一話へJUMP

http://mblg.tv/puna/entry/1741/?cur=category&val=39

そばにいて 最終話  優子

「ねえ、帰らないとダメ?(汗)」

「北川さんに心配かけたんだから謝らなきゃダーメ!」

「でも、母と兄が帰ってきてると思うんだ」

「そっか、じゃー陽菜は行かないほうが良いよね」

「・・・・しい」

「え?」

「来てそばにいてて欲しい」

「いいの?」

「私の恋人だって紹介してもいいかな(汗)」

「優子が良いなら・・・・・」


「おかえりなさいませ優子様」

「ただいま・・・・・北川!」

「なんでございましょうか」

「あのう・・・・」

「優子(бвб)」

背中を優しく叩かれる

「心配かけてごめんなさい
それといろいろとありがとう(汗)」

初めて使用人に頭を下げたかもしれない

「おやめ下さい、私は当たり前のことをさせていただいてるだけですから」

顔をあげると周りの使用人たちも驚いた顔をしていた

「でもこうやって陽菜といれるのは北川のおかげだから」

「良かったですね優子様」

北川の目が少し潤んでる気がして陽菜を見ると
ゆっくり頷いてくれた

「奥様と優一様がリビングでお待ちです」

「うん、行こう陽菜」

右手を差し出すと微笑んで握ってくれた

コンコンコン

「優子です、只今戻りました」

ドアを開け中を見るとソファーに座る二人

「優子久しぶりだな
全然大きくなってないじゃないか(笑)」

「そんな事・・・私もう27歳です」

「アハハ嘘だよ、綺麗になってる」

「お兄様も元気そうで何よりです」

「そんな他人行儀な挨拶はいいから」

「優子それと・・・・」

「小嶋陽菜です」

「小嶋さんもそこにお座りになって」

「お母様私陽菜と・・「良いから座りなさい」

「うっ・・・」

お母様には逆らえないから二人でソファーに座る

「小嶋さんは小嶋商事のお嬢様なのよね」

「はい、父の会社がお世話になってます」

「今は私の秘書で・・・そして何よりも大切な人なんです」

「・・・・・・」

「私、これからは陽菜と二人で生きていきたい
お父様やお母様が何を言おうと私は、私は・・・」

「小嶋さん」

「はい(бвб)」

「優子の事これからもよろしくお願いします」

そう言って陽菜に頭を下げるお母様

「え・・・・?」

「それと優子」

「は、はい」

「二人でなんて言わないで
せっかく家族が揃うのに寂しいじゃないの」

「でも、私はもう必要ないんじゃ・・・」

「何言ってるんだ!お前は社長であると同時に俺の大切な妹でもあるんだぞ
必要ないわけないじゃないか」

「でも、でもお兄様が元気になられて
お父様も帰って来るなら社長はお父様かお兄様が・・・」

「父さんは会長職について俺はアメリカの方の会社を引き継ぐんだ
でも基本日本にいて何かあれば向こうへ行くスタイルだけどな(笑)」

「それならこっちの会社も両立すれば良いんじゃないですか?」

「優子が頑張って築き上げてきた信頼関係に
俺が入っていけるわけ無いだろ」

「そんなもの・・・無い」

「叔父さん・・・副社長が煩いくらいにしょっちゅう報告してくるんだぜ
優子が難しい商談をまとめたとか、どこそこの社長が絶賛してるとか
それにプラスして普段の生活は北川が報告してくるし
日本にないのに優子の成長をずっとそばで見てきた感じだよな母さん(笑)」

