誕生日おめでとう(бвб)人(-∀-`)

「ケーキわざとでしょ」

「なにが?」

「とぼけてもだめ
用意してあった場所に違う箱があったもん
そんなことできるの優ちゃんしかいないでしょ」

「だって仲良さそうに三人だ!け!で!
話してるからじゃん(怒)」

「仕方ないでしょ
優ちゃんはここにいるんだから」

「私が機械に疎いからって酷いよ(怒)」

「だから、ここに居れるんじゃん」

「疎いから呼んでくれたの?
それだけの理由で呼ばれたの?」

「はぁ・・・そう思うんだったらそう思ってれば(бвб)」



陽菜の誕生日、自分もカウントダウンしたいって
言ってきたのはいいけど全然繋がれなくて


もういい!ふて寝するからオヤスミ(怒)

と拗ねたのがお昼過ぎ

それからリア友と配信の練習してたら
あっという間に時間が経っちゃって
買い物に行けなかった


どうしよう・・・・料理してる所を見せたかったのに


そこで陽菜はひらめいた(бвб) 

どうやって呼ぼうか考えてたから
丁度いい理由が出来たでしょ


LINEを送るとすぐ既読が付いたのに
なかなか返信が来ない

まだ拗ねてるのかな・・・・

なーんて考えてた時間を返して欲しい

30分も経たないうちに
玄関先のチャイムが鳴ったから
宅配だったら最低と思ってたら

満面の笑みでカメラに映ってる愛しい人


カチャ


「マスクは顎にしないで下さーい」

「今ずらしたとこだからいいじゃん」

「マスク越しに話して下さーい」

「うっ・・・」


渋々マスクを口にかけなおし
部屋に入って来る優ちゃん


「そういう陽菜はマスクしてないだろ」

「陽菜は家にずっといるからいいの!」

「そっか(-∀-`) 」


何がそっかかわかんないけどリビングについたのに
後ろからついて来てない優ちゃん

玄関先を見ると


「ストップ!(汗)」

「へぇ?」

「それ以上脱がなくていいから(汗)」

「でもほら、ウイルスを
部屋の中に入れたらダメでしょ(-∀-`) 」

「下着までは付いてないでしょ(怒)」

「でも私の家にウイルスが住んでるかもしれないじゃん
だから綺麗にしないとさ(-∀-`) 」


何と同居してるんだか(笑)


「そこに消毒液のスプレーあるから
服はそれをふり付けて
優ちゃんは洗面所で手洗いうがいしてきて」

「ほーい♪」


相変わらずの脱ぎっぷりだけど
それは後のお楽しみ(бвб) 


買ってきてもらった材料をキッチンで出してたら


「下ごしらえして焼くだけと
火にかけるだけにしといてあげようか?」

「何作るか分かってるの?」

「材料見たら見当つくよ(笑)」

「それじゃー作ったことにならないから
取りあえず作りやすいように順番に並べておいて」

「そこは自分でしないんだ(笑)」

「誰がしても同じでしょ」


取りあえず巻き巻きして焼いてたら
作ってるように見えるでしょ?

時間が迫ってたから優ちゃんは寝室に避難させて
配信スタート


豚肉をアスパラに巻いてフライパンへ

うんうん、出来る女っぽいでしょ(бвб) 

三個目を巻いてたら優ちゃんからLINEが


(アスパラ下茹でするの忘れてた)


嘘でしょ(汗)


(とにかく誤魔化してお酒入れて蒸してみて)


言われた通りにしたけど大丈夫かな(汗)

アヒージョなんて作ってる時間無いから
クッキングの時間はおしまい

リビングでコメント読んでたら
アスパラ巻の事ばっかり言ってくるから
仕方なく見に行ったら
なんかしんなりしてるっぽい

余熱で蒸し焼き状態になってたみたい

食べてみると歯ごたえが残ってて意外に美味しい


キッチンの配信を切ったのを見ていたのか
優ちゃんが出てきてアヒージョと
残りのアスパラ巻を作り出す

ずるいし(怒)陽菜も食べたい

でもそんな事言えないから


「アスパラ食べたらお腹空いてきた
お腹すいた!」


精一杯の言葉で優ちゃんに訴えかけてやったら
声を押し殺して笑ってるからムカつく(怒)


いい匂いしてくるから余計にお腹すくじゃんね(怒)


