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好きにならずにいられない 3

人間と言うものは貪欲な生き物で
ゼロがイチになると2を望みさらに4、8と
どんどん欲が出てくる


「先生の好みって篠田先生みたいな人なの?」

「どういう事?」

「背が高くて綺麗で・・・落ち着いた大人の人?」

「学生からはそう見えるのか・・・
麻里ちゃんて意外とおっちょこちょいなところがあって
凄く可愛い面を持ってるの」


嬉しそうに語る先生を見ていたら
自分で話をふったくせにムカついてきた


「へぇ〜じゃー告ればいいじゃん
案外こっち系かもよ」

「そんな事出来るわけない
今の関係が一番幸せだから壊したくないの」

「私から言ってあげようか」

「やめて!そんな事したらここにいられなくなる」


泣きそうな顔をしてやめてと訴えてくる先生

やりすぎたって思ったけど後に引けなくて


「じゃー私が告ってみてあげようか
違うかったら今まで通りにしてさ
もしそっち系だったら先生も告りなよ」

「本当にやめて、何もしないで(涙)」


コンコン、カチャッ


「ニャロ今日の放課後だけどさ・・・
おっと生徒いたのか」

「にゃろ?ずいぶん親しいんですね」

「篠田と小嶋先生は大学の先輩後輩なんだ」

「へぇ〜そうなんですね・・・」

「そうなの(*`ω´)ところでえ〜と・・・・」

「大島です」

「そう、大島さんはここで何してるの?」

「人生相談・・・・かな」

「小嶋先生に?」

「そう、小嶋先生にしかできない相談」

「へぇーそんな事あるんだ」

「大島さん早く戻らないと授業始まっちゃうよ(汗)」

「そうですね・・・・また明日来ます
篠田先生もまたね」


なんだ、とっくに繋がってんじゃん・・・

胸が苦しくて準備室を急いで飛び出した

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