Mistake 6  最終話

初めての時と同じように全く寝れなかった陽菜

だから早めに家を出て靴箱の所で待っていると

「小嶋さんおはよう早いね、あっカバンありがとう二つも重かったでしょ」

そう言って自分のカバンを受け取るとすぐ行こうとするから

「待って(汗)」

慌てて腕を掴む

「小嶋さん?」

「話があるの」

「そうだね、あ、麻里ちゃんおはよう」

「ゆっぴーに小嶋さんおはよう(*`ω´)
朝から仲がいいね」

「私職員室行かなきゃだから
小嶋さんを教室まで送ってあげて」

私の手を払い行こうとするから

「違うの、待って(汗)」

「そう違うんだよ勘違いアハッ」

泣きそうな顔してふざけないでよ

もう一度腕を掴み直し誰もいない非常階段の踊り場まで連れて行く


「小嶋さんて見かけによらず強引なんだね(笑)」

手を離し向き合ってから

「ごめんなさい」

頭を下げる

「陽菜ずっと優ちゃんをだましてた」

「違うよ私が早まっちゃったから、私の方こそごめんね」

「ちがっ」

「実はさ凄くうれしかったんだよね
初めて見た時から可愛いなって思ってて
図書室でよく見かけるから意味もなく通ってたし(笑)」

「・・・・」

「麻里ちゃんのほうがお似合いだもんね
2人とも背が高いしお洒落だし・・・
これからは二人の事を応援するから
まぁーたまには一緒に遊んでよね」

眉毛をこれでもかってくらいにハの字に下げ
無理やり笑ってるのがわかる

「初めは本当に困ってた
でもね優ちゃんと話したり一緒に居ると心地よくなってて」

「それは麻里ちゃんも一緒に居るからだよ」

「違うの!ちゃんと聞いて
いつの間にか間違えたとかそう言う事どうでもよくなってて
今はあの時間違えて良かったって思ってるから(бвб)」

「小嶋さん?」

「小嶋さんヤダ」

「うっ・・・陽菜・・・」

「いつもストレートに表現してくれる優ちゃん見てたら
陽菜もストレートに言いたい」

「何を?」

「今すぐ優ちゃんとキスしたい!」

「ふぇっ?」

驚いて固まってる優ちゃんに近づきキスをする

「っ・・・ううぅっ・・・」

「ちょっと泣かないでよ(汗)」

「だって、陽菜がキスしてくれたんだもん」

「陽菜の事好きなんでしょ」

「うん、好き!ずっと好きだった、だからもっとキスしよ」

そう言って抱き付いてきてキスしようとするから
背の高い陽菜は背伸びをして顎を上げ
顔を上に向ける

「こら!届かないでしょ(怒)」

拗ねたように囁くから
肩を押し体を離してまたチュッとキスしてあげる

「陽菜ぁー(汗)」

「優ちゃんからはまだだーめ(笑)」

「そんなぁー(涙)」

初めは間違えの間接キスだった

でも今は間違えてなんかないよ

だからこれからはいっぱいキスしようね、優ちゃん


おしまい

Mistake 5

入れ違いに入ってきた小さいの

「あれ?陽菜いたんだ」

「あ、うん・・・」

「何々、二人で何話してたの?
もしかして大島さんの悪口じゃないでしょうね(笑)」

「他愛もない話だし・・・」

「ふーん・・・あ、今から練習見に来る?」

「今日はやめとく」

「そっかー残念」

眉毛を下げて残念がる先輩

「さーて行くか」

「行ってらー(*`ω´)」

「あれ?帰ったんじゃなかったの」

「戻ってきた、小嶋さん帰るんだったら途中まで一緒に帰る?」

「良いんですか」

「えぇぇ!ダメダメ麻里ちゃんもろ好みじゃん(汗)」

「ゆっぴーの彼女に手は出さないよ(*`ω´)たぶん(笑)」

「たぶんじゃダメじゃん
ずるいずるい大島さんも一緒に帰りたいのに」

「ほら、早く行かないと才加に怒られるよ」

「あぁーもう、陽菜気を付けるんだよ
危なくなったら逃げるんだよ」

そう言うとカバンを持ち走って行った

「・・・・・」

「ゆっぴーがいなくなると静かだね(笑)」

「そうですね」

帰り道、嬉しいはずなのに話も弾まず空気も重かった

