飛行機はファーストクラス
ホテルはセミスイート

同じ社長でもパパとこれだけ違うの?

それとももしかしてパパも隠れて豪遊してるとか?

そんな事ママにバレたら即離婚だからしてないよね、パパ

「どうする、泳ぎに行く?」

「優子泳げるの?」

「昔は大会に出れるくらいは泳げたけど今は人並みかな」

「もしかして運動もできる感じ?」

「苦手なものはない、かな」

頭も良くて運動もできるって・・・なんかやな感じ(怒)

「兄が病気だったから私は鍛えさせられたんだ」

「そうなんだ・・・・」

「そのおかげでどこへ行っても何かをやって生きていけそうだけどね」

「そんな事言わないでよ・・・」

「そうだね、せっかくのバカンスを楽しまなきゃ
陽菜は何をしたい?」

「ハワイといえば・・・」

「いえば?」

「ショッピング?」

「なんでそこ(笑)」

「でも、お金ない(бвб)」

「仕方ないなぁ、今回は特別にこれだけ出してあげる」

人差し指を一本立ててる優子

「一万円だとブランドのスカーフぐらいしか買えないじゃん」

「何言ってるの100万だよ」

「・・・・・馬鹿なの?」

「陽菜はすぐバカっていう、私の方が頭いいのに(怒)」

そう言ってプゥーと頬を膨らませる優子
その頬を指で押しながら

「陽菜も大概だって言われるけど
優子のほうが一般常識無くて笑える」

「常識はあるよ(怒)」

「きっと一人で生きていけないよ
陽菜がついてなきゃダメだね」

「・・・・・」

急に黙り込み真っ赤になって俯く優子

「ん?どうしたの」

下から覗き込もうとしたら

「どうもしない(汗)とりあえずショッピング行こう」

目も合わさず陽菜の手を取り部屋を出た


連れてこられたのは有名なショッピングセンター
ブランド店が沢山入っている

「好きなの買ってあげるどれが良い?」


どうしようカバンも欲しいけど靴も欲しいし
あ、このワンピースも可愛い
目移りしすぎて一つだなんて選べない(汗)

「いつでも買ってあげるから
今日はここでしか手に入らない物にすると良いよ」

「そんなに無駄遣いしてるとお金なくなるよ」

もし仕事なくなったらお金いるし・・・

「大丈夫だよ、会社からの報酬は殆ど使わず貯めてあるから
少々使っても困らない(笑)」

「凄いね、陽菜なんて貰った殆どが洋服で消えていくのに(бвб)」

「服なんてスーツが何着かあれば済むからね
インナーはそんなに高くないし」

そう言えばマンションにはスーツばかりで
私服なんて数着しか無かったっけ

今は私のお陰でだいぶ増えたけどね(бвб)

「そう言えばハワイで着る服も買わないといけないんでしょ?」

「うん何も持ってきてない(-∀-`) 」

なんで嬉しそうなの?(汗)

「まずそれを買いに行こう」

「バックとかいいの?」

「今すぐ欲しいものはないからいい(бвб)」


ビックリした顔をしてる優子の手を取ると
ハニカミ、握り返してきた

なんか形勢逆転した感じ?
チョー気持ちい(*´∀`*)

それから全てお揃いで手ごろな値段の
Tシャツやショートパンツ
サンダルに水着それと下着まで(笑)


ホテルへ戻り買ってきたものをベットに広げていたら


「私さ、ペアルックとか一生縁が無いと思ってたんだ」

「なんで?結婚しようとしてたんだから
旦那さんとすれば良かったんじゃないの」

「うちの会社の跡取りとなる人が
ペアルックとかすると思う?
ありえないでしょ(笑)」

「たしかに・・・・・」

「だからこれがたとえ最後だとしても嬉しい(-∀-`) 」

「なんで最後なの?」

「やっぱり陽菜には自分の幸せを見つけてほしいから」

「陽菜、今幸せだよ、優子は違うの?」

「私は生きてきた中で一番幸せ」

「だったら・・・」

「だから、私に幸せをくれた陽菜には
女性としての幸せを掴んでほしい
私とでは無理だからさアハッ(-∀-`) 」

眉毛をこれでもかってくらいハの字に下げ
作り笑いをしてる

「バカ優子(бвб)」

「だから!馬鹿って(汗)」

「馬鹿だからバカって言ってる
陽菜の幸せをなんで優子が決めるの」

「だって、一般的な女性は結婚して子供産んで・・・」

「それは昔の人が決めた常識
陽菜には陽菜の人生があるの
それは陽菜が決める
だ・か・ら、陽菜は優子とずっと一緒にいてあげる」

「ずっと?」

「そう、優子が嫌だって言っても離れてあげないんだから」

「社長じゃなくなっても?」

「うん」

「家を出ても?」

「うん」

「お金がなくなっても?」

「なんでも出来るんでしょ?
なんとかして陽菜一人くらい養ってよ」

「うん頑張る(-∀-`) 」

「おばあちゃんになってもペアルックしようね(бвб)」

「それはヤダ」

「なんでよ、私達二人なら可愛いおばあちゃんになれるよ」

「その自信はどこから来るの(笑)」

「うーん、なんとなく?」

「アハッずっと私のそばにいてね、陽菜」

「仕方ないからいてあげる(бвб)」

「秘書のくせに上からだぁー(笑)」

「今は秘書じゃありませーん(бвб)」

「じゃーなに?」

「付き合ってるんだから恋人でしょ」

「こいび・・・と」

「違うの?まさか愛人?」

「違わない!愛してる人だけど恋人(笑)」

「ふふふ(бвб)」

「な、なに(汗)何がおかしいんだよ」

「愛してるって言った」

「い、言ってないやい(汗)」

「言ったでしょ!」

「・・・・言ったかも・・・」

「陽菜も愛してるよ優子」

「っう(汗)」

真っ赤になって目をそらすから
両手で頬を挟んで正面を向かせ
唇にチュッとキスを落とすと

「私のそばにいてくれてありがと」

「これからは優子が陽菜のそばにいてね」

「いるよ、でもその為には一緒に住まなきゃね(´-∀-)」

「・・・・・(бвб) 」

「その顔は何?嫌なの?」

「あの部屋だと陽菜の荷物入んないよ」

「そう言えば陽菜の部屋、洋服だらけだったかも(汗)」

「だって入りきらないんだもん(бвб)」

「だってじゃないよ、そりゃお金たまんないよ」

「むぅ・・・・」

「アハッ(-∀-`) 可愛い
よし、大きなマンションへ引っ越そう」

「べつにいいよ、実家の部屋をクローゼット代わりにするから」

「それじゃ面倒でしょ、ベットも大きいの買わなきゃだし
テレビも大型買いたいし丁度いいよ」

「なんか・・・ありがとう(бвб)」

あの優子がすごく可愛い女の子に見えるのは気のせい?