「そうね、写真もたくさん送ってくれてたし
久しぶりに会う気がしないわね」

「うそ・・・」

私はこんなにも色んな人に愛されていたんだと知って
込み上げてくる気持ちを抑えることが出来なくなった

「つぅっ・・・(涙)」

「良かったね優子」

そう言って陽菜が背中をなでてくれる

「小嶋さんのお陰で優子が変わって行くのが手に取るようにわかったのに
気がついてないのは本人だけだなんてねえ、優一」

「ホントだよ小嶋さんに捨てられないか気が気じゃなかったんだからな」

「私、捨てたりなんかしません(бвб)」

「こんな鈍感な妹だけどこれからも支えてやって下さい」

「はい、任せて下さい(бвб)」

「なんだよ〜なんか陽菜のほうが偉いみたいじゃないかぁー(涙)」

「偉いんじゃないの?」

「偉くないやい!」

「・・・・ぷっ」

「アハハハハ」

「もし、優子に飽きたら俺の・・・「だめ!陽菜は私のなの!」

「ふふふ、そうですよ、私は一生優子専属ですから(笑)」

「こんなちんちくりんで良いんですか?
もう、背は伸びませんよ(笑)」

「この小ささが丁度良いんです(笑)」

「小さい小さい言うな(怒)」

「小嶋さん、もしよければここに一緒に住んでもらえませんか?」

「お母様何言ってるんですか(汗)」

「今更遅いかもしれないけど
優子と一緒に暮らしたいの
今までそばに居てあげられなかったから」

「今は陽菜がそばに居てくれてるから・・・
心配しないでお母様」

「優子、お母さんの気持ち、わかってあげたら?」

「でも陽菜は嫌でしょ、いきなり知らない人と暮らすなんて」

「陽菜は良いよ、優子が一緒ならどこでだって暮らせる」

「なんて素晴らしい女性なんだ
やっぱり優子なんてやめて俺と一緒になってくれないかな(汗)」

「ごめんなさい優子しか愛せないのでお断りします(笑)」

「・・・やっぱり一緒に暮らせない(汗)
お兄様に陽菜を取られちゃうもん」

「優一いいかげんにしなさいよ(怒)
大丈夫よ優一にはフィアンセがいるんですから」

「フィアンセ?・・・・」

「小嶋さんに負けないくらいのナイスバディ♪」

「な、なんで陽菜がナイスバディなの知ってるんだよ(汗)」

「ピチッとしたスーツとかってボディライン出るだろ(笑)」

「・・・お兄様と同じ家には住まない(怒)」

「からかうのはそれくらいにしときなさいよ(怒)」

「ごめんごめん(汗)」

「一緒には戻ってこなかったんだけど
ヒラリーもここに住むから大丈夫よ」

「もしかして外人さんなの?」

「ハーフだから日本語もペラペラなんだぜ♪」

「余計に私達邪魔じゃない?」

「年は優子の一つ下なんだ
男兄弟しかいないから
あいつ優子に会うの楽しみにしてるんだぜ
一緒に買い物したり
スイーツ食べ歩きしたりしたいってな(笑)」

「・・・・私じゃダメだ
そんな事したことないしお店だって知らないし・・・」

「陽菜が知ってるよ、ファッションセンス抜群だし
色々なお店紹介してあげる(бвб)」

自分で抜群とか言う?(笑)

「優子には小嶋さんが絶対必要だな
もう二度と手放そうとするなよ」


「わかってる・・・・
陽菜、これからも私のそばにいてね」

「仕方ないから居てあげる(бвб)」

「やっぱ上からじゃんかよ〜」

「背が高いからどうしても上からになっちゃぅー(笑)」

「えぇぇーそこー(汗)」

「アハハハもう尻に敷かれてるじゃないか」

「優一、あなたもでしょ」

「そうなの?」

「か、母さん(汗)」


お母様やお兄様とこんなに話したのは初めて

きっと陽菜が隣にいてくれてるから安心して話せるんだと思う

そう思いながら微笑む横顔を見ていたら
視線に気が付いたのかこっちを向いて、ん?と首を傾げた

「大好き(-∀-`) 」


「陽菜も!(бвб)」


これからもずっとそばにいてね、陽菜




おしまい




http://mblg.tv/puna/category/42/?p=5

そばにいて 21

飛行機はファーストクラス
ホテルはセミスイート

同じ社長でもパパとこれだけ違うの?

それとももしかしてパパも隠れて豪遊してるとか?

