃがれた声とか
笑うと両頬に出来る笑窪とか

こんなに人を好きになった事無いって言うくらい好きだったんだから

クリスマスのサプライズ旅行も
優子の誕生日が一週間前だったと聞いた時から
計画してバイトしてお金をためた

なかなか言い出せなくて


「予定入ってたらどうするの」

「その時は麻里ちゃんが買い取ってね」

「それいいねぇ〜、前日まで言わないでいれば(*`ω´)」

「いくらなんでもそれは無理」


「にゃろ・・・真剣なんだね」

「うん、すごく好き(бвб)」

「人間に興味ないって思ってたからお姉ちゃんは嬉しいよ」

「ひどーい、少し位興味あるもん」

「あははは、うん、よかったよかった」

自分の事のように喜んでくれた麻里ちゃん


大阪でも麻里ちゃんに美味しいお店とか調べてもらい
その都度連絡して貰ってた

そして初めての夜・・・


私達は上手くいっていた

ううん、そう思っていたのは陽菜だけだったみたい

麻里ちゃんと淳と三人で行った初詣

本当は優子と行きたかったけど
来年からはいけるんだし
クリスマス、陽菜が旅行に行ってたから二人は会えなかったんだよって
言われて泣くなく断った


入試の勉強も一緒にしたかったのに
淳が麻里ちゃんに勉強を教えてもらいたいとか言うから
陽菜も行くしかないじゃん・・・・

それでも後二ヶ月我慢すればって思ってたのに・・・


あの日、突然(さようなら)と別れを告げるLINEが来て
返事をしようと思ったらブロックされていて
電話もメールも通じなくなった

電車で捕まえようとしたけど
その日から一度も姿を見る事は無かった

それでも卒業するまで我慢して
卒業式の次の日優子の家へ行くと玄関でばったり
いつも一緒に居る・・・

確か優子がみーちゃんって呼んでたっけ?
その子にいきなり

「もう優子にかかわらないでください
私が優子を守りますから」

そう言われた時、この恋は終わったんだと思った


それからいろんな人と付き合ったけど
好きになれなくて・・・

がらにもなく仕事を頑張っているうちに出世しちゃって
人の上に立つ役職についてしまった

それでも好きな仕事だったから楽しくやっていたのに

「今日中途採用の子が入って来るから小嶋の部署で見てやって」

「えーうちですか」

「確か同い年だったと思うから
仲良くやってあげて」

「仲良くって・・・仕事できなかったら引き取って下さいよ」

「はいはい」


初めて見た時ショートカットでスクエア眼鏡をかけていて
とても同い年に見えなかったけど
何処かで見たことがあるなーて挨拶も聞かずに考える

「ねえ、どこかであったことある?」

「いえ・・・・」

「そう・・・」

必死に思い出していると
誰かが犬の話を始めたからピンときた

「あぁぁ!!」

いきなりの大きな声にみんな驚いて

「どうしたんですか(汗)」

「あなた、毎朝雑種犬を連れて土手を走ってない?」

「してましたけど」

「やっぱり、だから見た事あったんだ
ふースッキリした、さーて仕事しよ(бвб)」

「小嶋課長は相変わらず自由人ですよね(笑)」

「そうでなきゃこの仕事はやっていけないよ
みんな見習うように(笑)」


ここ数週間、通勤電車から外を見ていた時
楽しそうに犬と走っていた子に似てるんだって思って
つい大きな声を出してしまったけど
同一人物だとわかりスッキリしてその時は仕事に戻った


でもねうすうす気づいてたんだ
容姿は変わってしまったけど
変わらないしゃがれた声
たまに北原に見せる笑った時に出来る笑窪

そしてあの日編集長にお願いして見せてもらった履歴書

名前も生年月日も同じ偶然なんてあり得ないよね

逢いたくても逢えなかった優子
だから我慢できなくて
気づいていないふりをして抱いた


陽菜は最低な人間だ

heartbreak 16

次の日会社に行くと

「おはようございます」

「おはよう・・・なんか、大丈夫?」

「大丈夫です」

「そっか、今日も仕事頑張ろうね」

「はい(-∀-`) 」

そう返事して机に座ると椅子をす〜と滑らせ近寄ってきて耳元で

「大島さんて課長のこと好きなの?」

「えっ!」


つい大きな声を出してしまった


「な、なんでもないです、すみません(汗)」

出社してきていた人たちに謝る

「ほら、大島さんてたまに課長の事小嶋さんって呼んでるでしょ
みんな課長呼びなのに、もしかしたら知り合いだった?」

「高校生の時の知り合いです」

「そっか、私は応援するからね」

「ありがとうございます、でもそんな仲じゃないですから」

「いいって良いって、いつでも相談に乗るからさ」


そう言って自分の場所へ戻っていった

北原さんは本当にいい人、人として大好きだな(-∀-`)