みーちゃんが繋がりにくくて
バタバタしてたらあっという間にカウントダウンまで
十数分

昔話で盛り上がってたら
あと数分で0時

慌てておいてあったケーキの箱を取って来て
中を見ると


「ケーキの箱まちがえた(汗)」


ちゃんと置いてあったはずなのに(汗)

もう一度その方を見ると
また箱が置いてある


・・・・・優子のバカ(怒)


なんとか間に合って画面の前に座れたけど
もし間に合って無かったら
追い返してたかもしれないんだからね!(怒)


しれない!だから追い返しはしないけど・・・・


で、配信が終了して初めに戻る


「それに私だって0時ちょうどに
送ったんだからな!」

「知ってる(бвб) 」

「だったらなんでいずりなからって言うんだよ(怒)
そこは優ちゃんからでしたー
て言った方が盛り上がるでしょ」

「いずちゃんタイで頑張ってるんだよ
応援の意味もかねて
名前出してあげるのがいけない事なの?」

「陽菜は優しすぎるよ・・・・」

「やっと気づいた?」

「ずっと昔から知ってる」

「そっか(бвб) 」

「誰にでも優しい」

「そうかな」

「そうだよ、だからみんな勘違いするんじゃん」

「そこに優ちゃんも入ってるもんね」

「・・・・・・(。-∀-)」


ウルウルしだしたから虐めるのは
この辺でやめにしておいてあげる


「ホントにお腹すいたから何か作って」

「・・・・どうぞ」


ちゃんと陽菜の分も作ってくれてた


「・・・・・(бвб) 」

「食べないの?」

「食べさせてくれないの?」

「・・・・だぁぁぁ!!
その飴とムチいい加減にやめてよ
心臓持たないって(;´-∀-)」

「まだおめでとうも言ってもらってない」

「え、さっきLINE・・・」

「ちゃんと言葉で言って!」

「くぅぅ・・・・マジやばい(;´-∀-)
大島さんの愛しい愛しい陽菜
お誕生日おめでとう!
産まれて来てくれてありがとう!」

「ふふふありがとう(бвб) 」

「よし!このままベッドヘ(-∀-`) 」

「食べてすぐ寝ないので
我慢して下さーい」


酷いひどいとギャーギャー騒いでる
優ちゃんを見ていたら
また笑みがこぼれて来る


「何がおかしいんだよ(怒)」

「可愛いし好きだなーて(бвб) 」

「あぁぁぁ!!だから!
くそー時間よ早く過ぎてくれぇ〜」


そう言って掛け時計を早めに行こうとするから
怒ったらまた拗ねちゃった(笑)


また明日からstayhomeになるけど

陽菜達の関係は決して変わらない


次はどうやって呼び出そうかな(бвб) 





おしまい




一日過ぎちゃいましたが
小嶋さん
32歳のお誕生日おめでとうございます!

好きにならずにいられない 14 最終話

「泣き過ぎ(笑)」

「だってー(。-∀-)」

「でも付き合うのは卒業してからね」

「えぇぇ!!何でだよ」

「そこは先生としてのけじめかな」

「キスしたくせに」

「あれは・・・事故?みたいな感じ」

「なんだよそれ(怒)」

「とにかく今までと変わりないようにね」

「無理!ニヤニヤする自信しかない」

「今までだってニヤニヤしてたから
通常運転(笑)」

「してないだろ」

「授業中とか、目が合うたびにしてたから(бвб) 」

「うそ・・・・(;´-∀-)」

「みんなは同じ方向向いててわかんないから助かってた」

「じゃー私の気持ちバレバレだったんじゃんか」

「そうなるね」

「なのに気づいてないふりするとか酷いよ」

「そんな子他にもいるから気にしてなかった」

「マジか・・・だれ、そいつの学年と名前教えて」

「知ってどうするの?」

「陽菜は私の物だって脅しに行く」

「はぁ・・・・全然わかってない」

「だってもしそいつの事
好きになったらどうするんだよ(怒)」

「あのね、ニヤニヤした顔を見て好きになると思う?」

「あぁ・・・でも私の事は好きになったんでしょ?」

「それは優ちゃんが毎日いそいそと通ってきたから」

「根性の勝利(-∀-`) 」

「あ、でも友達も大切だから
これからは毎日来なくてもいいよ」

「毎日通うに決まってんじゃん」

「でも思い出づくりしてるんでしょ?」

「それは他の時間にちゃんとしてます(-∀-`)
生徒と先生は今しか体験できないから
めいいっぱい楽しむ事にする」

「なんか怖いんだけど(汗)」

「今まで以上に好き好きオーラ出していくのでよろしく」

「うそ・・・」


卒業するまであと数ヶ月

先生と生徒プレイ(笑)は今しかできないんだから
めいいっぱい楽しむもんね

覚悟しててよ

小嶋先生(笑)



おしまい

好きにならずにいられない 13

優ちゃんが陽菜の事を好きだって言うのは
うすうす気づいていた

じゃ無かったら毎日ここへ来ないよね?


