記憶の中に   39

地下一階のいつもの部屋のドアを開ける

「にゃんにゃん!」

「優ちゃんどうしたの?」

「あらん、社長がサボってこんなところに来てていいのかしら(笑)」

「社長は案外暇だからな」

「野呂さんもめーたんもひどいよ(汗)」

私の記憶が戻った今、ショムニはもう必要ないから
それぞれの部署に異動して役職を与えるといったのに
ここが一番楽でいいからって三人はここを動かなかった

「にゃんにゃんさっき麻里ちゃんにお尻触られたんでしょ?」

「そうなの!きいてよー・・・・キャッ(汗)」

「グヘヘヘ(´-∀-)」

「なんで優ちゃんまで触ってるぅ(怒)」

「消毒ついでに次の分も消毒しとこうかなって、テヘ!」

「へんたーい!プイッ」

「あらら、温厚なにゃんちゃんを怒らすなんて
以外にやるわね社長(笑)」

「優子ちゃんは昔のままだね(-"-)」

「どういう事ですか?」

「物心ついた時から陽菜ちゃんに抱き付いたり
キスしたりいっつも引っ付いてたし
綺麗な人を見ると知らない人でもついて行って
胸とかお尻触ってたからね」

「むぅ・・・子供の時から変態だったんだ(怒)」

「そのたびに陽菜ちゃんからプイッてされたり
嫌いって言われてシクシク泣いてたけどね(笑)」

「泣くんだったらやめとけばいいのにね(笑)」

「たぶん無意識に足と手が動いてたんだと思う・・・」

「そんなわけないでしょ(бвб)」

「そうだよね・・・ごめんなさい(シュン)」

「いっつも一緒にいたもんな」

「そのころから大好きだったのね」

「相思相愛だったんだよね(´-∀-)」

「忘れた(бвб)」

「にゃんにゃん(涙)」

「イチャイチャしたいのはわかるけど
そろそろ戻った方がいいんじゃないかしら社長(笑)」

「そうだ、才加が来てたんだった・・・
まあ、麻里ちゃんがいるからいっか」

「おやつにする(бвб)?」

「今11時だよもうすぐお昼じゃん」

「むぅ、時間なんてここでは関係ないし
食べたい時に食べるの!」

「そうよね・・・いっその事帰っちゃえば?」

「いやいや、まだ始まって二時間ほどだし
仕事あるから駄目だよ」

「仕事なんて麻里子に任せとけばいいんですよ
さあ、帰った帰った!」

「わぁーい!明日土曜日だしどっか行こうよ(бвб)」

「ちょっと、勝手に決めないでよ、これでも一応社長なんだから
下の者に示しがつかないでしょ(汗)」

「問題なし山(*`ω´)」

「うわっ!またどっからわいてきたんだ(汗)」

「天使だからどこへでも行けちゃうの(*`ω´)」

「さっきは妖精って・・・・」

「変幻自在のエンターティナーだからね(*`ω´)」

「・・・・・それ取らないで(汗)」

「アハハ、パスポートとチケットはここに入れてあるし
すべて準備済みだから楽しんどいで
詳細はメールしとくね」

「えっ?いきなりパスポートってどういうこと?」

「外に車待たせたるから早く行った行った(*`ω´)」

「ちょっと麻里ちゃん(汗)」

「ニャロ、いい思いで作っといで(*`ω´)」

「麻里ちゃんありがとう♪」

まだ状況が呑み込めていない私を才加が担ぎ上げ
車の後ろに放り込まれそのあとから陽菜が乗り込んできた

「いってらー(*`ω´)」

外では麻里ちゃんと才加が手を振りながら微笑んでいた

お姉ちゃんの親友 U   15

優子

せっかくにゃんにゃんが電話してくれたのに
怒らせちゃった・・・(涙)

どうしよう・・・なんか、頭の中がぐちゃぐちゃで
どうしていいかわかんなくて涙が止まらない

「ううぅぅ・・・にゃんにゃん・・・(泣)」

にゃんにゃんの代わりにクマのぬいぐるみを
抱きしめながら眠った

朝起きて鏡を見ると目がパンパンに腫れていて
コンタクトが出来ないからメガネで行くことに

電車も満員を避けるため早い時間に家を出る

学校に着くと教室にはまだだれも来てなくて
机にとっぷして寝ることにした

「優子・・・・優子おはよう!」

肩をたたかれ起こされる

「今日早かったんだね」

みーちゃんの声に顔を上げると

「うわっ!!どうしたのその顔(笑)
目がパンパンですごい不細工(笑)」

「これがホントの私だもん・・・」

「冗談だから怒んないで」

「怒ってないよ、ちょっと髪型を変えて
コンタクトにしただけで中身は全然変わってないのに
みんな急に話しかけてきたり告白して来たり・・・
外見さえよければいいって事なの?」

