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ねこのお世話は大変です U 23 最終話

麻里子さんが話してた条件を思い出す限り話す
陽菜の言葉をメモする


「それみーちゃんにLINEしといて
決めるのはみーちゃんだから」

「わかった、でもよくこんなに覚えてたね」

「当たり前、でも一晩寝たら殆ど忘れる(бвб) 」


だからいつも寝ないで案を仕上げてるのか(;´-∀-)


「通訳替えなって言っとかなきゃ」

「そう言えばどうして今回連れてきてたんだろう」

「それは陽菜が言ったから・・・・」

「もしかして私のせい?」

「・・・・・・・」

「ごめん・・・私って足引っ張ってばっかだよね」

「そんな事無い、優ちゃんがいてくれたから
仕事にだって復帰できたし
いいアイデアもどんどん浮かんでくるもん」

「ホントに?」

「陽菜嘘嫌いだって知ってるでしょ」

「うん、ありがとう(´-∀-)」

「だからセックスしよう」

「・・・・どうしてだからになるかな(;´-∀-)」

「だって可愛い顔見せるんだもん」

「いや、こういう顔だから(;´-∀-)」

「・・・・・社長命令」

「酷いぞ(怒)」

「負債・・・・」

「好きにしてくれ」

「好きにしまーす(бвб) 」

「せめてお風呂に入らせてください」

「わかった」

「ありがとう」

「お風呂で一回ね」

「なんでだよー(泣)」

「にゃぁ〜ぉ」

「けむしもなんか言ってやってくれよ」

「シャァァァ!!」

「うおぉぉ猫缶あげるの忘れてた(;´-∀-)
ひぃ〜助けて」

「酷いお世話係だね」

「にゃぁー」

「飼い主は陽菜でしょ(;´-∀-)」

「陽菜とけむちゃんのお世話係は優ちゃんでーす」

「そうでした(;´-∀-)」


「一生お世話、お願いね」

「一生?」

「そう、一生陽菜とけむちゃんの面倒見てよね優ちゃん」

「それってもしかして・・・・プロポーズかな(;´-∀-)」

「違うし、陽菜はされる方が好きなの!
だからよろしく(бвб) 」


プロポーズしろって事ですか?


「コホン」

「・・・・・(бвб) 」

「えーと・・・・もう少し出世して
お給料を沢山貰えるようになったらするから
それまで待っててください」

「それだと一生無理じゃん」

「なんでだよ(怒)」

「会社を休んでばっかりいるのに
お給料増えるわけないし」

「はぁ?行けないのは陽菜のせいだし
陽菜の秘書だから一緒に居るのに
おかしくない?」

「陽菜はお家でも仕事してるけど
優ちゃんは家事しかしてないじゃん
先月の給料明細見てないの?」

「・・・・・うそ」


お金使う必要性が無かったから通帳も明細も見てなかった
と言うかそもそも明細貰ってないし(;´-∀-)


「私の明細書は?」

「無いよ(бвб) 」

「なんで?」

「だって先月一度も出勤してないでしょ
あ、保険とかあるからマイナスの明細はあるのか」

「うそだよね・・・」


誰か嘘だと言ってくれ〜(。-∀-)

床に膝をつき項垂れていたら目の前に何かが落ちた


「餌?」

「ニャァ〜オ」


その後ろにけむしがいて
哀れんだ顔をしてるように見えるのは気のせいか?


「けむちゃんが分けてあげるって(笑)」

「けむし・・・・おまえ・・・いいやつだったんだな(。-∀-)」

「ニャ〜」


その後何とかしてもらおうと峯岸副社長に連絡したら
大島さんて可愛いね
にゃんにゃんが気に入るはずだ
と何の説明もなく電話を切られた・・・


私は一生、この一人と一匹に翻弄されていくのだろう

それもまた面白いかなと思える自分を褒めてあげたい



おしまい





あ、お給料はちゃんと振り込まれてました
今まで見たことのない額でしたが・・・・・・



ほんとにおしまい

ねこのお世話は大変です U 22

陽菜の横の席を一つ空け四人テーブルの方にずれると

麻里子さんの秘書は私の隣に来て座った


「大島さんでしたっけ?」

「そうですけど(怒)」

「なんか怖いなぁ(笑)」

「普通です」

「営業されてるんですよね」

「今は社長秘書です」

「公私共に支えてるって感じですか(笑)」

「あなたの所もでしょ」

「仕事では支えてますが家に帰ると全部してくれるので」


惚気られてるの?