優ちゃんのコロコロ変わる表情
一生懸命陽菜の事を笑わそうとふざけた態度
毎日違う話題を持ってきて飽きさせないようにしてるの
全部全部わかってた

だからかな

少しずつ好きになって行ってたと思う
可愛いなって思うようになってた

ちゃんと気づいたのは文化祭の時
遅いよね(笑)

男装して人気者になってた時
凄くイライラしてこの気持ちって何かなって
考えた時すぐ嫉妬だってわかった

さっきはカッコ良かったのに
お化け屋敷に入って陽菜に捕まり
号泣しているギャップを見て
愛おしいってさえ思った

あぁ・・・陽菜
優ちゃんの事好きなんだってね

だから麻里ちゃんが野呂先生と婚約したと知っても
心からおめでとうって言えたんだ

なのに次の週からお昼に来なくなって・・・
授業でも殆ど目を合せてくれなくなって・・・

ドンドン胸が苦しくなってたのに
陽菜に彼女がいるから諦めた?

陽菜に彼女いたっけ?

ショートボブの可愛い子


その言葉で思い当たるのは一人しかいない



泣きそうな顔をして出て行こうとする優ちゃんを
後ろからそっと抱きしめた


「めてください!」

「やだ」

「同情は嫌です」

「同情なんてしてない」

「それでも離れて下さい」


そう言いながらも無理やり離れようとせず
じっと抱きしめられてる優ちゃん


「好きな子を抱きしめて何がいけないの?」

「彼女さんに悪いと思わないんですか」

「だから、彼女なんていないし」

「いたじゃないですか!黒髪のかわいい・・・」

「あっちゃん(бвб) 」

「そう、あっちゃん・・・・て、ほらいるじゃん(怒)」

「いるよ小嶋敦子、陽菜の可愛い妹」

「いもう・・・と?」

「陽菜の良き理解者で変な虫がつかないようにって
いつもついて来てくれるの」

「・・・・」

「妹にヤキモチ妬いてくれたんだね」

「だからって先生が私の事
なんとも思ってないって事には変わりないんだから
離してください」

「好き(бвб) 」

「へっ?」

「優ちゃんの事が好きだから離してあげない」


途端に肩が震え出し嗚咽が聞こえて来た


「うっ・・・うえっ・・・ううっ・・」

「だから毎日会いに来てね」


コクコク頷く優ちゃんの身体をそっと離し
反転させこっちに向けると凄い顔(笑)