「あ、編集長おはようございます」

「おはよう、今日小嶋課長体調不良でお休みだから
代わりに指原係長よろしくね」

「は、はい頑張ります」

「係長ガンバ(笑)」

「煩いよ(汗)」

みんな指原係長をいじってるけど私はそれどころじゃなかった


どうしたんだろう・・・
昨日は元気だったのに
大丈夫かな・・・

私が心配しても喜ばないよね
彼氏がいるんだから・・・
淳君に来て貰った方が嬉しいはずだし

そう思ってたのに


(起きれない)

そうLINEが来たのは四時過ぎだった

《病院行ってないんですか》

(うごけない)


何で私に連絡してくるのよ・・・
そっか、好きな人によれよれな姿見せれないからか




定時に会社を出て薬局で風邪薬を買い
立てないんだったらきっと何も食べてないはずだから
近くのスーパーで材料を買ってマンションへ


・・・合鍵も返さなきゃ・・・
今日置いて帰ればいっか


そっと入って行くともちろんリビングには誰もいなくて

「何これ・・・・」

テーブルの上には大量のビールや酎ハイの残骸

寝室を覗くとベットの真ん中が膨れていた

そっとのぞき込むと苦しそうな顔をして寝ている小嶋さん

「少し顔が赤いかな・・・」

額に手をあてると結構熱くて
だいぶ熱が高いのがわかる

何か食べてから薬飲んだ方がいいよね

おじやを作って薬と一緒に寝室へ持っていき
ボードの上に乗せる

「小嶋さん・・・・小嶋さん起きれますか?」

「う・・ん・・・・ゆう・・・こ」

「え!(汗)」

今優子って言った?
どこの優子さんですか(汗)

「・・・大島さん来てくれたんだ」

「あんなLINEされたら来ないわけにはいかないでしょ
おじや作ったんで食べて薬飲んで下さい」

「ふふ、初めて料理作ってくれた」


「料理って・・・こんなの誰でも作れますよ」


ここには来るけど料理をした事は一度もない
ただお風呂に入って抱き合うだけだったから

起き上がるのに手を貸そうとしたら
腕を取られ


「ねえ、なんで終わりなの」

いきなりそっちの話(汗)

「それは・・・自分でわかってるはずです」

「わかんない、昔も今も全然わかんない!」

「昔もって・・・」

「自分から告白してきたくせに
いきなりLINEでさよならだけ言ってきて
ブロックされて連絡も付かないなんてあり得ないんだけど」

「それはこっちのセリフです
私は本気だったのに二股掛けられてたなんて・・・」

「はぁ?ちょっとまっ
「私は陽菜だけだったのに、信じてたのに
彼氏がいるのになんで告白受けたの
両方と付き合いたかったから?
酷いよ・・・つぅ・・」

「彼氏って何?二股なんてかけた事無いし」

「そっか、私は遊びだったんだ
アハッ今だって遊びか」


「それはこっちのセリフ、人を真剣にさせといて
好きにさせといて、理由も言わず去っていって・・・
なのにいきなりまた現れて、今度は冷たくあしらって・・・
でも受け入れてくれて
そしてまたさよならって・・・
陽菜をどれだけ振り回したら気が済むの」

「好きって・・え?
だって日曜日に淳君と歩いてたでしょ」

「淳?淳は姉の旦那だけど」

「・・・・・へえっ?
で、でも、学校でラブラブだって同級生の人たちが・・・」

「それは・・・
姉が陽菜の高校の養護の先生なのに
淳と付き合いだして
親たちにも公認だったんだけど
学校にバレたらヤバイから陽菜と付き合ってることにしたら
家に来ても怪しまれないし
二人で行っても怪しまれないからってお願いされて
その時は誰とも付き合ってなかったからOKしたけど
三年生になって優子にあんな告白されて・・・
でも姉のために別れたなんて事にすることが出来なくて
でもね、卒業したらそんなこと気にせずに優子と思いっきり
付き合えるって思ってたのに
その前に振られるなんて思ってもいなかった」

