「凄かったね」
「うん」
「普段ちゃらいのに人気あるの頷けるわ」
「うん・・・・」
あれでスケベじゃなくて背も高かったらどれだけモテるんだろう
きっと篠田先輩より・・・
何考えてるの陽菜・・・
頭をブンブン振っていると
「はーるーなぁー♪」
凄い勢いで走ってくる大島先輩
「見に来てくれたんだ(-∀-`) 」
「あー・・・うん」
「ねえねえどうだった♪」
子供がほめてほめてって言ってるような目で訴えかけてくる
「汗かいてた(бвб)」
「ずっと走り回ってるからね」
「みんなより小さかった(бвб)」
「あう・・・それは頑張ってもどうにもならない事で・・・」
眉毛を下げて頬をポリポリ掻きながら
「クラブ終わったから送って行くからまってて」
「みーちゃんと帰るからいいです」
「そっか・・・じゃーまた明日ね」
気を付けてかえるんだよーて手を振りながら戻って行った
「素直じゃないね(笑)」
「なにが?」
「かっこいいって思ったでしょ」
「・・・・・」
「言ってあげればよかったのに」
「だって一番小さかったのもホントじゃん」
「小さいのにバンバンシュート決めてたでしょ」
「・・・・・・・(бвб)」
「まあいいや、ほら早く帰ろう」
何が言いたいの?わけわかんないんだけど
次の日みーちゃんが食堂だったから何時ものメンバーで行くと
また先輩たちがいた
隣の席しか空いてなかったからそこに座ると
「運命感じるよね(-∀-`) 」
「たまたまです」
「またまたー(笑)」
「・・・・・・(бвб)」
「小嶋さんはお弁当なんだ」
「はい昨日はお母さんが居なくて!篠田さんも今日はお弁当だけなんですか?」
「篠田も昨日はお母さんが寝坊しておにぎりと漬物?だったから
うどん食べてた、いつもはちゃんとしたお弁当だよ」
運命感じる(бвб)
「教室で食べないんですか?」
「ゆっぴーが毎日学食だから篠田はそのお供(*`ω´)」
「うち、お父さんしかいないから毎日学食
安いしいろいろ食べれるし結構気に入ってるんだ」
知らなかった・・・・・
みーちゃん達も戻ってきて食べていると
「ねえねえ陽菜と大島先輩ってどこまで進んでるの?」
なんてことを言うんだろう、相手がいる前で普通聞くかな(汗)
「何言ってんの(汗)」
「だって付き合ってるんでしょ」
まだ手も握った事ないって言うのに・・・
「そんなの・・・「そりゃー行くとこまで行っちゃってるっしょ(-∀-`) 」
横から聞こえてきた言葉に驚いて先輩を見ると
満面の笑顔で話してる
「うそ!まじ?」
慌てて大島先輩を睨む
「うそうそ冗談だって(汗)」
「当たり前です(怒)」
冗談でも篠田先輩の前で言わないでほしい
放課後図書室に本を返しに行くと篠田先輩がいた
「こんにちは」
「今日はよく会うね(*`ω´)」
「はい♪」
「小嶋さんとゆっぴーていい感じだよね」
どこがですかって叫びたかったけど
「そうでもないですけど」
「実はね今だから言えるけど
篠田も小嶋さんの事いいなーて思ってたんだよね」
うそ・・・・両想いじゃん(бвб)
「でもゆっぴーの事が好きだったんだね」
「それは・・・」
「小嶋さん見る目あるよ
ゆっぴーてさ普段あんなのだから誤解されやすいけど
自分を犠牲にしても他の人を思いやれる子なんだ
だから篠田も大好き
小嶋さんと付き合ってるのが他の子じゃなく
ゆっぴーでよかったって思う
だから大事にしてあげてよね(笑)」
「・・・・・・」
なんか悲しい事言われてるのにあんまり悲しくないのは何でかな
誤解を解くチャンスじゃん?
実は間違えで篠田先輩の事が好きでしたって今言えば
何とかなるかもしれないのに・・・
また明日ねって言いながらドアを出て行く背中をボーとしながら見つめていた