「ただいまー」

「おかえり」

「お母さんは?」

「買い物」

「そっか」

「あれ?姉ちゃん趣味かわったんだ」

「なんで?」

「へんなキーホルダーつけてるから」

「え?」

カバンを見ると・・・これ陽菜のカバンじゃない(汗)
あの時間違えたんだ

どうしよう・・・・明日学校で渡せばいっか

メールだけしてベッドでゲームをしてたらいつの間にか寝ちゃってたみたい



ピンポーン

「はーい」

「あれ、弟さん?お姉さんとそっくりで男前じゃん」

「どなたですか?」

「あ、申しおくれましたお姉さんの恋人です(-∀-`) 」

「え、まじ、お姉ちゃんとうとう告ったんだ」

「そうなんだよねぇ〜(-∀-`) 」

「でも、聞いてたイメージと違う
背が高くてモデルみたいでかっこいいのーて言ってたのに」

「好きな人の事?」

「そう、篠田先輩美人さんなんだよーて毎日聞かされてたからさ
そう言えば最近聞かないと思ってたら付き合ってたんだね」

「そ、そうあばたも笑窪で好きな人の事は
良く見えるって言うからねアハハハハ」

「そうだね、これからも姉をよろしくお願いします」

「う、うん・・・・」

「今呼んできますね」

「い、いいよカバン持ってきただけだから渡しておいてじゃーね」


陽菜が寝てる間にそんな事があっただなんて知らなくて


お腹が空いて起きて行くと

「お姉ちゃん篠田さんがカバン持ってきてくれたぜ」

「篠田先輩が?なんで?」

「とうとう告ったんだなやるじゃん」

「ちゃんと名前聞いたの?」

「恋人だって言ったから篠田先輩って言ったぜ」

「ばか、違うの今の恋人は大島先輩なの」

「うそ!まじか・・・わりー(汗)」

「もう、最悪じゃん起こしてよね」

どうしようバレちゃった・・・

結果的には良かったのかな?

でも何でこんなに苦しいんだろう・・・罪悪感?

明日カバン持って行ったとき謝って本当の事言わなきゃ・・・・だよね・・・

Mistake 4

「凄かったね」

「うん」

「普段ちゃらいのに人気あるの頷けるわ」

「うん・・・・」

あれでスケベじゃなくて背も高かったらどれだけモテるんだろう
きっと篠田先輩より・・・

何考えてるの陽菜・・・

頭をブンブン振っていると

「はーるーなぁー♪」

凄い勢いで走ってくる大島先輩

「見に来てくれたんだ(-∀-`) 」

「あー・・・うん」

「ねえねえどうだった♪」

子供がほめてほめてって言ってるような目で訴えかけてくる

「汗かいてた(бвб)」

「ずっと走り回ってるからね」

「みんなより小さかった(бвб)」

「あう・・・それは頑張ってもどうにもならない事で・・・」

眉毛を下げて頬をポリポリ掻きながら

「クラブ終わったから送って行くからまってて」

「みーちゃんと帰るからいいです」

「そっか・・・じゃーまた明日ね」

気を付けてかえるんだよーて手を振りながら戻って行った

「素直じゃないね(笑)」

「なにが?」

「かっこいいって思ったでしょ」

「・・・・・」

「言ってあげればよかったのに」

「だって一番小さかったのもホントじゃん」

「小さいのにバンバンシュート決めてたでしょ」

「・・・・・・・(бвб)」

「まあいいや、ほら早く帰ろう」

何が言いたいの?わけわかんないんだけど


次の日みーちゃんが食堂だったから何時ものメンバーで行くと
また先輩たちがいた

隣の席しか空いてなかったからそこに座ると

「運命感じるよね(-∀-`) 」

「たまたまです」

「またまたー(笑)」

「・・・・・・(бвб)」

「小嶋さんはお弁当なんだ」

「はい昨日はお母さんが居なくて!篠田さんも今日はお弁当だけなんですか?」

「篠田も昨日はお母さんが寝坊しておにぎりと漬物?だったから
うどん食べてた、いつもはちゃんとしたお弁当だよ」

運命感じる(бвб)

