放課後教室に飛び込んできた大島先輩
「どう、愛伝わった?」
「先生に怒られてた」
「あんなの陽菜に喜んでもらえるならどうって事ないさ(-∀-`) 」
「三年生なのに内申に響きますよ」
「大島さんこれでも頭いいしスポーツだって出来るからノープロブレム(笑)」
知ってる
「なにそれ、自慢じゃん」
「あわっと、クラブ行かなきゃ
じゃーまた明日ね♪」
あっという間に去って行った
「このままでいいの?」
「なにが?」
「陽菜篠田先輩が好きなんでしょ?」
「ああ・・・・」
「もしかして・・・」
「そんなわけないじゃん入学してからずっと好きだったんだから」
「だよね、誤解は早く解いといた方がいいよ」
「わかってる・・・」
それからもなかなか言う機会が無くて
そのままずるずる・・・
大島先輩はというと一日二回以上は教室へやって来て可愛いねとか
好きだよって言って帰って行く
ある日
「今日お母さん居なくてお弁当ないから食堂行こう」
「いいよ」
食堂はすぐ満員になるから早く行かなきゃなのに
今日に限って何で終わるの遅いかなもう(怒)
「あちゃー席無いね」
食堂をぐるっと見渡しているとくりくりした目と合った
「こっち空いてるよ、こっちこっち(-∀-`) 」
端の方に居るのに大きな声で呼ぶから
みんなの注目を浴びちゃったじゃん・・・もうヤダ
「せっかくだし席もないし座らせてもらおうよ」
背に腹は代えられないとはこう言う事なの?
「でも、大島先輩て人気者だよね」
「そうかな」
いつもふざけてるのにな何で人気があるんだろう
「ファンクラブあるんだって」
「へぇー」
「篠田先輩もあるんだって」
知ってるし、入ってるもん(бвб)
近づくと空いてるイスは二つしかない
私達4人いるんだけど・・・
「私達もうすぐ食べ終わるから先に買ってきなよ」
「あ、はい」
二人はお弁当だったから先に座った
「何がいいかなー」
わかめうどんと親子丼の二つで悩み選んだのは・・
「え?マジやばい、やっぱ気が合っちゃってる感じ(´-∀-)」
「え?」
「ゆっぴーも親子丼食べたんだよね」
「そうそう、いつもはオムライスにするんだけど
今日はなんか親子丼食べたい気分でさ、やっぱりぜー(´-∀-)」
「た、たまたまですよ、篠田先輩は何食べられたんですか?」
「篠田はお弁当あるからわかめうどん(*`ω´) 」
うそ・・・悩んだのになんでよー(泣)
「それじゃー先に行くね」
「ありがとうございます」
4人で食べていると
「大島先輩ってかっこいいよね」
「どこが?」
「どこがってクラブしてるとこ見た事あるでしょ?」
「ない(бвб) 」
「付き合ってるんだよね?」
「んー・・・一応?」
「何で疑問形なの(笑)一度見て見なよ
とにかく凄いから」
「ふーん・・・」
その日の放課後みーちゃんに無理やり引っ張って行かれ
たどり着いた体育館
入口付近には黄色い声援を送るファンの子達
背の高い陽菜は背伸びをしてその後ろから中をみる
そこには汗を飛ばしながら駆け回り
ボールを奪い取ってシュートする先輩の姿が
はじめて見る真剣な顔に胸が苦しくなった