「社長さんは何もできないと聞いてますが」


なんかムカつく


「才能がありすぎて
寝る間も惜しんで仕事してますので
私から進んで家事をさせてもらってます!」


こういう会話をしている横で
三人は・・・と言うか
一人だけすごい勢いで話をしてる篠田さん

陽菜が口を挟もうとするとシャラップ!と静止
また自分が話し始める

きっと陽菜のデザインに決まった案件について
自分の方に取り込もうと必死なんだと思う

そんな中でも料理は次々に運ばれてくるわけで

私達秘書は食べ進める


「ここのお肉柔らかくて美味しいんですよね」

「良く来られるんですか?」

「昔から使ってたみたいで
クライアントには喜ばれてます」

「入りやすいですもんね」

「そう、でも料理は高級店に引けを取らない」

「確かに美味しいです」

「平田さんも良く来られるんですか?」

「そうですね、キャサリンも気に入っていて
仕事関係の打ち合わせなどにも使わせていただいてます」



「いい加減にすれば(怒)」


陽菜が怒鳴り声をあげる


「キャサリンが迷惑してるのわからないの」

「篠田はキャサリンにとって有益になる事を話してるんだから
迷惑なわけないでしょ」

「その話は陽菜に決まったんだから今更変更なんてしないし」

「そんなのわからないでしょ」


そこでキャサリンが割って入って二人を諭し急に大人しくなる二人


「なんて言ったんですか?」


こそっと隣の秘書君に聞いてみる


「英語できないんですか?」

「・・・・・」


聞かなければよかった


「私はお腹が空いてるから
もう仕事の話は止めてご飯を食べましょう
と言ったんですよ」


平田さんが訳してくれる


確かに三人は話ばかりで全然食事が進まないから
私達よりだいぶ遅れていた


結局そのまま仕事の話はせず和気あいあい・・・・

では無いけれど

喧嘩せずに別れることになり
帰りのタクシーの中


「おかしいんだよね」

「なにが?」

「麻里子が提示していた条件
麻里子が来る前にキャサリンが
陽菜に持ちかけてきた事が沢山あったの」

「あぁ・・・たぶん内通者がいる」

「え、誰?」

「たぶんだよ、たぶんだけど秘書の平田さん
麻里子さんとアイコンタクト取ってたと思う」

「うそ・・・・そう言えば麻里ちゃんのタイプかも
やられた(怒)」

「でもさ、キャサリンさんはデザインで選んでくれたんでしょ
だったら大丈夫じゃない?」

「うん・・・帰り際に麻里ちゃんに聞こえない声で
また会いましょうって言ってくれた」

「ほら、条件も大事だけどまずはデザインだよ
キャサリンさんはそんな事で目移りしない人でしょ?」

「うん・・・・会社を始めた頃からの親友」

「だったら信じていいんじゃない」

「そうだね・・・・優ちゃんありがとう(бвб) 」


陽菜からありがとうと言われると胸がキュンとする


「けむしのお土産何にするの?」

「あ、忘れてた(бвб)」


忘れないでよ、危険が及ぶのは大島さんなんだから(;´-∀-)


「どうしよう、伊勢丹も三越も閉まっちゃってる」

「だよね・・・・なくてもいいんじゃないかな(;´-∀-)」


大島さんが怪我をすれば済む事だから・・・・・


「運転手さん近くのドンキに寄って下さい」

「・・・・・ドンキってあのドンキ?」

「他にあるの?」

「いや、陽菜がドンキとか行くのにびっくり(;´-∀-)」

「陽菜だって必要なところは行くし
それにあそこ変わった物たまに売ってるんだよね」


なるほど創作にいいのか


ドンキの中でも一番高級な猫缶を買いマンションへ


「けむちゃんただいま〜(бвб) 」

「にゃぁぁぁ〜お」

「お土産買ってきたよ」

「にゃぁぁ〜」

「ほら、一番高かった猫缶だぞ」


ドンキの袋ごと見せると


「シャァァァァ!!(怒)」

「うわぁぁやめて助けて(;´-∀-)」

「袋見せるからじゃん」


そう言われても袋で見分けてるの?
そんな事出来るの?