「教室で食べないんですか?」

「ゆっぴーが毎日学食だから篠田はそのお供(*`ω´)」

「うち、お父さんしかいないから毎日学食
安いしいろいろ食べれるし結構気に入ってるんだ」

知らなかった・・・・・

みーちゃん達も戻ってきて食べていると

「ねえねえ陽菜と大島先輩ってどこまで進んでるの?」

なんてことを言うんだろう、相手がいる前で普通聞くかな(汗)

「何言ってんの(汗)」

「だって付き合ってるんでしょ」

まだ手も握った事ないって言うのに・・・

「そんなの・・・「そりゃー行くとこまで行っちゃってるっしょ(-∀-`) 」

横から聞こえてきた言葉に驚いて先輩を見ると
満面の笑顔で話してる

「うそ!まじ?」

慌てて大島先輩を睨む

「うそうそ冗談だって(汗)」

「当たり前です(怒)」

冗談でも篠田先輩の前で言わないでほしい



放課後図書室に本を返しに行くと篠田先輩がいた

「こんにちは」

「今日はよく会うね(*`ω´)」

「はい♪」

「小嶋さんとゆっぴーていい感じだよね」

どこがですかって叫びたかったけど

「そうでもないですけど」

「実はね今だから言えるけど
篠田も小嶋さんの事いいなーて思ってたんだよね」

うそ・・・・両想いじゃん(бвб)

「でもゆっぴーの事が好きだったんだね」

「それは・・・」

「小嶋さん見る目あるよ
ゆっぴーてさ普段あんなのだから誤解されやすいけど
自分を犠牲にしても他の人を思いやれる子なんだ
だから篠田も大好き
小嶋さんと付き合ってるのが他の子じゃなく
ゆっぴーでよかったって思う
だから大事にしてあげてよね(笑)」

「・・・・・・」

なんか悲しい事言われてるのにあんまり悲しくないのは何でかな
誤解を解くチャンスじゃん?
実は間違えで篠田先輩の事が好きでしたって今言えば
何とかなるかもしれないのに・・・

また明日ねって言いながらドアを出て行く背中をボーとしながら見つめていた

Mistake 3

放課後教室に飛び込んできた大島先輩

「どう、愛伝わった?」

「先生に怒られてた」

「あんなの陽菜に喜んでもらえるならどうって事ないさ(-∀-`) 」

「三年生なのに内申に響きますよ」

「大島さんこれでも頭いいしスポーツだって出来るからノープロブレム(笑)」

知ってる

「なにそれ、自慢じゃん」

「あわっと、クラブ行かなきゃ
じゃーまた明日ね♪」

あっという間に去って行った

「このままでいいの?」

「なにが?」

「陽菜篠田先輩が好きなんでしょ?」

「ああ・・・・」

「もしかして・・・」

「そんなわけないじゃん入学してからずっと好きだったんだから」

「だよね、誤解は早く解いといた方がいいよ」

「わかってる・・・」


それからもなかなか言う機会が無くて
そのままずるずる・・・

大島先輩はというと一日二回以上は教室へやって来て可愛いねとか
好きだよって言って帰って行く


ある日

「今日お母さん居なくてお弁当ないから食堂行こう」

「いいよ」


食堂はすぐ満員になるから早く行かなきゃなのに
今日に限って何で終わるの遅いかなもう(怒)

「あちゃー席無いね」

食堂をぐるっと見渡しているとくりくりした目と合った

「こっち空いてるよ、こっちこっち(-∀-`) 」

端の方に居るのに大きな声で呼ぶから
みんなの注目を浴びちゃったじゃん・・・もうヤダ

「せっかくだし席もないし座らせてもらおうよ」

背に腹は代えられないとはこう言う事なの?