そんな事ママにバレたら即離婚だからしてないよね、パパ

「どうする、泳ぎに行く?」

「優子泳げるの?」

「昔は大会に出れるくらいは泳げたけど今は人並みかな」

「もしかして運動もできる感じ?」

「苦手なものはない、かな」

頭も良くて運動もできるって・・・なんかやな感じ(怒)

「兄が病気だったから私は鍛えさせられたんだ」

「そうなんだ・・・・」

「そのおかげでどこへ行っても何かをやって生きていけそうだけどね」

「そんな事言わないでよ・・・」

「そうだね、せっかくのバカンスを楽しまなきゃ
陽菜は何をしたい?」

「ハワイといえば・・・」

「いえば?」

「ショッピング?」

「なんでそこ(笑)」

「でも、お金ない(бвб)」

「仕方ないなぁ、今回は特別にこれだけ出してあげる」

人差し指を一本立ててる優子

「一万円だとブランドのスカーフぐらいしか買えないじゃん」

「何言ってるの100万だよ」

「・・・・・馬鹿なの?」

「陽菜はすぐバカっていう、私の方が頭いいのに(怒)」

そう言ってプゥーと頬を膨らませる優子
その頬を指で押しながら

「陽菜も大概だって言われるけど
優子のほうが一般常識無くて笑える」

「常識はあるよ(怒)」

「きっと一人で生きていけないよ
陽菜がついてなきゃダメだね」

「・・・・・」

急に黙り込み真っ赤になって俯く優子

「ん?どうしたの」

下から覗き込もうとしたら

「どうもしない(汗)とりあえずショッピング行こう」

目も合わさず陽菜の手を取り部屋を出た


連れてこられたのは有名なショッピングセンター
ブランド店が沢山入っている

「好きなの買ってあげるどれが良い?」


どうしようカバンも欲しいけど靴も欲しいし
あ、このワンピースも可愛い
目移りしすぎて一つだなんて選べない(汗)

「いつでも買ってあげるから
今日はここでしか手に入らない物にすると良いよ」

「そんなに無駄遣いしてるとお金なくなるよ」

もし仕事なくなったらお金いるし・・・

「大丈夫だよ、会社からの報酬は殆ど使わず貯めてあるから
少々使っても困らない(笑)」

「凄いね、陽菜なんて貰った殆どが洋服で消えていくのに(бвб)」

「服なんてスーツが何着かあれば済むからね
インナーはそんなに高くないし」

そう言えばマンションにはスーツばかりで
私服なんて数着しか無かったっけ

今は私のお陰でだいぶ増えたけどね(бвб)

「そう言えばハワイで着る服も買わないといけないんでしょ?」

「うん何も持ってきてない(-∀-`) 」

なんで嬉しそうなの?(汗)

「まずそれを買いに行こう」

「バックとかいいの?」

「今すぐ欲しいものはないからいい(бвб)」


ビックリした顔をしてる優子の手を取ると
ハニカミ、握り返してきた

なんか形勢逆転した感じ?
チョー気持ちい(*´∀`*)

それから全てお揃いで手ごろな値段の
Tシャツやショートパンツ
サンダルに水着それと下着まで(笑)


