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好きにならずにいられない 10

「あ、小嶋先生!」


バサッ!


いきなり後ろから声をかけられ
教材を落としてしまった

でも陽菜は見逃さなかったよ
その声を聞いた大島さんの驚いた顔と
一瞬下がった眉毛を


「大丈夫ですか(汗)」

「もう、急に大きな声出したらびっくりするでしょ」


床にしゃがみ教材を拾っていると
誰かが手伝ってくれて


「ありがとう」


立ち上がり顔を見る


「大島さん・・・・」

「アハッ、先生にしたら珍しいね
あ、二回目か」


そう言って微笑んでるけど
全然笑えてないから


「放課後準備室へ来て」

「・・・・私何かしました?」


どうしてそんな事を言ってしまったんだろう
言ってしまってからしまったって思ったけどもう遅い
何か理由を見つけないと(汗)


「この前の実験のレポートで気になったところがあるから」

「・・・・・よく出来ましたのはんこ
押してありましたけど・・・」

「それでも気になったの!」


つい大きな声で怒鳴ってしまう


「わかりましたから落ち着いて(;´-∀-)」


「待ってるから」



最後の一言はいらないよね?


困った顔をしながらも


「早く戻らないと次の授業始まりますよ」

「え、ほんとだ(汗)」


慌てて準備室へ戻り時間割を確認

次は二年生の授業があったんだけど
どうして知ってたんだろう・・・

自分の授業の用意をしたかっただけなのかな?

きっとそうだよね
だって二年生は校舎が違うから
知らないはずだもん・・・

ダメダメ考えてる時間無い
早く準備して行かなきゃ(汗)


準備室を出ると同時にチャイムが鳴ったから
いつもより早足で教室へ向かった

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