私の事は好きじゃないとわかってはいても
毎日会いたいわけで

お昼休みいつものように理科準備室へ行くと


「・・・・・」

「ヤッホー(*`ω´)」


恋敵が呑気にお茶を飲んでいた


「お邪魔みたいなので別の部屋で食べてきます」

「全然邪魔じゃないよ、ほら
篠田のここ空いてますから(*`ω´) 」

「聞いたことあるフレーズ・・・」

「ゆっぴーてお笑いとか見るんだ」

「ゆっぴー?」

「そう、大島優子ちゃんだからゆっぴー(*`ω´) 」

「いやいや意味わかんないし(;´-∀-)」

「もう、生徒にまで変なあだ名付けないでよ」

「そうかな、篠田は気に入ってるんだけど」

「そりゃ自分でつけたんだから気に入るでしょ(笑)」

「さすがニャロよくわかってらっしゃる」


クスクス笑う先生は恋する乙女の顔
こんな顔してるのに気づかないわけないじゃん・・・・


今日は野呂先生がいないみたいで
私が出て行くと二人っきり・・・

絶対にさせるもんかと言う私の闘志に火が付き
篠田先生の横で食べることに


「ゆっぴーのクラス持った事無いよね?」

「はい、一度もないですね」

「じゃー才加の担当か」


確か大堀先生と三人同期で
就任してきたって言ってたっけ


「今年もですが三年間秋元先生(笑)」

「才加って厳しいでしょ」

「真面目ですけどたまに抜けてる所があって
焦るのが面白いです」

「アハハハ確かに変な所抜けてる(笑)」

「秋元先生と付き合ってるって噂ですけど本当ですか?」


噂になってるのはホント
何も今聞かなくてもいいと思うけど
小嶋先生の困った顔が見たくて意地悪してしまった


「校内恋愛は禁止・・・・なわけじゃないけど
今はいい飲み友達かな」

「今は?」

「昔少しだけね・・・・て、これ内緒だよ(笑)」


そう言ってケラケラ笑う先生

そっか・・・
男性と付き合ってたって言う事はそう言う事か


ちらっと小嶋先生の方を見ると
笑ってるけどどう見ても作り笑顔
さっきまでとぜんぜん違う


「先生はまだ結婚しないんですか?」

「それはどうでしょ(*`ω´)」

「あ、なんか含んだ言い方・・・と言うことは」

「ほら、篠田ってモテるでしょ
引く手あまたで困っちゃう(*`ω´)」


モテるかどうかは知らないけど
生徒からも人気があるからモテるのかもしれない


「麻里ちゃんは思わせぶりな態度をするから
誤解されちゃうんだよ」

「そう言うニャロだってモテるのに
理想が高いから全員ふってるんでしょ?
そんな事してたらいつまで経っても結婚できないよ」

「私はまだいい・・・かな」

「まあ、もう少し遊んでからでもいいんじゃない
て、生徒の前でする話じゃなかったね(笑)」

「あ、私のことは気にせずどんどん話してください(-∀-`)」

「見たところ言いふらしそうじゃないし
これからもニャロの事よろしく(*`ω´)」

「喜んで(-∀-`)」

「ちょっと、生徒に変なこと言わないでくれる(汗)」

「だってニャロが生徒に作り笑いしてないところ初めてみたからね
それだけゆっぴーに心を許してるってことでしょ」

「え、そうなんですか!?」

「そうなのかな・・・わかんない(бвб)」


無意識でもいい
先生が私の事を信用してくれているなら・・・