「うそ・・・・私達両思いだったの?」

「当たり前でしょ、好きでもない人と旅行に行ったり
セックスしたりしないよ」

「旅行だっていきなりで、あんな綿密に予定立てれないでしょ」

「あれは優子を喜ばそうって陽菜初めて頑張ったんだよ!」


私ってバカだ


「うぅ・・・はるなぁごめんなさい(涙)」

ベットに乗って抱きつくと何故か天井が上にあって・・・

「か、風邪・・・・」

「誰も風邪引いたって言ってない」

「でもさっき熱あったよ(汗)」

「布団が暑かったからじゃない?」

「でも起きれないし立てないって・・・」

「トイレ以外何もやる気が起きなかったのはホント
誰かのせいで心が傷ついて起きれなかったのもホント(бвб)」

「ごめん・・・」

「両思いだと思って抱いていいんだよね?」

「うん・・・陽菜好き、大好き(。-∀-)」

「なんで泣くの?」

「だって、やっと不安なく言えたから」

「陽菜も好きだよ優子」

「はるなぁー(。-∀-)」

「鳴くにはまだ早いから」

「字がちが〜う」





おしまい


はい!ということで
優子目線はおしまいです

少しだけ理由がわかりましたね

あと、二話は小嶋さん目線で書いてます
凝縮してるので場面を思い出しながら読んで下さいね(笑)


ぷーな

heartbreak 15

秋があっという間に通り過ぎ
コートが必要な季節に突入していた


「ハロウィンが終わったらあっという間に
クリスマスの飾りつけだよね」

「だね」


いつものみーちゃんと渋谷に冬用のコートを買いに来ている

「まだ続いてんの」

「なにが?」

「何がじゃないよ、
誰のせいでそんなふうになったのか忘れたの」

「誰のせいでもないよ、自分で選んだんだから」

「はぁ・・・まあ、中身が変わったわけじゃないからいいんだけどさ」

「人間中身だもんね」

「そうそう、綺麗な物には棘があるんだから
いい加減にしとかないとまた刺されるよ」

「わかってる」

分かってるけど・・・

あの日抱かれてやっぱり好きなんだと思った
一番好きで、私はこの人しか好きになれないと思った
だから求められたら拒めない


でもね、小嶋さんは違うじゃん
誰でもいいんだよ、欲求さえ満たされれば
そう思っていても離れられない私の弱さ

また刺されないと離れられないんだ




でもその棘にすぐに刺さる事になった


「ねえ、あれ小嶋さんだよね」

「え、どこ」

みーちゃんが指さす方を見ると
普段着でもカッコ可愛い小嶋さんがいてその横には

「あれって・・・淳君とか言う子じゃない?」


そう、忘れもしないあの時の笑顔

今だって私といる時には見せない笑顔で
話しながら歩いてるんだもん

「なーんだ、より戻ったんだ」

「もしかしたら今偶然会ったのかもよ(汗)」

「みーちゃんがそんな事言ってくれるなんて珍しい
明日雨降るよ(笑)」

「よし!今日はみーちゃんが奢ってあげるから
ぜーんぶ飲んで忘れよう」

「うぅ・・みーちゃん好き」

「知ってる(ΘωΘ)」


結局コートを買わずに飲みに行った




月曜日



(今日早く終われそうなんだけど)

夕方、誘いのLINEが来る
これはそういう事をしたい時の言葉

《もう、終わりにしましょう》

(どう言う事)

《言葉通りです》


「大島さんちょっといいかな」


LINEじゃなく声をかけられた
これだけだと仕事の用事って思うでしょ、でも


「今手が離せないので」

「・・・・・手があいたら言って」

「急ぎのようなら他の人に言って下さい」


二人の会話に周りがざわつく


はぁ・・・この会社も辞めないといけないのかな
みんないい人達でずっと働いていたかったのに・・・


「北原、手が空いてますけど」

「・・・じゃーお願いしようかな」

「はい」

北原さんが私の肩をポンとたたき
課長のデスクへ行った

それを見てまたみんな自分の仕事に戻る

ひと段落ついて周りを見ると
小嶋さんの姿が見えなかったから
今のうちにと思い

「お先に失礼します」

戻ってくる前に家へ帰った




(どう言う事なの、説明して)

電車の中でLINEが来た

《課長もその方がいいんじゃないですか》

(意味わかんない)

《これ以上強要するなら会社辞めます》

既読は付いたけどそれ以上LINEは来なかった


良かった、会社は失わずに済みそう
でもまた、大切な人を失うんだ・・・・
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