「ごめんね、遅くなったからお店開いてなかったの
今度伊勢丹で買って来てあげるから今日はこれで我慢して」

「にゃぁぁ〜」


だったら仕方ないなとでも言うかのように
リビングへさきさき歩いていくけむし

けむしって猫又なんじゃないかと思う今日この頃です

ねこのお世話は大変です U 21

お店の前でタクシーを降り中へ

オシャレだけど女子大生が気軽に通えそうな
イタリアンのお店だ

だからこの服でも全然大丈夫と言っても

陽菜が選んでくれた私服だから
その辺の普段着よりも全然オシャレなんだけどね(;´-∀-)

よく来てるのか

ご来店ありがとうございます
どうぞこちらへ

と、名前も何も言っていないのに
奥へと案内されドアは無いけど
個室のような空間の場所へ入ると
見覚えのある顔が



「ヘイ!ハルナ」

「ハイ!キャサリン(бвб) 」



キャサリンさんとの会食だったの?
前もって教えておいてよ(;´-∀-)

今日は二人の秘書?が後ろに立っていた

一人はこの前の紳士、もう一人は東洋系の女性

ボーイが椅子を引き陽菜が席に座ると


「私達も座りましょうか」


と流ちょうな日本語(笑)を話すから
すぐ日本人だと分かった


もちろんフルコース
まずはワインで乾杯してオードブルが運ばれてくる


陽菜とキャサリンさんは二人で話してるから
秘書は秘書同士で話すことに


「平田と申します」

「大島です、前回はいらっしゃらなかったですよね」

「私はキャサリンが日本に滞在する時だけ
雇われている秘書で呼ばれない限り付き添いません」

「通訳の様な役割も兼ねてるんですか?」

「そうなりますね」


あぁ・・・だから前回は居なかったんだね
だって陽菜には通訳がいらないもん
ん?だったら今日はどうして呼ばれたんだろう・・・・


もしかして私の為?


なわけないか(;´-∀-)・・・ないよね?



「あれ、キャサリン!?」



後ろからする声に顔を向けると


「麻里子・・・・・・どうして」

「たまたま食べに来たんだよ
いやーこんな偶然てあるんだねぇ
もしかして運命(*`ω´) 」

「はぁ?あり得ないし(怒)」

「篠田達もご一緒していいかな
席も空いてるみたいだし」



男性の方の秘書を一つ席をずらさせ
キャサリンの隣に座るとすぐにオードブルが運ばれて来た

注文してないよね?
それにすぐ持ってこれるって
まるで初めから人数を7人と言ってたかのよう

そうだよ、きっとそう


偶然?運命?


ううん、絶対に違うと思う

私は見逃さなかったよ麻里子さんが声をかけてくる前に
平田さんが一瞬目を上に向け
口角が少し上がったところを


ねこのお世話は大変ですU 20

「え、車で行かないの?」

「車だと飲めないからタクシーで行く」


だったら電車で・・・とは言わない
電車で行くわけがないから
それに時間もないし

大通りに出てタクシーを拾い乗り込むと行先を告げる陽菜

ここからだと15分くらいかな

初めて聞くお店の名前だった

やっぱり社長ともなると色々なお店を知ってるんだね
それも私一人ではいけないようなお店を・・・・


「優ちゃん?」

「へっ?」

「体調悪いの?さっきから変だよ」

「ぜーんぜん平気、ほらこんなに元、イテッ(;´-∀-)」


手を勢いよく上に伸ばしたら当たり前だけど天井に当った


「お客さん、大丈夫ですか?」

「すみません、大丈夫です(;´-∀-)」

「何してるの」


呆れ顔の陽菜


「ちょっと、考え事してただけだから気にしないで」

「悩みがあるなら聞くよ」


陽菜からそんな言葉を聞くなんてビックリ


「悩みかー・・・あるとすれば
けむしが懐いてくれないって事かな」

「小さい時から陽菜にしか懐かなかったからなー
みーちゃんが来てても無視してるでしょ」


そう言われてみたらそうかもしれない


「優ちゃんには相手してる方だと思うよ(笑)」


それは嫌われてるからだと思うんだけど


「嫌いな人の傍には絶対に寄らないからね」

「そうなの?」

「前の住人にさえ近くへ行かなかったもん
餌だって陽菜からしか食べなかったし」


篠田さんの事かな・・・・

そっか、なんだかんだ言って気になってるんじゃん
けむしの奴可愛いなもう(-∀-`)


「今から行くお店はどういう店なの?」

「自然野菜をそのままボイルして出してくるの
野菜の味がダイレクトに伝わって来て凄く美味しいんだよ(бвб) 」


嬉しそうに話す陽菜を可愛いって思った


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