「うーん・・・外見は確かに大切だけど
優子って元々人見知りで目立たなかったし
男の子ともあんまり話さなかったでしょ?」

「うん」

「でも話してみると良い子だってわかって
興味持たれてるんじゃないかな」

「でも・・・騒いだり話したりするの苦手だもん・・」

「これをきっかけにさ、変わってみれば?
友達は多い方がいいし宮澤君とも付き合ってみなよ!」

「私・・・・恋人いるもん・・」

「・・・・・えぇぇっ!!いつの間に・・・てか、誰?
私の知ってる子?」

「知らない・・・かなー・・・」

「だから綺麗になったの?」

「うん、その人のおかげ(´-∀-)」

変身させてくれたのはにゃんにゃんだから
間違ってないよね

「マジですか!ちょっとー私に紹介してよ、水くさいな(怒)」

「えーとね、今は仕事で忙しいから落ち着いたらね」

「えっ?社会人なの(驚)」

「うん・・・」

「そっかー大人なのかー宮澤君勝ち目無いね(笑)」

「・・・・・」

「ちゃんと断ってきなよ、一人でいえる?」

「大丈夫、今日断る」

「そっかー・・・優子がねぇ・・・」

一人でブツブツ言いながら席に戻って行った

記憶の中に   38

「落ち着いたら6人で集まろうぜ」

「ん?6人・・・・才加恋人出来たのか!」

「ああ・・・」

「初耳だぜ、誰だよ」

「優子の知ってる人だよ」

「共通の友達多いんだからわかんないって」

「えーと・・・また今度な(汗)」

「なんだよ、そこまで言っといて今度は無いだろ(怒)」

「こらこら篠田の才加をいじめたらダメだよ」

「わっ!いつの間に入ってきたんだよ(汗)」

「篠田は妖精だからね(*`ω´) どこにでも現れるんだよ」

「でけー妖精(笑)」

「ひどーい、ゆっぴーが小さすぎるんだよね才加」

「あっ、あぁそうだな」

「ん?・・・・そう言えばさっき篠田の才加とかなんとか
言ってなかったっけ?」

「さすがゆっぴー聞き逃さないね(笑)」

「えぇっ!まさか・・・・二人は付き合ってんの?」

「ピンポーン!正解です(*`ω´) 」

「うそ・・・いつの間に(汗)」

「優子がいない時会社に来たら様子が変だったからさ
食事に誘ったら・・・そうなった(汗)」

「早すぎるだろうが」

「ゆっぴーが遅すぎるんだよ
早くしないとニャロも食べちゃうよ(*`ω´) 」

「なっ(汗)だめ!ぜーたいダメだから
半径5メートル以内近づくの禁止!」

「残念ちょっと遅かった
さっきおしりタッチしてきたばっかりだよ(*`ω´) 」

「この、変態麻里子め!(怒)
才加しっかり捕まえとけよ」

「麻里子から自由を奪ったら何も残らないから無理だな」

「わかってるねぇーさすが篠田の恋人♪」

褒められてドヤ顔の才加・・・

「あぁ・・・もう、勝手にやっといて
私はにゃんにゃんの所に行って消毒してくる」

「いってらっしゃーい(*`ω´) 」

部屋を飛び出しエレベーターに飛び乗った

幼馴染   56

陽菜

昨日とは違う晴れやかな気分での学校の授業

午前中の分を終えて保健室に戻る途中に
聞こえてきた噂話

”篠田と増田は付き合ってるらしい”

はい?篠田って優ちゃんしかいないよね
増田っていつもじゃれてる親友の増田君?

嘘だってわかってるけどなんかむかついてメールを送った

昼休みになりお弁当を食べていると慌てて駆け込んでくる優ちゃん

「篠田君静かに!どこか怪我でもしたの?」

淡々と話す陽菜にカーテンを指さし口パクで”誰かいる?”

「誰もいません(бвб) 」

ホッとした顔をして

「にゃんにゃん怒ってるの?」

「別に」

「怒ってるじゃんか(汗)」

「フラフラしてるから変な噂ばっかりたてられるんでしょ(怒)」

「その通りです・・・」

「中学生だから仕方ないのかもしれないけど
もう少ししっかりしてよね」

「中学生は関係ないだろ!
それに陽菜と付き合ってるってみんなに言えないんだから
仕方ないじゃん(怒)」

「そうだけど・・・」

「ううぅぅ・・・いつまでも子供じゃないやい(泣)」

両手を固く握りしめ俯きながら肩を震わす優ちゃんを
立ち上がりそっと抱きしめて

「そうやってすぐ泣くのは子供でしょ」

「こっ、これは悔し涙だもん」

「うふふ負けん気だけは強いからね(бвб) 」

「ううぅ・・・」

「そんな優ちゃんも好きだよ」

「にゃんにゃん・・・」

「でもこれ以上変な噂立てられて
陽菜に心配かけないでね」

「ごめんね」

「来るの早かったけどお昼食べたの?」

「昨日帰らなかったから麻里子が作ってくれなかった」

さすが麻里ちゃん(笑)