ホテルへ戻り買ってきたものをベットに広げていたら


「私さ、ペアルックとか一生縁が無いと思ってたんだ」

「なんで?結婚しようとしてたんだから
旦那さんとすれば良かったんじゃないの」

「うちの会社の跡取りとなる人が
ペアルックとかすると思う?
ありえないでしょ(笑)」

「たしかに・・・・・」

「だからこれがたとえ最後だとしても嬉しい(-∀-`) 」

「なんで最後なの?」

「やっぱり陽菜には自分の幸せを見つけてほしいから」

「陽菜、今幸せだよ、優子は違うの?」

「私は生きてきた中で一番幸せ」

「だったら・・・」

「だから、私に幸せをくれた陽菜には
女性としての幸せを掴んでほしい
私とでは無理だからさアハッ(-∀-`) 」

眉毛をこれでもかってくらいハの字に下げ
作り笑いをしてる

「バカ優子(бвб)」

「だから!馬鹿って(汗)」

「馬鹿だからバカって言ってる
陽菜の幸せをなんで優子が決めるの」

「だって、一般的な女性は結婚して子供産んで・・・」

「それは昔の人が決めた常識
陽菜には陽菜の人生があるの
それは陽菜が決める
だ・か・ら、陽菜は優子とずっと一緒にいてあげる」

「ずっと?」

「そう、優子が嫌だって言っても離れてあげないんだから」

「社長じゃなくなっても?」

「うん」

「家を出ても?」

「うん」

「お金がなくなっても?」

「なんでも出来るんでしょ?
なんとかして陽菜一人くらい養ってよ」

「うん頑張る(-∀-`) 」

「おばあちゃんになってもペアルックしようね(бвб)」

「それはヤダ」

「なんでよ、私達二人なら可愛いおばあちゃんになれるよ」

「その自信はどこから来るの(笑)」

「うーん、なんとなく?」

「アハッずっと私のそばにいてね、陽菜」

「仕方ないからいてあげる(бвб)」

「秘書のくせに上からだぁー(笑)」

「今は秘書じゃありませーん(бвб)」

「じゃーなに?」

「付き合ってるんだから恋人でしょ」

「こいび・・・と」

「違うの?まさか愛人?」

「違わない!愛してる人だけど恋人(笑)」

「ふふふ(бвб)」

「な、なに(汗)何がおかしいんだよ」

「愛してるって言った」

「い、言ってないやい(汗)」

「言ったでしょ!」

「・・・・言ったかも・・・」

「陽菜も愛してるよ優子」

「っう(汗)」

真っ赤になって目をそらすから
両手で頬を挟んで正面を向かせ
唇にチュッとキスを落とすと

「私のそばにいてくれてありがと」

「これからは優子が陽菜のそばにいてね」

「いるよ、でもその為には一緒に住まなきゃね(´-∀-)」

「・・・・・(бвб) 」

「その顔は何?嫌なの?」

「あの部屋だと陽菜の荷物入んないよ」

「そう言えば陽菜の部屋、洋服だらけだったかも(汗)」

「だって入りきらないんだもん(бвб)」

「だってじゃないよ、そりゃお金たまんないよ」

「むぅ・・・・」

「アハッ(-∀-`) 可愛い
よし、大きなマンションへ引っ越そう」

「べつにいいよ、実家の部屋をクローゼット代わりにするから」

「それじゃ面倒でしょ、ベットも大きいの買わなきゃだし
テレビも大型買いたいし丁度いいよ」

「なんか・・・ありがとう(бвб)」

あの優子がすごく可愛い女の子に見えるのは気のせい?










そばにいて 20

家に帰ると

「どこ行ってたの、いきなり出ていって連絡もせずに外泊なんて
結婚前の娘がすることじゃないわよ(怒)」

そう言えば連絡するの忘れてた(汗)
いきなり出ていって無断外泊したらそりゃ心配するよね

「社長に呼び出されたの!」

「そ、そう・・・なら良いけど、ちゃんと連絡はしなさいよ」

「はーい、あ今日から出張でハワイ行くことになったから」

「出張でハワイ?ほんとに・・・・」

疑うママを尻目に自分の部屋へ

確かここに・・・あったあった・・・セーフ
後三ヶ月残ってた(汗)

今から行ったら二泊?かな・・・何持っていこう

そうだ陽菜昨日お風呂入ってないじゃん
それなのに優子に・・・やばい(汗)

急いでシャワーを浴び
とりあえず3日分の着替えと水着を選び
スーツケースに詰めようとしていたら

「陽菜!社長様がお迎えに上がられたわよ(汗)」

下からママが叫んでる

もう来たの?早くない(汗)
電話してっていったのに(怒)


あ・・・・・着信来てる(бвб)


