陽菜

昨日とは違う晴れやかな気分での学校の授業

午前中の分を終えて保健室に戻る途中に
聞こえてきた噂話

”篠田と増田は付き合ってるらしい”

はい?篠田って優ちゃんしかいないよね
増田っていつもじゃれてる親友の増田君?

嘘だってわかってるけどなんかむかついてメールを送った

昼休みになりお弁当を食べていると慌てて駆け込んでくる優ちゃん

「篠田君静かに!どこか怪我でもしたの?」

淡々と話す陽菜にカーテンを指さし口パクで”誰かいる?”

「誰もいません(бвб) 」

ホッとした顔をして

「にゃんにゃん怒ってるの?」

「別に」

「怒ってるじゃんか(汗)」

「フラフラしてるから変な噂ばっかりたてられるんでしょ(怒)」

「その通りです・・・」

「中学生だから仕方ないのかもしれないけど
もう少ししっかりしてよね」

「中学生は関係ないだろ!
それに陽菜と付き合ってるってみんなに言えないんだから
仕方ないじゃん(怒)」

「そうだけど・・・」

「ううぅぅ・・・いつまでも子供じゃないやい(泣)」

両手を固く握りしめ俯きながら肩を震わす優ちゃんを
立ち上がりそっと抱きしめて

「そうやってすぐ泣くのは子供でしょ」

「こっ、これは悔し涙だもん」

「うふふ負けん気だけは強いからね(бвб) 」

「ううぅ・・・」

「そんな優ちゃんも好きだよ」

「にゃんにゃん・・・」

「でもこれ以上変な噂立てられて
陽菜に心配かけないでね」

「ごめんね」

「来るの早かったけどお昼食べたの?」

「昨日帰らなかったから麻里子が作ってくれなかった」

さすが麻里ちゃん(笑)

「陽菜の食べさしだけど食べる?」

「いいの?」

「朝、沢山食べたからあまりお腹すいてないの」

「食べる食べる(´-∀-)」

あまり時間がなくて慌ててかき込むから
口の中がパンパン(笑)

「ゆっくり食べないと喉詰めるよ(笑)」

「モグ、大、モグ、丈夫モグ」

「ほら口からこぼれてるし(бвб) 」

それを拾いまた口に入れる(汗)

やっぱりまだまだお子様だよね(笑)