人間と言うものは貪欲な生き物で
ゼロがイチになると2を望みさらに4、8と
どんどん欲が出てくる
「先生の好みって篠田先生みたいな人なの?」
「どういう事?」
「背が高くて綺麗で・・・落ち着いた大人の人?」
「学生からはそう見えるのか・・・
麻里ちゃんて意外とおっちょこちょいなところがあって
凄く可愛い面を持ってるの」
嬉しそうに語る先生を見ていたら
自分で話をふったくせにムカついてきた
「へぇ〜じゃー告ればいいじゃん
案外こっち系かもよ」
「そんな事出来るわけない
今の関係が一番幸せだから壊したくないの」
「私から言ってあげようか」
「やめて!そんな事したらここにいられなくなる」
泣きそうな顔をしてやめてと訴えてくる先生
やりすぎたって思ったけど後に引けなくて
「じゃー私が告ってみてあげようか
違うかったら今まで通りにしてさ
もしそっち系だったら先生も告りなよ」
「本当にやめて、何もしないで(涙)」
コンコン、カチャッ
「ニャロ今日の放課後だけどさ・・・
おっと生徒いたのか」
「にゃろ?ずいぶん親しいんですね」
「篠田と小嶋先生は大学の先輩後輩なんだ」
「へぇ〜そうなんですね・・・」
「そうなの(*`ω´)ところでえ〜と・・・・」
「大島です」
「そう、大島さんはここで何してるの?」
「人生相談・・・・かな」
「小嶋先生に?」
「そう、小嶋先生にしかできない相談」
「へぇーそんな事あるんだ」
「大島さん早く戻らないと授業始まっちゃうよ(汗)」
「そうですね・・・・また明日来ます
篠田先生もまたね」
なんだ、とっくに繋がってんじゃん・・・
胸が苦しくて準備室を急いで飛び出した