「ちょっと待っててって言ってー」

そう叫んで詰めだすと
階段を上がってくる音がしてドアが開く


「だからすぐ降りる・・・て、優子?」

「何してるの?」

「え?持っていくもの用意してる」

「そんなのいらないよ
パスポートと身分証だけでいいから」

「えぇ?もしかして日帰り(汗)」

「アハハハそんなわけ無いでしょ
向こうで全て買から何もいらないよ」


金銭感覚がおかしい・・・(汗)

どんな生活してきたんだか・・・・


「陽菜は着慣れた服や靴がいいから持っていくの」

「・・・それだけでいいよ、ほらかして持ってあげる」

「大島社長に持たせてはダメでしょ(怒)」

「煩いなぁーわかってるし
すぐ行くから社長は車で待ってて下さい!」

「わかった」

そう言うとママに頭を下げ部屋を出ていった

「本当だったのね・・・」

「何が?」

「社長さんとお付き合いしてるってこと」

「そう言いにきたじゃん」

「あれはリクのことがあって私達に怒って
困らせようとしているのかと思ってたから」

「そんな事する人じゃないから・・・あっ
多分日曜には帰ってくる」

「粗相のないようにね(汗)」

「分かってるし、もう子供じゃないんだよ」

「そうね・・・お仕事しっかりしてきなさい」

「はーい、行ってきまーす(бвб)」

お仕事じゃないけどね(笑)

トランクに荷物を積み込み助手席へ

「お待たせしました(бвб)」

「家に上がらないほうが良かったかな(汗)」

「別にいいよ、
付き合うってちゃんと宣言してるんだから気にすることないし
今は一応、出張だし(笑)」

「そうだよね、うんそうだ」

自分に何か言い聞かせるように呟き車を発信さる

「飛行機取れたの?」

「ああ」

「そっか、ホテルどうするネットで調べようか?」

「いつも使うホテルがあるから
連絡しておいた」

「予約にお迎えとか優子が秘書みたい(笑)」

「アハッ確かに(笑)」


昨日の事が嘘みたいによく笑う優子


「ん?なに?」

「危ないから前向いて運転して下さーい」

「了解しました秘書様(笑)」

「ふふふ(бвб)」

「アハハ(-∀-`)」

会社でもこれくらい笑えばいいのに・・・

ダメダメ、仕事は忘れてせっかくのハワイを楽しまなきゃ


そばにいて 19 優子

私は誰にも愛されないし
誰も愛さない、ううん愛せないんだ

だって愛を知らないから・・・

陽菜にあたるのは筋違いだってわかってる
でも目の前にいる陽菜にあたらずには居られなかった

「出て行け!」

そう言うと悲しそうな顔をして自分の鞄を持ち
玄関へ歩いて行く陽菜


カチャリ・・・




ドアの閉まる音がして一気に感情が爆発した




「うくっ・・・うっ・・・ううぅぅ・・・
陽菜、陽菜、はるなぁー(泣)」

「嫌だ、一人は嫌だ・・誰か私を助けてよ!」


私はなんで生まれてきたんだよ
なんで生きてるんだよー(泣)
もう嫌だずっと一人なんだったら生きてる意味ない


「陽菜・・・・好きだ・・・・好きなんだ」


初めて顔合わせをした時
つまらなさそうに無言で食事をしていた女の子
お姉さんになるんだから普通は愛想笑いぐらいするでしょ?