「汚い(笑)」

「だっでぇー(泣)」


少しかがみ唇に軽くチュッとしてあげると
一瞬目を見開き
またクシャクシャな顔をして泣き始めた

好きにならずにいられない 12

コンコンコン



「どうぞ」

「失礼します」

「なんだ、大島じゃないか
ノックなんてするから生徒かと思ったぞ」

「私も生徒ですけど」

「アハハハそうだったな(笑)」

「ひどいよ野呂ちゃん(汗)」

「そういえば最近こなかったが
何かしてるのか?」

「仲間と友情を深めてました」

「今更か」

「今更でーす(笑)」


野呂ちゃんがいて安心したのもつかの間


「遅くまでいて小嶋先生に迷惑かけるなよ」

「え、もう帰るの?」

「ちょっと野暮用だ」


ガチャッ


「野呂ちゃん用意でき・・・・ゲ、ゆっぴー(汗)」

「え、篠田先生・・・えぇぇ!!?」

「あちゃーバレちゃった?(*`ω´)」

「バレちゃったじゃ無いぞ(汗)
いいか誰にも言うなよ」

「見返りは?」

「お前な」

「今から二人にしてあげるよー
ほら早く行こう」

「え?どう言うことだ」


いいからいいからと言いながら出て行った二人

そして沈黙がどれくらい続いただろうか


「篠田先生と野呂ちゃんが
付き合ってたなんてビックリアハッ(;´-∀-)」

「・・・・・・」

「でも先生は大丈夫か・・・・」

「どうしてそう思うの」

「だって、彼女いるでしょ?」

「彼女?誰の」

「小嶋先生に決まってんじゃん」

「て言うかなんで小嶋先生呼びなの?」

「それは・・・・先生だからだよ!」

「でも、今までにゃんにゃんて言ってたじゃん」

「それは・・・・
もうすぐ卒業だからケジメ!かな・・・」

「野呂先生の事はまだ野呂ちゃんて言ってた!」

「うっさいなぁー呼び出された用件早く言ってよ
私帰りたいんですけど!(怒)」

「・・・・私何かした?」

「え?」

「優ちゃんが嫌がるような事した覚えないんだけど」

「そ、それは・・・もうすぐ卒業だから
友達との時間を大切にしようと思って・・・」

「本当にそれだけ?」


はっきり言ってスッキリフラれよう
ウジウジしてるのは大島優子らしくないからね


「私、先生の事ずっと好きだった」

「・・・・・」

「あれだけアピールしてたんだから気づいてたよね」


コクンと小さく頷く先生


「なのに何の進展もないし・・・
そりゃそうだよね先生が好きなのは篠田先生だし
何ならショートボブの可愛い恋人がいるんだから
進展するわけないか」

「それ誰の事言ってるの?」

「誤魔化したって無駄だよ
あの日デートしてたじゃん
あ、もしかして篠田先生に失恋したから
やけになって遊んでた?(笑)」

「はぁ?そんなことするわけないし」

「まあ、私も失恋したって事
失恋したのに普通の顔して通えるほど
私メンタル強くないんで」

「・・・・・」

「と言う事で失礼します」


椅子から立ち上がりドアへ歩いて行こうとしたら
後ろから抱きしめられていた



好きにならずにいられない 11

あんなベッタリを見せつけられて
いつも通りでいれるわけがない

篠田先生には片想いで
向こうは可愛い後輩止まりみたいだったから
もしかしたら大島さんにもチャンスある?

な〜んて思っていた私がバカだった

そうだよね・・・いるよね・・・

それからお昼休みに準備室へ行くのを辞めた


「みーちゃん一緒に食べて〜」

「あれ、今日は行かないの?」

「これからは教室で食べることにした
だってみんなと一緒に過ごすのも
あと少ししかないじゃん(-∀-`) 」

「今更言うかね(笑)」

「いいよ、ダメなら一人で寂し〜く食べるから」

「誰も入れないとは言ってないでしょ(汗)」

「だからみーちゃんすきー♪」

「はいはい、今日から優子も一緒に食べるって」


グループであろう数人に声をかけてるみーちゃんに
心の中で手を合わせておいた


その週の科学の授業は
極力目立たないように静かに過ごす.

大好きだった実験もみんなに任せ
自らメモを取る役目を引き受けた

週終わり、みーちゃんからの呼び出しで
帰りにマックへ


「何があったのか聞いてあげるから
掃き出しちゃいな」

「ありがとう・・・でも言えない」


説明すると言う事は小嶋先生の事も
ばれちゃうと言う事だから


「小嶋先生となんかあった?」

「ん・・・・失恋した、かな」

「え、告ったの?」

「するわけないでしょ」

「だよね・・・じゃー先生に恋人いたとか?」

「・・・・・・」

「わぁ、図星か・・・仕方ないよ
あれだけ綺麗なんだから
彼氏の一人や二人いてもおかしくない」

「二人いたらダメじゃん(笑)」


それと、彼氏じゃないけど・・・


「え、もしかして学校にいる?」

「いない、たまたま街で見かけたんだ」

「そっかー秋元先生ならお似合いかなーて思ってたけど
同じ学校だと何かと面倒だもんね」


学校に片想いの人ならいるけど・・・


「よし、今日はみーちゃんの奢りだ(ΘωΘ) 」

「奢りってこれ自分で払ったやつじゃん」

「あ、そうだった(笑)」


二人で笑いあう


みーちゃんがいてくれてよかった

もう小嶋先生の事は諦めよう
そう思ってたのに




「放課後準備室へ来て」
「待ってるから」


どうして放っておいてくれないんだろう

生徒としてしか見てないくせに
元気がないからって呼ばないで欲しい

よし、いい機会だからはっきり言おう

もうここへは来ませんと・・・・
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