「陽菜の食べさしだけど食べる?」

「いいの?」

「朝、沢山食べたからあまりお腹すいてないの」

「食べる食べる(´-∀-)」

あまり時間がなくて慌ててかき込むから
口の中がパンパン(笑)

「ゆっくり食べないと喉詰めるよ(笑)」

「モグ、大、モグ、丈夫モグ」

「ほら口からこぼれてるし(бвб) 」

それを拾いまた口に入れる(汗)

やっぱりまだまだお子様だよね(笑)

お姉ちゃんの親友 U   14

陽菜

空港から直接現地に向かい大量の生地を吟味する

自分の構想と柄や肌触りをあわせながら
頭の中で服を作り上げる

あっ!これ優ちゃんに似合いそう♪

簡易デッサン帳に書いていると

「それゆっぴーの服?」

「わかる?」

「うん、すぐわかった、可愛いだろうなぁー・・・」

「キモイ(怒)」

ロリコンパワー炸裂って言う顔してニヤニヤしてる

特に優ちゃんの事になると考えられないくらい
変態顔になるから、会社のみんなにも見せてあげたい・・・

「来てよかったでしょ(*`ω´) 」

「・・・・・」

思ったよりもいい生地があって大満足だけど・・・
なんかむかつく・・・

値段交渉とかは明日にして今日は早めに夕食を取り
ホテルにチェックイン

もちろんツインだから同じ部屋

先にシャワーを浴び麻里ちゃんが入ってる間に
優ちゃんに電話をかける

今7時だから・・・日本は9時ぐらいかー
子供じゃないんだからまだ起きてるよね(бвб) 

コールが鳴るとすぐに

「もしもし、にゃんにゃん?」

「優ちゃん出るの早ーい(笑)」

「だって待ってたんだもん(´-∀-)」

「電話くれればよかったのに」

「お仕事中だと悪いなって思って・・・」

「そっか、今日は変わった事なかった?」

「あっ・・・うん!いつもと同じだよアハッ(´-∀-)」

今、一瞬間が空いたよね?

「うそ!何かあったんでしょ
どんな小さなことでもいいから陽菜に言って」

「えーと・・・みいちゃんに聞いたらみんな一度は
あってるって言ってたからたいした事ないんだけど・・・」

「誰か有名な人に会ったって事?」

「有名かな?」

「もう、はっきり言ってよ!」

「あぅ・・・あのね、初めて痴漢にあったの(汗)」

「痴漢に会った?見たって事?」

「違うよ、今日電車通学だったでしょ、満員でねおしり触られて
スカートめくられそうになったの」

「・・・はぁ!?優ちゃんがされたって事だよね
誰そいつ、て言うか大声出した?」

「怖くて我慢してたら佐江が助けてくれたの」

「さえ?お友達?」

「うん、同じクラスの子だよ」

「ふーん、その子勇気あるじゃんかっこいいね(бвб) 」

「そうなの、2年なのにバスケ部のエースで
背も高くて凄いモテてるんだよ(´-∀-)」

「・・・・・もしかして男の子なの?」

「あっ(汗)・・・うん・・・」

「なんで下の名前で呼んでるの?
男の子で仲いい子いたっけ?」

「えーとね、痴漢捕まえてくれて説明してる時とかも
一緒に居てくれて、二人で学校に行く途中に
仲良くなったの」

「まさか告られてないよね(бвб) 」

「・・・・・・」

「はぁ?あり得ないし、もちろん断ったんだよね」

「ごめんなさい・・・・」

「何で謝るの?断ってないの?」

「みんなの前でいきなり言われて・・・
頭が真っ白になって何も言えずにいたら
返事は急がないからって言われたの・・・」

「・・・・・優ちゃんは陽菜の恋人じゃないの?」

「ううぅぅ・・・ごめんなさい・・」

「明日断れるよね?」

「うん・・・頑張る」

電話の向こうで泣いてるのが分かったけど
すぐに会えないもどかしさと
抱きしめてあげる事が出来ない苛立ちで
やさしい言葉をかけてあげる事が出来なかった

そのまま電話を切りイライラしていると

「ふーさっぱりした(*`ω´) 」

のんきにバスルームから出て来た麻里子に
腹が立ち

「煩いなーちょっと黙っててよ(怒)」

「ニャロさん?(汗)」

八つ当たりしてやった
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