リクさんと結婚したらこの子が義理の妹になるんだと思ったら
接点が出来てまた会えるのかと嬉しくなった

多分ひと目見たときから惹かれていたんだと思う

でも好きとか愛がどんなものかわからない私は
約束した通りそばで寄り添ってくれている陽菜に戸惑った

脅してそばに居てもらってるんだから
陽菜は何も想っていないということは明白で・・・

だから何も口にしなかった
いつも通り接しいつも通り上に立つ

はじめにキスはしていたから
心が苦しくなった時キスでごまかした

もっと触れたいという衝動に駆られたけど
嫌われたら離れていってしまう
もう、陽菜のいない生活に戻る自身もなかった
あの一人っきりの生活に・・・

これが好きという気持ちなんだと少しずつ気づいていたけど
心を騙し、ただ眠いだけ、体がだるいだけそう言い聞かせ
膝枕をしてもらったり肩にもたれかかったり・・・

陽菜を失った今、もう心を騙せなかった


「つぅ・・・うくっ・・・は・・る・・なぁ・・・すきだぁー愛して・・・る」

「ふぅ・・・・ふぅ・・・はーるーなぁー(泣)」


何度も陽菜の名前を呼び
ソファーの上で膝を抱え泣いていると

ふわっとしたいい匂いに抱きしめられ


「なーに(бвб)」

「へぇっ?」

「陽菜って呼びすぎぃー(笑)」

「な・・・・なんで・・いるのぉヒクッ」

「こんな優子を一人にしておくなんて出来ないし(бвб)」

「でもドアがぁー」

「ドア開けて閉めただけ(笑)」

「なんだよーそれぇ」

「初めて好きって言ってくれたね」

「いっ・・・言ってないやい」

「三回も言ってたし」

「そんなに言ってない・・・・」

「愛してるとも聞こえたかなぁー(笑)」

「言ってないやい(汗)」


「陽菜も好きだよ、ゆうちゃん」

「う、うそだ!」

「優子は嘘なの?」

「・・・・・・」

「陽菜は優ちゃんを絶対に一人にしないよ
ずっとそばに居てほしいんでしょ?」

「でも私、もうすぐ社長じゃ無くなるかもしれないよ」

「陽菜、優子が社長だからずっと一緒にいたと思ってるの?
それなら休日まで一緒にいないし

仕事とプライベートは別だって言ったの優子だよ」


「そうだけど・・・・」



優子の顎を持ち唇を重ね舌を絡ませる



「好きでもない人とこんなキスしない」


「はるな・・・好き」



その日優子の部屋のベットで
初めて結ばれた

優子はすごく優しく抱いてくれて
何度もイッた陽菜

朝目を覚ますと陽菜の髪の毛を
指で丸め遊んでる優子がいた

「ん・・・おはよう」

「アハッやっと起きた」

「今何時?」

「九時過ぎ」

「・・・・え?遅刻じゃん(汗)」

「大丈夫、私、2・3日出張へ行ってることになってるから(-∀-`)」

「陽菜は?」

「もちろん専属秘書なんだから一緒に決まってるでしょ」

「明日も休めるのか・・・
という事はもう一日休んだら5連休じゃん(бвб)」

「どこか旅行へ行こうか」

「え、どこ?」

「海外でも良いかな遠くは無理だから・・・
近くはグアムかギリハワイ?」

「うそ、陽菜ハワイ行ったことないの
あ・・・でもこの前バック買ったからお金ないかも(汗)」

「アハハ出張だから私が全部出してあげる(-∀-`)」

「行く!(бвб)」

「パスポートある?」

「多分切れてないと思う」

「一番早い便取るから
家に帰って用意してきて
私車取りに行って迎えに行くから」

「わかった・・・・・」

「どうしたの?」

「ベットから出るから向こう向いてて」

「え?なになに、恥ずかしいとか言っちゃう?(笑)」

「いいから!」

「もう隅々まで見たのに(-∀-`)」

「それとこれとは違うの(怒)」

「陽菜の動きが大きいからさ
ベットから落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしたよ(笑)」

「優子がどんどん攻めてくるからじゃん(汗)」

「シングルだと狭いよね
ダブル買っちゃう?」

「・・・・どっちでもいい(бвб)」

「陽菜のどっちでも良いは、して欲しいだもんね(-∀-`)」

「むぅ・・・・」

「私はシャワー浴びてくるからその間に着替えて
あ、タクシー使ってくれていいよ」

そう言うと裸のまま起き上がり
カバンから財布を出しお金を陽菜のカバンへいれ
寝室を出ていった

小さいくせにスタイルいいんだから・・・・
そんな事考えてる場合じゃないか(笑)

散らばった下着と服をかき集めて着る

「近くまで来たら電話してね」

そう声をかけ部屋を出た


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