それから文化祭の打ち合わせや準備などがあり
昼休みも忙しくて行けない日が続き

文化祭当日

私の担当はお昼からだから午前中は見て回ることに


もちろん一番に先生の教室へ


「うわ、何これ(;´-∀-)」


まだ始まって10分ほどしかたってないのに廊下に列ができ
中も満員状態

お昼前にもう一度来よう
でも一目先生を見てから・・・


そう思ったのがいけなかった


教室の中を見渡すとバチッとあった目

あっ!と言う顔をしたかと思ったら私の方へ歩いて来て


「丁度よかった、今いるって言う事は暇なんだよね?」

「担当は昼から、何で?」

「丁度よかった(бвб) 手伝ってくれない?
男装するはずの子が熱でおやすみになっちゃって
この時間人数が足りないんだよね」

「だったらほかの子にすればいいじゃないですか(;´-∀-)」

「その子大島さんくらいの身長だから
他の子ではサイズが合わないの(汗)
お願い!先生を助けると思って!ね(бвб) 」


そんな顔してお願いされたら
嫌って言えないじゃんか(;´-∀-)


カツラをかぶらされ男装をして注文を聞きに出る


「ヤバい、カッコ可愛い♪」

「その人に注文聞いて欲しい♪」


何故か一番忙しくなってしまった私(;´-∀-)


「なんかごめんね(汗)」

「いいですよあと少しですし」


飲み物を持ってテーブルへ


「名前なんて言うんですか?」
「運動部入ってます?」


質問攻めにあいだした(;´-∀-)


「握手してください」
「写メ撮ってください」


アイドルになった気分で悪い気はしないけど


「肩組んでもらっていいですか?」
「ハグしてもらってもいいですか?」


どんどんエスカレートしていくお願い
どうしようか困っていたら


「はーい、交代の時間だからもうおしまいね」


先生が割って入ってくれて助かった


服を着替えていると


「ありがとねこんど御礼するから」

「御礼なんていらないので
この後一緒に回って下さい」

「迷惑かけたし・・・・いいよ」


やったぁ!

心の中でガッツポーズ

あと1時間ほどしかないけど並んで歩き
他の出し物を見て回り
食べ物も奢ってくれた


「もうそろそろ戻らなきゃ
先生見に来てよ」

「そうね、来てくれたから行かなきゃだけど・・・」

「あ、怖いんでしょ(笑)」

「違うし(汗)」

「じゃー一緒に行こう(-∀-`) 」


で、一緒に入ってキャーキャー言う先生を守って
かっこいい所を見せる
何なら抱きついてもいいんですよ〜


「二枚ね」


で、入ってから気づいた
私もお化けは苦手だったんだと言う事に・・・・


「きゃぁぁぁ!!、わぁぁぁ!!
ごわいよぉ〜(。-∀-)」


ずっと抱きついてるのは私の方で
先生はと言うと

私をしっかり抱きしめ出口まで導いてくれた


「優子凄い声だったよ(笑)」

「先生大丈夫でしたか?」

「もうね、大島さんの怖がりようを見てたら
申し訳ないけど笑っちゃって
全然怖くなかったの(笑)」

「酷いよ(。-∀-)」

めちゃくちゃ情けない姿を見せてしまった
まあ、抱き付く?目的は果たせたけど・・・


「そんなのでお化け役出来るの?」

「脅かす方は大丈夫!だと思う(;´-∀-)」


だってその場にしかいなくていいから
他のお化けを見なくて済むはず


「優子そろそろ交代の時間だから着替えて」

「わかった、先生またね(-∀-`) 」


みんなに手を振って離れていく先生の後姿を眺めながら
さっきの事を思い出していた

怖かったのは置いておいて(;´-∀-)
いい匂いがしたし体の弾力?も最高だったし
今度は正面から抱きついてあの胸に埋もれてみたいなぁー

なんて考えていたら耳元で


「キモイよ(ΘωΘ) 」

「え?」

「顔、やばいから早く着替えにいけば」

「う、うん(;´-∀-)」


私がお昼休みにどこへ行ってるのかを知っている
唯一の友達
だけど私の恋愛対象が女性だと言う事は知らない
だって私は男女問わずフレンドリー

そうやって誤魔化しながら生きてきたから・・・・


「代わってくれない・・・よね(;´-∀-)」

「私は客引き係」

「そうだよね・・・・行ってきます」


大島優子、精一杯お化けに徹してきます。