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好きにならずにいられない 2

授業が終わって出ていく先生を追いかける


「先生!」


ビクンと肩を震わせる先生

こっちを見ようとしないから腕をとって誰もいない
廊下の端へ連れていく


「あのさ・・・・」

「・・・・の?」

「え?」

「噂広がってるの・・・」

「・・・・あぁ・・・・そんな噂ないよ
私だって70%そう思ってただけで確信はなかったから」

「70%・・・・結構だね・・・だったら他の子も」

「それは大丈夫だと思う」


私が気づいたのはずっと先生を見てきたから
入学式で先生に一目惚れをしてしまったから


そして


「私は同類だから気づいただけ」

「大島さん・・・・も?」


困った顔をしてるのも可愛いと思うんだから
私はだいぶいかれてる


「そう、だから気づいてるのは私だけ(-∀-`) 」

「そう・・・・」

「アハッ安心した?」

「・・・・・・」

「ん?なに」

「大島さんて明るいよね」

「そうかな、普通だと思うよ」

「私は高校生の時に気づいてずっと悩んでたから・・・・
元々人付き合いは苦手だったけど
もっと人と距離を置くようになった」

「なのに先生してるんだ」

「それは・・・いい先生に出会えて・・・」

「出会えて?」

「私の話はもういい、六時間目始まっちゃうよ」

「ねえ、私の相談に乗ってよ」

「悩みがあるようには見えないけど」

「酷いな〜これでも悩めるJKなんだから〜」

「ふふふこんな私で役に立つならいつでも来て」





「いつでも来ていいって言ったけど
毎日来ていいとは言ってない!」

「いいじゃんねぇ野呂ちゃんからもなんか言ってよ」

「こら!野呂先生と言え」

「またまた〜クラス全員が野呂ちゃん呼びしてるの
悦んでたくせにー(-∀-`) 」

「あの時は担任だったから許したけど
大島ももう三年生なんだから
目上の人への口の利き方を覚えろ」

「他の先生にはちゃんとしてまーす(笑)」



あの日からお昼休みは
理科準備室に入り浸るようになった

迷惑だと言いながら
いつのまにか私用のカップを用意してくれて
お茶も入れて待っててくれてる?先生


「でもさ私、科学って苦手だったんだ
でも野呂ちゃんの授業すごく面白くて
実験なんて超最高で今凄く好きだもん」

「くぁ〜大島がそんな事を言うなんて
俺は感無量だ(涙)」

「え、じゃー私の授業は?(бвб) 」

「先生の授業は・・・・普通かな」

「え〜なにそれー頑張って予習して行ってるのに」

「完璧すぎて面白みがないんだよね
その点野呂ちゃんはたまに失敗はするし
慌てすぎて備品は割るしで最高だった(笑)」

「・・・・それ、褒めてるのか?」

「褒めてる褒めてる(笑)」

「なんだかな〜・・・(汗)」


野呂先生もいるけどたまに二人の時もある
二人の時はやっぱり緊張して話が途切れがちだけど
必死に話題を見つけて先生を笑わせる

そんな毎日が楽しくて
ずっとこのままだったらいいのにって思った
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