「でも、大島先輩て人気者だよね」

「そうかな」

いつもふざけてるのにな何で人気があるんだろう

「ファンクラブあるんだって」

「へぇー」

「篠田先輩もあるんだって」

知ってるし、入ってるもん(бвб) 

近づくと空いてるイスは二つしかない
私達4人いるんだけど・・・

「私達もうすぐ食べ終わるから先に買ってきなよ」

「あ、はい」

二人はお弁当だったから先に座った

「何がいいかなー」

わかめうどんと親子丼の二つで悩み選んだのは・・

「え?マジやばい、やっぱ気が合っちゃってる感じ(´-∀-)」

「え?」

「ゆっぴーも親子丼食べたんだよね」

「そうそう、いつもはオムライスにするんだけど
今日はなんか親子丼食べたい気分でさ、やっぱりぜー(´-∀-)」

「た、たまたまですよ、篠田先輩は何食べられたんですか?」

「篠田はお弁当あるからわかめうどん(*`ω´) 」

うそ・・・悩んだのになんでよー(泣)

「それじゃー先に行くね」

「ありがとうございます」

4人で食べていると

「大島先輩ってかっこいいよね」

「どこが?」

「どこがってクラブしてるとこ見た事あるでしょ?」

「ない(бвб) 」

「付き合ってるんだよね?」

「んー・・・一応?」

「何で疑問形なの(笑)一度見て見なよ
とにかく凄いから」

「ふーん・・・」

その日の放課後みーちゃんに無理やり引っ張って行かれ
たどり着いた体育館

入口付近には黄色い声援を送るファンの子達

背の高い陽菜は背伸びをしてその後ろから中をみる

そこには汗を飛ばしながら駆け回り
ボールを奪い取ってシュートする先輩の姿が

はじめて見る真剣な顔に胸が苦しくなった

Mistake 2

自分の教室へ帰るべく廊下を歩いている


「なんかごめんね私が連れて行ったばっかりに」

「ううん、みーちゃんは悪くない」

そう、すべては陽菜のとった軽はずみな行動のせいなんだから

でも何とかしなきゃ・・・

昼休み一人で考えたくて図書室へ


「あれ?陽菜、もしかして私を待ってたの(´-∀-)」

「違います!偶然ですよ偶然(汗)それと今陽菜って・・・」

「ほら、付き合ってるのにさん呼びは変じゃん
私の事も優子でいいよ(´-∀-)」

「でも先輩だし呼び捨てはちょっと・・・」

「だーめ、苗字と先輩呼び禁止!」

「じゃー・・・ゆう・・ちゃん・・」


そう呼んだ瞬間顔をふにゃって崩し頬を赤らめたりするから
一瞬可愛いって思っちゃったじゃん・・・

ちがーう、陽菜は篠田先輩が好きなのー!

自問自答してたら横に座る大島先輩

腰に手を回してきたと思ったら耳元で


「チューしていい?」

バン!

「うわっ(汗)」

机をたたき立ち上がるとバランスを崩し椅子から落ちそうになってる先輩

「な、何言ってるんですか」

「え?でもキスしたいからあんな事したんでしょ?」

「ち、違うもんそれに優ちゃんが私の事
好きかどうかも分からないのにキスなんて出来ない(怒)」

「好きだから付き合ってんじゃん」

「優ちゃんは誰とでもキスしてるみたいだけど
陽菜は違うから、そんな軽い女だと思わないでよね(怒)
失礼します」

そう吐き捨て急いで教室へ戻った

「陽菜が息切らしてるなんて珍しいどうしたの?」

「どうもしないし、なーんにもないの!(怒)」

「いや、怒ってる意味も分かんないんだけど」

「うるさいし(怒)」

「ハイハイ、五時間目美術だから行くよ」


美術室からはグランドが良く見える
窓ぎわでデッサン中の陽菜

何気に外を見ると体育をしてる篠田先輩が見えた

体操服さえ着こなして見えるって・・・(бвб) 

見とれていると横から駆け寄ってきた小さいのと目が合った

やばいと思って目をそらしたけど遅かったみたい

もう一度目だけ横目で外を見ると満面の笑顔で手を振ってる小さいの
それを微笑みながら見守る篠田先輩・・・

はぁ・・・やっぱりかっこいい(бвб) 

「小嶋さん集中しなさい」

「すみません・・・」

先生に怒られたからデッサンに戻り書き進めていると

「ねえ、見てみて」

クラスの子達が騒ぎ出しみんな窓際に寄って来たから
一緒になって外を見る

「あれって陽菜の事でしょ?」

「凄いよねあんな事する人いるんだ(笑)」


グランドの真ん中に石灰で

”ハルナスキダ”なんて書く人いる?それも授業中だよ
あり得ないんだけど(汗)

「あ、先生に怒られてる」

当たり前じゃんバカじゃないの(怒)
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